選び方・特集

《2023年》使えば快適、間違いなし! おすすめ空気清浄機17選

花粉などのアレル物質や、タバコやペットのニオイ対策の心強い味方となってくれる空気清浄機。近年は基本性能を高めるだけでなく、“空気の見える化”などで効果を実感できるようにしているモデルが多くなってきました。とはいえ、重要なのは空気をキレイにする性能。この特集では空気清浄機選びの基本をチェックするとともに、高い集じん性能を持つ17モデルをセレクトしました。

空気の汚れ除去はフィルターでキャッチが基本!

日本国内では、2009年のパンデミックをきっかけにイオンなどの除菌技術が注目を集めましたが、空気清浄機の基本となる清浄方法はフィルターによる「ろ過」。効率よく空気を吸い込み、ホコリや花粉をしっかり集じんフィルターで捕集することが重要です。つまり、集じんフィルターの性能が空気清浄機の性能を大きく左右するといっても過言ではありません。

たとえば、スギ花粉は直径30〜40μm(マイクロメートル)、ハウスダストは10〜40μm、黄砂は4μm、PM2.5 は2.5μm、ウイルスは500nm(ナノメートル)以下と浮遊物の大きさは異なり、これらを逃がさず捕集するためには、浮遊物よりも細かい目のフィルターが必要です。そのような点で信頼できるのが「HEPAフィルター」。HEPAフィルターは、JIS規格で「定格流量で粒径が0.3μmの 粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の 性能を持つエアフィルター」と定義されています。なお、国内メーカー空気清浄機の場合、静電気を利用し、よりフィルターに吸着しやすくした「静電HEPAフィルター」を搭載しているのが一般的。さらに、2017年には、静電HEPAフィルターに撥水・撥油の加工を施すことで集じん能力の低下を抑えた「TAFU(タフ)フィルター」を採用したモデルがダイキンから登場。日本電機工業会の規格にもとづき行われた試験によると、使用開始から10年後の集じん性能はHEPAフィルターが50%なのに対し、TAFUフィルターは72%と、TAFUフィルターは長期間集じん性能を維持できるといいます。

一般的な静電式HEPAフィルター(写真右)とTAFUフィルター(写真左)は見た目には相違はほぼありません。TAFUフィルターもHEPAフィルターの一種なので、HEPAフィルターと同じく、0.3μmの 粒子を99.97%以上キャッチする性能を有しています

一般的な静電式HEPAフィルター(写真右)とTAFUフィルター(写真左)は見た目には相違はほぼありません。TAFUフィルターもHEPAフィルターの一種なので、HEPAフィルターと同じく、0.3μmの 粒子を99.97%以上キャッチする性能を有しています

HEPAフィルター(左写真)とTAFUフィルター(右写真)の違いは撥水・撥油性能です。HEPAフィルター(静電)は帯電したフィルターに汚れが吸着されますが、汚れが徐々に広がってしまうため、静電力が低下するとともに集じん性能もダウン。いっぽう、TAFUフィルターは撥水・撥油の加工が施されているので汚れが広がりにくく、静電力がキープでき、性能が低下しにくいといいます

HEPAフィルター(左写真)とTAFUフィルター(右写真)の違いは撥水・撥油性能です。HEPAフィルター(静電)は帯電したフィルターに汚れが吸着されますが、汚れが徐々に広がってしまうため、静電力が低下するとともに集じん性能もダウン。いっぽう、TAFUフィルターは撥水・撥油の加工が施されているので汚れが広がりにくく、静電力がキープでき、性能が低下しにくいといいます

なお、最近では「集じんフィルター10年間交換不要」をうたう製品が多くなっていますが、日本電機工業会規格で脱臭や集じんの除去性能が初期値の半分になったタイミングが「交換の目安」とされるため、初期の集じん性能が10年間保たれるわけではありません。3年後には80%までダウンするという試験結果もあるので(日本電気工業会の規格にもとづく)、2〜3年に一度は交換したほうが安心です。

加湿機能は必要?

