レビュー
APS-Cサイズセンサー搭載機なのにコンパクト!

撮影重量383g。富士フイルム「X-T30」で本郷、高円寺、 阿佐ヶ谷の梅雨明けをスナップ撮影

単焦点を使って分かるズームレンズのありがたさ

軽くて使いやすい「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」は3.5段分の手ブレ補正機能内蔵の標準ズーム。27〜84mm相当をカバー。全長70.4〜97.9mm、重さ310g。10群14枚のレンズ構成

太い幹に緑の葉がしげり、空が抜けるという明暗差の大きな被写体。マニュアルでEVFをのぞきながら、黒つぶれのない限界を探った
X-T30、XF 18-55mmF2.8-4、18.0mm(35mm判換算27mm)、ISO160、F6.4、1/60秒、ホワイトバランス:自動、露出モード:マニュアル、JPEG
撮影写真(4416×2944、8.12MB)

望遠端で最短撮影距離まで寄ってマクロ撮影。AFフレームはフォーカスレバーで素早くピントを合わせたい位置に移動。これはタッチで移動するより機敏で快適だ
X-T30、XF 18-55mmF2.8-4、55.0mm(35mm判換算83mm)、ISO160、F6.4、1/250秒、ホワイトバランス:自動、露出モード:マニュアル、JPEG
撮影写真(4416×2944、5.74MB)

梅雨明けの阿佐ヶ谷、レトロな丸窓の医院。陰影のコントラストが強く壁の凹凸が強調された
X-T30、XF 18-55mmF2.8-4、27.7mm(35mm判換算42mm)、ISO160、F9、1/125秒、ホワイトバランス:自動、露出モード:マニュアル、JPEG
撮影写真(4416×2944、7.22MB)

日陰の百合にスポットライトが当たったかのように日光が差し込んだ。マニュアルで明るさを決めてスポットライト感を出した。AFも気持ちよく決まってくれた
X-T30、XF 18-55mmF2.8-4、55mm(35mm判換算83mm)、ISO160、F6.4、1/160秒、ホワイトバランス:自動、露出モード:マニュアル、JPEG
撮影写真(4416×2944、5.71MB)

色褪せて水色になった青いトタンの塀に青空が映える。28mm相当でF10まで絞り込んでパンフォーカスにすると画面の隅々までピントが来て夏らしい光になった
X-T30、XF 18-55mmF2.8-4、18mm(35mm判換算27mm)、ISO160、F10、1/180秒、ホワイトバランス:自動、露出モード:マニュアル、JPEG
撮影写真(4416×2944、8.1MB)

フィルムシミュレーションをVividモードにして撮影。梅雨明けの青空に白い雲が浮かぶ。銀色の日傘の反射が眩しい。マニュアルで黒をつぶれ気味にして陽射しを強調した
X-T30、XF 18-55mmF2.8-4、18mm(35mm判換算27mm)、ISO160、F9、1/250秒、ホワイトバランス:自動、露出モード:マニュアル、JPEG
撮影写真(4416×2944、7.83MB)

「X-T30」はクラシックスタイルで最新機能が楽しめる

散歩で使ってみると、「X-T30」の長所と短所が見えてきた。まず、フィルムカメラを使っていた人には馴染みのある操作系で、説明書を見なくても基本操作はこなせると思う。コマンドダイヤルのカスタマイズなどを行わなくても、専用ダイヤルを使うだけで問題ない。

そのいっぽうでタッチパネル液晶モニターを使ってフォーカスエリア選択を行おうとするとタイムラグがあり、思った位置に素早く移動できない。そこでフォーカスレバーを使おうとすると無効になっているため使えない。またタッチファンクションも意外と使いにくいため、私は結局タッチ操作を無効にしていた。前後のコマンドダイヤルを活用しようと思っても、カスタマイズできる設定が限定されており自由に機能は割り振れないことも分かった。それから電池が持たないという弱点も解消されていないが、USB充電対応でモバイルバッテリーが使えるようになり少しは安心できるようになった。

「X-T3」との大きな違いはグリップのサイズ感とEVFの見え味、そして重量だ。実際に持ってみて、のぞいてみて不満がなければ「X-T30」は買いのモデルだ。また、とにかく軽くて小さいボディが欲しい人にも最適のチョイスになる。撮影重量約539gでも高精細なEVFで気持ちよく撮影したい人は「X-T3」で決まりだ。

ゴン川野

ゴン川野

カメラとオーディオが専門のライター。モノクロフィルムの現像、カラーのプリントを経て、デジカメ時代に突入。現在は仕事もプライベートもミラーレスOLYMPUS OM-D E-M1MK2を愛用。「阿佐ヶ谷レンズ研究所」にて掲載記事をまとめて発信中。

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