特別企画
配信の、新しいカタチかもしれません

小さいのに高画質&高音質! ソニー「VLOGCAM ZV-1」で”漫才を自撮り”してみた

「自撮り漫才」を見てみたい!

この企画の始まりは、今から半年以上前、2020年暮れのことでした。

きっかけは、同年6月に発売されたYouTuber御用達カメラ、ソニー「VLOGCAM ZV-1」(以下、ZV-1)を使って漫才やコントを“自撮り”したら、おもしろいんじゃね? と担当編集に言ったところ、その後すぐにこの企画をやってくれる漫才コンビを見つけてくれました。

ZV-1(使用したのはグリップキット付きのZV-1G)で“自撮り漫才”にチャレンジするお笑いコンビ・ライオンロック(左:長峰悠也 右:小林メイロ)

ZV-1(使用したのはグリップキット付きのZV-1G)で“自撮り漫才”にチャレンジするお笑いコンビ・ライオンロック(左:長峰悠也 右:小林メイロ)

収録までには長〜い道のりが……

早速、企画を受けてくれた、太田プロ所属の漫才コンビ・ライオンロックのお2人と2020年12月に打ち合わせ。自撮り用カメラを使ってこんなことがやりたいのだが、どんな場所でできるのか?など、マネージャーさんも交えて話し合った結果、ライブの舞台上でやりましょうということに落ち着きました。

ラッキーなことに、太田プロでは定期的に「日笑」というお笑いライブを主催されており、その「幕間の時間」で撮影ができるとのこと。近々のライブは年明け1月末(2021年の)にあるので、そこで撮影をやりましょう、と日取りが決定しました。
この時点では、とんとん拍子で企画が進んでいくかのように思えました……。

が、2021年1月8日〜 東京都に2回目の緊急事態宣言が発令!

いきなり出鼻をくじかれました……当然、2021年1月下旬の太田プロお笑いライブは中止 になり、ライブができるようになるまで気長に待つしかない状況に追い込まれます。

それから4か月後、ようやく決まった 4月25日のライブも、東京都の3回目の緊急事態宣言(2021年4月25日〜)」により阻止されます(むむむ、宣言が1日遅ければできたのに……)。

太田プロライブと「緊急事態宣言」「まん防」のタイムラインはこの通り

太田プロライブと「緊急事態宣言」「まん防」のタイムラインはこの通り

※気が付くと、今年、東京都で何も出てない「ふつうの日」はたった28日。もう8月下旬だというのに、なんだかなぁ……と思う

結論を申し上げますと、ライブが行われたのは当初の予定日から半年経った6月27日。いろいろありましたが、後から考えると「宣言間の短い隙間」を縫って収録ができたことは、実はかなりラッキーだったのかもしれません(現在はもっと酷い状況で、先の見通しはさらに悪い……)。

それでは開演です!

皆様お待たせしました! およそ半年間にわたる紆余曲折を経て、いよいよ「自撮り漫才」の開演です!

なかなか新鮮な映像でしょ!? (自撮り漫才映像って、私が知る限りまだないはず)
ライオンロックのセリフもしっかり聞こえ、速いテンポの漫才が楽しげに仕上がりました(編集ソフトはAdobe「Premiere Pro」を使用。それなりに頑張っています)

1インチセンサーを搭載するZV-1の絵は、「GoPro」をヘルメットにつけて自撮りしてる絵に比べて、“奥行き感”がまったく違うと思いませんか?

太田プロライブの舞台(幕間)に立つライオンロックの2人

太田プロライブの舞台(幕間)に立つライオンロックの2人

1テイクでOKになりました

この動画は、幕間の短い時間(お客さんがいない時間)で収録を行いました。
収録直前にお2人に「録画ボタン」の操作だけを教えて、ZV-1を手渡しただけ。(あらかじめカメラ設定は行っています)
しかも、漫才の収録は「1テイク」だけ。機材の準備も合わせ、所要時間は15分くらいだったのではないかという感じです。編集で間を少しつまんだ個所がありますが、ほぼ時系列どおり、ノーカット。

ZV-1を軽やかに使いこなすライオンロック

ZV-1を軽やかに使いこなすライオンロック

ZV-1の音声録音は秀逸だ!