加湿器と空気清浄機をそれぞれ用意するよりも省スペースで済むこともあり、日本国内では加湿も同時に行える加湿空気清浄機の人気が圧倒的。ただ、加湿機能をオンにすると加湿フィルターを通過する際に風力が落ち、空気清浄能力が低下してしまったり、吹出口から出る風が冷たくなるといった課題があります。加湿性能を重視するなら、加湿器と空気清浄機は別々に設置したほうがいいかもしれません。

加湿フィルター

加湿空気清浄機は手入れを怠るとカビや雑菌が繁殖し、浄化したはずの空気とともに放出されてしまうおそれがあります。キレイな空気環境を作るには、こまめな手入れを惜しまないようにしましょう。加湿フィルターが常時水に浸らないようになっているタイプを選ぶのも◎

近年のトレンド

近年、増えてきているのが、スマートフォンやスマートスピーカーとの連携機能です。空気の状態をセンサーで感知し、PM2.5やVOC(揮発性有機化合物)などの含有率を専用アプリや音声で確認したり、離れた場所や外出先から運転を切り替えることが可能。さらに、人工知能(AI)やクラウドを利用し、ユーザーの使い方や住居にあわせた運転を学習して自動で運転をコントロールしたり、同社のエアコンと連動させ、エアコンと空気清浄機の運転をあわせてベストな状態に調整してくれる機能を搭載したモデルもラインアップしています。

スマートフォンとの連携機能

スマートフォンで空気をモニタリングできるモデルは、室内だけでなく、自宅周囲の空気の汚れを知ることができるものが大半

また、エアコンのフィルター自動お掃除機能のような機構を採用した製品もあります。通常、数週間に1度はプレフィルターを掃除機で吸うなどしてお手入れしなければなりませんが、自動お掃除機能があれば、プレフィルターに付着した汚れを自動で取り除いてくれるので1年に一度のごみ捨て作業でOK。とはいえ、この機能を搭載している製品は少ないので、トレンドと呼ぶほどには普及していない状況です。

プレフィルターの自動お掃除機能

写真はシャープ「KI-HX75」。一定の運転時間を過ぎるとプレフィルターを自動で掃除する機能が搭載されています

空気清浄機選びでチェックすべきポイント

以上の基本をふまえ、空気清浄機を選ぶうえで確認しておくべきポイントを3つ紹介します。

【チェック1】適用床面積

もっとも重要なのは、部屋のサイズに適した浄化能力を備えたものを選ぶということ。エアコンを選ぶのと同じように、「適用床面積」をチェックしてください。適用床面積とは日本電機工業会で定められた、日本国内における空気清浄機の性能を表す指標で、たばこ5本分の煙に含まれる粒子やガスを30分で浄化できる部屋の広さを表したものです。空気清浄機においては “大は小を兼ねる”が適応するので、すばやく空気をキレイにしたいなら適用床面積が大きいモデルを選ぶほうがいいでしょう。なお、加湿空気清浄機の場合、「空気清浄」時と「加湿+空気清浄」時で適用床面積が異なることが多いので注意してください。

適用床面積

フィルターの性能が年々落ちていくことを考慮すると、設置する部屋の2倍程度の適用床面積(空気清浄時)のモデルを選んでおくと安心です

【チェック2】使い勝手

空気清浄機は、自動運転で24時間365日稼働させておく使い方が推奨されています。そのため、運転を始めたあとは放置しておけばいいように思われますが、加湿機能搭載モデルの場合、給水は人が行わなければなりません。給水タンクの着脱・持ち運びのしやすさ、シンクに対応する高さや形状などを確認しておきましょう。

給水タンク

給水タンクの容量が大きければ長時間連続加湿できますが、給水場所が限られたり、運ぶのに苦労することも

【チェック3】お手入れ

フィルターで空気の汚れを集じんすることが清浄方法の基本だからこそ、フィルターのメンテナンスは欠かせません。プレフィルターの掃除のしやすさをチェックするとともに、集じんフィルターの交換時期の目安と価格を確認しておきましょう。また、加湿空気清浄機の場合は給水タンクや水トレー、加湿フィルターの構造が凸凹が多く、洗いにくくないかどうかも確かめておくとベターです。

