デジカメ初心者ライターである私、大木亜希子がカメラについて勉強していく本連載!
2018年、本連載で「総額3万円でコスパ最強カメラとレンズを購入することは可能か」という企画を記事にしたところ大きな反響がありました。
そこで今回は「令和版3万円企画」と称し、前後編に渡って、さらなるハイスペ商品をリサーチ中。
前編をご覧になっていない方は、コチラ(https://kakakumag.com/camera/?id=18841)からどうぞ。
後編ではミラーレスカメラにスポットを当て、カメラマニア歴数十年のライターの先輩・ゴン川野さんとともに詳しくレポートしていきます。
前編に続いて今回も、東京・中野駅から徒歩約2分のところにある老舗カメラ販売店「フジヤカメラ」の塩澤店長に取材をご協力いただきます。
まず店長が持ってきてくれたのは、「LUMIX DMC-GM1」の中古品(フジヤカメラ価格/税込23,100円)。
店長いわく、「近ごろ、できるだけ軽くて小型のカメラを探しているお客様が多くて。特に女性は『重い機器は持ちたくない』という方が多い印象です。軽量で持ち歩きに苦労しない点で、『LUMIX DMC-GM1』はぴったりな1台。見た目もかわいいので、いまだに人気アイテムですね」とのこと。
確かに、実際に手に持ってみると本当に軽量で驚きました(本体のみの重さは173g)。
私自身も数年前に自腹でミラーレスを購入したのですが、やや重く感じ手放してしまった過去があるため、「軽さ」はこだわりたいポイントです。
デザインも高級感があり、これなら普段使いをしてもテンションが上がりそう。
レンズも交換可能なので、操作に慣れたら別のレンズを買い足して違った写りを楽しむこともできます。
「LUMIX DMC-GM1」はレンズキットで発売されていましたが、今回ご紹介いただいたのがボディのみだったので、 予算から少しオーバーしますが、キットレンズと同じ「LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」の中古品(フジヤカメラ価格/税込11,000円)を付けて、総34,100円でカメラセット一式にしました。
こちらのレンズは広角から標準域までカバーする焦点距離24mm-64mm(35mm判換算)の標準ズームレンズ。狭い部屋での集合撮影や旅先の風景まで、幅広いシーンで利用できそう。
ゴン川野さんいわく、「マイクロフォーサーズに準拠したカメラで、元の値段がそこまで高価ではないのも安いポイントでしょう。デメリットとして、明るいレンズでも背景がボケにくいことやプリント時のサイズが大きいと画質が気になることがあげられますが、一般的な用途ではほとんど問題ないです」とのこと。
マイクロフォーサーズシステム規格とは
カメラの構造的にミラーレスであることを前提とした、4/3型(17.4×13.0mm)の大きさの撮像素子を採用する規格。撮像素子のサイズが小さいこともあり、カメラボディが小型・軽量なのが大きな特徴。
遊園地や動物園など、日中のアクティビティに利用するために購入するのは問題なさそうです。
お次は、ミラーレス一眼「OLYMPUS PEN Lite E-PL7」をご紹介します。
こちら、フジヤカメラさんでは18,700円(税込)でした。
店長いわく、「こちらのカメラはデザインがかわらしく『アートフィルター』機能も付いているので、被写体をポップにしたりモノクロにしたりと、たくさん遊べます。初心者の方にもお楽しみいただけるかと」とのこと。
確かに公式サイトを見ると「ヴィンテージ」や「パートカラー」など、ノスタルジックでしてきな作例がいくつかあります。
さらに、個人的にもうれしいポイントがもうひとつ。下に開くモニターが付いているため、SNS用に自撮り写真を撮りたい時に超便利なんです。
6,600円(税込)の中古レンズを付けて、総額25,300円でカメラセットが完成しました。
最後は2018年の3万円企画でもご紹介したパナソニック「LUMIX DMC-GX7」の中古品を再びプッシュします(2013年9月発売商品)。フジヤカメラでは19,800円(税込)でした。組み合わせる中古レンズ次第ですが、背伸びをしなければ十分予算内に収まりそうです。
こちらのカメラは「チルト可動式」といって電子ファインダーが90度まで自由に動くため、ローアングル撮影しやすいのが特徴的。
作例を撮ると、こんな感じです。
写りは全体的に温かみがあるというより、すっきりとしたシャープな印象。
ゴン川野さんいわく、「コンパクトなのでレンズを外さなくても持ち運びに便利ですし、旅先にも持っていきやすいですね」とのこと。
約10年前の商品ですが、バッチリWi-Fi機能も付いていました。
これまで、前後編に渡り、激安のカメラとレンズを紹介してきました。
私が感じたことは、
・中古商品とはいえ、始めに用途を絞って購入すれば、あまり不便は感じなさそう
・ただし、きれいな中古品があるとは限らないので、「汚れや傷の許容範囲」を決める
購入前に、この2点を自分の中で決めておくことが重要だと思いました。
気になる方は、中古品を販売する店舗やWebサイトを見て、じっくりと吟味してください。それでは、次回もお楽しみに!
取材協力:フジヤカメラ
ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー数々のドラマに出演後、2010年SDN48として活動開始。2015年、しらべぇ編集部に入社しPR記事を担当する。2018年、独立。Twitterはコチラ。