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画質・音質をさらに追い込んだタイムシフトマシン4K有機ELレグザ最新モデル「X9400S」シリーズ

薄型テレビ「レグザ(REGZA)」ブランドの15周年を機に、3月に社名を改めたTVS REGZA。2021年モデル第1弾として、2月に4K液晶レグザのフラッグシップモデル「Z740XS」シリーズを発表しているが、今度は地デジ番組を最大6チャンネル分自動録画できるタイムシフトマシン機能を備えた4K有機ELレグザのフラッグシップモデル「X9400S」シリーズが2021年モデル第2弾として発表された。発売日はいずれも4月30日。

タイムシフトマシン4K有機ELレグザ X9400Sシリーズ

タイムシフトマシン4K有機ELレグザ X9400Sシリーズ

型番からお気づきの方もいるかと思うが、X9400Sシリーズは先に発表されたZ740XSシリーズ同様、昨年発売された「X9400」シリーズをベースに、一部2021年仕様の機能を盛り込んだレグザ15周年記念のスペシャルエディションという位置付けで展開されるモデルだ。サイズ展開は65/55/48V型の3サイズで、2021年春発売予定となっていたX9400シリーズの48V型モデル「48X9400」は発売中止となり、X9400Sシリーズとして発売される形となる。また、X9400シリーズで用意さえていた77V型については今回のX9400Sシリーズではラインアップされず、X9400シリーズが継続販売となっている。

■タイムシフトマシン4K有機ELレグザ X9400Sシリーズ
65X9400S(65V型) 市場想定価格520,000円前後
55X9400S(55V型) 市場想定価格365,000円前後
48X9400S(48V型) 市場想定価格265,000円前後

X9400Sシリーズの大きな進化点は、Z740XSシリーズにも搭載された、人の肌を美しく見せるにはどうあるべきかという学術的見地からのアプローチを加えた新技術「ナチュラル美肌トーン」の搭載だ。映像から人肌をリアルタイムに検出し、白飛びや黒つぶれに対するガンマ軸補正、超解像技術を使った精細感補正に加え、人が違和感を覚える緑被りや赤みがかったような記憶色から外れたカラーシフトに対して色を補正することで、より健康的で自然な人肌を再現できるようになっている。

新技術「ナチュラル美肌トーン」の搭載で、より健康的で自然な人肌を再現できるようになった

新技術「ナチュラル美肌トーン」の搭載で、より健康的で自然な人肌を再現できるようになった

また、「ナチュラル美肌トーン」以外にも細かな部分がいくつも進化している。たとえば、有機ELパネルは昨年モデルと同等スペックのものが使用されているが、「ダブルレグザエンジン Cloud PRO」のチューニングを最適化したことで、シリーズ平均で10%弱の輝度アップを実現。55V型と65V型の2モデルは、昨年モデル同様に自社開発専用設計の高放熱インナープレートを採用し、高コントラスト有機ELパネルとしてアピールしているが、特に55V型モデルの輝度は大きく向上しているという。

55V型と65V型は自社開発専用設計の高放熱インナープレートを採用。X9400シリーズに比べ、シリーズ全体で平均10%ほど輝度がアップしているそうで、特に55V型の輝度は大きく向上しているそうだ

55V型と65V型は自社開発専用設計の高放熱インナープレートを採用。X9400シリーズに比べ、シリーズ全体で平均10%ほど輝度がアップしているそうで、特に55V型の輝度は大きく向上しているそうだ

エンジンチューニングについても、X9400Sリリーズでは「ナチュラル美肌トーン」と合わせて国内ドラマの自然さ、リアルさをさらに追求。最暗部の階調性についてもさらに追い込んだという。なお、視聴環境に合わせて画質を自動調整する「おまかせAIピクチャー」、地デジ高画質技術「地デジAIビューティPRO」、ネット動画高画質化技術「ネット動画ビューティPRO」が、「おまかせAIピクチャーII」、「地デジAIビューティPRO II」、「ネット動画ビューティPRO II」へとアップデートされたのはZ740XSと同じだ。