加湿フィルターだけでなく、その下にある水トレーも2週間〜1か月に一度程度の洗浄が推奨されています。凹凸の多い部分なので、お手入れのしやすさを確認しておくとのちに助かるはず

加湿フィルターだけでなく、その下にある水トレーも2週間〜1か月に一度程度の洗浄が推奨されています。凹凸の多い部分なので、お手入れのしやすさを確認しておくとのちに助かるはず

スマートフォンで消耗品の状況を確認

スマートフォンと連携する製品の中には、フィルターなど消耗品の現在の状況が確認できるものもあります。実際に汚れ具合を検知しているのではなく、運転時間から見積もった概算ですが、結構役立ちそう

潤いもプラス! おすすめの加湿空気清浄機

1.シャープ「KI-RX75」

3方向に気流を制御することで、花粉やハウスダストなどの大きな粒子も飛沫粒子などの微小な粒子も効率よくキャッチ。通常の気流に比べ約2倍のウイルス飛沫粒子を捕集する「飛沫粒子モード」も搭載しています。「プラズマクラスターNEXT」も搭載しており、浮遊・付着ウイルスの作用を抑えたり、浮遊カビ菌の除菌、付着カビ菌の増殖抑制、付着臭の消臭に効果を発揮。さらに、プラズマクラスーターイオンには静電気を除去する効果もあるため、家具などに付着したホコリなどを空気清浄機で吸じんしやすくなります。加湿に関しては、2層構造の加湿フィルターと、加湿のオン/オフで風路を切り替える独自の構造を採用しており、大容量かつ素早い加湿を実現。また、加湿フィルターの洗浄回数を減らせる「使い捨て加湿プレフィルター」が同梱されるほか、プレフィルターの自動お掃除機能も装備されているので、お手入れの手間は少なくて済みそう。同社AIoT対応エアコンと連携させて運転する機能も完備されています。

「KI-RXシリーズ」には「KI-RX75」のほか、タッチパネルを採用した「KI-RX100」(空気清浄時の適用床面積〜46畳)と、プレフィルターの自動掃除機能が非搭載の「KI-RX70」(空気清浄時の適用床面積〜31畳)もラインアップしています

「KI-RXシリーズ」には「KI-RX75」のほか、タッチパネルを採用した「KI-RX100」(空気清浄時の適用床面積〜46畳)と、プレフィルターの自動掃除機能が非搭載の「KI-RX70」(空気清浄時の適用床面積〜31畳)もラインアップしています

●「KI-RX75」のスペック
・加湿機能:○
・適用床面積(空気清浄時/加湿空気清浄時):〜34畳/〜27畳(プレハブ洋室)
・サイズ:395(幅)×305(奥行)×650(高さ)mm
・給水タンク容量:3.2L
・主なフィルター:静電HEPAフィルター
・除菌技術:プラズマクラスターNEXT
・空気清浄時の運転音(最小/最大):20dB/52dB

2.パナソニック「F-VXV90」

約0.3μmの微粒子まで検知できる高感度のセンサーを本体下部に搭載し、下からの吸引をパワフルにすることにより、粒子が大きく落下速度の速い花粉もしっかりキャッチ。さらに、送風とともに放出する「ナノイー」に高濃度の「ナノイーX 48兆」を採用しているので、花粉を99%以上抑制するスピードは「ナノイーX 9.6兆」を搭載したモデル(ひとつ下のモデル「F-VXV70」も「ナノイーX 9.6兆」)と比べて4倍速いのだそう。もちろん、花粉に強いだけでなく、多彩な汚れに対して効果を発揮。空気の汚れの種類にあわせてルーバー角度や前面パネルの開き方を自動で切り替えたり、人感センサーで人を検知し、人が動いてハウスダストなどが舞い上がる前に先回りしてキレイにする機能も搭載しています。

スマートフォンのアプリを使えば、リモート操作したり、空気の汚れ具合をチェックできるだけでなく、自分好みの運転を設定することも可能。また、連携に対応した同社のエアコンの暖房運転を始めると「F-VXV90」が自動で作動し、加湿する機能も搭載しています

