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売れ筋ランキング1位のフルサイズ対応Eマウントレンズをチェック!

今人気ナンバーワンの標準ズームレンズ! ソニー「FE 24-105mm F4 G OSS」実写レビュー

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今回は、価格.comの「レンズ」カテゴリーで売れ筋ランキング1位(2018年6月26日時点)の人気モデル「FE 24-105mm F4 G OSS」をレビューする。ソニーの高性能レンズブランド「Gレンズ」の標準ズームレンズで、ユーザーからその描写力の高さが支持されている1本だ。

フルサイズ対応Eマウントレンズ(FEレンズ)の標準ズームレンズ、FE 24-105mm F4 G OSS

フルサイズ対応Eマウントレンズ(FEレンズ)の標準ズームレンズ、FE 24-105mm F4 G OSS

Gレンズらしい高度な光学設計と軽量ボディを両立

標準ズームレンズは、広角から中望遠までの画角をカバーし、風景やポートレート、スナップ、旅行など幅広いシーンに対応できる汎用性の高さが魅力だ。ボディとあわせて購入する1本目のレンズとして手に入れておきたいレンズである。ただし、標準ズームレンズは同じような画角で複数のモデルが用意されていることもあり、製品選びは意外に難しい。

望遠端の焦点距離は70mmや85mmでいいのか、105mmや120mmまで必要なのか。携帯性を重視すべきが、サイズ・重量は犠牲にして明るさや描写力を重視すべきか。理想を言えば、できる限りズーム域が広く、描写力にもすぐれた小型・軽量モデルになるわけだが、FE 24-105mm F4 G OSSは、その理想に近いスペックの標準ズームレンズとなっている。

大きな特徴は、Gレンズらしい高度な光学設計を採用しながら、広角24mmから望遠105mmをカバーするズームレンズとしてはクラス最軽量となる小型・軽量ボディを実現したこと。重量は約663gで、同じズーム域の他レンズと比べて100〜200g以上軽い筐体となっている。

サイズは83.4(最大径)×113.3(長さ)mmで重量は約663g。フィルター径は77mm。側面に、AF/MFフォーカスモードスイッチ、手ブレ補正スイッチ、機能を割り当てられるフォーカスホールドボタンが備わっている

光学設計に妥協はなく、14群17枚のレンズ構成に、歪曲収差や像面湾曲を低減する高度非球面AA(advanced aspherical)レンズ2枚を含めて非球面レンズを4枚、色収差を補正するED(特殊低分散)ガラスを3枚採用するという贅沢な仕様を採用。ズーム全域で画面周辺まで高い高解力を実現したとしている。加えて、9枚の円形絞りを採用し、球面収差の形状を最適化することで、シャープな描写とGレンズならではの美しいボケ味が得られるのも特徴となっている。

近接撮影にも強く、最短撮影距離は0.38m(最大撮影倍率0.31倍)を達成。テーブルフォトや花など被写体に近づいて撮影する場合でも使いやすい。

フォーカスの駆動部には、高速・高精度で静音性にすぐれたダイレクトドライブSSM(DDSSM)を採用。インナーフォーカス方式を採用しているため、フォーカシングによる全長変化がないのも使いやすいところだ。

コーティングには、ソニー独自の「ナノARコーティング」を採用し、フレア・ゴーストの発生を抑制。ボディは防塵・防滴に配慮した設計で、レンズ最前面には、汚れが付着しても拭き取りやすいフッ素コーティングを施した。光学式手ブレ補正機構も搭載している。

左が広角端、右が望遠端。インナーフォーカス方式を採用しているため、フォーカシングによる全長変化はない

左が広角端、右が望遠端。インナーフォーカス方式を採用しているため、フォーカシングによる全長変化はない

花形バヨネット式のレンズフード「ALC-SH152」が付属する

花形バヨネット式のレンズフード「ALC-SH152」が付属する

実写作例

広角端24mm、絞り値F11で撮影。光量が少ない屋内で解像感が出にくい状況だが、レースの模様などディテールがしっかりと再現できている
α7 III、24mm、F11、1/15秒、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブスタイル:スタンダード、Dレンジオプティマイザー:オート、歪曲収差補正:オート、倍率色収差補正:オート、周辺減光補正:オート、JPEG
撮影写真(6000×4000、6.15MB)

絞りを開放にして広角端で被写体に近づいて撮影。ピント位置はシャープで、滑らかなボケ味が得られた
α7 III、24mm、F4、1/160秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(標準)、クリエイティブスタイル:スタンダード、Dレンジオプティマイザー:オート、歪曲収差補正:オート、倍率色収差補正:オート、周辺減光補正:オート、JPEG
撮影写真(6000×4000、3.78MB)

F8まで絞って広角端で撮影。木の幹の苔など細かいところの解像力に注目してほしい
α7 III、24mm、F8、1/200秒、ISO200、ホワイトバランス:オート(標準)、クリエイティブスタイル:スタンダード、Dレンジオプティマイザー:オート、歪曲収差補正:オート、倍率色収差補正:オート、周辺減光補正:オート、JPEG
撮影写真(4000×6000、11.4MB)

