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Shureノイキャンヘッドホン「AONIC 50」に最新チップ搭載の第2世代モデル登場

2020年にShure初のノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスヘッドホンとして登場した「AONIC 50」。ノイズキャンセリング機能や独自アンプ搭載による最大384kHz/32bitのUSBデジタル有線接続対応、Bluetoothでハイレゾ相当の高音質伝送が可能なaptX HD/LDACコーデックのサポート、専用アプリによるカスタマイズ対応など、初のノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスヘッドホンとは思えない豊富な機能性を有し、Shureらしい高音質やアルミとフェイクレザーを組み合わせた高級感のあるデザインなども相まって、価格.comでもユーザーから高い評価を得ている。

そんな「AONIC 50」をさらにブラッシュアップさせた「AONIC 50(第2世代)」が新たに追加されることが発表された。発売は9月29日で、市場想定価格は55,000円前後だ。

Shure「AONIC 50(第2世代)」

Shure「AONIC 50(第2世代)」

見た目の変化は小さいが、中身は大きく進化

今回新たに追加される「AONIC 50(第2世代)」は、最新世代のチップを組み合わせ、機能性をさらにブラッシュアップしたモデルとなっている。ヘッドホン本体の形状そのものは「AONIC 50」とほぼ同じで、直径50mmのドライバーユニットも同一。本体カラーはブラック1色のみの展開で、「AONIC 50」のブラックカラーとの違いはアームとShureのロゴがシルバーからブラックに変更されたことくらいだ。

写真左が「AONIC 50(第2世代)」、右が「AONIC 50」のブラックモデル

写真左が「AONIC 50(第2世代)」、右が「AONIC 50」のブラックモデル

ハウジングのロゴも同系色を組み合わせたものに変更され、シックなデザインに

ハウジングのロゴも同系色を組み合わせたものに変更され、シックなデザインに

新モデルではキャリングケースの形状も変更。フットプリントが小さくなり、持ち運びしやすくなった

新モデルではキャリングケースの形状も変更。フットプリントが小さくなり、持ち運びしやすくなった

見た目の変化は小さいが、いっぽうで中身については大きく進化している。なかでも注目したいのが、クアルコムの「Snapdragon Soundテクノロジー」への対応だ。対応スマートフォンと組み合わせる必要があるものの、高音質・低遅延のaptX Adaptiveコーデックや、高音質通話が可能なaptX Voiceなどを新たに利用できるようになった。

また、ノイズキャンセリング機能もブラッシュアップ。6つの内蔵マイクを活用したハイブリッド式のアクティブノイズキャンセリングという点は「AONIC 50」と同じだが、強弱の調整を3段階でできるようになった(「AONIC 50」は2段階)ほか、イヤーカップ内に配置されているエレクトレットマイクがアップデートされ、より高精度にノイズを除去できるようになったという。

ノイズキャンセリング機能は強弱の調整を3段階でできるようになった

ノイズキャンセリング機能は強弱の調整を3段階でできるようになった

イヤーカップ内に配置されているエレクトレットマイクもアップデートされ、ノイズキャンセリング精度がさらに高まったという

イヤーカップ内に配置されているエレクトレットマイクもアップデートされ、ノイズキャンセリング精度がさらに高まったという

外音取り込み機能も、「MaxAware」と呼ばれる新機能が追加された。これは、周囲の音を取り込む際、一定の周波数帯域以下のノイズのみを取り除くというもの。従来は制限なしに取り込んでいたエアコンの動作音などの低い周波数帯域のみをしっかりと取り除くことができるようになり、より快適に使えるようになったそうだ。

さらに、昨今ヘッドホン・イヤホン界隈で広がりつつある“空間オーディオ”をキャッチアップし、「音楽モード」「シネマモード」「ポッドキャストモード」という3つの空間オーディオモードを搭載した点も見逃せないポイントだろう。いずれも、Shure独自開発のアルゴリズムを用いて実装しているそうだ。実際に効果を体験してみたが、よくあるデジタル処理で無理やりサウンドステージを広げた感じではなく、空間的な広がりがいちばん大きくなるようにチューニングした「シネマモード」でも自然な広がりで違和感なく使える効果に仕上がっていた。

