交換レンズ図鑑
ファン待望の1本がついに登場!

開放F1.2の写りに感動! ニコンの大口径・標準レンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」レビュー

ニコンはこの秋冬に、ミラーレスカメラ用「Zマウントレンズ」の新製品として、超広角ズームレンズ「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」と標準レンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」という、高品位グレード「S-Line」のハイエンドモデルを立て続けにリリースしている。今回は、2020年12月11日に発売になったばかりのNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sをレビューしよう。ニコンファン待望となる開放F1.2の明るさを実現した大口径の標準レンズで、S-Lineの中でも最高クラスの光学性能を持つ1本となっている。

高画素フルサイズミラーレス「Z 7II」にNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sを装着したイメージ。開放F1.2の大口径ということもあり、1kgを超える重量級の標準レンズとなっている

高画素フルサイズミラーレス「Z 7II」にNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sを装着したイメージ。開放F1.2の大口径ということもあり、1kgを超える重量級の標準レンズとなっている

理想的なレンズ構成を採用し、高い解像力と美しいボケを両立

NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sの主な特徴
・開放F1.2の明るさを実現した大口径の標準レンズ
・対称型を突き詰めた理想的なレンズ構成(15群17枚のレンズ構成)
・極めて高い解像力と大きく滑らかなボケを両立
・絞り開放から高い点像再現性
・フォーカスブリージングの抑制
・すぐれた逆光耐性(ナノクリスタルコート、アルネオコート)
・最短撮影距離0.45m
・STMを用いたマルチフォーカス方式のAF機構
・多機能な操作性(コントロールリング、情報パネル、L-Fnボタン)
・高い防塵・防滴性能

NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sは、ニコンのフルサイズ対応AFレンズとして初めて開放F1.2の明るさを実現した標準レンズ(焦点距離50mmの単焦点レンズ)。大口径・ショートフランジバックの「Zマウント」だからこそ開発できたレンズで、これまでに登場したZマウントレンズの中でも特に注目度の高い1本だ。

単に口径を大きくしたというわけではなく、S-Lineの中でも最高クラスとなる、非常にすぐれた光学性能を実現している。レンズ構成はEDレンズ2枚、非球面レンズ3枚を含む15群17枚。注目なのは、多数の凸レンズを凹レンズで挟み込んだ対称型のレンズ群を絞り前後に対称に配置し、さらにその前後を凹レンズで挟み込むという、凹凸凹対称のビオゴン(Biogon)タイプを発展させたようなレンズ構成を採用していること。ニコンによると、「ミラー構造のないZマウントだから実現できた、対称型を突き詰めた理想的なレンズ構成」で、光を無理に屈折させずに撮像素子に届けられるため、絞り開放から画面全域で圧倒的な解像力を発揮するとのことだ。加えて、対称型のメリットを生かし、高い像面平坦性と極めて少ない歪曲収差も達成。動画撮影時のフォーカスブリージングも大幅に抑制しているという。

さらに、ボケの質に徹底的にこだわって作られているのも特徴で、開放F1.2の明るさを生かした大きなボケが得られるだけでなく、ピント面から徐々に大きくなる、滑らかでつながりのいいボケを実現。特に、後ボケのやわらかさを重視した設計によって、自然な立体感が感じられるような描写が得られるという。

ニコンが「対称型を突き詰めた理想的な構成」と自信を持つ、15群17枚のレンズ構成

ニコンが「対称型を突き詰めた理想的な構成」と自信を持つ、15群17枚のレンズ構成

AF機構には、フルサイズ対応の開放F1.2レンズとして初めて(※2020年9月16日時点)、高い駆動力と静音化を両立するSTM(ステッピングモーター)を採用。2基のSTMを用いたマルチフォーカス方式を採用しており、より静粛でスムーズなAF制御と、至近距離でのすぐれた解像力を実現している。

レンズのサイズは約89.5m(最大径)×150(全長)mmで、重量は約1090g。開放F1.2の明るさと、最高峰の光学性能を実現したAFレンズということで、標準レンズとしては大きなサイズ感となっている。