スマートフォンのアプリを使えば、リモート操作したり、空気の汚れ具合をチェックできるだけでなく、自分好みの運転を設定することも可能。また、連携に対応した同社のエアコンの暖房運転を始めると「F-VXV90」が自動で作動し、加湿する機能も搭載しています

●「F-VXV90」のスペック
・加湿機能:○
・適用床面積(空気清浄時/加湿空気清浄時):〜40畳/〜35畳(プレハブ洋室)
・サイズ:398(幅)×287(奥行)×640(高さ)mm
・給水タンク容量:4L
・主なフィルター:静電HEPAフィルター
・除菌技術:ナノイーX 48兆
・空気清浄時の運転音(最小/最大):18dB/55dB

3.ダイキン「MCK70Z」

静電HEPAフィルターに集じん性能の低下を低減する加工を施した「TAFUフィルター」を搭載し、フィルターでキャッチした汚れには、非常に強い酸化分解力を持つストリーマを照射して分解。ストリーマは花粉の芯や、花粉に付着するとよりアレル物質としてひどい症状を起きこすといわれている大気汚染物質(アジュバンド)も分解します。スリムなタワー型フォルムの「MCK70Z」はパワフルな風量ながら、ファンと吹出口の間に配置しているフィルターが防音効果を発揮し、人が感じる運転音が従来モデルと比べ約30%低減(ターボ運転時)するのも特徴。さらに、給水タンクを取り外して水を入れる通常の方法に加え、本体上部から直接給水もできるようになり、使いやすさも上々です。このほか、同社の対応エアコンと連動させたり、スマートフォンやスマートスピーカー(Amazon Echo、Google Home)と連携させて使える機能も搭載。

衛生的な加湿運転が行えるように、加湿フィルターや水トレーにもストリーマを照射し、雑菌の繁殖を抑制。加湿フィルターの細菌の繁殖を抑える「抗菌加湿フィルター」も備えています

衛生的な加湿運転が行えるように、加湿フィルターや水トレーにもストリーマを照射し、雑菌の繁殖を抑制。加湿フィルターの細菌の繁殖を抑える「抗菌加湿フィルター」も備えています

●「MCK70Z」のスペック
・加湿機能:○
・適用床面積(空気清浄時/加湿空気清浄時):〜31畳/〜31畳
・サイズ:315(幅)×315(奥行)×760(高さ)mm
・給水タンク容量:3.4L
・主なフィルター:TAFUフィルター(静電HEPAフィルター)
・除菌技術:ストリーマ、アクティブプラズマイオン
・空気清浄時の運転音(最小/最大):18dB/54dB

4.シャープ「KI-RS50」

背面から吸気する構造はそのままに、奥行230mmの薄型化を実現。上位モデル同様に、加湿フィルターを2層にした構造なので加湿量が多く、それでいて最大運転音は低減しています。給水タンクに装着することでニオイの原因となる菌を抑制する「Ag+イオンカートリッジ」を標準装備しているほか、加湿運転を行わない時には加湿フィルターが水に浸からない位置で停止するようになっており、清潔性も高い印象。手ごろで、壁際にスッキリ設置できるシャープの加湿空気清浄機が欲しいなら本製品がうってつけでしょう。

プラズマクラスターは「プラズマクラスター25000」となりますが、静電気を除去して効率よく吸じんします

プラズマクラスターは「プラズマクラスター25000」となりますが、静電気を除去して効率よく吸じんします

●「KI-RS50」のスペック
・加湿機能:○
・適用床面積(空気清浄時/加湿空気清浄時):〜23畳/〜16畳(プレハブ洋室)
・サイズ:384(幅)×230(奥行)×619(高さ)mm
・給水タンク容量:2.7L
・主なフィルター:静電HEPAフィルター
・除菌技術:プラズマクラスター25000
・空気清浄時の運転音(最小/最大):17dB/51dB

