画質にも磨きをかけたIPSパネル採用モデル

重低音バズーカ復活! 東芝の新型4K液晶テレビ「REGZA BZ710X」シリーズ誕生!

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「BAZOOKA(バズーカ)」というテレビ製品のブランドを覚えているだろうか? かつて東芝が手がけていた、「バズーカウーファー」による迫力の重低音で人気を博したブラウン管テレビのブランドだ。今回発表になった東芝の新しい4K液晶テレビ「REGZA BZ710X」シリーズは、往年のバズーカウーファーが復活! 画質だけでなく音質にもこだわった新製品の特徴を紹介しよう。

バズーカウーファーを搭載するBZ710X。55V型と49V型の2モデルが用意される。ちなみに、型番の「BZ」のBは「BAZOOKA」のBから付けられたとのこと

オンキヨーと共同開発の「バズーカウーファー」を搭載し、高音質を実現

BZ710Xは、2017年2月に発売された4K液晶テレビのフラッグシップモデル「REGZA Z810X」シリーズの1つ下に位置するモデル。画質の進化については次項目で触れるが、BZ710Xの大きな注目点となるのが音質だ。かつての東芝のブラウン管テレビに採用されていた「バズーカウーファー」が復活したのだ。

東芝は1990年代、ブラウン管テレビのブランドとして「BAZOOKA(バズーカ)」を展開。バズーカブランドは、高画質なだけでなく、大容量・大口径の重低音専用スピーカー「バズーカウーファー」による迫力のサウンドで人気を集めた。高画質・高音質なテレビとして“東芝のバズーカ”を記憶している方も多いことだろう。バズーカウーファーは、1990年代後半から始まったフラットテレビ・薄型テレビのブランド「face」の一部モデルには採用されたものの、2006年から始まった液晶テレビのブランド「REGZA」ではその姿を消していた。

BZ710Xでは、テレビ筐体の下部にスペースを設けることで、薄型筐体ながら大容量のバズーカウーファーの搭載を実現。ユニットはオンキヨーと共同で開発したものとなる。バズーカウーファーの両サイドには、フルレンジスピーカーとネオジウムマグネット搭載30mmシルクドームツイーターを組み合わせた2Wayバスレフ型ボックススピーカーを配置。東芝初の4K有機ELテレビ「REGZA X910」シリーズと同じ仕様のバスレフ型ボックススピーカーで、これを正面に向けて設置している。バズーカウーファーとバスレフ型ボックススピーカーの総合出力は66Wでマルチアンプにて駆動する。

横向きに設置されたバズーカウーファーの両サイドに2Wayバスレフ型ボックススピーカーを正面に向ける形で配置する

横向きに設置されたバズーカウーファーの両サイドに2Wayバスレフ型ボックススピーカーを正面に向ける形で配置する

大容量を実現した円筒状のバズーカウーファー

大容量を実現した円筒状のバズーカウーファー

バズーカウーファーを設置するため筐体下部に大きなスペースを設けた

バズーカウーファーを設置するため筐体下部に大きなスペースを設けた

筐体下部のスピーカー設置部

筐体下部のスピーカー設置部

重低音は強弱の設定が可能。音声メニュー、イコライザーも利用できる

重低音は強弱の設定が可能。音声メニュー、イコライザーも利用できる

バズーカという名称からは「バズーカウーファー=重低音」というイメージを持つ方も多いと思う。確かに重低音の再生能力が高いのが特徴にはなるが、BZ710Xは、バズーカウーファー搭載だからといってけっして低音重視というわけではないとのこと。バズーカウーファーを生かすことで、低中域の再生能力が向上し、低域から高域までクリアで迫力あるサウンドを実現した。人の声などのリアルさも増しているとのことだ。

新開発バックライトシステムなどを採用し、IPSパネルながら高コントラストを実現

BZ710Xは従来モデル「REGZA Z700X」シリーズと同様、広視野角のIPSパネルを採用。ハードウェアとソフトウェアの両面を進化させることで、従来を上回る高画質を実現している。

LEDバックライトは、東芝が得意とする画面全体にLEDを配置する全面直下システム。新開発のシステムで、点灯時間に加えて電流駆動による輝度制御を行うハイブリッド方式のエリアコントロールに加えて、エリア分割数を従来の倍に増やすことで高輝度・高コントラストを実現。輝度は800nit相当にまで向上しているとのことだ。

映像処理エンジンには、上位モデルのZ810Xと同等の「レグザエンジンBeauty PRO」を採用。高画質化処理では、映像のフレーム数(60p/30p/24p)に応じて参照するフレームをリアルタイムに判断し、最大5フレームを参照してノイズリダクションと超解像を行う「アダプティブフレーム超解像」など、Z810Xにも採用されている複数の超解像技術やノイズリダクション技術で構成される「地デジビューティPRO」を搭載。加えて、1440×1080の地デジ映像を1920×1080に4/3倍水平伸長する際にも超解像処理を加えるようになり、従来以上に低ノイズで高精細な画質で地上デジタル放送を楽しめるようになったという。

地デジビューティPROの説明。超解像技術やノイズリダクション技術を組み合わせることで地上デジタル放送を高画質に楽しめる

さらに、明るいシーンでの顔のハイライト部分の色飽和を抑え、肌の質感をリアルに再現する「美肌リアライザー」、映画などの24pの2K映像に対して超解像処理とノイズリダクションをそれぞれ2回行うことでクリアかつ精細感のある映像を再現する「熟成超解像」、従来編集(Blu-rayなど)とHDR編集(Ultra HD Blu-rayなど)の映像素材の比較から得たパラメーターを使い、機械学習によって作成・精査した復元テーブルから従来編集の映像をHDRクオリティに復元する「AI機械学習HDR復元」といった、Z810Xに採用された技術も搭載している。

