野外で食べるお肉っておいしいですよね! その半面、本格的なバーベキューとなると、コンロや炭の準備が大変…。筆者は1人で釣りやアウトドアに出かけることが多いので、野外でもっと簡単にお肉が焼ける製品はないのかと探していたところ、「ヨコザワテッパン」なるものを発見いたしました!
ただのシンプルな一枚板の鉄板に見えますが、この鉄板が今アウトドア好きの間で話題なんです。武骨で男っぽいところにひと目ぼれして買っちゃいました。付属品として、金属コテ、アルミ製やっとこ、防サビ用油紙、専用の収納袋が付いています。
一般的にアウトドア用の鉄板といえば、焼きそばを何人前も作れるような大きな鉄板をイメージすると思いますが、この鉄板はサイズがとても小さいんです。
DVDのトールケースと同じくらいの大きさ
だいたいA5サイズ(A4コピー用紙の半分の大きさです)で、厚みが5mm、重さは1kgです。ここまで小さいと、おもちゃ? 大丈夫? と思ってしまうかもしれませんが、ご安心ください。
この「ヨコザワテッパン」はライター&アングラー(釣り人)の横沢鉄平氏が考案した鉄板で、とにかくお肉がおいしく焼ける鉄板なんだとか! ただ、こんな小さな鉄板なので使った人でなければ「いい物だ」とわからない。そのことがネックで商品化は難しいと考えられ、仲間内だけで使われていたそうですが、徐々にファンが拡大! 考案から約10年、ついに商品化されることになったそうです。ん〜使う前からワクワクしますよね!?
それではさっそく使ってみましょう。
鉄なので、お手入れがとっても大事。初めて使うときはシーズニング(油をなじませる作業)が必要です。
強火で鉄板両面を空焼きします
全体的に鉄板の色が変わるまで、ムラなく焼けたら火を止めます。冷めたら一度鉄板を洗いましょう。
鉄板の汚れを洗剤とスポンジでよく落とします
ここでどちらの面を上(お肉を焼く面)にして使うか決めましょう! 好きなほうに決めてください。
決めた表面に油を塗って再度空焼きします。
火を止めて油を拭き取ってみました(この拭き取る作業は特に必要ありません)
元々の赤サビなどの汚れが浮き出ているのがわかります(黒サビとは明らかに違う色ですね)。
冷めてきたら、もう一度洗剤とスポンジで洗い、また油を塗って野菜クズを炒めます。
油を塗って捨ててもよい野菜を焼きます
野菜が鉄板特有の臭みを取ってくれる効果があるそうです。野菜を捨てて鉄板が冷めてきたら、キッチンペーパーなどで表面を拭きます。
最後に、また油をキッチンペーパーなどでよくすりこみます(鉄板に油膜を作る作業)。これで準備は完了です! ※シーズニングは人によりいろいろと順番ややり方があるようです。
ではいよいよ、アウトドアで食材を焼いてみましょう!
付属の専用収納袋に入れて、レッツアウトドア!
さて、外へやってきました。1人バーベキューの準備を始めます。
通常のバーベキューでは火おこしなどの手間がかかりますが、ヨコザワテッパンならバーナーやコンロなどに置くだけ! さっと準備できるのがいいですね。
すぐにセッティング完了!
小さいサイズなので携行性に優れ、カセットボンベ式のバーナーがあればどこでもすぐに鉄板焼きが始められます。鉄板の裏面も非常に熱くなるため、カセットボンベが熱くならないように注意しましょう。カセットボンベと鉄板の距離を確保できるバーナーが安心でおすすめです。
まずは野菜を焼いてみました。フチがなく、端まで均一に焼けるので、思っていたよりたくさんの食材を置くことができます。
ピーマンと玉ねぎの鉄板焼きです!
短時間でしっかりとおいしく焼き上がりました。
おつまみ代わりにイカを焼いてみました
小型ヤリイカの丸焼きです! サッと焼いてもこんがり焼いてもおいしかったです。
いよいよメインディッシュです!
本日のメインディッシュは極上カルビ!
これがおいしくないわけがありません。写真のような薄い肉なら1枚が数十秒で焼けるので、4人くらいでも十分楽しめると思いました! 筆者は友達がいないので残り3人がなかなか見つからないのですが …絶対楽しいと思います。
最後に…どうしてもやりたかったコレ!
鉄板からはみ出す約500gの特大ステーキ!
すみません。本当はこれがメインディッシュです! 5mmの厚みで熱を蓄え、表面はカリッと、中は柔らかくジューシーに焼き上がります。
フチから余分な油が落ちるので、下に新聞紙などを敷くといいかもしれません
肉がデカ過ぎたので少々カットしました
薄い鉄板だと中心はまだ冷たいことがありますが、この厚い鉄板なら中心部も素早くとってもジューシーに焼けます!
「ヨコザワテッパン」の魔法か!? と思えるほどのおいしさ!
マイ鉄板を使って野外で食べる極上のステーキは、最高においしかったです!
焼いた後のお手入れは付属のコテで汚れを落とすだけ。
水洗いは必要ありません
汚れを落としたら油を塗って付属の防サビ用油紙やキッチンペーパーに包んで保管します。
後はとにかく焼いて焼いて焼きまくってマイ鉄板を育てるのみ!
とにかく手軽でウマいので、筆者はアウトドアに必ず持って行くようになりました。最後に、筆者が感じた「ヨコザワテッパン」のいいところといまいちなところをまとめてみましょう。
メリット
★A5サイズと小さく持ち運びに最適!
★セッティングが簡単! バーナーがあればすぐに食材を焼くことができる!
★小さいのに小さくない! 4人くらいまでなら同時に十分楽しめる
★極厚鉄板特有の蓄熱量でおいしく焼ける!
★余分な油は下に流れ落ちるからヘルシー!
★見た目がワイルドでカッコいい!
★マイ鉄板を育てる楽しみがある!
デメリット
★最初だけだが、シーズニングという準備が必要
★サイズは小さいが重さ1kgは重く感じる場合がある
最後にダイジェスト動画をご覧ください!
余談ですが、撮影時に見知らぬ女性グループに話しかけられたので鉄板の説明をしたら、「みんなでもんじゃ焼きしたら楽しそうですね!」って言っていました。ナイスアイデア! 確かにもんじゃ焼きはとても楽しそうな気がしました。
最後に、「ヨコザワテッパン」考案者の横沢鉄平氏いわく、「俺の板で焼く?」と言えるほど使いこなせるよう精進してください。とのこと。よーし! 筆者もこれから一生物のマイ鉄板に育て上げて「俺の板で焼く?」ってみんなに言おうと思います!(もうすでにいろんな人に言っていますが…)