焦点距離35mm、開放F4で撮影した1枚。逆光気味で撮っているがピント位置ではシャープな描写が得られた。ボケ味も滑らかで自然だ
α7 III、35mm、F4、1/800秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(標準)、クリエイティブスタイル:スタンダード、Dレンジオプティマイザー:オート、歪曲収差補正:オート、倍率色収差補正:オート、周辺減光補正:オート、JPEG
撮影写真(6000×4000、4.34MB)

焦点距離50mm付近で棚の中にあるグラスを開放で撮影。ガラス越しに撮っているため解像感が出にくい状況だが、気になるような色収差はなく、ピント位置ではシャープな描写となった。ボケも輪郭の色付きが抑えられている
α7 III、49mm、F4、1/20秒、ISO800、ホワイトバランス:オート(標準)、クリエイティブスタイル:スタンダード、Dレンジオプティマイザー:オート、歪曲収差補正:オート、倍率色収差補正:オート、周辺減光補正:オート、JPEG
撮影写真(6000×4000、4.71MB)

焦点距離85mmで撮影。背景がうるさくなりそうな状況だったが、気になるような2線ボケもなく、きれいな背景ボケが得られた
α7 III、85mm、F4、1/1000秒、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブスタイル:スタンダード、Dレンジオプティマイザー:オート、歪曲収差補正:オート、倍率色収差補正:オート、周辺減光補正:オート、JPEG
撮影写真(4000×6000、3.93MB)

望遠端105mmの最短撮影距離付近で撮影したテレマクロ作例。弱い光がまっているコントラストが得にくい状況だったが、ピント位置では細かいところまで緻密に再現できている。105mmのテレマクロ撮影ながら1/60秒のシャッタースピードで手ブレを抑えられたのもポイントだ
α7 III、105mm、F8、1/60秒、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブスタイル:ニュートラル、Dレンジオプティマイザー:オート、歪曲収差補正:オート、倍率色収差補正:オート、周辺減光補正:オート、JPEG
撮影写真(6000×4000、3.96MB)

夕暮れ時に背景の玉ボケを狙って、望遠端で少し絞って撮ってみた。9枚の円形絞りを採用しており、丸いボケ味が楽しめるのもこのレンズの特徴だ。なお、この作例では、ボディにα7R IIIを使用した
α7R III、105mm、F5.6、1/125秒、ISO125、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブスタイル:スタンダード、Dレンジオプティマイザー:オート、歪曲収差補正:オート、倍率色収差補正:オート、周辺減光補正:オート、JPEG
撮影写真(4000×6000、15.2MB)

まとめ ズーム全域で高い解像力と自然なボケ味を実現。オールマイティーに使える標準ズームレンズ

FE 24-105mm F4 G OSSはユーザーからの評価が高い製品だ。価格.comユーザーレビューでの満足度は4.75(5点満点、カテゴリー平均4.61、いずれも2018年6月26日時点)で、標準ズームレンズとしては高いポイントを獲得している。

実際にこのレンズを使ってみて特に好印象だったのは、ズーム全域で解像力にすぐれること。さすがに絞り開放だと中央部と比べて周辺部でわずかに解像力が落ちるが、それでも焦点距離24mmから105mmまでカバーするズームレンズとしては十二分。こうした標準ズームレンズだと望遠側で描写が落ちる場合が多いが、FE 24-105mm F4 G OSSは望遠端でもシャープな描写が得られる。加えて、Gレンズらしくボケ味がとても滑らかで自然な感じになるのも見逃せない。描写面ではまったく不満を感じない標準ズームレンズに仕上がっている。

さらに、レンズの大きさはほかの標準ズームレンズとそれほど変わりないものの、描写力を犠牲にせずに筐体を軽量化しているのはポイントが高い。24mm〜105mm対応の標準ズームレンズとしては持ち運びやすく、スナップ撮影でもより軽快に使うことができた。

FE 24-105mm F4 G OSSは、普段使いとしてだけでなく、旅行など移動しながら使う場合にも活躍する標準ズームレンズだ。風景やスナップ、ポートレート、旅行など、いろいろな被写体やシーンをより高画質に撮影したいという方に最適ではないだろうか。

なお、ソニーのフルサイズ対応Eマウントレンズでは、描写力を重視する場合に選ぶ標準ズームレンズとして、非常に高い光学性能を実現したGマスターレンズ「FE 24-70mm F2.8 GM」と、小型・軽量なカールツァイスレンズ「Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS」も用意されている。サイズ・重量を気にせずに最高の描写を求めるならFE 24-70mm F2.8 GM、スナップ撮影などで携帯性をもっとも重視する場合はVario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSSを選択するのがベターだが、よりオールマイティーに使えるのは、比較的軽量で105mmまで対応しているFE 24-105mm F4 G OSSだ。

真柄利行

真柄利行

カメラとAV家電が大好物のライター/レビュアー。雑誌編集や価格.comマガジン編集部デスクを経てフリーランスに。価格.comではこれまでに1000製品以上をレビュー。現在、自宅リビングに移動式の撮影スタジオを構築中です。

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