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スペックやどういった人に向いているかを解説

年末年始のテレビのお供に! Amazon Fire TVシリーズ現行モデル3機種の違いをまとめてみた

年末年始のテレビのお供に! Amazon Fire TVシリーズ現行モデル3機種の違いをまとめてみた

ネット動画に対応していない格安テレビやHDMI搭載のパソコン用のディスプレイなどに後付けするだけで、さまざまな動画配信サービスを楽しめるようになる“メディアストリーミングデバイス”。なかでも圧倒的なコストパフォーマンスで人気なのが、Amazonが手がける「Fire TV」シリーズだ。

2015年に日本上陸し、スティック型の「Fire TV Stick」やスマートスピーカー機能を搭載した「Fire TV Cube」など、これまでさまざまなモデルが展開されてきたが、2021年11月現在、日本市場では「Fire TV Stick」「Fire TV Stick 4K Max」「Fire TV Cube」の3モデルが展開されている。

年末年始のお供に「Fire TV」シリーズの購入を検討している人も多いと思うが、今回はこの3モデルの違いや、どういった人に向いているかをまとめてみた。

3モデルの本体サイズ・スペックの違いを比較。実際に使ってみると体感的に違うところも…

さっそく、3モデルの概要と本体サイズ、スペックからチェックしていこう。

まずは「Fire TV Stick」から。こちらは、フルHDまでの解像度に対応した、スティック型デバイスのスタンダードモデルという位置付けだ。現在発売中のモデルは、2020年に発売された第3世代モデルで、現行モデルで唯一5,000円を切るコスパ番長的なモデルとなっている。ちなみに、発売当初は同梱リモコンがAlexa対応音声認識リモコンの第2世代モデルだったが、現在発売されているモデルは、Amazonプライム・ビデオ、Netflix、DAZN、Amazon Musicのダイレクトボタンを備えた第3世代モデルが同梱されている。本体サイズが最も小さく、HDMI延長ケーブルも付属しており設置がしやすいのも特徴だ。

ふたつ目の「Fire TV Stick 4K Max」は、4K Ultra HDに対応したスティック型デバイスのハイグレードモデル。今回取り上げている製品の中では最新モデルとなっており、発売は2021年10月。付属リモコンはAlexa対応音声認識リモコンの第3世代モデルだ。「Fire TV」シリーズとして初めてWi-Fi 6に対応したのもポイント。本体サイズは「Fire TV Stick」に比べてひと回りほど大きいが、こちらもHDMI延長ケーブルが付属しており、設置はしやすい。最新モデルだが、電源&周辺機器接続用のUSB端子がいまだにmicroUSB仕様なのはやや残念なところ。

最後は「Fire TV Cube」。こちらはスティック型でテレビの後ろに設置することが前提となっている前者2つとは大きく異なる製品で、「Echo」シリーズと同じスマートスピーカー機能が統合されているのが大きな特徴となっている。もちろん、ハイエンドモデルだけあり、映像出力は4K Ultra HDに対応。キューブ型の本体は、音声コントロール用のマイクや音声出力用のスピーカーユニットがまるっと収められており、スティック型の「Fire TV」シリーズに比べるとやや大きめ。ちなみに、本体の設置場所も人の声が通りやすいように、テレビのスピーカーから30cm離れた場所が推奨されている。

現在の同梱リモコンは、Alexa対応音声認識リモコンの第3世代モデル。リモコンを使った直接操作に加え、「Echo」シリーズ同様の音声操作にも対応しており、対応するサウンドバーやAVアンプの電源やボリューム操作、テレビのチャンネル切り替えなどを音声でコントロールするためのIR(赤外線)送信ケーブルも用意されている。Wi-Fi6こそ対応していないが、イーサネットアダプターも同梱されており、有線LAN接続できるのもうれしいところだ。

ここまで、紹介してきた内容のほか、価格、プロセッサーやメモリー、対応するHDR規格などをまとめた表が以下になる。

「Fire TV Stick」「Fire TV Stick 4K Max」「Fire TV Cube」の違い

「Fire TV Stick」「Fire TV Stick 4K Max」「Fire TV Cube」の違い

現在日本で発売されている「Fire TV Stick」「Fire TV Stick 4K Max」「Fire TV Cube」の3モデルは、発売時期が異なる関係で見た目の異なるUIを採用していたが、ネットワークを通じたバージョンアップにより、現在は3モデルとも共通のUIが提供されている。リモコンも、現在ではAlexa対応音声認識リモコンの第3世代モデルに切り替わっており、操作性(「Fire TV Cube」のみ一部設定項目が異なる)についての差異はほぼない。ただ、実際に使ってみると、これが意外に違うのだ。

