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「OM SYSTEM」の新しいフラッグシップ「OM-1 Mark II」の進化をチェック!

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OMデジタルソリューションズは2024年1月30日、「OM SYSTEM」ブランドのミラーレスカメラの新モデル「OM SYSTEM OM-1 Mark II」(以下、「OM-1 Mark II」)を発表した。従来モデル「OM-1」の基本スペックを継承しつつ、AF・連写性能を強化したほか、「ライブGND(グラデーションND)」という世界初の撮影機能も新たに搭載している。実機の外観画像を交えながら、主な進化点を見ていこう。

「OM SYSTEM」ブランドの新しいフラッグシップモデル「OM-1 Mark II」。従来モデルと同様、防塵・防水保護等級 IP53対応の高い防塵・防滴と耐低温-10度に対応する高信頼性ボディを採用している

「OM SYSTEM」ブランドの新しいフラッグシップモデル「OM-1 Mark II」。従来モデルと同様、防塵・防水保護等級 IP53対応の高い防塵・防滴と耐低温-10度に対応する高信頼性ボディを採用している

ボディ内手ぶれ補正が「最大8.5段」に向上

「OM-1 Mark II」は、「OM SYSTEM」史上最高の高画質を実現した従来モデル「OM-1」の基本スペックを継承している。撮像素子は有効約2037万画素の裏面照射積層型Live MOSセンサーで、画像処理エンジンは「TruePic X」だ。画質面では、ミックス光などの難しい条件でもクリアな色再現が得られるようにオートホワイトバランスのアルゴリズムも改善しているという。

「OM SYSTEM」のミラーレスの特徴といえば「強力な手ぶれ補正」だが、「OM-1 Mark II」は従来モデルを超える性能を実現している。従来モデルの補正効果はボディ単体で最大7.0段、「5軸シンクロ手ぶれ補正」で最大8.0段だったが、「OM-1 Mark II」はボディ単体で世界最高の最大8.5段を実現。「5軸シンクロ手ぶれ補正」でも最大8.5段を達成している。

ファインダー部に「OM SYSTEM」ロゴを採用

ファインダー部に「OM SYSTEM」ロゴを採用

ボディ前面左手側に「Mark II」を意味する「II」のバッジが付いている

ボディ前面左手側に「Mark II」を意味する「II」のバッジが付いている

動体撮影性能(被写体認識と連写持続性)が向上

「OM-1 Mark II」の進化で押さえておきたいのが動体撮影性能だ。AFと連写の持続性が向上しており、従来モデル以上に、素早く動く被写体の一瞬の動きを撮影しやすくなっている。

AFは、「1053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAF」を搭載するシステムを継承しつつ、「AI被写体認識AF」が進化。以前からあった「顔優先/瞳優先AF」を統合・発展することで、新たに「人物」を選択できるようになったうえ、人物が横向きや後ろ向きでも、目や口が隠れていても認識するなど認識能力も大きく向上。人物以外の被写体に対しても追尾能力と合焦率が向上しているとのことだ。

さらに、人物、動物などでは最大8体まで検出し、どのターゲットを追うかの選択が可能に。操作性では、スーパーコンパネ上で検出被写体を設定できるようになった。

被写体検出は、フォーミュラーカー・バイク、飛行機・ヘリコプター、鉄道、鳥、動物(犬・猫)に加えて人物も選択できるようになった

被写体検出は、フォーミュラーカー・バイク、飛行機・ヘリコプター、鉄道、鳥、動物(犬・猫)に加えて人物も選択できるようになった

連写性能は、従来モデルと同様、AF/AE固定で最高約120コマ/秒、AF/AE追従で最高約50コマ/秒(いずれも電子シャッター時)の超高速連写に対応。ポイントは、バッファメモリーを増設したことで、連写の持続性が向上したことだ。

約120コマ/秒連写時の連写可能枚数はJPEGで約219枚、RAWで約213枚(「OM-1」はそれぞれ約92枚)にアップ。プロキャプチャー時にさかのぼって撮影可能な枚数は約99枚(「OM-1」は70枚)に増加している。

このほか、連写関連の機能では、AF/AE追従での高速連写(SH2)で16.7fpsと12.5fpsの選択が可能に。25fps以下の連写時の最低シャッタースピードは1/160秒(従来モデルは1/320秒)になった。

