新製品レポート
4K全方位対応で生活空間になじむテレビ

三菱電機の全部入り4Kテレビ「RA1000」登場! 4Kチューナー内蔵&UHD BDも見られる

三菱電機から、4K液晶テレビ“REAL 4K”の新モデルである「RA1000」シリーズ(以下、RA1000)が発表された。パネルのサイズ別に58型・50型・40型をラインアップし、2018年10月に発売される。

三菱電機のREALシリーズといえば、テレビ本体にBDレコーダーを内蔵するという“全部入り”スペックが特徴。テレビ単体で番組録画ができ、さらにBD/DVDタイトルも楽しめるのが魅力の“わかりやすいテレビ”という地位を築いている。そんなREALシリーズが、2018年12月のBS/CS 4K放送開始を前に、“わかりやすさ”を維持しながら4Kに全方位対応した。

このRA1000シリーズについて、京都にある同社のテレビ製造工場にて詳細をうかがった。現地の写真も交えながら、その特徴を紹介していこう。

新しいRA1000シリーズは、58型の「LCD-A58RA1000」(右)、50型の「LCD-A50RA1000」(中央)、40型の「LCD-A40RA1000」(左)の3機種をラインアップ。いずれも価格はオープン

REALシリーズを製造する「三菱電機 京都製作所」は、無線機製作所から分離しテレビ部品工場として1962年に発足した歴史ある工場。その後、ブラウン管テレビの時代から現在に至るまで、三菱電機製カラーテレビの生産を行っている。ここで、RA1000シリーズの詳細を聞いた

新REAL 4KはBS/CS 4Kチューナー内蔵! 4K放送の視聴も録画も1台でできる

ご存知の方も多いと思うが、2018年12月からBS/CSで4K放送が開始される。しかし、現行の4Kテレビは4K受信チューナー非搭載の製品が多く、このBS/CS 4K放送を視聴するためには、別途チューナーを用意する必要がある。

新しいRA1000は、最初からBS/CS 4K受信チューナーを内蔵するのが大きなポイント。別途チューナーを用意することなく、テレビ単体でBS/CS 4K放送をすぐに視聴できる。しかも、2基の4K受信チューナーを搭載するので、4K放送の裏番組録画も可能だ。また、従来の地上/BS/110°CSデジタルチューナーも3基搭載する。

▼HDD内蔵タイプだから、テレビ本体に4K放送を録画できる

REALシリーズの特徴として、テレビ本体にHDDを内蔵する点があげられる。もちろんRA1000もその例に漏れず、2TBのHDDを内蔵している。つまり、別途HDDレコーダー等を用意しなくても、テレビ単体で4K放送番組の録画が行えるのだ。公式では、4K放送は最大で約126時間分を録画可能とのこと。ちなみに、別売の外付けUSB-HDDを接続しての録画も行える。地上波放送の視聴中に4K放送を裏番組録画するといったこともできる。(※2018/8/21追記:記事初出時、4K放送のダブル裏番組録画も可能と記載しておりましたが、正しくは4K放送の録画は同時に1番組までとなるため内容を修正しました。訂正しお詫びいたします)

2018年8月21日時点で発表されている4Kテレビのうち、2基の4K受信チューナーを内蔵するのはRA1000のみ

2018年8月21日時点で発表されている4Kテレビのうち、2基の4K受信チューナーを内蔵するのはRA1000のみ

▼内蔵BDドライブも4K対応! Ultra HD Blu-rayを再生可能に

もうひとつ、テレビ本体にBDドライブを搭載することもREALシリーズの特徴だ。RA1000で大きなトピックなのは、この内蔵ディスクドライブがUltra HD Blu-ray(4K Blu-ray)の再生に対応したこと。テレビ単体でUltra HD Blu-rayの再生が行える製品はRA1000だけとなる(2018年8月21日時点)。

BDドライブを搭載しHDDを内蔵するので、“BDレコーダーを搭載するテレビ”と言える

BDドライブを搭載しHDDを内蔵するので、“BDレコーダーを搭載するテレビ”と言えるREALシリーズ

REALシリーズ初のUltra HD Blu-ray対応。ディスクを入れれば自動で再生が始まるので、小さな子どもでも簡単に使えるのがポイント

ちなみにこのディスクドライブ部を使って、RA1000の内蔵HDDに録画した番組を、市販のBDディスクにダビングすることもできる。なお、4Kの録画番組は2K画質にダウンコンバートしてのダビングとなる。

