レビュー

純正より安くてコンパクト! トキナーの一眼レフ用・中望遠マクロレンズをミラーレスで試す

トキナー「atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS」は、フルサイズフォーマットに対応する一眼レフ用の中望遠マクロレンズ。純正レンズよりもリーズナブルな価格で敷居の低いサードパーティーレンズだが、その実力は? 今回は、本レンズをミラーレスカメラに装着し、初秋の花々や風景に焦点を当てながら、その真価を探った。“ミラーレスとの相性”に注目しながらレビューしていく。

マウントアダプター「EF-EOS R」を介して、キヤノンのミラーレス「EOS R6」に「atx-I 100mm F2.8 FF MACRO PLUS」(キヤノン用)を取り付けた状態。レンズの全長が95.1mmとコンパクトなため、マウントアダプターに取り付けてもそれほどかさばる印象はない

マウントアダプター「EF-EOS R」を介して、キヤノンのミラーレス「EOS R6」に「atx-I 100mm F2.8 FF MACRO PLUS」(キヤノン用)を取り付けた状態。レンズの全長が95.1mmとコンパクトなため、マウントアダプターに取り付けてもそれほどかさばる印象はない

あえて前玉繰り出しを採用し、自然なボケを実現。AF/MFのクラッチ機構も搭載

中望遠マクロレンズは、接写だけでなく風景やポートレートなどでも活用できる、利便性の高い万能レンズだ。標準域をカバーする標準マクロレンズに比べて、接写時のワーキングディスタンス(レンズ先端から被写体までの距離)を長く取れるのが特徴で、焦点距離が長くなる分、像の歪みが少なく、大きなボケも演出しやすい。1本持っていると何かと重宝するレンズである。

今回取り上げる、トキナーの「atx-I 100mm F2.8 FF MACRO PLUS」は、一眼レフ用に設計されたレンズだ。しかし、時代はもはやミラーレスが主流。そこで今回は、利用ユーザーの多いミラーレスを使って、本レンズの使用感をレビューすることにした。

撮影した写真を見ていく前に、本レンズの概要を確認しておこう。

「atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS」の主な特徴
・キヤノンマウント用、ニコンマウント用(フルサイズ対応)
・最短撮影距離0.3mの等倍マクロレンズ
・焦点距離100mm/開放絞り値F2.8
・73(最大径)×95.1(全長)mm/約490gの小型・軽量設計
・前玉繰り出し方式を採用し、素直なボケ味を再現
・ディストーションを抑制した歪みのない画質
・AFとMFの切り替えがしやすいワンタッチフォーカスクラッチ
・純正レンズの回転方式に合わせたフォーカスリング
・フォーカスリングの動きを制限するフォーカスリミッター
・絞りリングの装備(ニコン用のみ)
・8群9枚のレンズ構成
・絞り羽根枚数:9枚
・フィルター径:55mm
・バヨネットフード、クリーニングクロス付き
・価格.com最安価格64,350円(キヤノン用、税込、2022年11月7日時点)

本レンズは、2019年末に発売された「atx-i 100mm F2.8 FFMACRO」にクリーニングクロスをセットし、「PLUS」シリーズとして改めてリリースされたもの。光学設計は2019年の発売時から変化はない。キヤノン用とニコン用が用意されている。また、ほぼ同じ光学系を採用する、ソニー用の「FiRIN 100mm F2.8 FE MACRO」も販売されている。

名称に入る「atx-i」は、トキナー「AT-Xシリーズ」の中からユニークな機種をピックアップしたうえで、外観や性能、価格を見直し、最新のデジタル一眼レフに最適化したシリーズを指す。iはinterractiveの略。撮影者とレンズの双方向の対話を意味している。

純正レンズと比較して出色なのは携帯性だ。全長95.1mm、重量490gで、このクラスのレンズでは格段にコンパクトで持ち運びやすい。一眼レフ用なので、ミラーレスに装着する場合はマウントアダプターの分だけ長くなるが、それでもミラーレス専用の中望遠マクロレンズ(キヤノンでいえば「RF 100mm F2.8L MACRO IS USM」)と同程度の長さに収まる。