インストールしているネット動画サービスのレコメンドや、リアルタイム放送の番組表などを組み込んだ最新のUI。「Fire TV Stick」から先行導入されていたが、ソフトウェアアップデートで現行の「Fire TV」シリーズすべてに展開された

インストールしているネット動画サービスのレコメンドや、リアルタイム放送の番組表などを組み込んだ最新のUI。「Fire TV Stick」から先行導入されていたが、ソフトウェアアップデートで現行の「Fire TV」シリーズすべてに展開された

左からAlexa対応音声認識リモコン第1世代、第2世代、第3世代となる。現在発売されている「Fire TV Stick」「Fire TV Stick 4K Max」「Fire TV Cube」は、すべて一番右の第3世代リモコンに切り替わっている

左からAlexa対応音声認識リモコン第1世代、第2世代、第3世代となる。現在発売されている「Fire TV Stick」「Fire TV Stick 4K Max」「Fire TV Cube」は、すべて一番右の第3世代リモコンに切り替わっている

Alexa対応音声認識リモコンの第3世代モデルでは、4種類のネット動画サービスへのダイレクトボタンなどが追加された

Alexa対応音声認識リモコンの第3世代モデルでは、4種類のネット動画サービスへのダイレクトボタンなどが追加された

1万円オーバーの「Fire TV Cube」はそもそもハードウェア構成がかなりリッチなので別格として、スティック型の「Fire TV Stick」と「Fire TV Stick 4K Max」は結構似たようなハードウェア構成となっているため、“どうせなら安いモデルでいいんじゃない?”と思う人も多いと思うが、とくにこの2モデルの差が顕著だ。

特にわかりやすいのが、メニュー画面操作時のヌルヌル感。メモリー容量が「Fire TV Stick」が1GB、「Fire TV Stick 4K Max」が2GBと2倍も違うためだろう。画像読み込みの少ないメニュー画面だとそれほど違いはないのだが、画像の多いメニューを十字キー長押しで高速スクロールすると、「Fire TV Stick」はある程度動かすと一瞬引っかかるような感じになるのに対し、「Fire TV Stick 4K Max」はヌルヌルと非常にスムーズに動いてくれるのだ。

ちなみに、「Fire TV Cube」は2GBメモリー&6コアプロセッサーというハイスペック仕様なので、当然ながらヌルヌル動いてくれる。サードパーティ製のアプリの起動なんかは、むしろ「Fire TV Stick 4K Max」を超えてくるレベルだ。また、今回は「Fire TV Stick 4K Max」の前モデルにあたる「Fire TV Stick 4K」も試してみたが、こちらは「Fire TV Stick」と同じようにスクロール操作が若干引っかかる感じがあった。

お目当てのコンテンツが決まっているのなら、文字検索や音声検索を使ってピンポイントに作品ページを見つけることもできるが、テレビをザッピングするように、膨大なコンテンツの中から何となく探す時はスクロール操作の快適性が結構大事になってくる。とにかく快適に操作したいなら、間違いなく「Fire TV Stick」よりも「Fire TV Stick 4K Max」のほうが向いているだろう。

すべてのモデルにAlexa対応音声認識リモコンが付いているので、音声操作を活用すればピンポイントで作品を探すことができるが、画面をスクロールし、サムネイル画像を見ながらなんとなく作品を探すなら、動作の機敏さは意外と重要だったりする

すべてのモデルにAlexa対応音声認識リモコンが付いているので、音声操作を活用すればピンポイントで作品を探すことができるが、画面をスクロールし、サムネイル画像を見ながらなんとなく作品を探すなら、動作の機敏さは意外と重要だったりする

また、今回いろいろとテストしてみてわかったのが、発熱のしやすさだ。「Fire TV Stick」は筐体がほかのモデルに比べて小さいためか、負荷の高いゲームアプリを長時間プレイしていると、やや発熱が気になった。テレビ裏は元々熱だまりになりやすい場所なので、ゲームアプリなどの楽しむのなら、筐体サイズが大きくて放熱性能に余裕のある「Fire TV Stick 4K Max」や「Fire TV Cube」のほうがよさそうだ。

