ドイツ・ベルリンで開催中のIFA2017。IT/PC/AVの世界中のメーカーが出展するイベントで、今年のトレンドはどこにあったのか−−先にレポートしたソニーにつづいて、国内外の大手メーカーの出展内容を一挙に紹介しよう。
日本を代表するメーカーのパナソニックは、プレスカンファレンスで披露されたGoogleのAIアシスタント「Google Assistant」を搭載したスマートスピーカー「SC-GA10」を出展。スクウェア形状のユニークな本体には、これまでの製品開発で培ってきたさまざまな高音質化技術を投入したという。価格は未定で、今年冬にドイツ、イギリス、フランスの3か国で発売する予定だ。
プレスカンファレンスで披露されたGoogle Assistant対応のスマートスピーカー「SC-GA10」
20mmソフトドームツイーター×2と8cmウーハー、ロングポートベースリフレックスシステムで高音質化を実現
テクニクスブランドからは、CD一体型ボディのスピーカーシステム”OTTAVA f(フォルテ)”「SC-70」が発表された。価格は1000ユーロ。また、オーディオファン向きにはテクニクスブランドのハイエンドアナログターンテーブル「SP-10R」の開発発表に注目。未発表のレトロデザインBluetoothヘッドホン「RP-HTX80B」も出展されていた。
テクニクスブランドの”OTTAVA f(フォルテ)”「SC-70」
アナログターンテーブル「SP-10R」を開発発表
レトロデザインのBluetoothヘッドホン「RP-HTX80B」は99ユーロレトロデザインのBluetoothヘッドホン「RP-HTX80B」は99ユーロだ
映像機器については今年春に有機ELテレビ「EZ1000」を発表したこともあり、IFAでは新モデルの披露こそなかったが、HDR画質を拡張する「HDR10+」を20世紀FOX、サムスンとともに推進することを発表している。また、同社のミーラーレス一眼カメラのデジタルカメラ「GH5」にHLG撮影機能が提供され、撮影映像も上映されていた。ほかにも、蓄電池やロボットなど、パナソニックの手がけるさまざまな領域の出展がなされていた。
20世紀FOX、サムスンらと共同で推進すると発表のあった「HDR10+」の参考展示
「LUMIX DC-GH5」を使ったHLG撮影映像もデモ
テスラにも採用されているパナソニックの蓄電池
プロトタイプとして出展されていた3-5歳の幼児の言葉を理解する知育ロボット