中望遠マクロレンズは常にカメラに付けて利用するというよりも、必要なときにレンズ交換して使いたいアイテムだ。カバンの中にすっぽり収まって負担になりにくいサイズ感なのは本当にありがたい。

純正レンズとの比較。左が「atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS」で、右が「EF100mm F2.8L MACRO IS USM」。並べると、本レンズのコンパクトさがよくわかる

純正レンズとの比較。左が「atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS」で、右が「EF100mm F2.8L MACRO IS USM」。並べると、本レンズのコンパクトさがよくわかる

左は、マウントアダプター「EF-EOS R」を介してミラーレス「EOS R6」に装着。右は、一眼レフ「EOS 5D Mark IV」に装着。ミラーレスはボディ自体が薄いため、マウントアダプターが追加されても、デジタル一眼装着時と全体のサイズはあまり変わらない印象だ

左は、マウントアダプター「EF-EOS R」を介してミラーレス「EOS R6」に装着。右は、一眼レフ「EOS 5D Mark IV」に装着。ミラーレスはボディ自体が薄いため、マウントアダプターが追加されても、デジタル一眼装着時と全体のサイズはあまり変わらない印象だ

機能面を見てみよう。等倍撮影に対応する本レンズの最短撮影距離は0.3m。より自然なボケを再現するために、フォーカスは、筐体が前に伸びる前玉繰り出し方式をあえて採用している。これも本レンズの大きな特徴だ。

最短撮影距離でピントを合わせた状態。前玉部分はここまで伸びる

最短撮影距離でピントを合わせた状態。前玉部分はここまで伸びる

付属のレンズフードを装着した状態。フードが周辺光を遮ったり、フードの影が被写体に映り込んだりするのを防ぐために、接写時は付属のレンズフードを外しておきたい

付属のレンズフードを装着した状態。フードが周辺光を遮ったり、フードの影が被写体に映り込んだりするのを防ぐために、接写時は付属のレンズフードを外しておきたい

AFとMFの切り替えはワンタッチフォーカスクラッチで行う。フォーカスリングを手前に引くとMFに、戻すとAFになる。接写時はフォーカスを直感的に切り替えたくなることが多く、確実かつ瞬時に操作できるクラッチ機構は非常に便利だ。

なお、本レンズのニコン用をミラーレスで使用する場合、フォーカスはMF専用となる。AFは作動しないので注意したい。また、ニコン用には絞りリングが装備されており、マウントアダプターを使って他マウントのミラーレスなどに装着した際に、レンズ側から絞り操作が行える。

フォーカスリングの押し引きでAFとMFを切り替える

フォーカスリングの押し引きでAFとMFを切り替える

キヤノンとニコンはフォーカスリングの回転が逆になるが、本レンズはそれぞれ純正レンズに合わせた回転方向で操作できるように設計されている。当然ながら、距離目盛や指標の表示もこれに従う。こうした細やかな配慮もうれしい。この画像はキヤノン用だ

キヤノンとニコンはフォーカスリングの回転が逆になるが、本レンズはそれぞれ純正レンズに合わせた回転方向で操作できるように設計されている。当然ながら、距離目盛や指標の表示もこれに従う。こうした細やかな配慮もうれしい。この画像はキヤノン用だ

フォーカスリングの動きを制限するフォーカスリミッターを搭載。「LIMIT」にすると、フォーカス位置に応じて、無限遠から約0.38mまで、または約0.37mから最短0.3mまでの範囲で作動するようになる。AFのスピードが上がり、よりスムーズなピント合わせを実現できる機能だ

