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在室時間から快適さを算出して提供する日立の新発想!

一人ひとりを見分けるエアコン「白くまくん」の人識別技術ってなんだ?

人がいることを検知し、活動量や部屋の状況などからそれぞれのゾーンに適した冷暖の気流を届けるセンシング機能は、近年のエアコンには当然のように搭載されている(モデルによってはセンサー非搭載の場合もあり)。しかし、それでも同じ部屋で複数人が過ごす場合、「寒い」「暑い」といった不満の声は多い。そこで日立は個人を特定する「人識別処理技術」を採用した「ステンレス・クリーン 白くまくん Xシリーズ」を開発。発表会で見てきた、識別する方法とその機能により得られる快適さをお伝えしよう。

冷房能力2.2〜9.0kWの11機種がラインアップされており、10月末から発売予定となっている。市場想定価格は240,000〜400,000円

個人を見分ける仕組みとは?

冷房の効いた部屋に長時間居るとだんだん寒く感じてくることはないだろうか。自分ひとりの場合は設定温度を上げればいいが、家族がいるとそうはいかない。寒いと思っていても、帰宅したての家族には「冷え具合が物足りない」ということも。つまり、在室時間と快適性はリンクしているのだ。これまでXシリーズに搭載されていたセンサー機能「くらしカメラ」でも人の位置や活動量、間取り、室内の温度などは把握できたが、在室時間まではわからず。それは、個体を認識できなかったからだ。2017年度のXシリーズでは「くらしカメラ」と人識別技術を組み合わせることにより、異なる人を判別。そこから在室時間を算出することで個々の体感変化を導き出して、それぞれに適する快適な気流を届けるという。

人の位置・活動量や間取りをセンシングする「画像カメラ」、人の周囲や天井・床・壁・窓の温度を感知する「温度カメラ」、床材などを判別する「近赤外線LED」、そして「近赤外線LED」と「画像カメラ」を組み合わせて家具の場所や形状を検知するのがXシリーズに搭載されているセンサー機能。「くらしカメラAI」と称されている

人識別の方法は、まず「画像カメラ」が頭と肩を見つけて人を判別。その後、頭と顔、服の色情報や柄、環境変化などの情報を加味して個人を見分ける。部屋全体を150°の角度で検知し、7m先まで識別可能

「Aさん」「Bさん」「Cさん」と識別するだけでなく、その情報は記憶される。トイレに行くために部屋を出た程度であれば、在室時間を継続して算出。まだ体は冷えたままだろう……と判断してくれるのだ。その様子は下の動画でチェックしてほしい。ちなみに、識別した情報は10分以上部屋を出ていたり、エアコンをOFFにするとリセットされる。

筆者もデモ機で試してみたところ、しっかり個体を判別。フレームアウトして再び戻っても、筆者が識別された「A」のままだった。頭部と服装の情報をもとにしているため、部屋の外に出て上着を着るなどすると別人と判定されるそうだが、同じ場所で羽織ったのであれば同一人物の識別のままとなる

人識別技術が搭載されたことにより、在室時間が長い人は「体が冷えている」と判断。直接風が当たらないように送風がコントロールされる

独立可動する6枚のフラップで、必要な所に的確に気流を届ける。異なる位置に同時に吹き分けできるのは、3方向のみ。3人以上在室している場合は、全体を見ながら気流を変えていく

人識別は「ecoこれっき」ボタンを押すことでONとなる。設定温度だけを指定した普通の冷房、暖房も可能

人識別は「ecoこれっき」ボタンを押すことでONとなる。設定温度だけを指定した普通の冷房、暖房も可能

室内干しに効果を発揮する除湿運転

あまり冷房が好きでない人にうってつけな除湿運転も、性能がアップした。日立のエアコンは、従来から「再熱方式」の除湿を採用している。部屋の空気を取り込み、冷やして湿気を除去。その後、温度が下がり過ぎた空気を暖めて部屋に戻すといった仕組みだ。湿度のみをコントールする「弱冷房方式」の除湿よりも電気代はかかるが、「冷たい空気が吹き出して寒い!」といった事態を防げるのは魅力。そんな除湿運転で、「温度カメラ」に温度センサーと湿度センサーを組み合わせた「湿度カメラ」機能をONにすると室内の湿度分布が検知できるようになる。この機能を利用すれば、湿度が高い所を重点的に除湿。洗濯物を室内に干した場合、ランドリー除湿の効果が発揮される。

再熱方式と弱冷房方式で同じような室温になったところで湿度を見てみたところ、弱冷房方式のほうは50%も高い湿度となった。再熱方式の部屋は、温度を下げ過ぎずにしっかり除湿できることがわかる

2017年度のXシリーズには、「湿度カメラ」機能を搭載。部屋の中に存在する湿度の高い、低を見分けることで、除湿性能を高めた

「カラッと除湿」ボタンを押して、リモコンに服のマークを表示させれば「ランドリー除湿」が作動。洗濯物を見つけて、集中的に乾燥させてくれる

「くらしカメラAI」では右の部屋が左のように見えており、湿度の高い洗濯物のあるところに風を送る

「くらしカメラAI」では右の部屋が左のように見えており、湿度の高い洗濯物のあるところに風を送る

暖房もさらにスピーディに!

部屋の間取りを検知することができる「くらしカメラAI」により、暖房運転もスピーディに部屋を暖められるようになった。最初に人のいる場所に方向に暖気を送り、足元を中心に暖め。その後、間取りにあわせたスイングを行うことで、人が暖かさを感じたまま部屋全体を効率よく暖気で満たす。部屋全体が平均20℃になるまでの時間を従来モデルと比較したところ、3分ほど短い到達時間になったという。

暖房運転では人の足元に向けて暖気を送風することが多いが、それでは部屋全体はなかなか暖まらない。新モデルでは、人が暖まったと判断すると送風方向を変えていく。そうすることにより、“人も部屋も素早く暖かい”を実現

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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