新旧モデルで同じ映像を表示したデモ。左がBZ710X、右が従来モデルのZ700Xとなる。BZ710Xは、肌色の輝度ヒストグラムを解析したうえで、階調特性を細かく制御する美肌リアライザーの働きによって、人の肌が白飛びせずに質感がしっかりと再現されている

熟成超解像の説明図。超解像処理とノイズリダクションを2回行うことで高品位な4K映像にアップコンバートする

AI機械学習HDR復元の説明図。従来編集の映像とHDR編集の映像を比較して復元テーブルを作成。そのテーブルを用いて従来映像をHDRのクオリティに向上する技術だ

IPSパネルは視野角が広いもののコントラストが低くなるのが画質面でのネガティブなところ。だが、BZ710Xは、新開発の全面直下LEDバックライトシステムや、上位モデルのZ810Xと同等の映像処理エンジンならびに高画質化技術を搭載することで、IPSパネルながらも高コントラストを実現している。IPSパネルを採用するREGZAとしては最高画質モデルになったとのことだ。

次に見たい番組が選べる新機能「次みるナビ」を搭載

機能面では、「次みるナビ」という新機能を搭載。リモコンの専用ボタンを押すことで画面の右側に表示される機能で、番組を見ながら、視聴番組の出演者の関連番組のほか、録画番組、好きなジャンルの番組、「YouTube」の人気動画など次に見たい番組を選べるのが特徴だ。

次みるナビの画面イメージ。番組を視聴しながら出演者の関連番組を選ぶことができる

次みるナビの画面イメージ。番組を視聴しながら出演者の関連番組を選ぶことができる

リモコンに次みるナビの専用ボタンが用意されている

リモコンに次みるナビの専用ボタンが用意されている

また、放送中の番組や動画配信サービス、シーンなどを横断検索できる「みるコレ」の利用も可能。地デジの全録機能となる「タイムシフトマシン」には非対応だが、東芝のレコーダー「レグザサーバー」を接続することでテレビのリモコンからレグザサーバー内のタイムシフト番組を操作できる「タイムシフトリンク」に対応している。

このほか、地上・BS・110度CSデジタルチューナーを3基搭載。外付けのUSB HDDを接続しての番組録画が可能で、番組を視聴しながら別の2番組を同時に録画できる「BSも地デジも3チューナーW録」に対応。従来モデルのZ700Xでは非搭載だった4K放送対応スカパー!プレミアムサービスチューナーを内蔵する。スカパー!プレミアムサービス光の視聴も可能だ。「ひかりTV 4K」「Netflix」「dTV」「4Kアクトビラ」といった動画配信サービスにも対応。2017年6月下旬のバージョンアップによって「DAZN」にも対応する。

スタンドのデザインも変更になった。スタンドが画面の前に出ているところは異なるものの、有機ELテレビX910のアルミスタンドのような画面と一体化したデザインになっている

まとめ 音質への本気度が高い注目モデル

液晶テレビは高精細な4Kパネルが主流となり、映像処理技術の進化によって、さらなる高画質を実現したモデルが増えてきている。そのいっぽうで置き去りになっているのが音質だ。一部のハイエンドモデルではサイドスピーカーを搭載し、高音質を実現しているものもあるが、全体的に見ると画質優先で音質は二の次という印象が強い。

そんな中、今回東芝から発表になったBZ710Xは、画質だけでなく音質にも力を入れたモデルとして注目したい。テレビ筐体の下部に大容量のバズーカウーファーを設置できるスペースを設けるという思い切った設計になっており、音質向上にかける本気度が高い。フルレンジスピーカーとツイーターのスピーカーユニットを正面に向けてレイアウトしているのも音質面では高ポイントだ。下向きのスピーカーとイコライジングによる音質補正では得られない、豊かなサウンドを楽しめる4K液晶テレビとなっている。

もちろん、東芝の液晶テレビらしく画質もハイレベル。上位モデルのZ810Xと同じ映像処理エンジンと高画質化技術を搭載し、IPSパネルながら高コントラストを実現している。

ラインアップは55V型「55BZ710X」と49V型「49BZ710X」の2モデル。市場想定価格(税別)は55BZ710Xが30万円前後、49BZ710Xが25万円前後。5月中旬の発売予定となっている。

BZ710Xシリーズとあわせて、VAパネル採用の下位モデル「REGZA M510X」シリーズも登場。新開発の「クリアブラックパネル」や映像処理エンジン「レグザエンジンBeauty」を採用したモデルで、美肌リアライザーなど上位モデルと同じ高画質化技術も搭載する。58V型「58M510X」、50V型「50M510X」、40V型「40M510X」の3モデルがラインアップ。市場想定価格(税別)は58M510Xが23万円、50M510Xが18万円前後、40M510Xが14万円前後。40M510Xにはホワイトカラーモデルも用意される

真柄利行

真柄利行

カメラとAV家電が大好物のライター/レビュアー。雑誌編集や価格.comマガジン編集部デスクを経てフリーランスに。価格.comではこれまでに1000製品以上をレビュー。現在、自宅リビングに移動式の撮影スタジオを構築中です。

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2017.8.9 更新
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