フォーカスリングの動きを制限するフォーカスリミッターを搭載。「LIMIT」にすると、フォーカス位置に応じて、無限遠から約0.38mまで、または約0.37mから最短0.3mまでの範囲で作動するようになる。AFのスピードが上がり、よりスムーズなピント合わせを実現できる機能だ

本レンズは、価格.com最安価格で64,350円(キヤノン用、税込、2022年11月7日時点)という価格にも注目してほしい。一眼レフ用とはいえ、この手ごろな価格は非常に魅力的だ。

「atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS」にはクリーニングクロスが同梱されている

「atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS」にはクリーニングクロスが同梱されている

掲載する作例について
フルサイズミラーレス「EOS R6」に「atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS」を組み合わせてJPEG形式(最高画質)で撮影している。レンズの装着にはマウントアダプター「EF-EOS R」を使用。すべての作例で、周辺光量補正:オン、歪曲収差補正:オン、デジタルレンズオプティマイザ:標準に設定した。

小さな世界をマクロで表現する

ここからは、実際に撮影した写真を見ながら、「atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS」の美点を紹介していこう。向かった先は東京立川の昭和記念公園。ちょうどコスモスが見頃を迎えていた。“100mmマクロ”の能力を測るのにもってこいの場所だ。

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/250秒、ISO100、+2/3EV、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、AF(サーボAF)撮影写真(5472×3648、3.6MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/250秒、ISO100、+2/3EV、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、AF(サーボAF)
撮影写真(5472×3648、3.6MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/1000秒、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、MF撮影写真(5472×3648、3.9MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/1000秒、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、MF
撮影写真(5472×3648、3.9MB)

コスモスの花びらにしっかり寄りながら思い通りに撮影できた。AFの精度が高く、狙ったポイントに素早くピントを合わせてくれている。MF時はトルク感のあるフォーカスリングが心地よい。繊細なピント合わせも狙いを外さずに行える。

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/800秒、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、MF撮影写真(5472×3648、4.1MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/800秒、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、MF
撮影写真(5472×3648、4.1MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F4、1/200秒、+1/3EV、ISO800、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、MF撮影写真(5472×3648、5.6MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F4、1/200秒、+1/3EV、ISO800、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、MF
撮影写真(5472×3648、5.6MB)

上に掲載した2枚は、最短撮影距離で等倍撮影したもの。花のしべを狙った作例は絞り開放で撮影しているが、ピントの合った部分はしっかり解像されていて、非常にシャープな仕上がりだ。

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/160秒、ISO400、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ディテール重視、AF(ワンショットAF)撮影写真(5472×3648、4.5MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/160秒、ISO400、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ディテール重視、AF(ワンショットAF)
撮影写真(5472×3648、4.5MB)

昆虫などは望遠寄りのマクロレンズが存在感を発揮する被写体だ。ワーキングディスタンスをしっかり確保できるため、離れた場所から警戒させずに小さな被写体が狙える。

スムーズなピント合わせに感動。MFへの切り替えもスピーディー

マクロレンズの購入を検討する際、真っ先に確認しておきたいのが、接写時のAF機能だ。接写ではピント合わせに特に労力を要するので、カメラとレンズの組み合わせで、できる限りこの労力を軽減したい。つまり、狙った場所へ即座にピントを合わせられるAF機能が、何よりマクロレンズには求められるのだ。

本レンズは、純正レンズ使用時と比較してもそん色のない正確さでスムーズにピント合わせができた。前玉繰り出し方式では、AFスピードが多少遅くなる。これは機構上致し方ないのだが、しかし、実際はAFのスピードが遅いと感じることはなかった。

また、AFとMFの切り替えに利用するワンタッチフォーカスクラッチが非常に便利だった。一般的なレンズはこの切り替えがスイッチ式になっていたり、カメラ側で変更したりするものが多いが、いずれも、すぐに被写体にピントを合わせて撮りたいシーンではまどろっこしい。本レンズはクラッチ式なので、直感的にタイムラグなく切り替えて撮影できた。