他の高性能なZマウントレンズと同様、絞り値や撮影距離などを確認できる情報パネルやL-Fnボタン、コントロールリングを装備する。フィルター径は82mm

他の高性能なZマウントレンズと同様、絞り値や撮影距離などを確認できる情報パネルやL-Fnボタン、コントロールリングを装備する。フィルター径は82mm

専用のバヨネットフード「HB-94」が付属する

専用のバヨネットフード「HB-94」が付属する

実写作例

※以下に掲載する作例は、NIKKOR Z 50mm f/1.2 SとZ 7IIを組み合わせて撮影しています。2枚の作例で「Capture NX-D」を用いてRAW現像を行った以外は、すべてJPEG形式の最高画質で撮影したもの(JPEG撮って出し)になります。

※サムネイル画像をクリックすると、撮影写真を長辺900ピクセルに縮小した画像が開きます。リサイズを行っていない撮影写真は、サムネイル画像下のテキストリンクをクリックすると開きます。なお、撮影写真は開くのに時間がかかる場合があります。

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F8、1/250秒、ISO64、WB:自然光オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F8、1/250秒、ISO64、WB:自然光オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、18.4MB)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/800秒、ISO64、WB:自然光オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/800秒、ISO64、WB:自然光オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、19.1MB)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/1250秒、ISO64、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/1250秒、ISO64、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、17.3MB)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/1600秒、ISO64、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、RAW現像(Capture NX-Dで明るさを調整)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/1600秒、ISO64、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、RAW現像(Capture NX-Dで明るさを調整)
撮影写真(8256×5504、28.5MB)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/800秒、ISO64、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、RAW現像(Capture NX-Dで明るさを調整)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/800秒、ISO64、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、RAW現像(Capture NX-Dで明るさを調整)
撮影写真(8256×5504、27.6MB)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/4000秒、ISO64、WB:自然光オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/4000秒、ISO64、WB:自然光オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、18.5MB)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/500秒、ISO64、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/500秒、ISO64、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、18.0MB)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.4、1/2500秒、ISO64、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.4、1/2500秒、ISO64、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、16.4MB)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F6.3、1/400秒、ISO64、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F6.3、1/400秒、ISO64、WB:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、20.4MB)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.8、1/2000秒、ISO64、WB:自然光オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.8、1/2000秒、ISO64、WB:自然光オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、15.4MB)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.3、1/640秒、ISO64、WB:自然光オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.3、1/640秒、ISO64、WB:自然光オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(5504×8256、15.6MB)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.4、1/60秒、ISO64、WB:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.4、1/60秒、ISO64、WB:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、18.3MB)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/320秒、ISO200、WB:自然光オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/320秒、ISO200、WB:自然光オート、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、19.1MB)

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/200秒、ISO640、WB:曇天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG

Z 7II、NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、F1.2、1/200秒、ISO640、WB:曇天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、21.5MB)

NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sの絶対的な魅力として伝えておきたいのは、開放F1.2での写りがすばらしいということ。開放F1.2で撮ってみて、繊細でやわらかい感じがする描写に対して、このレンズでしか得られないと思わせる写りのよさを強烈に感じた。単に解像力が高いという言葉では表現できない、線が非常に細くて緻密な描写だ。コントラストも高いのだが、わずかな光から明暗を描く感じだったり、けっして潰れすぎることなくシャドウがグッと沈む感じだったりと、これまでに使ったことのあるどの標準レンズにも感じたことのないような傾向があって、実に感動的な写りをしてくれる。

繊細でやわらかい描写と感じるのはMTF曲線ではわからない部分で分析は難しいが、「高解像・高コントラストで抜けのよい描写」「像面歪曲が少なく画面全体で均一な画質」といった最新の高性能レンズらしさに加えて、「後ボケ重視の滑らかで自然なボケ味」や「絶妙な周辺部の光量落ち」などの味付けの部分が大きく寄与しているのは間違いないだろう。ボケについては、後ボケが大きくなるタイプのようで、絞り開放付近でもボケの輪郭の色付きがほとんど見られず、溶けるようなやわらかいボケ味が得られる。ピント面の線が細い描写と相まって、標準レンズながら大口径の中望遠レンズのような、被写体がふわっと浮き上がるような立体感を生み出してくれる。周辺光量落ちについては、絞り開放だと相応の減光が発生するのだが、中央部と周辺部で明るさが大きく異なり露出決定を難しくするほどではなく、しっとりと減光していく感じがとてもいい。撮影後の画像編集では減光の具合をここまで追い込むのはなかなか難しいのではないだろうか。