「おまかせAIピクチャーII」では、周囲の照明に合わせて積極的に輝度と色温度を最適化するようになり、その結果ブルーライト低減もできるようになったという

「おまかせAIピクチャーII」では、周囲の照明に合わせて積極的に輝度と色温度を最適化するようになり、その結果ブルーライト低減もできるようになったという

このほか画質面での細かい部分では、対応するHDR規格にHDR10+Adaptiveが加わり、HDR10/HDR10+/HLG/Dolby Vision(ドルビー・ビジョン)を含む全5種類のHDR規格をサポートした点も地味だがうれしいアップデートといえるだろう。

音質面では、X9400シリーズの「レグザパワーオーディオX-PRO」から、「レグザパワーオーディオX-PRO II」へとアップデート(48V型はレグザパワーオーディオ XD)。新たに採用した高遮断クロスオーバーフィルターでスピーカーユニットのポテンシャルを正しく引き出し、各スピーカーユニットのレベルを微調整することで、イコライザー「レグザ サウンドプロセスVIR」を適用する前の状態でもフラットな特性になる方向へとチューニングすることで、より透明度の高い高解像度なサウンドに仕上げたという。また、X9400シリーズに搭載されていた外部スピーカー出力端子については、X9400Sシリーズでも継続となっている。

55V型と65V型は、合計出力142Wのパワーアンプで合計10基のスピーカーを駆動する「レグザパワーオーディオX-PRO II」を搭載

55V型と65V型は、合計出力142Wのパワーアンプで合計10基のスピーカーを駆動する「レグザパワーオーディオX-PRO II」を搭載

好みのスピーカーを接続できる外部スピーカー出力端子も引き続き搭載

好みのスピーカーを接続できる外部スピーカー出力端子も引き続き搭載

本体デザインは、X9400シリーズの映像だけが浮かび上がるミニマムなベゼルレスデザインはそのままに、より没入感を高めるため、カラーリングをダークメタルシルバーへと変更。リモコンも本体カラーと同じ2021年仕様に切り替わっており、夜間のボタン文字視認性が向上している。

映像への没入感をさらに高めるため、スタンド部分のカラーリングを従来の明るめのシルバーからダークメタルシルバーへと刷新

映像への没入感をさらに高めるため、スタンド部分のカラーリングを従来の明るめのシルバーからダークメタルシルバーへと刷新

リモコンもダークメタルシルバーカラーを採用した2021年仕様に変更。ボタンのカラーリングを変更したことで、夜間のボタンの視認性も向上しているという

リモコンもダークメタルシルバーカラーを採用した2021年仕様に変更。ボタンのカラーリングを変更したことで、夜間のボタンの視認性も向上しているという

4K有機ELレグザのフラッグシップモデルということで、録画機能については、専用の地デジチューナーを使用して地デジ番組を最大6チャンネル分自動録画できるタイムシフトマシンを搭載。X9400シリーズとの差分としては、タイムシフトマシンや通常録画した番組を好みのジャンルごとにサムネイル表示してくれる「おすすめ番組」が新たに追加された。なお、ボイス機能については、レグザボイスを引き続き搭載するいっぽう、テレビ内蔵のAmazon Alexaを使った音声操作機能がフェードアウトとなっている。

タイムシフトマシンや通常録画した番組を好みのジャンルごとにサムネイル表示してくれる「おすすめ番組」が新たに追加された

タイムシフトマシンや通常録画した番組を好みのジャンルごとにサムネイル表示してくれる「おすすめ番組」が新たに追加された

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

AV家電とガジェット系をメインに担当。ポータブルオーディオ沼にどっぷりと浸かっており、家のイヤホン・ヘッドホンコレクションは100を超えました。最近はゲーム好きが高じて、ゲーミングヘッドセットも増えてます。家電製品総合アドバイザー資格所有。

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