デジカメ初心者ライターである私、大木亜希子がカメラについて勉強していく本連載!
最近、この連載を楽しみにしてくれている友人から「亜希子、動画に特化したカメラはないの?」と聞かれました。
コロナ禍の自粛期間からVlog(動画ブログ)撮影に興味を持ったのだそうです。
確かに彼女だけではなく、近ごろは動画編集ソフトの操作方法も簡単にYou Tubeで学べますし、何気ない日常の思い出をVlogで残したいと考えている人は多そうですよね。
そこで今回、カメラマニア歴数十年のライターの先輩・ゴン川野さんと一緒に「動画作成に振り切っちゃったカメラ」を使い、使い心地をレビューしていきたいと思います。
その名は、ソニー「VLOGCAM ZV-1」!
まず、本体のチェックからしていきましょう。ご覧のとおり、とってもコンパクトなデジカメです。
実際に持ち上げてみると、片手持ちでもまったくつらく感じない重さでした。(※本体の重量約294g)
液晶画面はバリアングルモニターなので、自撮りもスムーズ。
また細かいメリットですが、しっかりとしたグリップが付いているため親指を添えるだけで簡単に本体を安定しながら握れるのもうれしいです。
ちなみに、ひとつお得な情報をシェアしておきますね。
2021年5月9日までに指定の手続きに沿ってカメラを購入すると、先着で限定カラーウインドスクリーンがプレゼントされるみたいなのでご検討中の方はお早めに♪(※詳しくはコチラ)
次に、専用オプションのシューティンググリップ「GP-VPT2BT」を見ていきましょう。
ふむふむ。Bluetoothでカメラと接続でき、三脚になる便利な機能も用意されていますね。
「VLOGCAM ZV-1」と「GP-VPT2BT」をセットにした「VLOGCAM ZV-1G シューティンググリップキット」というお得なセットモデルも用意されています。グリップがあると操作の幅がかなり広がるので、できるだけセットモデルを購入したほうがよさそうです。
カメラ本体とグリップのペアリング作業はとても簡単で、まず本体のメニュー画面からBluetooth設定を「入」にしたら、同じくBluetoothリモコン設定を「入」にします。
最後に「ペアリング」ボタンを選択し、グリップ側の「PHOTOボタン」と「ズームボタン」の上部を同時に7秒ほど押せば完了。
それでは、こちらの機材を使い、さっそく撮影を行っていきましょう。今回の記事では、「亜希子のモーニングルーティーンVlog」を撮り終えるのがゴールです!(ドキドキ…)
いざ、撮影! といっても残念ながら(?)、難しい操作は一切ありません。(笑)
カメラの天面に用意された大きなRECボタンを押せば、自動的に録画はをスタートしてくれます。
録画が開始すると、カメラの前面にも赤ランプが点灯してくれるので「ガーン!撮れていなかった…」という最悪なアクシデントも防いでくれます。
今回の記録方式は「24p50M」(1秒間に24枚の静止画のコマ)で、「XAVC S HD」にしました。
川野さんいわく「Vlogを映画っぽく撮りたいのであれば、この設定がベターでしょう」とのこと。
最初に亜希子がベッドから目覚めるシーンの作成してみました。
REC方法は至ってシンプル。カメラをグリップに取り付けたら、あとは数秒間、自撮りをするだけ。
あまりにも簡単で笑っちゃいました。特筆すべき点は、「美肌効果」機能。
この機能を使うと顔のシワやシミ、くすみなどを目立ちにくくしたり、目や口もとにメリハリをつけたりしてくれるんです。
「OFF / LO / MID / HI」の4つの範囲で選択できますが今回はあえてその機能に頼らず、スタンダードな写りを重視しました。
実際、美肌機能を使わなくても、十分にキレイな仕上がりになったと思います。
その後、キッチンに移動し、お湯を沸かして飲むという日常的な行為を撮ってみました。
顔面からゆっくりとヤカンに被写体の中心を移動しても、手ブレが少ない点には感動しました…。
それもそのはず、こちらのカメラはHD動画撮影時の手ブレ補正機能を強化しているんだとか。
次に、映像の途中からグリップを三脚仕様にして机の上に置き、ゆっくりお湯を飲むシーンを撮ります。(録画ボタンをオフにする素の私が写ってしまっていますが、ご容赦下さい!)
背景のカーテンの隙間から陽の光が差し込んでいるのがきれいに写っていますね。
今度は屋外へ。
外での撮影は自分自身による自撮りだけではなく、川野さんによる他撮りを交えました。
ここで私が注目したのが、「リアルタイム瞳AF」。
画面に写っている人物(私)をリアルタイムトラッキングで追随して、瞳を検出するとリアルタイム瞳AFを作動してくれる機能です! 超優秀…。
さらに、「背景ぼけ切り替えボタン」も興奮しました。
このボタンを押すことで、周囲の風景をくっきりみせたりぼんやりみせたり、ワンタッチで切り替えることができます…!
百聞は一見にしかず。この動画をご覧下さい。
最初は「くっきりモード」で撮影しているため、私の後ろで咲く桜が鮮明に写っていますが、映像開始10秒後から「ぼんやりモード」に切り替え始めると背景の雰囲気が変わります。
背景の輪郭が薄まることで、より被写体(私)が際立つ印象になりました。
ここまで動画の撮影に振り切っちゃっているカメラがあるなんて…! すごい…!
Vlog用の素材をすべて撮り終えたら、あとは編集するだけ。
ソニーのカメラ使用者に無料で提供されている「Imaging Edge」というアプリのモバイル版Movie Edit add-onを利用すると、手ブレ補正やトリミング、縦横比設定やスピード調整も簡単に行えます。
ただ、このアプリだけでは撮影した映像にテロップを入れたり、動画した素材同士を連結させたり、音楽を挿入したりすることができません…。
欲を言えば、このアプリがシンプルすぎるので、もう少しスマホでできる編集機能を増やしてほしいなと感じました。
アプリは簡易編集の手段として使ったら、今度は各自が一番使い慣れている動画ソフトを使い編集していきましょう。
ちなみに私はiMovieを使用したところ、約30分間で映像を完成させることができました!完成したVlog「亜希子のモーニングルーティーン」がこちらです!
MacBookユーザーなら、iMovieのみならずFinal Cut Proを使うことで初心者でも簡単に作業ができると思います。
今回の記事では「VLOGCAM ZV-1」を使ってVlog用の動画素材を撮影し、編集して実際に公開するまでの流れを行いました。
「VLOGCAM ZV-1」は“ブイログカム”という名前どおり、動画撮影に特化した作りになっていることもあり、初心者の私でも簡単な操作でVlog用の動画をサクサク撮ることができました。
「リアルタイム瞳AF」や「背景ぼけ切り替えボタン」など、動画を作り込むのに役立つ機能も充実していて、Vlog初心者だけでなく、Vlogを長年やっている人にも魅力的に感じられるモデルだと感じました。
Vlog(動画ブログ)撮影に興味を持っているけど、どんな機材を用意したらいいかわからないという人は、「VLOGCAM ZV-1」はなかなか魅力的な1台と言えそうです。
ぜひ、みなさんも「VLOGCAM ZV-1」を使ってVlog撮影にチャレンジしてみてくださいね!
ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー数々のドラマに出演後、2010年SDN48として活動開始。2015年、しらべぇ編集部に入社しPR記事を担当する。2018年、独立。Twitterはコチラ。