新年号“令和”に向けてLGエレクトロニクスジャパンの有機EL・4K液晶テレビが刷新される――。
LGエレクトロニクスは、2019年の有機ELテレビ新モデル「OLED W9P」シリーズ(77/65型)、「OLED E9P」シリーズ(65/55型)、「OLED C9P」シリーズ(77/65/55型)、「OLED B9P」シリーズ(65/55型)、4K液晶テレビの新モデル「SM9000P」シリーズ(65/55型)、「SM8600P」シリーズ(75型)、「SM8100P」シリーズ(65/55/49型)、「UM7500P」シリーズ(65/55/43型)、「UM7100P」シリーズ(49型)を発表。4月25日より順次発売する。
有機ELテレビは4シリーズ計9機種を投入。写真はメインストリームモデルの「OLED C9P」シリーズ
ハイエンドから入門機まで、液晶テレビもフルラインアップ展開
製品説明会にはLGマーケティング・ジャパン株式会社マーケティングチーム部長の金東建氏は登壇。新しい年号“令和”を迎えるにあたり、平成の約30年間にあたり同社が取り組んできた液晶テレビ、有機ELテレビの歴史に触れ、“令和という新しい時代にふさわしい”テレビとして、全モデル新4K衛星放送チューナーを搭載することが明らかにされた
平成の約30年間にあたり同社が取り組んできた液晶テレビ、有機ELテレビの歴史
2019年有機ELテレビラインアップは「OLED W9P」「OLED E9P」「OLED C9P」「OLED B9P」の全4シリーズ9機種。すべての機種で新4K衛星放送チューナー×1と独自のAIプラットフォーム「LG ThinQ AI」を搭載している。
有機ELテレビだけで4シリーズというラインアップの厚さは、さすが有機ELパネルを手がけるメーカーだけのことはある。ちなみに、シリーズを問わずに有機ELパネルのスペックは同一仕様。シリーズを差別化する要素はデザイン、スピーカー、映像エンジンの違いだ。
2019年の有機ELテレビラインアップの概要
有機ELテレビのラインアップの中でもプレミアム家電ライン「LG SIGNATURE」の製品として展開するのが「OLED W9P」シリーズだ。「OLED W9P」シリーズは2017年から展開する、薄さ約3.9mmの“壁に貼る”デザインのシリーズ。スピーカーはサウンドバー型の独立したタイプで、実用最大出力60W。テレビ単体でDolbyAtmosの立体音響にも対応している。高画質エンジンは第2世代となった有機EL専用エンジン「α9 Gen2 Intelligent Processor」で、同社有機ELテレビでもっともハイエンドに位置するモデルとなっている。
壁に貼るデザインが特徴的な「OLED W9P」シリーズ
ハイトビーミングスピーカー、ミッドレンジ+ツイーター、ウーハーによる総合60W出力に対応
「OLED W9P」シリーズの下に位置する「OLED E9P」シリーズは、有機ELパネルが浮かぶようなガラススタンドのデザインで、壁掛け設置にも対応する。日本で一般的なスタンド設置型としては「OLED E9P」シリーズが実質的な最上位モデルという位置付けだ。スピーカーはテレビ前面に向いたスリム設計で、こちらもDolbyAtmosに対応。高画質エンジンも「OLED W9P」シリーズと同じ「α9 Gen2 Intelligent Processor」だ。
正面から見ると画面が浮いたように見える「OLED E9P」シリーズ
非常にスリムなスピーカーだが、ツイーター、ミッドレンジ、ウーハーで総合60W出力に対応
有機ELテレビのラインアップの中でもコスパ重視のモデルが「OLED C9P」シリーズだ。幅広のスタンドによるデザインで、スピーカーは下向きの総合40WながらDolbyAtmosにも対応。高画質エンジンは上記2機種と同じ「α9 Gen2 Intelligent Processor」なので、画質面は先に紹介した上位モデルと同等だ。
「OLED C9P」シリーズ。上位モデルと同等の画質仕様で価格を抑えたコスパ重視モデルだ
スピーカーは下向きで、スタンド部分で音を拡散する仕組み。総合出力はフルレンジ、ウーハーあわせて40Wだ
有機ELテレビのベーシックモデルとして展開されるのが「OLED B9P」シリーズだ。幅の狭いオーソドックスなスタンドデザインを採用し、スピーカーは下向きの総合40WでこちらもDolbyAtmosに対応。有機ELテレビラインアップで唯一高画質エンジンに4K液晶モデルと同じ「α7 Gen2 Intelligent Processor」を採用し、画質面で一段差を付けたモデルとなっている。
「OLED B9P」シリーズは幅の狭いオーソドックスなスタンドデザインを採用