5.ダイソン「Dyson Purifier Humidify+Cool formaldehyde」

加湿の衛生面にもこだわっており、タンクからくみ上げた水をUV-Cライトで照射して除菌し、キレイな水にしてから抗菌作用を持つ加湿フィルターを通過させるという仕組みを採用しています。また、加湿機能を搭載した空気清浄機の場合、清潔に使い続けるためにはお手入れが欠かせませんが、手間がかかるため、ついお手入れをサボりがち。そんな手間を軽減できるよう、本製品は加湿フィルターをタンクに入れて自動洗浄できる便利な機能を備えています。清浄性能に関しては、吸気口すべてをおおうように円柱形状のHEPAフィルターと活性炭フィルターが装備されているので、PM0.1レベルの微細な粒子もしっかりキャッチし、有害なガスなども除去可能。0.1μm粒子の1/500という大きさの有害物質「ホルムアルデヒド」も分解・除去できます。

「Dyson Purifier Humidify+Cool formaldehyde」と基本構造は同じで、ホルムアルデヒドを分解・除去する酸化分解触媒フィルターや、固体ホルムアルデヒドセンサーを搭載しない「Dyson Purifier Humidify+Cool」もラインアップしています

「Dyson Purifier Humidify+Cool formaldehyde」と基本構造は同じで、ホルムアルデヒドを分解・除去する酸化分解触媒フィルターや、固体ホルムアルデヒドセンサーを搭載しない「Dyson Purifier Humidify+Cool」もラインアップしています

●「Dyson Purifier Humidify+Cool formaldehyde」のスペック
・加湿機能:○
・1時間あたりの空気清浄能力:〜36畳
・サイズ:312(幅)×312(奥行)×923(高さ)mm
・給水タンク容量:5L
・主なフィルター:グラスHEPAフィルター
・除菌技術:−
・空気清浄時の運転音(最小/最大):24.4dB/48.2dB

加湿機能はなし! おすすめの空気清浄機

6.ブルーエア「Blueair Classic 490i」

室内の空気を吸引し、フィルターでろ過して空気に含まれる汚れを除去するというとてもシンプルな清浄方法ですが、目の粗さが異なる3層のフィルターで目詰まりを防いで風量を保持するとともに、吸引した空気に含まれる汚染物質をマイナスに帯電した後、プラスに帯電したフィルターに吸着させる「HEPASlientテクノロジー」を採用することで、0.1μm以上の微粒子を99.97%除去。従来は空気を清浄するダストフィルターのみで、除臭したい場合は別途「ニオイフィルター」を購入する必要がありましたが、本製品は、ダストフィルターとニオイフィルターを組み合わせた「デュアルプロテクションフィルター」を標準装備しているので、これだけで高い清浄性能と除臭性能を発揮します。半年ごとにフィルターの交換が必要なためランニングコストは高めですが、性能を重視した質実剛健なシリーズなので安心して使えるでしょう。

ブルーエア「Blueair Classic 490i」

Wi-Fi機能も備えているので、スマートフォンでリモート操作したり、室内の空気の状態を確認することも可能。適用床面積〜75畳の「Blueair Classic 690i」と〜25畳の「Blueair Classic 290i」もラインアップ

●「Blueair Classic 490i」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜33畳
・サイズ:500(幅)×275(奥行)×590(高さ)mm
・主なフィルター:デュアルプロテクションフィルター
・除菌技術:−
・運転音(最小/最大):32dB/52dB

7.ブルーエア「Blueair Protect」

デザインを一新し、上述の「Blueair Classic」に代わるフラッグシップモデルとして2020年に登場したシリーズで、適用床面積〜70畳の「7700」シリーズ(7770i/7740i/7710i)と〜55畳の「7500」シリーズ(7540i/7510i)、〜40畳の「7400」シリーズ(7470i/7440i/7410i)、〜29畳の「7300」シリーズ(7340i/7310i)と豊富なラインアップを用意。本シリーズはパーツの配置を見直したことで、ブルーエア独自の「HEPASlientテクノロジー」が「HEPASilent Ultraテクノロジー」に進化しており、0.03μmというウイルスレベルのナノ粒子まで99%以上除去します。そして、フィルターを通過してキレイになった空気は、本体サイドから背面までぐるりと配置された供給口から放出。キレイになった空気をあらゆる方面に同時に放出できるため、より遠くに向けた循環気流が作り出され、部屋の隅々まで素早く清浄できるといいます。

