レビュー

椅子のカタチのバランスボール「バウンズシェイプ」話題の”効果”とは!?

「●●するだけ!」系のダイエット器具や商品は多いですが、筆者が2023年にさまざまな場所で多く目にしたのは「バウンズシェイプ」という商品でした。俳優の小澤征悦さんが「バウンズシェイプ」の上でポンポンと飛び跳ねているシュールなCMを目にした記憶がある人も多いはず。

楽天市場の「おすすめ」欄にもひんぱんに出てきましたし、スポーツ用品店や家電量販店にもサンプルが置かれていました。椅子の形状をしたバランスボールに乗ってポンポン上下に跳ねることで運動効果が得られるというものです。

こちらが「バウンズシェイプ」。茶色と蛍光グリーンがあるのですが、蛍光グリーンはかなり派手だったので茶色にしました

こちらが「バウンズシェイプ」。茶色と蛍光グリーンがあるのですが、蛍光グリーンはかなり派手だったので茶色にしました

はずむだけでスクワットと同じくらいの筋トレ効果!?

確かに、バランスボールは体幹を鍛えるのに効果的だと聞いたことがあります。しかし! サイズが大きいし、家中をゴロゴロ転がってじゃまだし……と考えるとなかなか手を出しづらい。

でも「バウンズシェイプ」なら、転がっていくこともなければスリムな形状なので使わないときもじゃまにならないのはメリットです。さらに販売ページには「はずむだけでスクワットと同じくらいの筋トレ効果」が得られると書いてあるのです!

ショップジャパンHPより

ショップジャパンHPより

自力でスクワットをする場合、正しくない姿勢で行うと腰や膝を痛めてしまうことがあります。また、単純につらい!

スクワットって……こうでしたっけ?

スクワットって……こうでしたっけ?

「『バウンズシェイプ』なら膝や関節への負担も少なく、体幹運動・下半身運動・有酸素運動の3つが同時に行える」との記載に興味を持ちました。バランスボールよりも安定感があり、「ながら運動」ができるのも魅力です。

ということで、「バウンズシェイプ」が届きました。色は鮮やかな蛍光グリーンと茶色の2種類ですが、筆者はインテリアをじゃましない茶色をチョイスしました。

このまま大きな箱に入って届いたのには驚きましたが、組み立てが不要なのはラクでした! 付属品はこちら。

取り扱い説明書と、しぼんだときに使う空気入れです

取り扱い説明書と、しぼんだときに使う空気入れです

座面を手で押してみると、強い反発があります!

はずむほど強い反発です

はずむほど強い反発です

座ってみると……バランスを取るのが意外と難しい!

油断しているとすぐにバランスを崩して転げ落ちそうになります。普通に座っているだけでも体幹が鍛えられそう。

座っているだけに見えますが、バランスを必死でとっています

座っているだけに見えますが、バランスを必死でとっています

普段の椅子代わりにも使ってみると、安定感が小さいのでリラックスはできないのですが(笑)、姿勢が悪くなるとバランスが崩れるので、仕事中「この作業をしている間だけ使う」など時間を決めて使うことで、体幹トレーニングになりそうです。

仕事に集中しすぎると椅子から落ちるのでお気を付けて……

仕事に集中しすぎると椅子から落ちるのでお気を付けて……

バランスに自信のない人やご高齢の人は、机や壁などにつかまった状態で座ることをおすすめします……。

高齢の人はつかまりながらの使用がよさそう

高齢の人はつかまりながらの使用がよさそう

よいと思ったのは「カバーが洗える」ということ。本体のカバーは完全に取り外すことが可能で、洗濯機で洗えます。

カバーは簡単に取り外して洗えます

カバーは簡単に取り外して洗えます

この上で座って飛び跳ねるわけですから、汗や汚れが付くことが考えられます。「洗える」というのはかなりポイントが高いです!

1か月間、毎日10分運動してみた!

「バウンズシェイプ」を購入後1か月間、毎日10分間運動してみました。

「ただこの上でポンポン跳ねる」以外にどんなバリエーションがあるの!? ととまどうことのないように、ちゃんと写真付きのエクササイズ解説が付いていました!購入者だけが見ることのできる動画(QRコードから読み込むとYouTubeに飛ぶ)での解説もあります。

エクササイズ解説の紙と、動画も用意されています

エクササイズ解説の紙と、動画も用意されています

ただしこの動画、全部見るとかなり長い。最初にエクササイズのバリエーションをサッと見て、自分に合ったものを見つけるために見ればよいと思います。

「バウンズシェイプ」で期待できるのは下記3つの効果です。はずむ動きでトレーニング効果はありつつ、「座る→はずむ」ことで膝関節や膝への負担が少ないのがメリット。

1.体幹運動(バランスボール)
バランスボール同様、上下にはずむことで体幹を鍛え、腰周りのエクササイズを行います。

2.下半身運動(スクワット)
上下にはずむことでスクワットと同じくらいの運動効果となりますが、身体が勝手にはずむ構造なので、身体に必要以上の負荷をかけずに下半身のエクササイズが可能です。

