新製品レポート
GoogleアシスタントとAlexaに対応! 有機ELは画質が変わった?

ソニーの有機EL/液晶BRAVIAの2018年モデルファーストインプレッション

ソニーの薄型テレビ「ブラビア」シリーズの2018年モデルのラインアップが5月8日に発表された。登場するモデルは4K有機ELテレビの最新シリーズ「A8F」と、4K液晶テレビ「X9000F」「X8500F」「X7500F」の全4シリーズだ。6月より順次発売される。さっそく最新モデルの高画質性能と機能のファーストインプレッションをお届けしよう。

ソニーからブラビア2018年モデルが登場。写真は、今回発表された製品群の最上位モデルとなる4K有機ELテレビ「A8F」シリーズ

画質・機能・デザインのすべてをブラッシュアップした液晶ブラビア

ここからは、4K液晶ブラビア2018年モデルの全体像を解説しよう。まずは4K液晶ブラビアの2018年モデルの最上位として、65/55/49V型の3サイズで展開する「X9000F」シリーズからだ。

「X9000F」は直下型LEDによる部分駆動対応、そして有機ELでも採用されているソニー最高峰の4K高画質プロセッサー「X1 Extreme」搭載した液晶の上位シリーズ(ラインアップ上は2016年発売の「Z9D」が最上位として継続販売)。高画質性能として、直下型LEDの部分制御とピーク輝度の突き上げを強化する「XDR PRO」、そして新たに120Hz駆動でエリア単位でのバックライトON/OFFで輝度や動画応答性能を改善する「X-Motion Clarity」が搭載されたのがトピックだ。

ちなみに、液晶ブラビアの最上位モデル「Z9D」のワングレード下のラインには、エッジ型LEDで直下型並みの部分駆動を実現する「Slim Backlight Drive」を搭載した「X9500E」がラインアップされていたが、輝度や動画応答性能が大きく向上した「X9000F」が登場したことで、残念ながら2018年モデルから姿を消している。

4K液晶ブラビア「X9000F」シリーズは65/55/49V型で展開

4K液晶ブラビア「X9000F」シリーズは65/55/49V型で展開

ミドルレンジの「X8500F」シリーズは部分駆動なしのLEDバックライトで高画質化エンジンは「HDR X1」、4Kとしてエントリーの「X7500F」はソニーの標準エンジンとなった「4K X-Relity Pro」を採用している。なお、「X8500F」シリーズは85/75/65/55/49/43V型と超巨大サイズまで展開。液晶大画面に挑戦したい人には注目だ。

ミドルレンジモデル「X8500F」シリーズは85/75/65/55/49/43V型を展開

ミドルレンジモデル「X8500F」シリーズは85/75/65/55/49/43V型を展開

「X8500F」シリーズには超大画面の85V型モデルもラインアップ。価格は税別85万円前後ということで、画面サイズを考えるとなかなか魅力的な価格だ

「X8500F」シリーズの49/43V型には、カラバリとしてウォームシルバーも用意される

「X8500F」シリーズの49/43V型には、カラバリとしてウォームシルバーも用意される

「X7500」シリーズは55/49/43V型をラインアップ

「X7500」シリーズは55/49/43V型をラインアップ

2018年ブラビアの画質以外のトピックが、AIサービスである「Googleアシスタントビルトイン」に対応すること。これはスマートスピーカーと同じ機能が丸ごと組み込まれると同じ意味で、ブラビアに「OK,Google」と声をかけると、検索やニュース、天気予報を尋ねられる。ただし、2018年6月の発売の時点では日本語対応ではないため、Google側の対応待ち。

また、「Works with Amazon Alexa」に新たに対応予定となっているのも見逃せない。こちらでは、Amazon「Echo」シリーズなどのAlexa対応スマートスピーカーから電源ON/OFFなどの操作が行える。AI対応はまさに全方位だ。

スマートテレビ機能は、ブラビアシリーズでおなじみのAndroid TVを引き続き採用。出荷時のAndroid TVはAndroid 7.0(N)だが、2018年内にAndroid 8.0(O)へのアップデートも予定しているという。

Android 8.0(O)では、ユーザーインターフェイスが大きく変わり、さらに使いやすくなるという

Android 8.0(O)では、ユーザーインターフェイスが大きく変わり、さらに使いやすくなるという

このほか、付属のリモコンのデザインも刷新されており、HuluやNetflix、U-NEXT、Abema TV、YouTubeの専用ボタンを新たに搭載。テレビチャンネルを切り替えるように、ボタン1つで各サービスにダイレクトにアクセスできるようになった。

リモコンにも映像配信のダイレクトボタンを搭載。Netflix だけでなく、HuluやAbema TVなどのネットサービスもリモコンからシームレスにアクセスできるようになった