フィルターにRFIDチップを内蔵することで、実際のフィルターの使用状況や本体の稼働状況などの情報からユーザーそれぞれのフィルター交換のタイミングを算出することが可能に。これにより、フィルターの寿命は最大1年長くなったそうです

フィルターにRFIDチップを内蔵することで、実際のフィルターの使用状況や本体の稼働状況などの情報からユーザーそれぞれのフィルター交換のタイミングを算出することが可能に。これにより、フィルターの寿命は最大1年長くなったそうです

●「Blueair Protect 7410i」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜40畳
・サイズ:300(幅)×300(奥行)×690(高さ)mm
・主なフィルター:スマートフィルター
・除菌技術:−
・運転音(最小/最大):25dB/45dB

8.エレクトロラックス「Pure A9.2」

ファブリック素材を採用した5角形の筐体にレザー調のハンドルを備えた「Pure A9.2」はインテリア性が高く、リビングなど目に付くところに違和感なく設置できそう。もちろん、デザインだけでなく、清浄性能も上々です。本体内に吸い込んだ空気をプレフィルターとHEPA13フィルター、活性炭フィルターでろ過する方法に加え、イオンを発生させて空気中の汚れの粒子を結合させ、大きな塊にすることで集じん性能を高める機能も搭載しており、空気中のウイルスや細菌、カビを99%除去するとのこと。キレイになった空気はスパイラル状の気流となるよう設計されているので、部屋全体の空気が効率よく循環します。

「Pure A9.2」には、適用床面積43畳の「EP71-56」と58畳の「EP71-76」がラインアップ(EP71-76はグレーの1色のみ)。なお、キャスターをウッドレッグ(別売)に交換することもできます

スマホアプリを使って運転のオン/オフを操作したり、部屋の状況を確認するWi-Fi機能も搭載。また、キャスターをウッドレッグ(別売)に付け替えできます

●「Pure A9.2(EP71-56GYA/EP71-56WBA)」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜43畳
・サイズ:315(幅)×315(奥行)×590(高さ)mm
・主なフィルター:HEPA13フィルター
・除菌技術:−
・運転音(最小/最大):17dB/51.4dB

9.コーウェイ「NOBLE」

本体に吸い込んだ室内の空気を、プレフィルターと独自抗菌の「GreenHEPAフィルター」、活性炭脱臭フィルターでキレイな空気にして放出します。0.01μmの 粒子を99.999%除去するだけでなく、捕集したウイルスや有害菌の活動を99.9%以上抑制できるとのこと。さらに、「黄砂フィルター」「新築フィルター」「ダブル脱臭フィルター」「ダストフィルター」「ペットフィルター」「アレルギーフィルター」というカスタムフィルター(別売)が用意されており、追加することで、使用環境に合わせた空気対策が行えます。また、「NOBLE」もデザインにこだわりアリ。建造物からインスパイアされたフォルムに大理石のようなテクスチャーの天面を備え、空気清浄機を置いてある空間まで上質に見せるようにデザインしたのだそう。さらに、天面パネルはルーバーの役割も兼ねており、気流制御のために可動します。

Wi-Fi機能も完備。犬や猫の毛やフケを効率よく集じんする運転モードも搭載されています

Wi-Fi機能も完備。犬や猫の毛やフケを効率よく集じんする運転モードも搭載しています

●「NOBLE」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜40畳
・サイズ:320(幅)×320(奥行)×805(高さ)mm
・主なフィルター:MAX2 Greenフィルター
・除菌技術:−
・運転音(最大):53dB

10.ブルーエア「Blueair DustMagnet」

インテリア性の高い空気清浄機を、もうひとつ紹介。「Blueair DustMagnet」は家具としても使えるユニークな機構を採用しており、本体天面のテーブルトップに書籍などを置いてサイドテーブルとしても使うことができます。家具の脚のようなレッグパーツが付いているのも、空気清浄機としてはめずらしい仕様。このようにデザイン性にこだわったモデルですが、ブルーエアの特徴である、空気に含まれる汚染物質をマイナス帯電させ、プラス帯電させたフィルターで捕集する「HEPASilentテクノロジー」はもちろん搭載しています。さらに本製品は、より効率よくハウスダストをキャッチするため、プレフィルターもプラス帯電させる機構を追加。本体上部と真下から吸引された空気をフィルターでろ過し、キレイになった空気を側面2か所から前方/後方に放出し、スパイラル状の気流で室内の空気を循環させます。

