写真がちょっと上手くなる女子カメラ教室
「どうやって撮ったの?」って聞かれたい♪ 写真がちょっと上手くなる女子カメラ教室

いつもの光景がグワッと変わる! 迫力満点「広角レンズ」ってオモシロい

「冬の光線を利用し、師走の街を足早に歩く人々を広角レンズで撮影。放射線状に伸びた長い光と影が独特な印象を与えてくれます。冬の光と広角レンズの組み合わせはアーティスティックな写真を撮るのにピッタリ!」
絞り優先AE、F4、1/640秒、ISO160、焦点距離11mm

写真を始めたら、「もっと上手くなりたい!」って思いますよね? そんなアナタのために、フォトグラファー 佐藤晶子さんが、“「どうやって撮ったの?」って聞かれたい!” をテーマに、撮影テクニックやカメラ製品をわかりやすく紹介するこの連載。今回は、いつもの写真をグッと奥行きのある迫力写真に変えられる「広角レンズ」の世界をお見せします。
(使用カメラ:キヤノン「EOS M10」、使用レンズ:「EF-M11-22mm F4-5.6IS STM」)

「広角レンズ」で見慣れた景色もユニークに、迫力満点に!

広角レンズとは、遠くの物を狙って写したいときに使う望遠レンズとは違い、基本的には、広い景色や逆に狭い空間を広く写すときに使うと効果的なレンズ。ですが、実はその他にも使い方によっていろいろと遊べます。毎日見る風景やペットの写真も、人に見せたくなるようなユニークな写真に変わりますよ!

「広角レンズでは、被写体に思い切り近づいて撮ってみましょう。すると、こんなに面白い表情に」

「広角レンズでは、被写体に思い切り近づいて撮ってみましょう。すると、こんなに面白い表情に」
絞り優先AE、F4、1/60秒、ISO1000、焦点距離11mm

下の写真を比べてみてください。普通に撮った猫とグッと近寄って撮った猫の写真では、その印象が随分変わっているのがわかるのではないでしょうか?

「上が普通に、下が寄って撮った猫。広角レンズは被写体に近づくほど手前が大きく広く、後ろが小さく狭く写ります。被写体とカメラに距離があると効果は少なくなりますが、下の写真のようにぎりぎりまで猫に近づけば、顔を大きく、背景に奥行きを出すことができます。」
写真上:絞り優先AE、F4、1/60秒、ISO2500、焦点距離11mm、写真下:絞り優先AE、F4、1/60秒、ISO2000、焦点距離11mm

目の前の広大な景色をそのまま写そうとシャッターを切ったら、思ったより迫力のない写真に仕上がってしまったということありませんか。そのような場合には広い範囲を写せる広角レンズの特性を生かして、手前に何か対象物となるものを入れてみてください。すると、遠近感や広がりがグッと出てきます。

「見たままにシャッターを切った上の写真は、何か迫力に欠けた風景写真に。そこで、下の写真のように、手前に葉のない樹木を入れてみました。奥行きや季節感を感じられる味のある写真に変わったのではないでしょうか?」
写真上:絞り優先AE、F8、1/320秒、ISO100、焦点距離22mm、写真下:絞り優先AE、F8、1/320秒、ISO100、焦点距離11mm

「同様に、カモたちをただ上方から撮った上の写真はいったい何を撮りたいのかわからない写真ですが、カモ目線までしゃがんで手を思い切り伸ばしカモが逃げない程度のところまで近づいて撮った下の写真は、迫力があります。」
写真上:絞り優先AE、F8、1/160秒、ISO125、焦点距離11mm、写真下:絞り優先AE、F8、1/200秒、ISO100、焦点距離11mm

「ちなみにこれは、EOS M10に搭載されている「魚眼風」というデフォルメ効果が得られる機能を使って撮影したもの。広角レンズとの相性バッチリ!」

また、あえてしっかりと“背景を入れたい”場合にも広角レンズは便利です。

撮りたい被写体と背景が離れている場合、望遠レンズであればあるほど手前にピントを合わせると絞り値によっては背景がかなりボケますがが、肉眼で見たままに近い風景、つまり手前も背景もピントが合っているような写真を撮りたい場合は、広角レンズの出番。

「背景がボケていない分、木がどのような場所に1本だけ立っているのかがわかり、より臨場感が伝わる写真となりました」
絞り優先AE、F16、1/160秒、ISO125、焦点距離11mm

使ったことがないと風景撮影用だと思われがちな広角レンズですが、実はこのようにいろいろな用途で使える便利で楽しいレンズなのです。あとは立ったりしゃがんだり、見上げたり見下ろしたりと、自分が動けば動いた分だけ違った効果が出やすいので、撮影が楽しくなり創作意欲もわいてきますよ! “次に買うレンズ”としてぜひ候補にいれてほしいレンズの1つです。

今回使ったカメラは?
キヤノン「EOS M10」

EOS M10は、超コンパクトながら“中身がギッシリ詰まった”という印象のミラーレス一眼でした。メニューはわかりやすい言葉で表記されており、カメラ入門者が操作に悩むような機能は“表向き”隠されているため、直感的な操作が可能。細かな設定をしなくてもキレイな写真が撮れてしまうので、その分、フレーミングに集中できます。カメラの専門的な知識が少ないという人にとても使いやすいのではないでしょうか(とはいえ、使ってみるとじつは奥が深いので、いい意味で騙されました)。“りんご1個分くらい”という常に持ち歩きたくなる軽さもうれしいですね。

タイプ:ミラーレス、画素数:1800万画素、撮像素子:APS-C/22.3mm×14.9mm/CMOS、重量:約約301g(バッテリーパックとカード含む) 。写真はレンズに「EF-M11-22mm F4-5.6IS STM」(35mm判換算18-35mm相当)を装着

今回撮影で使ったレンズ「EF-M11-22mm F4-5.6IS STM」(35mm判換算18-35mm相当)は、超広角ながらコンパクト。手ぶれ補正機構も搭載されていて、スナップ感覚で気軽に手持ち撮影できます。持っていたらかなり使う頻度は高くなりそうだと感じました。

本体カラーはホワイト、グレー、ブラックの3色。好みでカスタマイズできる「フェイスジャケット」(7色)や「グリップ」(2色)もあり(別売)、コーディネートを楽しめます。写真は「ボーダーイエロー」のジャケットを装着

EOS M10のモニターは180°回転するので、楽にアングルを変えられるだけでなく、自分撮り時にも重宝。「自分撮りモード」があり、モニターを見ながら美肌効果や明るさの調整をすることも

※作例はすべてリサイズしています。

佐藤晶子

佐藤晶子

デジカメ普及の黎明期における専門誌での連載・ガイドブック監修など、早くからデジタル分野での仕事を手がける一方で、時間−空間−存在をテーマとした銀塩フィルムでの作品も多数。

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