今回、舞台にはセンターマイク(別名:漫才マイク)がありますが、置いてあるだけで電源は入っていません(場内スピーカーは生きていない)。

つまり、カメラのマイクだけで2人の生声を録音しています。(← ここ重要!)
今回は漫才動画なので、明瞭な音声が必須です(ラジオで聞いても漫才は成り立ちますもんね)。
都合のいいことに、グリップを付けての「自撮りスタイル」ですので、ハンドマイクと同じ物理距離で音声録音していることになり、これが自撮り漫才動画の成立に大きく寄与しているのです。

この自撮り動画を見てわかる通り、ZV-1は、明瞭な音声収録を得意としているムービーカメラです。専用ウインドスクリーン(上のフワフワ)が付属していることからも、そもそもが音響メーカーであるソニーさんが本気で「明瞭な録音」を目指していることが感じられます。

※屋外では、この「ウインドスクリーン」がないと、わずかな風で「風切り音ノイズ」がボワボワ入る。

ZV-1には、シューにつける「専用ウインドスクリーン」が付属します

ZV-1には、シューにつける「専用ウインドスクリーン」が付属します

手ブレ補正のすごい威力

撮影は素人のライオンロックの2人に、カメラの説明もしないまま撮ってもらった映像です。なのに、気持ち悪い手ブレがほぼないのは、本機の「手ブレ補正」の効果があったからです。

今回、手ブレ補正設定は「アクティブ」に設定しています(つまり、手ブレを一番強力に補正してくれるモード)。
ただ、ZV-1は電子式手ブレ補正なので、補正効果が強いほど画角が狭くなりますので、広い画角が必要な場合は「スタンダード」にしましょう。スタンダードでもそれなりに効果を発揮してくれますよ。

ZV-1の手ブレ補正設定

ZV-1の手ブレ補正設定

コロナ時代だからこそ、自撮り動画の需要が高まる

思い付きで始まった「自撮り漫才動画」の企画ですが、考えてみりゃぁ、このコロナの御時世にこそ有効な撮影手法なのではないでしょうか!?

本企画も前述の通り、収録ができず延期に次ぐ延期となりました。ライブができずに、YouTubeに活路を見いだそうとする芸人さんも増えているとも聞き伝わってきます。
「自撮り」のメリットは、演者自身が撮影者であり、カメラマンが不要 ということにあります。たったひとりでも、音声が明瞭な高画質動画を収録できるってことですもんね。

たとえばですが、芸人さんのお家に宅配便でこのカメラを送りつけ、「自撮りでコメント入れておいてね!」で3テイクもやれば間違いない素材が撮れると思います。誰にも会わず、テレビ放送に耐えうる高品質素材が手に入るって、考えてみたらすごくないですか?(誰にも会わなくて → 宅配業者を除く)

ただし、カメラの最適な設定と、動画を編集するプロは必要にはなりますが……。

完成編集動画を視聴するライオンロック。お2人からの評価も上々で、マネージャーさんは配信の際にこれを使って面白いことができそうとおっしゃっていました

完成編集動画を視聴するライオンロック。お2人からの評価も上々で、マネージャーさんは配信の際にこれを使って面白いことができそうとおっしゃっていました

そして! ソニーが新しいVLOGCAMを発表

タイムリーなことに、この記事を進めている最中、ソニーからさらに進化したVLOGカメラ「VLOGCAM ZV-E10/E10L」(2021年9月17日発売)の発表がありました。
ZV-1との大きな違いは、「レンズ交換式」になったことと、センサーサイズが「APS-C」になったことです。

実は以前、ソニーの担当者とお話していたとき「ZV-1も、APS-Cにしたらいいのでは?」という提案をしていたところです。さすが抜け目ないソニーさん、そんなことはとっくに考えていたわけですよね。

この新しいカメラ、仕様は想定内でしたが、その販売価格の安さには驚きました! だって、仮にも「APS-Cカメラ」ですよ。 レンズキットが、このZV-1よりお安いってどういうこと?

今回はソニーさん攻めましたな。明らかにVLOGCAMでの覇権を狙っていますよね。スマホカメラ高性能時代においては「今後、VLOGCAM系のカメラしか売れなくなる」と考えてのことでしょう(ちなみに、私も全く同じことを思っています)。

というわけで、私は仕事で使うために「VLOGCAM ZV-E10L」を予約購入しました!

漫才コンビ・ライオンロックの今後に期待!

今回、この「自撮り漫才」には、確かな手応えを得ましたし、表現を広げられそうな可能性を感じることができました。もしかしたら、今後、まねする漫才やコントが出てくるかもしれません。

こんなヘンテコな企画に付き合っていただきましたライオンロックの長嶺悠也さんと小林メイロさん、ありがとうごさいました! すばらしい出来だったと思います。

読者の皆様、今年のM1にも参戦されるそうですし、今後、このコンビに注目しましょう。
お笑いに興味があるなら、「ライオンロック」という名前、覚えておいたほうがよさそうですよ!

中居中也

中居中也

銀塩カメラマンとして広告や雑誌でキャリア開始。2010年より「唯一無二の撮影機材通販」にも参入し、現在は「映像作家」としても活動中。写真が上手になると定評があるブログを参考にするカメラマン続出中!

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