「Blueair DustMagnet」には、適用床面積18畳の「5240i(グレー)/5210i(ホワイト)」と34畳の「5440i(グレー)/5410i(ホワイト)」がラインアップ

「Blueair DustMagnet」には、適用床面積18畳の「5240i(グレー)/5210i(ホワイト)」と34畳の「5440i(グレー)/5410i(ホワイト)」がラインアップ

●「Blueair DustMagnet」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積(5240i&5210i/5440i&5410i):〜18畳/〜34畳
・サイズ(5240i&5210i/5440i&5410i):230(幅)×230(奥行)×520(高さ)mm/290(幅)×290(奥行)×650(高さ)mm
・主なフィルター:コンボフィルター
・除菌技術:−
・運転音(5240i&5210i/5440i&5410i):最小22dB、最大45dB/最小30dB、最大50dB

11.バルミューダ「BALMUDA The Pure」

スリムなタワー型の空気清浄機の先駆けとなった、バルミューダ製品もチェックしておきましょう。2012年に登場した「JetClean」をベースに、2019年にモデルチェンジしたのが「The Pure」です。本体下部から吸引した室内の空気の汚れをフィルターでろ過し、キレイな空気を上部から放出する基本構造はそのままに、より高性能な「TrueHEPAフィルター」を採用したことで0.3μmの微粒子を99.97%キャッチできるようになりました。また、吸気口から送風口まで空気をロスなく送れるようにフィルターの形状を円柱形から箱形に変更。さらに、空気の流れを整える「整流翼」をファンの上に配置することにより、効率的な空気循環を実現しました。

運転中には吸気口部にあるLEDライトが点灯。光センサーを備えているので、部屋を暗くすると自動で光量がダウンします

運転中には吸気口部にあるLEDライトが点灯。光センサーを備えているので、部屋を暗くすると自動で光量がダウンします

●「BALMUDA The Pure」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜36畳
・サイズ:260(幅)×260(奥行)×7500(高さ)mm
・主なフィルター:TrueHEPAフィルター
・除菌技術:−
・運転音(最小/最大):19dB/64dB

12.エレクトロラックス「Well A7」

床に設置するだけでなく、壁にかけて使うこともできる仕様の「Well A7」は、インテリア性にこだわるなら注目のモデルです。空気清浄は、本体内に吸い込んだ空気をメッシュフィルター→HEPA13フィルター→活性炭フィルターでろ過する仕組み。HEPA13フィルターには細菌の能力を99.99%抑える抗菌剤が施され、空気中の粒子をイオンで結合し、大きな塊にしてキャッチしやすくするためのイオナイザーも搭載しています。

前面パネルやハドル、脚を交換できる「Decor Kit」も別売しています

前面パネルやハドル、脚を交換できる「Decor Kit」も別売しています

●「Well A7」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜25畳
・サイズ:480(幅)×213(奥行)×579(高さ)mm
・主なフィルター:HEPA13フィルター
・除菌技術:−
・運転音(最小/最大):16dB/48dB

13.パナソニック「F-PXV60」

花粉やハウスダストの対策に注力したシンプルなモデル。前面下部に吸込口を備えており、床上に溜まりやすいホコリも室内上部にただよいがちなニオイや煙も最適な運転で効率よく吸引します。空気の汚れ具合を表示するランプを消灯し、風量を控えめに自動運転する「おやすみ運転」も完備。

搭載している除菌技術は「ナノイー」となります

搭載している除菌技術は「ナノイー」となります

●「F-PXV60」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜27畳
・サイズ:340(幅)×208(奥行)×550(高さ)mm
・主なフィルター:静電HEPAフィルター
・除菌技術:ナノイー
・運転音(最小/最大):18dB/52dB