「音楽モード」「シネマモード」「ポッドキャストモード」という3つの空間オーディオモードを搭載

「音楽モード」「シネマモード」「ポッドキャストモード」という3つの空間オーディオモードを搭載

ほかにも、チップセットが変更されたことで、バッテリー駆動時間が大幅に向上し、最大約45時間の連続再生を実現した点や、ハードウェアスペックの限界で「AONIC 50」ではノイズキャンセリング機能最大設定時やLDAC接続時に利用制限のあったハードウェアEQの制限が撤廃されたこと、Bluetooth通信距離が最大約100m(320フィート)まで延びた点も進化点と言えるだろう。

ハードウェアEQの制限が撤廃されるなど、イコライザー機能も強化された

ハードウェアEQの制限が撤廃されるなど、イコライザー機能も強化された

ヘッドホン側に用意されたハードウェアスイッチ

ヘッドホン側に用意されたハードウェアスイッチ

スライダー機能はアプリ「ShurePlus PLAY」からカスタマイズすることも可能だ

スライダー機能はアプリ「ShurePlus PLAY」からカスタマイズすることも可能だ

Shure「AONIC 50(第2世代)」の主な仕様
●装着タイプ:オーバーイヤー
●ドライバー:密閉型・50mmダイナミック
●バッテリー駆動時間:最大45時間
●充電端子:USB Type-C
●有線接続:〇(アナログ/デジタル両対応)
●対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX HD、aptX Adaptive、LDAC
●付属品:キャリングケース、USB Type-C to Type Aケーブル、3.5mmアナログオーディオケーブル

発売から12年を迎えた有線イヤホンのロングセラーモデル「SE215 Special Edition」に新色登場!

今回、「AONIC 50(第2世代)」の発表に合わせて、Shureを代表する有線イヤホン「SE215 Special Edition」に新色「グリーン」が追加されることも発表された。発売日は9月1日で、市場想定価格は14,630円前後だ。

Shure「SE215 Special Edition」の新色「グリーン」

Shure「SE215 Special Edition」の新色「グリーン」

自然と都会の融合をイメージしたという新色「グリーン」。本体のスペックそのものは既存の「SE215 Special Edition」と同じで、ケーブルは「トランスルーセントブルー」に同梱されているブラックではなく、「パープル」に同梱されているグレーのものが付属する。

鮮やかなグリーンが特徴的

鮮やかなグリーンが特徴的

Shure「SE215 Special Edition」のカラーバリエーション。左から、トランスルーセントブルー、パープル、グリーン

Shure「SE215 Special Edition」のカラーバリエーション。左から、トランスルーセントブルー、パープル、グリーン

なお、イヤーピースは、シリコンタイプとフォームタイプがそれぞれS/M/Lの3サイズ付属するが、フォームタイプは以前同梱されていた表面がツルっとしたShureオリジナルのものと異なり、コンプライ社製のものが付属する。今後、新色「グリーン」以外も徐々にコンプライ社製のものに切り替えていくとのことだ。

新色「グリーン」に付属するフォームイヤーピースはコンプライ社製

新色「グリーン」に付属するフォームイヤーピースはコンプライ社製

Shure「SE215 Special Edition」の主な仕様
●装着タイプ:カナル型
●ドライバー:ダイナミック
●付属品:シリコンイヤーピース(S/M/L)、コンプライ社製フォームイヤーピース(S/M/L)、クリーニングツール、ソフトジップケース

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

AV家電とガジェット系をメインに担当。ポータブルオーディオ沼にどっぷりと浸かっており、家のイヤホン・ヘッドホンコレクションは100を超えました。最近はゲーム好きが高じて、ゲーミングヘッドセットも増えてます。家電製品総合アドバイザー資格所有。

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