3.有酸素運動(トランポリン)
トランポリンのようにはずむので、ウォーキングと同等の有酸素運動効果が得られるのだそう。

筆者は手を前に出して上下にはずむ運動と、足を上げて足踏みするような運動の2種類を、1か月間毎日、合計10分間行いました。

スクワットの場合、ずっと体重を中腰で支える姿勢になってしまうため単純につらい&正しい姿勢を保つことが難しいのですが、「バウンズシェイプ」はいったん座ることになるため、確かにむだな負荷がかからないのを実感できました。

スクワットだと中腰になるところが、椅子に腰かける姿勢になるので無理がない

スクワットだと中腰になるところが、椅子に腰かける姿勢になるので無理がない

手はこのようにまっすぐ伸ばすのが「基本の姿勢」として推奨されていましたが(バランスが取れるから?)慣れてきたら腕を振るように動かすことで腕の運動にもなると思いました。

このように足踏みをしながらはずむと、息が切れるほどの運動量!

このように足踏みをしながらはずむと、息が切れるほどの運動量!

写真で見ると間抜け? ですが、はずみながら足踏みする動きはなんだか楽しい!

写真で見ると間抜け? ですが、はずみながら足踏みする動きはなんだか楽しい!

毎日たった10分でも、終了後は太もものあたりに筋肉痛のような痛みが出ました。鍛えている感じはそんなになく、特段キツイわけでもないのですが、実は結構な運動量になっているのでしょうか。

ちなみに、この上で飛び跳ねるということでどのくらい振動があるのか気になる人もいらっしゃると思いますが、本体には滑り止めが付いていることもあり、マンションにお住まいでも下の階に振動や音が伝わることはほとんどないと感じました。

ただ、気になる人は下にカーペットなどを敷くとよいと思います。

この滑り止めのおかげか、振動は響きにくいと感じました

この滑り止めのおかげか、振動は響きにくいと感じました

1か月後に感じたこと

毎日10分間を1か月続けた結果、体型の変化があったのかを確認してみました。
ウエスト:1.5pマイナス
ヒップ:2センチマイナス
太もも:変化なし
体重:変化なし

そこまで大きく変わったわけではないですが、ウエストとヒップのサイズダウンが見られました。1か月だけなのでさらに続けることで体型の変化もあるかもしれませんが、大きな変化が出るようなものではないと思います。

使い方としては、「運動不足だから何かしなきゃ」と思っているときに、雨の日でも寒い冬でも夜でも家の中で「ながら」で運動できるアイテムという感じでしょうか。高齢の方やあまり運動習慣のない方でも有酸素運動が手軽にできて、身体を温めるのには有効です。「トレーニングしなきゃ」と憂鬱にならずに、「テレビ見ている間だけポンポン跳ねよ〜」と心理的ハードルが下がるのも個人的にはポイントが高かったです。忙しくて運動や食事に気を使えないときでも「少しでも頑張っている」という気持ちになれます。

ネットの口コミで何人かの人が「腰痛が軽減した」と書いており、そういえば「バウンズシェイプ」を始めてから腰痛にあまり悩まなくなったなと気づきました。正しい姿勢を意識するようになったことで腰痛への改善がみられるのかもしれません。

【結論】
激しい運動はできないけれど有酸素運動がしたい人に

若い人で「ガンガン筋トレするぞ!」「ランニングが出来る!」という人には、動きも、得られる効果も少し物足りないと思います。ですが、高齢の人や、普段あまり運動をしていない人で「有酸素運動をしたい」「なにか身体によいことを始めたい」と考えている人によいと思います。すぐに結果が出るわけではありませんが、続けるうちに少しずつ変化を感じられると思います。

※本記事では「バウンズシェイプ」の医学的な理論や、使用することによって得られる効果を保証するものではありませんので、ご了承ください。

松本果歩
Writer
松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなど、ジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。
記事一覧へ
芝崎 瞬(編集部)
Editor
芝崎 瞬(編集部)
自動車専門媒体からゴルフ専門メディアを経由し、価格.comマガジンへ。クルマは左ハンドルMTに限る! と思って乗り継いでいたが翻意して今は右AT。得意クラブは、強いて言えばミドルアイアン。
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
SPECIAL
フィットネス・ダイエットのその他のカテゴリー
ページトップへ戻る
×