細かいことを言えば、強い光が当たるところを絞り開放で撮ると、さすがにピント面を前後して軸上色収差によるフリンジがごくわずかに出ることがある。絞り開放時は玉ボケの口径食が見られることがあるし、夜景など強い光の点光源を背景にすると玉ボケの輪郭に色付きが発生することがある。また、絞り値をF2程度にすると玉ボケがわずかに円形を保たなくなることがある。といったように、重箱の隅をつつくような見方をすると気になる点がないわけではないが、撮影した写真の全体的な仕上がりのよさを見ていると、そうした細かい点はまったく気にならなくなる。

また、絞り開放付近では、絞り値の加減によって微妙に仕上がり具合が変わるのもNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sの特徴として報告しておきたい。周辺光量落ちは絞っていくと段階的に改善するが、このレンズは開放F1.2からF1.3、F1.4と細かく絞り値を大きくするだけでも落ち方の印象が変わる。さらにF1.8あたりを超えると周辺光量落ちは改善し、画面全体がかなり落ち着いた感じになる。ボケの大きさや質のコントロールとあわせて、絞り開放付近の微妙な絞り値の選択によって表情の違いを楽しめるのも面白いところだ。

なお、AFについては、至近から無限遠近く(もしくはその逆)に大きくピントを動かすとわずかに動作音が発生するときがあるが、開放F1.2の大口径レンズとしてはとても静かだ。Z 7IIと組み合わせではピント合わせもスピーディーで、スナップやポートレートを撮影する分にはストレスなくAF撮影が行えた。

参考画像 絞り値F1.2〜F1.8での周辺光量落ちの比較

参考画像 NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sとの比較(絞り値F1.8での玉ボケ)

まとめ 「このレンズを使いたいからZマウントのカメラを選ぶ」と思わせる至極のレンズ

一眼レフ用「Fマウントレンズ」のAFレンズでは開放F1.4がもっとも明るいスペックということもあり、「開放F1.2のAFレンズ」であるNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sは、ニコンユーザーにとって待ちに待った待望のレンズだ。2020年12月11日の発売から各ショップに在庫がない状況になっていることからも、多くの人から注目を集めていることがわかる。その分、期待値は高いわけだが、今回試用してみて期待を裏切らないすばらしい写りを実現していると感じた。

筆者は、これまでに受注生産の「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」を含めて発売済みのZマウントレンズをすべて試してきたが、写りについては、今回紹介したNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sがもっとも印象的でインパクトが残った。少ない光でもよく拾ってくれるので、暗いところやわずかなスポットライトがあるような状況において、このレンズだからこその描写を楽しめる。特に開放F1.2の描写が感動的で、絞り開放でこそ真価を発揮するレンズだと思う。絞り開放で気になるような収差をともなわずにここまで繊細でやわらかな描写をする大口径(開放F1.4以下)の標準レンズは他にはないのではないだろうか。本当にそう思わせるくらい完成度が高く、「このレンズを使いたいからZマウントのカメラを選ぶ」という気にさせる至極のレンズだと思う。

価格.com最安価格(2020年12月18日現在)は約25万円台(税込)と高額だが、その価値はある。ポートレート向きのレンズで、持ち運びに苦労するところはあるものの、スナップや風景の撮影で活用しても面白いはず。撮影のジャンルによらず、ぜひ多くのカメラファンに使っていただきたい1本である。

真柄利行

真柄利行

カメラとAV家電が大好物のライター/レビュアー。雑誌編集や価格.comマガジン編集部デスクを経てフリーランスに。価格.comではこれまでに1000製品以上をレビュー。現在、自宅リビングに移動式の撮影スタジオを構築中です。

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