さらにBDレコーダーのほかにSDカードスロットも装備。SDメモリーカード内の撮影動画を内蔵HDDに取り込んで、BD/DVDディスクへダビングするといった使い方もできる。ビデオカメラユーザーにはうれしい便利機能だ

内蔵HDDもディスクドライブも取り外せる構造になっているので、万が一故障しても個別修理が可能。このあたりが、往年の「テレビデオ」とは異なる設計で安心感がある

新開発の4K液晶パネルで色純度を向上

もちろん、4K映像を高クオリティに表現するべく画質性能も高めている。新開発の4K液晶パネル「ダイヤモンドパネル」を搭載し、色域を従来モデル「BHR9」比で約110%広げたのが特徴だ。ちなみにHDR規格はHDR10とHLGの2種類をサポートする。

同社の液晶テレビには、バックライトにレーザー光源を採用したフラッグシップモデル「LS3」シリーズがあるが、今回のRA1000はその次位に位置づけられ、LEDバックライトを採用する。このLEDバックライトが新構造となっているのがミソで、赤色蛍光体と緑色蛍光体に青色LEDを組み合わせて白色発光させる仕組みを採用。これにより、R・G・Bそれぞれの色純度を向上させ、色域の拡大に成功したという。

従来は黄色蛍光体と青色LEDを組み合わせ白色発光させていたLEDバックライト。RA1000では、赤色蛍光体と緑色蛍光体に青色LEDを組み合わせて白色発光させる構造としている

映像エンジンには、三菱電機独自の「DIAMOND エンジン4K」の最新世代を採用。新しいカラーマネジメントシステム「ウルトラカラーマトリクス」を採用することで、色補正の精度を高めて自然な発色の再現を図っている。また、地デジ放送のフルハイビジョン映像(2K)を4K相当にアップコンバートする超解像技術「DIAMOND HD」も搭載する。

新しいカラーマネジメントシステム「ウルトラカラーマトリクス」は、12軸の色調整に加えて、8,000点もの補正点を持つ3Dルックアップテーブルを備え、補正する色範囲をピンポイントで調整する

三菱ならではのDIATONEスピーカーで音声も聞き取りやすい

REALシリーズは、三菱電機独自のDIATONEスピーカーを搭載することで、映像のクオリティと同時に音声の聞き取りやすさにもこだわってきた。RA1000も、内部に独自の「DIATONE NCVスピーカー」を搭載する。

カーボンナノチューブ配合のNCV振動板を採用した口径4cmのツイーターと、12.6×5.9cmのウーハーを左右に1基ずつ搭載する2ウェイ4スピーカー構成で、透明感のある高音域と豊かな低音域の再現を図った。出力は10W+10Wを確保している。

こちらがスピーカーユニットの実物。左がツイーター、右がウーハーとなる。カーボンナノチューブ配合のNCV振動板によって、チタンに匹敵する高い伝播速度と紙同等の適度な内部損失を両立するという独自開発構造

スピーカー部のエッジ部分にゴールドの配色を施し、プレミアム感も演出

スピーカー部のエッジ部分にゴールドの配色を施し、プレミアム感も演出

三菱電機 京都製作所の無響音室。ここでREALシリーズの音質チェックや稼働音の試験などを行っている

三菱電機 京都製作所の無響音室。ここでREALシリーズの音質チェックや稼働音の試験などが行われている

音声機能としては、人のセリフを聞き取りやすくする新機能「声ハッキリプラス」にも対応する。これは、左右チャンネルの音声を分析して人の声と背景音を分離させ、背景音の音量を下げて、声の帯域だけを強調するというものだ。

「声ハッキリプラス」は、ニュースやバラエティ番組などを見るときに便利

「声ハッキリプラス」は、ニュースやバラエティ番組などを見るときに便利

生活しながらテレビが見やすくなる! 便利機能がたくさん

そんなわけで、4K対応の全部入りスペックが特徴的なRA1000だが、三菱電機では同時に「生活空間になじむ4Kテレビ」としてもアピールしている。1台あればいろいろできるわかりやすさに加え、テレビの見やすさに配慮した機能も搭載しているのだ。