美しいボケ描写を試す

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/640秒、ISO400、-2/3EV、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ディテール重視、AF(ワンショットAF)撮影写真(3648×5472、4.1MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/640秒、ISO400、-2/3EV、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ディテール重視、AF(ワンショットAF)
撮影写真(3648×5472、4.1MB)

シクラメンの花。ローアングルからぐっと寄って開放値で撮影した。玉ボケが大きく印象的だ。全体的に滑らかな背景ボケを演出できた。口径食も気にならないレベルだ。

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F4、1/250秒、ISO100、+1EV、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、MF撮影写真(5472×3648、3.3MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F4、1/250秒、ISO100、+1EV、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、MF
撮影写真(5472×3648、3.3MB)

F4まで絞って撮影。こちらも背後の玉ボケが印象的だ。うっすら多角形になっている。本レンズは9枚構成の絞り羽根を採用。絞り値を変えることで、シーンに応じて玉ボケのバリエーションを選択できる。

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/160秒、ISO100、+1 1/3EV、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ディテール重視、MF撮影写真(3648×5472、4.2MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/160秒、ISO100、+1 1/3EV、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ディテール重視、MF
撮影写真(3648×5472、4.2MB)

公園内のカフェで撮影。こうしたテーブルフォトにもマクロレンズは便利。ベリーにピントを合わせ、前後ボケを演出。滑らかでやわらかい、非常に自然なボケだ。

美しいボケと気持ちのよい解像感

本レンズは、自信を持って前玉繰り出し方式を採用しているだけあって、ボケは非常に美しい。それでいてピントの合った部分はカリッと気持ちのよい解像感が残る。このコントラストがいい。絞り開放で接写した際もピントの合った部分は非常にシャープだ。いたずらにねむくならないこの描写性が、開放付近での撮影の可能性を大きく広げてくれる。

自由な画づくりを可能にする正確な表現力

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/30秒、ISO1600、-2/3EV、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ディテール重視、MF撮影写真(5472×3648、6.2MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/30秒、ISO1600、-2/3EV、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ディテール重視、MF
撮影写真(5472×3648、6.2MB)

木の椅子のレリーフを接写した。接写時の歪み(ディストーション)もほとんど見受けられない。

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/1000秒、ISO100、+1 1/3EV、ホワイトバランス:日陰、ピクチャースタイル:風景、MF撮影写真(3648×5472、6.9MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/1000秒、ISO100、+1 1/3EV、ホワイトバランス:日陰、ピクチャースタイル:風景、MF
撮影写真(3648×5472、6.9MB)

あえてレンズフードを外して接写してみた。逆光下における不要光がしっかり抑制されている。照らされたススキの輝きが浮き上がって立体的に見える。

歪みもなく自然なフォルムで複写にも最適

本レンズは、接写時や開放付近での画質のよさに加え、歪みの補正や逆光への耐性など、基本的な性能も高い。このことは上に掲載した作例からも読み取れる。望遠系マクロレンズは、正確なフォルムでの描写が必要な複写などの際にも多用されるアイテムだが、本レンズであれば信頼して任せられそうだ。

スナップレンズとして使ってみる

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F8、1/60秒、ISO400、+2/3EV、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、AF(ワンショットAF)撮影写真(5472×3648、4.9MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F8、1/60秒、ISO400、+2/3EV、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、AF(ワンショットAF)
撮影写真(5472×3648、4.9MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/500秒、ISO100、-1EV、ホワイトバランス:くもり、ピクチャースタイル:ディテール重視、AF(ワンショットAF)撮影写真(5472×3648、3.8MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F2.8、1/500秒、ISO100、-1EV、ホワイトバランス:くもり、ピクチャースタイル:ディテール重視、AF(ワンショットAF)
撮影写真(5472×3648、3.8MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F3.2、1/640秒、ISO100、-1/3EV、ホワイトバランス:くもり、ピクチャースタイル:ディテール重視、AF(サーボAF)撮影写真(3648×5472、8.6MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F3.2、1/640秒、ISO100、-1/3EV、ホワイトバランス:くもり、ピクチャースタイル:ディテール重視、AF(サーボAF)
撮影写真(3648×5472、8.6MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F4、1/160秒、ISO200、ホワイトバランス:くもり、ピクチャースタイル:ディテール重視、AF(ワンショットAF)撮影写真(3648×5472、6.5MB)

