みなさんは1日にどのぐらいの時間、PC作業やスマホ操作をしているだろうか。オフィスでのデスクワークが仕事の中心の場合、日中のほとんどはPCと向き合うことになる。移動中の電車やバスの中では、スマホでメールやSNSをチェックしているという人も多いだろう。さらに、自宅でのリラックスタイムは、スマホやPCでゲームをしているという人も少なくないはずだ。今まさに原稿を執筆するためにPCに向かっている筆者も、確認したくないぐらい長い時間をPCの前で過ごしている。
ここでは、そんな人におすすめのインナーウェアを紹介する。
2022年の「国民生活基礎調査」によると、腰痛に悩んでいる人は男性が1,000人あたり91.6人、女性が111.9人、肩こりに悩んでいる人は男性が1,000人あたり53.3人、女性が105.4人だ。
腰痛と肩こりの原因はさまざま。日々の運動不足やストレスの影響もあるだろうが、長時間のデスクワークとスマホ操作も当然その一因だ。
自分のデスクワーク中の姿勢を思い浮かべてみてほしい。PCのキーボードを叩くとき、当然ながら両腕は前方に向かって伸びている。肩甲骨は離れ、肩が前に出て、胸は閉じた状態だ。使用しているのがノートPCの場合、もしくはデスクの高さが少し低い場合、ディスプレイを覗くように視線は下がり、同時に背中が丸まり、首が曲がって頭が前に出る。ちなみに、電車のシートに座ってスマホを操作するときも、大体同じような姿勢になる。
起きている時間の大半をこのような姿勢で過ごしていれば、首から肩にかけての筋肉は張り、肩は巻き肩に、腰にも大きな負担がかかることになる。胸が閉じた状態が続けば、呼吸は浅くなり、自律神経の乱れにも繋がるだろう。
姿勢サポートブランドのスタイルが発売した「スタイル ビーエックス インナーウェア」は、着用するだけで巻き肩をケアし、首・肩の負担を軽減することを目的に開発されたものだ。スタイルは、2017年に「スタイル ビーエックス」という姿勢サポートベルトをリリースしてヒットを飛ばしたが、「スタイル ビーエックス インナーウェア」はインナーウェアなので、より手軽に、そして日常的に活用しやすいアイテムだと言えるだろう。
着るだけで理想の姿勢をサポートしてくれるMTG「スタイル ビーエックス インナーウェア」。公式サイト価格は3,480円(税込)。メンズは写真の「ホワイト」のほかに「ブラック」も展開
「スタイル ビーエックス インナーウェア」は、「オープンチェスト機能」と「バックリリース構造」という2つの独自技術によって、姿勢をサポートしてくれる。
一般的な洋服は、腕を前方に動かしやすいように袖は前向きについている。いっぽう「スタイル ビーエックス インナーウェア」の袖は、腕を背中側に導くように後ろ向きに設計されている。その結果、自然に胸が開き、猫背や巻き肩が起こりにくくなる。これが「オープンチェスト機能」だ。
また、後ろ身頃の上部、肩甲骨の周辺に「パワーネット」という少々伸びにくい素材を搭載して2層にしたのが、「バックリリース構造」。「パワーネット」が肩甲骨を内側に寄せるように働き、正しい姿勢へと導くという。
インナーとして1日中着用すること、毎日のように身につけることを想定しているため、着心地も重視。補正力を保ちながらも、素材は薄手でストレッチ性を備えている。スポーツ用のコンプレッションウェアのような窮屈さはない。
腕を前方ではなく、背中側に導くように袖が後ろ向きに設計されている
後ろ身頃の上部に「パワーネット」を搭載。自然と肩甲骨が寄る
袖を通すとすぐに、「オープンチェスト機能」と「バックリリース構造」の効果が感じられた。着用した瞬間から、いつもより肩甲骨が寄って胸が開き、肩の位置が少し後ろになった感覚が得られる。とはいえ、無理矢理強制されているような窮屈感や圧迫感はない。ナチュラルに、いつもより少しよい姿勢を取れているような感覚だ。
PCのキーボードを打つために、前方に腕を出そうとすると、背中の辺りに抵抗を感じる。そのため、背すじを伸ばし、肩の位置が前に出ないようにしようという気持ちが働く。着用を習慣化することで、姿勢への意識も高まりそうだ。
1日中原稿を書くためにPCと対峙した日にも着用したが、長時間着用していても姿勢補正によるストレスや不快感はなく、むしろよい姿勢を保つ意識が働いたからか、肩や首の疲労感が少なかったように思える。素材は薄く、ストレッチ性があるので、着ていて暑かったり、息苦しかったりなんてこともなかった。
自宅で筋トレやストレッチをする際にも着てみたのだが、運動時にも「スタイル ビーエックス インナーウェア」をインナーとして活用するのも面白い気がする(自宅ならアウターでもよさそう)。筋トレにせよランニングにせよ、不良姿勢はパフォーマンス低下やケガの原因になる。特に、巻き肩や猫背が癖付いてしまっている人は、試してみてはいかがだろうか。
インナーウェアなので生地は薄く、裾は長め。筆者(178cm/65kg)はLサイズを着用
着用すると自然に肩甲骨が寄って、肩の位置が後ろに下がる印象
ストレッチが効いているので窮屈感はない
姿勢補正力が超強力というわけではないが、「スタイル ビーエックス インナーウェア」を着用すると無理なくいつもよりよい姿勢が取れる。そして、姿勢への意識が高まるのも間違いない。長時間のデスクワークを避けられないビジネスパーソンにはぜひ1度試してもらいたい。肩こりや腰痛のリスクは減るだろうし、マッサージ店に通う頻度も減らせるはずだ。
着用してみてもっと補正力がほしいと感じたら、同社のサポートベルトタイプ「スタイル ビーエックス」を試してみてもいいだろう。