高速連写(SH2)では16.7fpsと12.5fpsの連写速度設定が追加された

高速連写(SH2)では16.7fpsと12.5fpsの連写速度設定が追加された

世界初の撮影機能「ライブGND」を搭載

「OM SYSTEM」のミラーレスカメラは、独自の撮影機能として、高度なデジタル画像処理技術を駆使した「コンピュテーショナル フォトグラフィ」を搭載している。「OM-1 Mark II」では、この「コンピュテーショナル フォトグラフィ」に、「ライブGND(グラデーションND)」という世界初の機能が追加されている。

「ライブGND(グラデーションND)」は、 ハーフNDフィルターの効果をデジタルで再現するというもの。フィルター段数(GND2、GND4、GND8)とフィルタータイプ(Soft、Medium、Hard)の選択が可能なうえ、グラデーション効果がかかる位置や角度の調整も行える。電子ビューファインダーやモニターを見ながらリアルタイムに確認して撮影できるのが便利だ。

「ライブGND」の設定画面。フィルター段数やフィルタータイプを選択できる

「ライブGND」の設定画面。フィルター段数やフィルタータイプを選択できる

このほか、「ライブND」は段数の上限がND64相当からND128相当に拡大。「ハイレゾショット」は14bit RAW記録を選択できるようになった。

「ライブND」ではND段数にND128相当が追加された

「ライブND」ではND段数にND128相当が追加された

ボディ上面の操作性は従来モデルと同様。表面にエラストマー加工を施すことでダイヤルの操作感を改善している

ボディ上面の操作性は従来モデルと同様。表面にエラストマー加工を施すことでダイヤルの操作感を改善している

背面の操作性も従来と同じ。新たに、「ゴミ箱ボタン」をメニュー呼び出しボタンとして設定できるようになった

背面の操作性も従来と同じ。新たに、「ゴミ箱ボタン」をメニュー呼び出しボタンとして設定できるようになった

3.0型バリアングル液晶モニター(162万ドット、タッチパネル対応)を採用

3.0型バリアングル液晶モニター(162万ドット、タッチパネル対応)を採用

ダブルSDメモリーカードスロット(両スロットともUHS-II対応)を搭載

ダブルSDメモリーカードスロット(両スロットともUHS-II対応)を搭載

左側面に、USB Type-C端子、HDMI(Type-D)端子、ヘッドホン端子、外部マイク入力端子を装備

左側面に、USB Type-C端子、HDMI(Type-D)端子、ヘッドホン端子、外部マイク入力端子を装備

最大で焦点距離1200mm 相当(35mm判換算)に対応する超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」も登場。別売の 2 倍テレコンバーター「MC-20」と組み合わせると最大 2400mm 相当(35mm判換算)までカバーできる。希望小売価格は550,000円(税込)

最大で焦点距離1200mm 相当(35mm判換算)に対応する超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」も登場。別売の 2 倍テレコンバーター「MC-20」と組み合わせると最大 2400mm 相当(35mm判換算)までカバーできる。希望小売価格は550,000円(税込)

「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」は、ズームリングのトルクをS(Smooth)と T(Tight)の 2 段階で設定できる。S(Smooth)にすると直進ズーム操作が可能だ

「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」は、ズームリングのトルクをS(Smooth)と T(Tight)の 2 段階で設定できる。S(Smooth)にすると直進ズーム操作が可能だ

「OM-1 Mark II」のラインアップは、ボディ単体のほか、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」が付属する「12-40mm F2.8 PRO II レンズキット」と、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」が付属する「12-45mm F4.0 PROレンズキット」。市場想定価格はボディ単体が300,000円前後、「12-40mm F2.8 PRO II レンズキット」が380,000円前後、「12-45mm F4.0 PROレンズキット」が340,000円前後(いずれも税込)。

真柄利行(編集部)
Writer / Editor
真柄利行(編集部)
フィルム一眼レフから始まったカメラ歴は、はや約30年。価格.comのスタッフとして300製品以上のカメラ・レンズをレビューしてきたカメラ専門家で、特にデジタル一眼カメラに深い造詣とこだわりを持っています。フォトグラファーとしても活動中。パソコンに関する経験も豊富で、パソコン本体だけでなく、Wi-Fiルーターやマウス、キーボードなど周辺機器の記事も手掛けています。
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