レビュー
96%空気層のマットと2基のファンを搭載する話題の強制換気寝具とは?

何とファン付き! 換気できるマットレス「ドライブリーゼ」で寝てみました

8月になってから、さらに寝苦しい夜が続いていますね。筆者は就寝時にエアコンをつけたままにしていますが(設定温度28℃)、寝室が日当たりのよい南と東の角に位置しており、夏は日の出とともにぐんぐん室温が上昇。6時半にもなれば背中の寝汗と寝苦しさから起きてしまいます。対策として、“ひんやりマット”や“吸湿・放湿マット”のようなものも試しましたが、なかなか納得いく結果を得られていないのが現状です。そんな中、こんな筆者にぴったりのユニークな快眠アイテムを発見。換気用のファンが付いた敷きマット「風のマットレス ドライブリーゼ AX-KM8002」(以下、ドライブリーゼ)です。

「風のマットレス ドライブリーゼ AX-KM8002」(アテックス)
サイズは約910(幅)×1,910(長さ)85(厚さ)mm、重量は約4.0kg。電源コードの長さは約2m。マット下部(足の方)の両端にファンが搭載されています。定格消費電力は最大3W

実はこれ、価格.com「その他健康器具・医療機器」の人気ランキングで1位になっていた製品の新モデル。基本的な仕組みは同じですが、マットの素材により通気性の高い新素材を採用したのだそう。寝汗解消なるか、使ってみました。

換気ファン付きマット「ドライブリーゼ」の仕組みとは?

まずはその仕組みをチェックしておきましょう。マットに2基のファンを搭載し、マット内の空気を強制換気できるというちょっとユニークなこの製品。マットの上部がメッシュ素材になっており、ファンを稼動させることでそこから空気を吸い込み、マット下部の吹き出し口から内部の空気を出すことができるようになっています。マット内部の空気を換気することで、熱と湿気を逃すという仕組みです。

ドライブリーゼの換気のイメージ。マット上部のメッシュ部から空気を取り入れ、ファンの力で内部の空気を足元から排出。毎分300Lの空気を送り出せるそう

マット内部には、東洋紡が開発した「ブレスエアー」(ポリエーテルエステル繊維)という新素材が採用されています。ファン搭載という画期的なアイデアにばかり目がいってしまいますが、このブレスエアーはなかなかのスグレモノ。くわしい使用感は後述しますが、体積の96%が空気層なので、そもそも通気性は抜群というわけです。

繊維のように複雑に絡み合ったスプリング構造の「ブレスエアー」。体積の96%が空気層なので通気性は抜群。反発性・耐久性にも優れています。カバー(表生地/ポリエステル85%、綿15%)やファン部分をはずしてシャワーなどで丸洗い(水洗い)が可能。これ、寝具では特に重要です! なお、カバーは洗濯機で洗えます

ファン部は工具なしではずせるようになっているのが◎

ファン部は工具なしではずせるようになっているのが◎

換気の設定・操作はすべてリモコンで行います。機能はシンプルで、電源オン/オフのほか、「強風/弱風」とタイマー設定を「4時間/5時間」から選択できるようになっています。また、「10分間強風モード運転⇔5分間オフ」を8時間繰り返し、その後オフになる「おやすみ」もあります。

リモコンは、シンプルなデザインなので迷わず使えるでしょう。電源は単4形電池×2本

リモコンは、シンプルなデザインなので迷わず使えるでしょう。電源は単4形電池×2本

ドライブリーゼの右手側には、リモコンをしまっておけるポケットがあります。これならなくさずにすみそう

ドライブリーゼの右手側には、リモコンをしまっておけるポケットがあります。これならなくさずにすみそう

本当にムレない? 寝てみました!

早速、ドライブリーゼに寝てみることに。ですが、実はドライブリーゼは、シングルサイズのみ。筆者宅のベッドはダブルサイズなので、設置してみると以下の写真のように微妙な位置に。マット自体にも3cm程の厚みがあるので、2人で寝るには中途半端な状態。今回は実験としてこのまま試用しますが、うーん、我が家ではこれでは導入できません。残念。

当然ですが、ダブルサイズのベッドにドライブリーゼを設置すると2人で横になるのが難しい状態。シングルサイズや1人用の敷き布団ならぴったりでしょう。マットのずれ防止用にバンドも付いています

電源コードを挿し、電源オン! 「強風」「6時間」で稼動してみることにしました

電源コードを挿し、電源オン! 「強風」「6時間」で稼動してみることにしました

ちなみに、ファンによって換気される風の具合は以下のとおり。決して強くはないですが、吹き出し口にあてたティッシュペーパーのようすからわかるように、思ったより風量が多く、また、強弱の差もしっかり感じられます。これは期待できそう!