EOS R6、atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS、絞り優先オート、F4、1/160秒、ISO200、ホワイトバランス:くもり、ピクチャースタイル:ディテール重視、AF(ワンショットAF)
撮影写真(3648×5472、6.5MB)

中望遠レンズとしてのスペックも良好

マクロレンズとしてだけでなく、中望遠の単焦点レンズとしても本レンズは使い勝手がよい。開放絞り値がF2.8と明るいため、気軽に背景をぼかしつつ、狭い範囲を引き寄せながら切り取れる。遠景の自然や街中の風景にも利用できるし、ポートレートの撮影などでも重宝するはずだ。

レンズ光学補正の有無で比較

本レビューでは、カメラ側のレンズ光学補正を有効にしているが、参考までに周辺光量補正と歪曲収差補正を無効にしたものとの比較を記載しておく。キヤノン用に関しては正直、差はあまり感じられなかった。絞り開放時の周辺光量には違いが見られるが、歪曲収差に関してはほとんど差がないように見える。基本は有効にし、開放付近を利用する際には、シーンに応じて無効に設定してもいいだろう。

絞り開放F2.8で撮影。左は周辺光量補正、歪曲収差補ともにオン、右は周辺光量補正、歪曲収差補正ともにオフ光学補正オンの撮影写真(3648×5472、8.6MB)光学補正オフの撮影写真(3648×5472、8.4MB)

絞り開放F2.8で撮影。左は周辺光量補正、歪曲収差補ともにオン、右は周辺光量補正、歪曲収差補正ともにオフ
光学補正オンの撮影写真(3648×5472、8.6MB)
光学補正オフの撮影写真(3648×5472、8.4MB)

まとめ サードパーティーレンズの底力を実感した優秀な1本

中望遠マクロレンズは、標準ズームレンズの次にストックしておきたいと思うほど、使い勝手のよい万能レンズだ。標準域のマクロレンズももちろん使いやすく便利だが、正確なフォルムで等倍撮影でき、より浅い被写界深度、圧縮効果を実現できる中望遠域がやはりマクロレンズの王道だと思う。

「atx-i 100mm F2.8 FF MACRO PLUS」は、軽くて購入しやすい価格帯で、初めてのマクロレンズとしてもおすすめできる。レンズ内手ぶれ補正機構など、純正レンズから見れば、多少スペックで見劣り部分はどうしても出てくるが、正直“誤差の範囲”に思う。価格や携帯性などの手ごろ感を考慮すれば、むしろ、レンズ選びのレパートリーの中に、こうしたサードパーティーレンズを加えてみる価値は十分にあると言える。

前述のとおり、本レンズは一眼レフ用に設計されているが、キヤノン用に関してはミラーレスでもそん色もなく利用できることを確認できた。ピント合わせから画質まで申し分ない。MFへの切り替えも素早く、操作性もすぐれている。正直、もっと注目されていいレンズだと感じたくらいで、サードパーティーレンズの底力を見せてもらった。

河野鉄平

河野鉄平

フォトグラファー。写真家テラウチマサト氏に師事後、2003年独立。ポートレートを中心に活動。最新著書に『まねる写真術』(翔泳社)、『一生ものの撮影レシピ』(日本写真企画)など。ポーラミュージアムアネックス(2015年/銀座)など写真展も多数。Profoto公認トレーナー。
Instagram:teppei_kono_eye
Twitter:@teppei_kono

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
プレゼント
価格.comマガジン プレゼントマンデー
SPECIAL
ページトップへ戻る