タッチフォーカスやフォーカスレンジリミッターなどの新機能も搭載

AFと連写が大幅に強化された、ソニーの超望遠1インチデジカメ「RX10 IV」

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ソニーは2017年9月13日、超望遠撮影が可能な1インチデジカメ「RX10」シリーズの新モデル「RX10 IV」を発表。従来モデル「RX10 III」はサイレント撮影とアンチディストーションシャッターを搭載し、静止画・動画の両方でハイレベルな撮影ができるデジカメとして人気を集めた。新モデルは、AFと連写を強化することで、動体撮影にも対応できる高速性を持つ超望遠1インチデジカメに進化を遂げている。

RX10シリーズの新モデルRX10 IV。35mm判換算で焦点距離600mm相当の画角での超望遠撮影が可能な点は継承しつつ、基本性能の向上が図られている

RX10シリーズ初の「ファストハイブリッドAF」対応。連写は24コマ/秒に向上

RX10 IVは、「望遠600mmに対応する高画質1インチデジカメ」という従来モデルの基本コンセプトはそのままに、AFと連写の性能が大きく向上したのが特徴となっている。

AFシステムには、RX10シリーズとして初めて、位相差検出とコントラスト検出を併用する「ファストハイブリッドAF」を搭載。315点の像面位相差検出AFセンサーを配置した、メモリー一体1.0型積層型CMOSセンサー「Exmor RS」(有効約2010万画素)を新たに採用し、AF時間0.03秒の高速化を達成している。さらに、APS-Cミラーレス「α6500/α6300」に採用された、高密度AFテクノロジーも搭載。被写体の動きに連動して高密度に集中したAF枠を動的に制御することで動体追従性も大幅に向上しているという。

加えて、画像処理エンジン「BIONZ X」も強化。フルサイズミラーレス「α9」などと同じチップを採用するフロントエンドLSIを搭載するなどして高速化を図ることで、AF・AE追従で最高約24コマ/秒の高速連写を実現している。従来モデルではピント1コマ目固定で最高約14コマ/秒、AF・AE追従で最高約5コマ/秒だったので大きな進化だ。連写の持続性にもすぐれ、バッファメモリーの大容量化などによって249枚(※画質「ファイン」時)までの連続撮影が行える。

このほか、BIONZ Xの進化によって瞳AFの検出精度・速度・追従性も大きく向上。画質面でも、画像処理アルゴリズムの進化により、静止画と動画ともに解像感の向上と低ノイズ化を両立したとしている。

レンズは、35mm判換算で広角24mm(開放F2.8)〜望遠600mm(開放F4)の画角に対応する光学25倍ズーム「ZEISSバリオ・ゾナーT*」レンズ。手ブレ補正機能は4.5段分の補正効果となっている

スーパースローモーションなど動画撮影機能も強化。操作性はタッチフォーカスなどに新対応

動画撮影機能が充実しているのもRX10シリーズの特徴。RX10 IVでは、画素加算のない全画素読み出しでの4K/30p記録を継承しつつ、動画撮影時にもファストハイブリッドAFに対応するようになり、AF速度が従来モデルと比べて2倍に高速化した。高/低ビットレート動画を同時に記録するプロキシー記録が追加されたほか、4〜40倍のスーパースローモーション動画(撮影時間優先で最長約7秒、画質優先で最長約4秒)の撮影も可能となった。

操作性では、約144万ドットに高精細化した3.0型タッチパネル液晶モニター(チルト式)を採用。タッチしてフォーカス位置を選択できるタッチフォーカスや、ファインダーを覗きながらフォーカス位置を移動できるタッチパッド機能を利用できる。このほか、合焦範囲を限定するフォーカスレンジリミッター、親指AFとして利用できるAF-ON設定、AFモードを自動的に切り替えるAF-Aモードといった機能も追加された。フォーカスエリア登録機能などα9に搭載された機能も備わっている。

約144万ドットでチルト式の3.0型タッチパネル液晶モニターを搭載。235万ドット相当の有機ELファインダー「XGA OLED Tru-Finde」も備わっている。

新たにタッチフォーカスやタッチパッドといったタッチ操作に対応

新たにタッチフォーカスやタッチパッドといったタッチ操作に対応

フォーカスレンジリミッターを利用できるほか、フォーカスモードにはAF-Aモードが加わった

フォーカスレンジリミッターを利用できるほか、フォーカスモードにはAF-Aモードが加わった

メニュー関連では、メニュー項目を最大30個まで登録できるマイメニュー登録機能を新たに搭載。細かいところでは、リング下側に凹凸が加わったことで絞りリングの指がかりがよくなっているという。このほか、ピーキング機能の精度が向上。ネットワーク機能では、Wi-FiとNFCを搭載するほか、新たにBluetooth経由での位置情報取得にも対応するようになった。

ボディサイズは132.5(幅)×94(高さ)×145(奥行)mmで、重量は約1095g(バッテリー、メモリーカードを含む)。ボディの大きさは従来モデルとほぼ同等だ。バッテリー使用時間は、静止画撮影時が約400枚、ファインダー使用時で約370枚。市場想定価格は190,000円前後となっている。

まとめ 動体撮影に対応できる高速性を搭載した新モデル

新モデルのRX10 IVは、従来モデルからの「超望遠600mm×1インチ」というコンセプトを引き継ぎながら、スペック的には、コンパクトボディに高性能を搭載した1インチコンデジ「RX100 IV」のAFと連写の性能を加えたモデルになっている。動体にも対応できる高速性を持つ超望遠モデルなので、野鳥やスポーツなどの撮影に向いたカメラだ。超望遠対応で高速AF・高速連写が可能なうえ、従来モデルから搭載されている最高1/32000秒の高速電子シャッターで歪みを抑えた撮影ができる機能を活用することで、「遠くにいる高速に動く被写体の動きを止めて撮る」といったような、ほかのデジカメでは撮れないような撮影にチャレンジできるのも魅力である。

真柄利行

真柄利行

カメラとAV家電が大好物のライター/レビュアー。雑誌編集や価格.comマガジン編集部デスクを経てフリーランスに。価格.comではこれまでに1000製品以上をレビュー。現在、自宅リビングに移動式の撮影スタジオを構築中です。

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2017.9.14 更新
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