なかでも、「オートターン」は従来より人気のある便利機能のひとつ。RA1000はスイーベル機構を搭載していて、リモコンで画面の左右角度を変えられるようになっている。最近は、女性が家事や育児をしながらテレビを見る「ながら見」の需要も増えている。オートターン機能を使えば、たとえばキッチンで家事をしているときに、テレビ画面を見やすい角度に調節して楽しむことができる。

RA1000の画面は、左右それぞれ40°の角度に動かせるスイーベル仕様

RA1000の画面は、左右それぞれ40°の角度に動かせるスイーベル仕様

リモコンに搭載されている「オートターン」ボタンを押せば……

リモコンに搭載されている「オートターン」ボタンを押せば……

自動で画面の角度を動かすことができる。オートターンしている様子は以下の動画を参照のこと

自動で画面の角度を動かすことができる。オートターンしている様子は以下の動画を参照のこと

また、Bluetoothによる音声の送信機能も備えているので、Bluetoothヘッドホンやスピーカーにテレビの音声を出力することができる。キッチンに防水タイプのBletoothスピーカーを置いてリビングのRA1000と接続しておけば、料理や洗い物をしながらテレビの音声もバッチリ聞ける。

キッチンで洗い物をしながらテレビを楽しむイメージ。オートターン機能でテレビをキッチンに向けつつ、同時にBluetoothスピーカーで音声を聞くといったことが可能だ。もちろん、Bluetoothで音声送信しつつテレビの内蔵スピーカーからも同時に音声出力できるので、ほかの家族は同時にリビングでテレビを楽しめる

BluetoothコーデックはSBC。映像とのズレが生じないように、音声にあわせて映像を遅らせる形で遅延対策もされている。ちなみに、送信だけでなく受信にも対応しているので、たとえばスマホ内にある音楽ファイルをBluetoothでテレビに飛ばして、テレビの内蔵スピーカーで鳴らすこともできる

そのほか機能面では、リモコンに搭載されている「Quick Go」(クイックゴー)ボタンにも注目したい。このボタンを押せば、テレビ視聴中の画面の端に、録画番組の一覧や裏番組のリストを表示させることができる。これにより、録画番組や裏番組へスマートに切り替えることが可能だ。

「Quick Go」ボタンを押すと、録画番組一覧や裏番組への切り替えがスムーズ。しかもリモコンは、裏面から印字したシートリモコンを採用しているので、超期間使用しても表示が消えないし、汚れてもさっとひと拭きすればよい。清潔性も保ちやすい

「Quick Go」ボタンを押すと、テレビ視聴中の画面上部に録画番組の一覧が(上)、下部に放送中の裏番組一覧が表示(下)される

ちなみに、RA1000の内蔵HDDに保存している録画番組は、名前を付けてフォルダ分けしておくことができる

ちなみに、RA1000の内蔵HDDに保存している録画番組は、名前を付けてフォルダ分けしておくことができる

全部入りだから配線スッキリで掃除しやすい! 生活空間になじむ4Kテレビ

三菱電機がディスクレコーダーを搭載した一体型テレビを世に送り出したのは、2009年のこと。それからずっと、REALシリーズはオールインワンで使いやすいテレビとしての地位を築いてきた。今回のRA1000で、2018年12月のBS/CS 4K放送を前に、全部入りの使いやすい4Kテレビとして新しい優位性を打ち出してきた形だ。

ちなみに、全部入り仕様のメリットはもうひとつある。テレビ背面の配線がスッキリすることだ。別途4K受信チューナーを買い足す必要がなく、HDDレコーダー等がなくても番組録画ができるので、接続機器が最小限で済むからだ。

RA1000の背面は、アンテナ線とコンセントケーブルだけというシンプルな状態

RA1000の背面は、アンテナ線とコンセントケーブルだけというシンプルな状態

一般的にテレビの背面は、さまざまな接続機器のケーブルがからんでごちゃごちゃするので、ホコリが溜まりやすい。それが、シンプルで掃除がしやすくなっているのは魅力で、特に女性はうれしく感じる人も多いはず。RA1000は、掃除のしやすさという面においても、わかりやすくて生活空間になじむ4Kテレビなのだ。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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