「Fire TV Stick」と「Fire TV Stick 4K Max」の大きさを比べたところ。本体サイズの小さな「Fire TV Stick」は、熱がこもりやすいようだ

「Fire TV Stick」と「Fire TV Stick 4K Max」の大きさを比べたところ。本体サイズの小さな「Fire TV Stick」は、熱がこもりやすいようだ

最後に、スペック面で異なる対応ネットワークについても触れておこう。3モデルのうち、「Fire TV Stick 4K Max」のみWi-Fi 6対応というのがウリになっているのだが、これがどれくらいの効果があるのか。今回はWi-Fi6対応ルーターと組み合わせ、Amazonプライム・ビデオの動画再生でテストしてみた。Amazonプライム・ビデオは、ネットワーク速度に合わせ、じわじわとコンテンツの最大解像度まで到達する挙動をするのだが、さまざまなコンテンツで試してみた限り、3モデルで最大解像度に到達するまでの時間に大きな違いは見られなかった。ネットワーク環境にもよるとは思うが、現状のコンテンツ品質程度ではWi-Fi6対応がメリットになることは少なそうなので、Wi-Fi6対応はあくまでもおまけ程度に考えておいた方がいいかもしれない。

「Fire TV Stick」「Fire TV Stick 4K Max」「Fire TV Cube」のどれが向いているか?

というわけで、ここまで「Fire TV Stick」「Fire TV Stick 4K Max」「Fire TV Cube」の3モデルを比較してみた。

正直、コスパなんか関係ないという人、「Echo」シリーズの1台にまとめて設置するなら
「Fire TV Cube」一択だ。さすがに音質に特化したスマートスピーカーではないため、それ単体で音楽リスニングするにはやや厳しいが、AVアンプを中心としたシアターセットを組んでいる人などは、音声でAVアンプの操作などもでき、ハイスペックで安定して動作してくれる「Fire TV Cube」はかなり活躍してくれるだろう。

いっぽう、スティック型のデバイスにつては、使い方によって選択肢が変わってくるだろう。実は、「Fire TV Stick 4K Max」が発売されるまで4K対応のスティック型端末として展開されていた「Fire TV Stick 4K」は、Dolby Atmos対応となっていたものの、Dolby Atmosまで対応できる動画配信サービスにNetflixが入っていなかったのだ。NetflixのDolby Atmosコンテンツを「Fire TV」シリーズを使って楽しむなら、4Kまで対応しているが高価な「Fire TV Cube」か、解像度が2Kに落ちるがDolby Atmos対応の「Fire TV Stick」のどちらかを選ぶしかなく、4K・Dolby Atmos対応のスティック型端末というちょうどいい端末がなかったのだが、今回の「Fire TV Stick 4K Max」ではついにNetflixのDolby Atmosへの対応を果たした。

4K・Dolby Atmosに対応したテレビやサウンドバー、ホームシアターシステムを所有し、Netflixで4K UHDまで楽しめるプレミアムプランを契約している人で、「Fire TV Cube」ほどのハイスペックなものは必要ないという人、格安4Kテレビを購入したがネット動画機能にNetflixがなく、できるだけ安価で4K対応のメディアストリーミングサービスを導入したいという人なら、「Fire TV Stick 4K Max」はいい選択肢になるはずだ。

ただ、Netflixだけでなく、Amazonプライム・ビデオも含めて動画配信サービスの4K・Dolby Atmos対応コンテンツはまだまだ少なく、メインとなるのはフルHDクラスのコンテンツがメインになるだろう。そうなると、2Kまでしか対応していないけどコスパのよい「Fire TV Stick」でも十分使えるわけだが、今回レポートした通り、動作レスポンスの機敏さにやや不満があることがわかった。「Fire TV Stick」と「Fire TV Stick 4K Max」の価格差は2,000円なので、このヌルヌルな操作感と将来的な4Kアップデートに対して2,000円多く払えるかというのが、「Fire TV Stick」と「Fire TV Stick 4K Max」のどちらを選ぶかのカギになりそうだ。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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