2018年7月4日、船井電機はヤマダ電機グループで独占販売しているFUNAIブランドの薄型テレビとレコーダーの新製品発表会を都内で開催。薄型テレビの新モデル6シリーズ全14機種、ブルーレイレコーダーの新モデル3シリーズ全6機種を7月14日に発売すると発表した。
薄型テレビの新モデルは6シリーズ全14機種をラインアップ
船井電機とヤマダ電機は2016年に国内のテレビ事業で提携を開始。昨年6月2日には、第1弾製品として薄型テレビ全11機種、ブルーレイレコーダー全4機種を発表していた。今回発表された2018年モデルは、薄型テレビのフラッグシップモデルとして新たに投入するFUNAIブランド初の有機ELテレビ「7010シリーズ」をはじめ、機能をシンプルにして50V型で49,800円(税別)という価格を実現した4K液晶テレビ「3010シリーズ」、ブルーレイの次世代規格「Ultra HD Blu-ray」に対応した「UTシリーズ」など、これまで以上の多彩なラインアップをそろえたのが特徴だ。
ブルーレイレコーダーも3シリーズ全6機種を新たに投入
ヤマダ電機では、第1弾製品の発売以降、FUNAIブランドの薄型テレビ・レコーダーを熟知した“フナイマイスター”と呼ばれる専門スタッフを全店舗に配置。ユーザーとのコミュニケーションのなかから出てきた意見や要望などを今回発表した新製品に生かしたという。
実店舗に訪れたユーザーの声を製品開発に反映したという
発表会に登壇したヤマダ電機代表取締役会長 兼 取締役会議長の山田昇氏も、「FUNAIブランドの取り扱いを開始して1年間取り組み、当初はシェア5%を目標にしていたが、最終的に7%前後のシェアをとれた。2年目となる今年は、コストパフォーマンスにすぐれた競争力のある品ぞろえをラインアップできた。さらに目標をもって、シェア15%を目指していきたい。新製品を見ていただければぜひ納得いただけるはずだ。」と、新製品の品ぞろえの充実さをアピールしていた。
発表会には、ヤマダ電機代表取締役会長 兼 取締役会議長の山田昇氏も登壇
フラッグシップモデルとして新たに投入される有機ELテレビ「7010シリーズ」は、65型と55型の2サイズをラインアップ。ヤマダ電機での販売価格は、65型が399,800円、55型が259,800円(いずれも税別)だ。
有機ELテレビ「7010シリーズ」。画質や音質はもちろんのこと、最終組み立てを日本で行うなど、品質にも妥協せずこだわったという
本体は映像だけを際立たせるために、極細フレームを組み合わせたミニマルデザインを採用。正面から見えない位置にスタンドを配置して画面に傾斜を持たせることで、高い没入感と圧迫感のないデザインに仕上げたという。
極細フレームとフォトフレームのようなスタイルにより、まるで画面が浮いているようなデザインに仕上がっている
画質面では、新開発の映像エンジン「Clear Pix Engine 4K HDR PLED」を搭載。採用しているピーク輝度を高めた最新世代のLG製有機ELパネルに合わせたチューニングを施すことで、有機ELならではのダイナミックレンジとハイコントラストを余すことなく引き出すという。HDR規格は、HDR10、HLG(Hybrid Log-Gamma/ハイブリッド・ログ・ガンマ)に加え、Dolby Vision(ドルビービジョン)がサポートされる。音質については、本体下部に最大出力50Wの2.2chスピーカーを搭載。開口部をフロントに向けたフルレンジスピーカー、大容量のサブウーハー、前後面に対向配置したパッシブラジエーターの組み合わせにより、立体的なサウンドを実現しているという。
画質や音質も細部までこだわっている
