新製品レポート
電気のチカラでウイルス除去! ライトエアの空気清浄機のヒミツに迫る

“フィルターレス”で0.1μm未満の粒子も99.9%以上捕集する「イオンフロー50」とは?

花粉やウイルスなどの除去に効果的な空気清浄機の主な浄化手法は、フィルターでのろ過。吸い込んだ空気に含まれる有害物質を、フィルターで取り除くというものだ。しかし、フィルターを通過してしまう細かな物質には効果が期待できない。そんな0.1μm以下の微粒子を“フィルターレス”で99.9%以上捕集する空気清浄機が、「ライトエア・イオンフロー50(以下、イオンフロー50)」だ。仕組みを解説するとともに、説明会で発表された新たな効能について紹介しよう。

「イオンフロー50」には適用床面積〜36畳の「エボリューション」(左)、「スタイル」(中央)、「シグニチャー」(右)、そして写真にはないが適用床面積〜30畳の「サーフィス」といった4つのモデルがラインアップ。イオンの濃度や筐体に使用される素材、サイズが異なる

フィルターがないのにキレイにできる仕組みとは?

「イオンフロー50」にはマイナスイオンを発生させる機構と、プラスに電荷した「集塵コレクター」と称されるパーツが搭載されている。部屋に放たれたマイナスイオンに空気中のアレルゲン物質やカビ、ウイルスが付着し、その汚れを吸着したマイナスイオンが集塵コレクターに引き寄せられ捕集されるという仕組み。つまり、電気のチカラでキレイにする「電気(イオン)式」を採用した空気清浄機なのだ。

天面からマイナスに帯電したイオンが放出される

天面からマイナスに帯電したイオンが放出される。毎秒数十億個もの高濃度なマイナスイオンを発生させ、吹出口から30cmの地点で1p³中に約61万個のマイナスイオン濃度になるという(エボリューション、スタイル、シグ二チャーが該当。サーフィスは56万個/p³となる)

本体中央に集塵コレクターを装備。触れるとバチっと音がするほど強い静電気を帯びていた。プラスに帯電しているため、マイナスの負荷を帯びた空気中の物質が磁石のように集まってくる

このような電気式を採用する空気清浄機は他社にもあるが、「イオンフロー50」はイオン生成時にオゾンが発生しないのが特徴。オゾンは脱臭や除菌効果にすぐれるが、同時に身体への影響も懸念される物質。空気中の酸素からマイナスイオンを作り出す「イオンフロー50」なら、高濃度なイオンを発生させてもオゾンによる人体への影響がないそう。そのため、マイナスイオンの濃度は従来の電気式空気清浄機の約87倍! マイナスイオンは空気中での消滅が早いことから、発生量を多くすることで効能の低下を抑制しているという。

従来の電気式空気清浄機から発生されるマイナスイオンの量は1p³あたり約7,000個なのに対し、「イオンフロー50」は約61万個

では、実際に空気の汚れが除去できるのかを検証。煙が充満するボックス内は、キレイになるのだろうか。

運転が始まると、煙がボックスの中央部分から徐々に消えていく。集塵コレクターに汚れが引き寄せられる仕様なので、その周囲から煙が除去されていくようだ。5分ほどで煙はほぼ消えた

今回は煙での検証だったが、空気中の汚れはカビやハウスダスト、花粉、ウイルスなど多岐に渡る。それぞれ粒子の大きさが異なり、タバコの煙は0.01〜0.5μm、ハウスダストは0.01〜80μm、そして感染に気をつけたいインフルエンザウイルスは0.09〜0.17μm、ノロウイルスは0.02〜0.04μmと、かなり幅広いうえに微細なものも多い。実は、一般的な空気清浄機に採用されるHEPAフィルターは約0.1μmまでの粒子しかキャッチできないという。つまり、フィルターを通過するものの、有害物質を含んだままの空気が室内に放出される可能性もあるわけだ。その点「イオンフロー50」は、フィルターに頼らない電気式。電磁力で穴がない集塵板に吸着する仕組みだからこそ、0.007μmの微粒子も除去できるのだそう。

HEPAフィルター搭載の空気清浄機では、ウイルスの大半がキャッチできず。自動車の排気ガスや煙に含まれる煤塵も、捕集することができない

手入れの手間や騒音もなし! 使いやすい構造

フィルターを採用する空気清浄機の場合、目詰まりしないようにフィルターをこまめに掃除したり、買い替えたりする手間があるが、「イオンフロー50」は集塵コレクターを取り外して洗うだけでOK。洗浄して繰り返し使えるので、交換も不要だ。また、フィルターでろ過する空気清浄機のように室内の空気を集める→送り出す必要がないため、モーターやファンも非搭載。5dB以下の運転音で静かなうえ、身体に当たる風で寒くなることもない。

2か月使用すると、左のように真っ黒に! 約2か月に1回の頻度で手入れしよう(環境や使用状況によって変動する)

集塵コレクターは上にスライドするだけで取り外せる

集塵コレクターは上にスライドするだけで取り外せる

本体内には、主にイオン発生デバイスがあるのみ

本体内には、主にイオン発生デバイスがあるのみ

では、集塵コレクターより下の部分はどういう役割なの? と疑問が残る。実は、清浄に関する働きは一切ない。内部に搭載されたLEDライトで発光する、インテリア性を高めるためのデザインだ

インフルエンザウイルスにも効果あり!

「イオンフロー50」がインフルエンザウイルスに効果を発することが、科学誌「ネイチャー」のオンライン定期刊行物「Scientific Report」で発表された。実験を行ったのは、ノーベル賞の生理学の選考委員会が設置されていることでも有名なカロリンスカ研究所。健康なモルモット4匹とインフルエンザに感染したモルモット4匹をそれぞれケージに入れ、同室に24時間放置しておくと直接接触していないにもかかわらず健康なモルモット4匹のうち3匹がインフルエンザに感染したという(写真のケージAの状態)。しかし、同実験を「イオンフロー50」ありの状態で行ったところ、1匹も感染せず(ケージBの状態)。

実験の様子をイメージしたケージを前に、ライトエアのジュリアン・リー氏が実験結果を報告。接触しなくてもウイルスはくしゃみや咳によって空気中に拡散され、ほかの個体に感染してしまう

実験によると、マイナスイオンがウイルスの感染能力を低下させていることがわかった。空気中に浮遊するウイルスにマイナスイオンが付着した時点で不活性化され、死滅するという。この事由については、まだ研究段階のため研究結果の報告に過ぎないが、実験に「イオンフロー50」が用いられたのは事実。インフルエンザウイルスの空気感染抑制に「イオンフロー50」は優位であるといえそうだ。

神野恵美

神野恵美

雑誌記者・編集者などを経て、2004年に渡仏。2006年に帰国後はさまざまな媒体において、家電をはじめ“ライフスタイル”的切り口で多ジャンルの記事を執筆。

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