デザイン面ではスタンド部分の形状を刷新。なかでも「X9000F」シリーズは、同時発表されたサウンドバー「HT-X9000F」とデザインマッチングを図っており、65V型モデルでは画面下にサウンドバー本体をキレイに収められるようになっている。設置スペースを増やさずに外付けサウンドバーによる高音質化が可能なのはうれしい限りだ。

同時発表のサウンドバー「HT-X9000F」は、型番からもわかるとおり、「X9000F」シリーズとデザインマッチングを図っており、65V型モデルでは画面下にサウンドバー本体をキレイに収められる

実際に「X9000F」の65/55/49型で映像をチェックしてみたが、直下型LEDの搭載と高精度なバックライト制御のおかげで、沈み込むような黒がしっかりと表現されていた。バックライト部分駆動の精度、黒の沈みの安定感は4K液晶テレビとしてはかなり優秀だ。地デジの映像ソースも、HDR相当にアップコンバートして映像の立体感や質感を高めてくれる「HDRリマスター」がかなり効果的に効いているようで、ここ最近流行っている格安4Kテレビなんかと比べると、本当に同じ映像を観ているのかと疑いたくなるほどクオリティの差は歴然だった。4K液晶テレビでも本気で高画質化を狙う「X9000F」から、「X8500F」「X7500F」とシリーズが下がる毎に画質はダウンしていくが、それでも一定以上のクオリティを確保している。このあたりは流石ブラビアといったところだ。

「X9000F」シリーズの画質をチェック。65/55/49V型すべて並べて確認した

「X9000F」シリーズの画質をチェック。65/55/49V型すべて並べて確認した

4K有機ELテレビ「A8F」シリーズはテーブルトップデザインに変更

今年もブラビアの最上位モデルは有機ELテレビだ。”国産有機ELテレビ元年”のように語られた昨年、最高画質モデルとして数々の賞を受賞した有機ELテレビがソニーの「A1」シリーズだった。その「A1」シリーズの流れを汲む4K有機ELテレビの最新モデルとして今回発表されたのが「A8F」シリーズだ。65V型「65A8F」の55V型「55A8F」を2サイズを展開する。

ブラビアの最上位モデルは今年も有機EL。写真は2018年モデルの「A8F」シリーズ

ブラビアの最上位モデルは今年も有機EL。写真は2018年モデルの「A8F」シリーズ

ソニーが「A8F」シリーズで前面に打ち出した最大の変更は、テーブルトップ設置にも対応したスタンドデザイン。昨年の「A1」のデザインは画面が奥に傾斜する独特のデザインを特徴としていたが、「A8F」は一般的なテレビらしいスペースを取らないスタンドへと改められた。

昨年の「A1」シリーズからの一番の変更点はスタンド

昨年の「A1」シリーズからの一番の変更点はスタンド

ソニーの有機ELテレビの高画質の要である4K高画質プロセッサー「X1 Extreme」、そして”HDRリマスター”による有機ELのポテンシャルを引き出す高画質化といった部分は「A1」シリーズと同じ。画面を振動させて映像と音の究極の一体感ある体験を届ける「アコースティックサーフェイス」も、サブウーハーが背面に変更されてスリムなデザインとして継承されている。最高評価を獲得した「A1」シリーズのデザイン変更版が「A8F」シリーズと捉えて概ね問題なしだ。

サブウーハー

スタンドタイプとなった「A8F」シリーズだが、サブウーハーの位置を背面に変更するなどして音質を担保しつつ、本体の奥行きを極限まで減らしている

「A8F」シリーズの画質は、昨年の「A1」シリーズからどれだけ変化があったのだろうか。公式に発表されている有機ELパネルのスペックに変更はないが、実機をチェックすると2018年仕様のパネルでは若干特性の変化があるようだ。同じ映像ソースで見比べると2018年「A8F」シリーズの方がより漆黒の階調性を狙ったパネルのようだが、階調の見せ方重視で「A1」シリーズとは若干異なる。総合的な画質評価としては同等だが、まったく同じではないとは言っておこう。

「A8F」シリーズの65/55V型モデルの画質をチェック

「A8F」シリーズの65/55V型モデルの画質をチェック

なお、「A8F」シリーズのサウンドはパネル一体型の「アコースティックサーフェイス」を継承しているが、スタンド形状が変更になったこともあり、内部のメカ構造は新規の設計。「A8F」シリーズの実際のサウンドは中高域の音のクリアネス、そして背面(「A1」シリーズではスタンドだったが、「A8F」シリーズは画面のそのまま背面)に取り付けられたサブウーハー×2との繋がりも向上。音質は「A1」シリーズから完成度を高め改善が進んでいる。

2018年も期待通りの高画質で登場したソニーのブラビア。4K液晶、有機ELテレビの高画質モデルを探している人は要チェックだ。

折原一也

折原一也

PC系版元の編集職を経て2004年に独立。モノ雑誌やオーディオ・ビジュアルの専門誌をメインフィールドとし、4K・HDRのビジュアルとハイレゾ・ヘッドフォンのオーディオ全般を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。

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