マットの中に手を入れると、わずかながら空気が流れているのが感じられます

マットの中に手を入れると、わずかながら空気が流れているのが感じられます

検証スタート時の室温は約28℃、湿度は56%。稼動から1時間たって大きな変化は見られませんでしたが、ジーッとただ仰向けに寝ていて実に快適なのです、背中の辺りが!

ほぼ同じ姿勢のまま、2時間ほど経過したのですが、ムレを感じることもなく、しかも、マットが適度な硬さと弾力性を持っているので、安定していてとにかくラクです。これ、マットだけでも欲しい(笑)!

厚み自体はわずか2.5〜3cm程度ですが、立体的でクッション性が高く、つぶれることがありません

厚み自体はわずか2.5〜3cm程度ですが、立体的でクッション性が高く、つぶれることがありません

同社サイトに掲載されている、就寝時にブレスエアーにかかる圧力の比較実験結果。一般的な敷き布団に比べて体圧が分散されているのがわかります

さて、このまま朝までと思っていたところ、3時間経過したあたりで夫からクレームが。

「音が気になる」

……そうなんです。毎分300Lの空気を送り出すファンを2基搭載するドライブリーゼは、どうしてもファンの音がします。ファンは足元にあるのですが使用するのが就寝時のため、やはり“気になる人は気になる”と思います。

簡易的ですが音量をチェック。吹き出し口のすぐそばで測定したところ約54〜57dBでしたが、ファンは耳から遠い位置位置にあるので、耳障りに感じるか感じないかは個人差があるようにも思います(目安:図書館/40dB、静かな事務所/50dB、普通の会話/60dB、騒々しい街頭、70dB)

夫からのクレームにより、結局ベッド横の床にドライブリーゼを直置きし、まさかこの歳で床に寝ることになろうとは……と思いつつもそのまま就寝。と、ここでまた1つ気が付いてしまったのが、足元のわずかな振動。本当にわずかではあるのですが、ファン近くに足を置くと、「ウィーン」という微弱な振動を感じるのです。物理的に動いているものがあるので当然といえば当然ですが、筆者はこちらの方が若干気になりました。

しかし、なんと目覚めは快適。ムレをまったく感じず、すがすがしい! 背中に寝汗をかいていない! 背中や腰がいたくなることもなく、ちょっと感動するほどでした。

ちなみに、ドライブリーゼを利用することで実際に湿度や体温の上昇を抑えることができたという実験結果が、同社のサイトに掲載されています

なお、電気代は毎日8時間の使用で1か月約19円だそう(30日、強で使用した場合。1kWh=27円で計算)。

まとめ

筆者は、汗でかぶれてしまうこともあり夏の寝汗には悩んでいたので、すがる思いでドライブリーゼを試用してみました。結果として、ドライブリーゼは寝汗対策として十分に効果を感じることができました。かなり気温と湿度が高い日に2回試用しただけではありますが、本当に背中がすがすがしく、心地よかったのです。扇風機やアコンで冷えすぎたときのようなだるさもありませんでした。また、想定外の副産物として、寝疲れしないという点もポイント。“1人暮らしならば”購入していたかもしれません。その理由は先にも言ったとおり、「稼動音」の問題。筆者は普段から寝つきがよく、就寝時の音や明るさにさほど神経質ではないので眠れないほど気になることはなかったのですが、夫はかなり気になったようです。とはいえ、汗っかきの夫も、音以外は「悪くない」という評価でした。

ドライブリーゼは、音の問題を抜きにすれば、快眠アイテムとしてかなり効果ある製品だと思います。なので、たとえば、あまりにも寝汗のひどい人、熱中症が心配ながら自由に動き回れない人、寝返りをうちにくい健康状態にある人には、音の問題を差し引いてでも使う価値があるかもしれません。かなり快適さが得られると思います。常に稼動せず気になったときにこもった湿気や熱を換気できるので、もしかしたら介護の現場などで重宝するのではないでしょうか?

高橋美幸(編集部)

高橋美幸(編集部)

家電製品アドバイザー。家電製品を中心にレポート・レビュー記事を担当。趣味は、バイクとカメラと作業中の家電の働き具合を監視すること。特に洗濯機。

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