14.ダイキン「MC55Z」

フィルターを手前から奥(もしくは奥から手前)に何層も配置し、その先に加湿ユニットや送風ファンを装備しているのが一般的な空気清浄機の構造ですが、ダイキンのタワー型モデルは下から積み重ねていく縦配列を採用することで設置面積を大幅に縮小しました。幅、奥行きは27cm、高さは50cmとコンパクトなので、棚の上に置くことも可能。また、この縦配列の構造はフィルターの下にファンが配置されるため、フィルターが運転音をさえぎる防音壁の役割も発揮し、音の感じ方が静かになるのも特徴です。

同社の加湿空気清浄機と同様に、集じん性能が低下しにくい「TAFUフィルター」を搭載

同社の加湿空気清浄機と同様に、集じん性能が低下しにくい「TAFUフィルター」を搭載

●「MC55Z」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜25畳
・サイズ:270(幅)×270(奥行)mm×500(高さ)
・主なフィルター:TAFUフィルター
・除菌技術:ストリーマ、アクティブプラズマイオン
・運転音(最小/最大):19dB/53dB

15.象印「PU-AA50」

航空機や船舶で使われている二重反転プロペラファンを搭載。2つのファンが逆方向に回転することにより、直進性の高い強い風を生み出し、室内の空気を効率よく循環させます。フィルターは、除菌フィルターと脱臭フィルター、高性能静電フィルターが一体化した3層構造で、0.1〜2.5µmの粒子を99%キャッチ。DCモーターを採用することで、最大風量で運転しても10Wという低消費電力と39dBという静音性を実現しました。

センサーで空気の汚れを検知し、風量を切り替える自動モードには「おまかせ」と「花粉」を用意

センサーで空気の汚れを検知し、風量を切り替える自動モードには「おまかせ」と「花粉」を用意

●「PU-AA50」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜24畳
・サイズ:295(幅)×295(奥行)×725(高さ)mm
・主なフィルター:高性能静電フィルター
・除菌技術:−
・運転音(最小/最大):19dB/39dB

16.象印「PU-SA35」

上述の「PU-AA50」同様に、DCモーターを採用することで消費電力と運転音を抑えたスリムモデル。適用床面積〜16畳で、0.1〜2.5μmの粒子を99%捕集する清浄能力を備えながら奥行は125mmと薄型なので、小さめの部屋はもちろん、玄関や廊下などの狭いスペースでも使いやすいでしょう。床に落ちた花粉やホコリなどが舞い上がった際にすぐ検知できるように、本体下部にホコリセンサーを装備しているのもポイントです。

部屋の空気の状態に合わせた風量で自動運転する「AUTO」コースのほか、風量を設定して運転する「標準」「弱」「静音」コースを搭載

部屋の空気の状態に合わせた風量で自動運転する「AUTO」コースのほか、風量を設定して運転する「標準」「弱」「静音」コースを搭載

●「PU-SA35」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜16畳
・サイズ:370(幅)×125(奥行)×455(高さ)mm
・主なフィルター:高性能集じん・脱臭一体フィルター
・除菌技術:−
・運転音(最小/最大):19dB/44dB(60Hz)

17.シャープ「FU-RC01」

本特集で紹介した空気清浄機の中で最も適用床面積が小さいコンパクトな本製品は、風量を3段階で切り替えるボタンと、ライトのオン/オフボタンしか装備されていないシンプルな仕様。本体下部にぐるりと吸込口を配置しており、360°から室内の空気を吸い込み、プレフィルター→集じんフィルター→脱臭フィルターで空気に含まれる汚れを取り除きます。やわらかな光が点灯するナイトライトを備えているので、寝室で役立ちそう。

「プラズマクラスター7000」も搭載しており、キレイな空気とともに室内に放出されます

「プラズマクラスター7000」も搭載しており、キレイな空気とともに室内に放出されます

●「FU-RC01」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜6畳
・サイズ:190(直径)×330(高さ)mm
・主なフィルター:集じん・脱臭一体型フィルター
・除菌技術:プラズマクラスター7000
・運転音(最小/最大):22dB/48dB

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価格.comマガジン編集部

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