ニュース
4K有機ELモデルのほかに4KミニLED液晶モデルも展示

最新の「レグザエンジン ZR α」を搭載したレグザ最高峰高画質モデルをCES 2022で披露

米国ラスベガスで2022年1月5日から8日にかけて開催される世界最大のテクノロジー見本市「CES 2022」。2年ぶりにリアル開催となる同イベントに、「レグザ(REGZA)」ブランドが久々に復帰する。イベントに先駆け、メディア向けに内覧会が実施されたので、その内容を詳しくレポートしよう。

CES 2022のTVS REGZA展示ブースのイメージ

CES 2022のTVS REGZA展示ブースのイメージ

今回、TVS REGZAがCES 2022の目玉として発表するのが、新開発の映像エンジン「レグザエンジン ZR α」だ。約3年の開発期間を経て開発された同エンジンは、ディープニューラルネットワーク(DNN)を実行するための強力なAI(人工知能)プロセッサーを搭載。その処理能力を生かした圧倒的なテクスチャー再現力で映像の美しさをしっかりと描き出し、想像を超えるリアリティを目指したという。

新開発の映像エンジン「レグザエンジン ZR α」。スタンドアローンで動く強力なAIプロセッサーをオンチップで搭載し、その処理能力を生かした多数の高画質化機能が今回の目玉だ

新開発の映像エンジン「レグザエンジン ZR α」。スタンドアローンで動く強力なAIプロセッサーをオンチップで搭載し、その処理能力を生かした多数の高画質化機能が今回の目玉だ

TVS REGZAブースでは、この「レグザエンジン ZR α」を搭載し、レグザ最高峰高画質モデルとして開発中の4K有機ELモデルと4KミニLED液晶モデルの2モデルを展示。レグザの最新高画質テクノロジーをグローバルに向けてアピールしていくそうだ。

TVS REGZA初となるミニLED搭載4K液晶テレビを参考出展

TVS REGZA初となるミニLED搭載4K液晶テレビを参考出展

「レグザエンジン ZR α」の新機能はいろいろあるが、なかでもスタンドアローンで動くAIプロセッサーを生かした機能のひとつが「立体感復元超解像技術」。これまでは画面全体のテクスチャーの種類ごとに超解像処理をかけていたが、「立体感復元超解像技術」では、AIで画面部分ごとにニューラルネットワーク分析を実施。被写体や近景は精細感を高める方向の超解像処理を、遠景はエンハンスを弱めにかけてボケ感を残す方向の超解像処理を行うことで、奥行感や立体感をリアルに再現できるという。

「立体感復元超解像技術」の概要

「立体感復元超解像技術」の概要

左が「立体感復元超解像技術」をON、右がOFFの状態。遠景の緑の岩肌に対しての超解像処理を変えることで、より自然な見え方になっていることがわかる

左が「立体感復元超解像技術」をON、右がOFFの状態。遠景の緑の岩肌に対しての超解像処理を変えることで、より自然な見え方になっていることがわかる

また、「AIフェイストーン再現技術」にも注目だ。こちらは、昨年発売されたレグザシリーズで搭載された「ナチュラル美肌トーン」の発展版とも呼べる高画質化技術。これまでは、画面全体の肌色の分布からカラーシフトしているかを判断していたが、「AIフェイストーン再現技術」ではAIプロセッサーで顔領域を判断する処理を追加し、カラーシフトした人肌の色補正に加え、人肌部分に最適な超解像処理を施すことで、より自然でナチュラルな人肌を再現できるようになるという。

「AIフェイストーン再現技術」の概要

「AIフェイストーン再現技術」の概要

実際の映像で顔をどのように認識しているかをデモンストレーションしているところ。しっかりと顔を認識していることがわかる

実際の映像で顔をどのように認識しているかをデモンストレーションしているところ。しっかりと顔を認識していることがわかる

「レグザエンジン ZR α」の新機能はほかにもあり、ネット動画サービスごとの特性に合わせて高画質処理を行う「AIネット動画高画質アルゴリズム」では、新開発のバンディングスムーサーを搭載し、バンディングノイズやブロックノイズを効果的に低減。「放送波高画質アルゴリズム」では、強力なAIプロセッサーを活用してリアルタイムに複数回の超解像処理を行い、放送波のさまざまなノイズを低減しながら、動きのある映像で発生する残像を抑制することで、高精細でクリアな映像を実現できるという。

「AIネット動画高画質アルゴリズム」の概要

「AIネット動画高画質アルゴリズム」の概要

左が「AIネット動画高画質アルゴリズム」をON、右がOFFの状態。YouTube動画などでありがちなバンディングノイズがしっかりと抑えられている

左が「AIネット動画高画質アルゴリズム」をON、右がOFFの状態。YouTube動画などでありがちなバンディングノイズがしっかりと抑えられている

「放送波高画質アルゴリズム」の概要

「放送波高画質アルゴリズム」の概要

そして、今回のCES 2022で初披露となった4KミニLED搭載モデルに欠かせないバックライト制御技術「ミニLEDエリアコントロールアルゴリズム」も見逃せないポイントだろう。仮想再分割エリアで点灯値を算出してから最終的なエリア点灯値を生成する「仮想細分割点灯値生成」を用いてローカルディミングの精度を高めるだけでなく、階調潰れを監視しながらLED点灯に合わせて映像を最適に補正する「階調重視信号補正」を組み合わせることで、ハローを抑えた高コントラストで美しい映像を実現できるという。

ミニLEDバックライトを制御する要となる「ミニLEDエリアコントロールアルゴリズム」。バックライト制御だけでなく、バックライト点灯に合わせた映像の階調補正を実施しているのがポイントだ

ミニLEDバックライトを制御する要となる「ミニLEDエリアコントロールアルゴリズム」。バックライト制御だけでなく、バックライト点灯に合わせた映像の階調補正を実施しているのがポイントだ

左が従来のLEDバックライト、右がミニLEDバックライト。ミニLEDバックライトでは、量子ドットフィルムを組み合わせ、より純度の高い色を再現できるようになるという

左が従来のLEDバックライト、右がミニLEDバックライト。ミニLEDバックライトでは、量子ドットフィルムを組み合わせ、より純度の高い色を再現できるようになるという

今回のCES 2022のタイミングではいずれも参考展示という扱いとなっているが、すでに試作機レベルには機能が落とし込まれていることを考えると、これらの機能を搭載した製品が登場するのもそう遠くはなさそうだ。強力なAIプロセッサーを使ったエッジAIで独自色をアピールするTVS REGZA。2022年も同社の動向から目が離せなそうにない。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
ページトップへ戻る