機能面では、1TBのHDDを本体に搭載し、テレビ単体で最大2番組の同時録画を実現。独自アプリ「FUNAI Connect」を使用することで、録画番組の持ち出しやリモート録画予約なども行える。ちなみに、HDDを内蔵した有機ELテレビは同製品が初だという。このほか、NetFlix、YouTube、dTV、DAZNといった各種動画配信サービスにも対応。Netflix、YouTube、dTV、U-NEXTの4つサービスについては、リモコンに専用ボタンが用意されており、ボタンひとつでサービスを呼び出すことができるようになっている。
「7010シリーズ」の付属リモコン。動画配信サービスにすばやくアクセスできるように専用ボタンを新たに設けた
倍速液晶や1TB HDDを搭載した4K液晶テレビのハイグレードモデル「4110シリーズ」は、65型、55型、49型の3サイズをラインアップ。ヤマダ電機での販売価格は、65型が219,800円、55型が159,800円、49型が119,800円(いずれも税別)だ。「4110シリーズ」と機能は同等で、液晶パネルが等倍・搭載HDDが500GBとなった4K液晶テレビのスタンダードモデル「4010シリーズ」は、49型と43型をラインアップ。ヤマダ電機での販売価格は、49型が104,800円、43型が94,800円(いずれも税別)となっている。
4K液晶テレビのハイグレードモデル「4110シリーズ」
「4110シリーズ」から液晶パネルやHDD容量などを変更し、コストを抑えた「4010シリーズ」。スタンド部分のデザインも「4110シリーズ」と異なる
「3010シリーズ」は、シンプルな構成のエントリー向け4K液晶テレビ。昨年発売された第1弾製品ではすべての製品に録画用のHDDやメモリーを搭載していたが、よりシンプルな4K液晶テレビが欲しいというユーザーニーズに応えるために、録画用ストレージや動画配信サービスといった機能を省略したという。機能を絞った分、価格も50型で49,800円(税別)という非常にお買い得なモデルとなっている。
50型で49,800円(税別)という価格を実現した「3010シリーズ」。ジェネリック家電メーカーが手がける格安4Kテレビにも十分対抗できる高コスパモデルだ
ハイビジョン液晶テレビは、500GBのHDDを搭載した「2010シリーズ」、HDD非搭載の「1010シリーズ」をラインアップ。画面サイズは、「2010シリーズ」「1010シリーズ」ともに40型、32型、24型の3サイズ展開となる。ヤマダ電機での販売価格は、「2010シリーズ」の40型が54,800円、32型が39,800円、24型が31,800円、「1010シリーズ」の40型が39,800円、32型が29,800円、24型が19,800円(いずれも税別)だ
ラインアップを高付加価値モデルのみに絞る大手メーカーもある中、お手頃な価格のハイビジョンモデルも継続してラインアップ。写真はHDD非搭載の「1010シリーズ」
ブルーレイレコーダーは、Ultra HD Blu-ray&トリプルチューナー対応の最上位「UTシリーズ」を筆頭に、トリプルチューナーの「HTシリーズ」、ダブルチューナーの「HWシリーズ」の3シリーズを新たに投入。いずれも、好みを学習して自動録画する「AI録画」機能や、指定した時間帯の特定チャンネルをまるごと録画する「こだわりまるごと録画」機能などを搭載したほか、最上位の「UTシリーズ」は、「4K/60pへのアップコンバート」機能や「ハイレゾ音楽再生」機能なども備えている。
FUNAI初のUltra HD Blu-ray対応ブルーレイレコーダー「UTシリーズ」
いずれのシリーズも、HDDの容量違いで2機種を展開。ヤマダ電機での販売価格は、「UTシリーズ」の2TBモデルが55,800円、1TBモデルが49,800円、「HTシリーズ」の2TBモデルが49,800円、1TBモデルが39,800円、「HWシリーズ」の1TBモデルが35,800円、500GBモデルが31,800円(いずれも税別)だ。
新製品のヤマダ電機での販売価格。今回発表された製品はいずれもポイント還元対象となっている