見た目はクール、機能はホット! 熱湯で洗うから頑固な菌も撃退できるドラム式洗濯機

80℃の熱湯で洗う! エレクトロラックスのセミプロ仕様洗濯機を見てきた!

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日本において「エレクトロラックス」といえば、エルゴラピードなどのスティックタイプのコードレス掃除機が人気のメーカー。しかし、じつは全世界的には業務用の調理器具やランドリー機器で有名なのだという。そんな同社が、6月上旬に日本でも家庭用洗濯機を発売すする。それが、今回紹介する「myPRO WE170V」(以下、WE170V)だ。しかも、長年ヨーロッパで培った「業務用洗濯機」の技術を生かした“セミプロ仕様”のドラム式洗濯機だというから興味深い。一般的な洗濯機と“セミプロ仕様”の違いとはなにか? 発表会で見てきた詳細をレポートする。

洗濯機と乾燥機が、なんと別売り!

発表会場では製品が2台設置されていた。じつは、WE170Vはドラム式の「脱水洗濯機」。乾燥機には専用の「myPRO 乾燥機 TE1120」(以下、TE1120)が必要となるというから、まずここに驚いた(もちろん洗濯機だけ、あるいは乾燥機だけの単体購入もできる)。ちなみに、会場ではWE170VとTE1120を左右に並べて設置していたが、2台を縦に並べることも可能。1台分の設置面積さえあれば、日本のマンションなどスペースか限られたところでもでも、設置はすることができるという。

洗濯脱水機WE170V(左)は、597(幅)×624(奥行)×850(高さ)mm、重量80.5kg。乾燥機TE1120(右)は、596(幅)×625(奥行)×850(高さ)mm、重量は44kg。いずれも8kgまでの衣類に対応。別売りのスタックキットを使えば縦置きもできる(写真はイメージ)

また、myPROシリーズで目を目を引いたのが、シンプルでスタイリッシュなデザイン。日本製洗濯機の多くは、天板が樹脂製の上に天板部に給水ホース接続部がある。しかし、myPROシリーズは天板部がフルフラットなうえ、前面パネルと天板部はステンレス製。同社によると、ステンレスは見た目に高級感があるだけでなく、清掃性が高く雑菌が繁殖しにくいというメリットもあるという。

ステンレス製の天板はフルフラット。一般的なドラム式洗濯機のように給水ホースの接続口もなく見た目が美しい

ちなみに、製品本体の下の「本体ベース」は別売り。こちらは引き出し式になっており、中には洗剤などが収納できる。また、引き出し上部には組み立て式のボックスも収納されており、洗濯物の移動などに使える。

本体ベースは引き出し式になっており、小物の収納が可能。ここには折りたたみ式のボックスが収納されており、服を移動させる際の一時置き場としても使える

ヨーロッパでは一般的! 殺菌可能な熱湯洗いができる

WE170V最大の特徴は、80℃での高温除菌洗浄ができること。じつは、ヨーロッパは「菌」に対する意識が高く、ほとんどの洗濯機が熱湯洗濯機能を搭載しているのだそう。WE170Vも、80℃の熱湯で10分以上かけて衣類を洗濯する除菌洗濯コースを搭載している。じつは、日本の厚生省による「感染症法に基づく消毒・滅菌の手引き」でも、感染症の消毒法として「80℃10分以上の熱水で消毒」が推奨されている。

とはいえ、80℃で洗濯をすると、皮脂汚れなどはタンパク質の変性により落ちにくくなる。このためWE170Vには常温洗濯のほか、30、40、60、80℃から洗濯温度を選ぶことが可能だ。

温度帯の違いによる汚れ落ちの比較。皮脂汚れは80℃では落ちにくいなど、汚れに合わせた温度を選択できる

温度帯の違いによる汚れ落ちの比較。皮脂汚れは80℃では落ちにくいなど、汚れに合わせた温度を選択できる

大腸菌を染み込ませたガーゼで洗濯後の菌の量を比較。60℃以上で洗濯すると、24時間後も菌が繁殖していないのがわかる

日本製の洗濯機でも、60℃までの熱湯洗濯機能を搭載する製品は存在している。しかし、これら製品には、水を温めるのに時間がかかるというデメリットもあった。WE170Vは、この点も電源に家庭用エアコンと同じ200Vを採用することで、パワフルに水を加熱。高い温度でも、短い時間での洗濯を実現しているという。

また、「セミプロ用」とうたうだけあり、汚れを落とすための機能にかなり力が入っている。たとえば、汚れがひどい服を洗う場合は、本洗いの前に「事前すすぎ」や「予洗い」機能を選択可能。洗剤投入口には、予洗い用の洗剤スペースまで用意されているのだ。

本洗いの前に水だけで洗濯物を洗う「事前すすぎ」、汚れがひどい衣類を本洗いの前にあらかじめ洗剤で軽く洗う「予洗」など、一般的な洗濯機にはない機能が見られる

洗剤の投入口は3種類。右から予洗用洗剤、本洗い用洗剤、柔軟剤を入れる。青いフリップは、液体洗剤が流れ出ないためのパーツ

洗濯槽は、衣類に洗剤が染み込みやすく脱水効率が高い「Speed Soakドラム」を採用

洗濯槽は、衣類に洗剤が染み込みやすく脱水効率が高い「Speed Soakドラム」を採用

200V仕様で素早く乾燥

乾燥機のTE1120でも、200V電源を採用したパワフルな駆動が特徴。7kgのコットン衣類ならば約70分ほどで完全に乾燥できるという。

また、湿度センサーを搭載しているのもポイント。一般的な乾燥機は湿度0%まで「完全乾燥」させる製品がほとんど。しかし、WE170Vは「完全乾燥」のほかに、湿度をセンシングして、2〜3%の水分を残す加乾燥防止機能を搭載する。湿度を残すことでアイロンがかけやすくなったり、しわが付きにくくなるなどのメリットがあるという。

最大8kgまでの衣類を乾燥可能。同社によれば、これは国内最大クラスの乾燥量だという

最大8kgまでの衣類を乾燥可能。同社によれば、これは国内最大クラスの乾燥量だという

完全に乾燥させない「アイロン用」メニューのほか、ドラム内で衣類を動かしながら常温に冷やすことで、シワになりにくくする「しわ防止」機能も搭載

衣類から排出された水分は、本体内の水タンクに回収。水は毎回捨てる必要があるが、オプションで水を直接排水させることもできる

スモールビジネスに関わる人へ

同社によれば、いままでの業務用の洗濯機は排水や給水に特殊な設備が必要なため、家庭で気軽に導入するのは難しかった。しかし、myPROは電源をエアコンと同じ200Vにすれば、一般家庭でも気軽に導入できるという。

また、洗濯性能が高いだけでなく、耐久性の高さも特徴。業務用のパーツなどを使用することで、一般的な家庭用洗濯機の3倍の耐久性があるという。さらに、一般的な家庭用洗濯機は美容院などのビジネスユースで使用すると保証対象外になることが多い。しかし、myPROシリーズは、ビジネスで使用しても保証対象。このため、清潔性に関心のある一般家庭のほか、飲食店やヘアサロン、老人ホームといったビジネスユースでの使用も視野に入れているという。

倉本 春

倉本 春

パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。

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2017.8.21 更新
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