「どうやって撮ったの?」って聞かれたい♪ 写真がちょっと上手くなる女子カメラ教室

「基本の構図」が身に付くと写真が断然プロっぽくなっちゃう!

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FacebookやInstagramの隆盛にも象徴されるように、今や写真を見ない日はないぐらい私たちの周りには写真がいっぱい。いったい私たちは毎日どれだけの写真を目にしているのでしょう。そんな中、「これ素敵!」と思う写真に出会うことがあるかと思います。そしてそういった写真のほとんどは、よく見ると意外にも「構図」がちゃんとしている写真だったりするのです。

この写真にもしっかりとした「構図」が隠れています。さて、どのような構図でしょうか? くわしくは後ほど解説します

人は写真を撮る時には無意識に自分なりの構図を作っているものですが、じつは写真の構図には基本のパターンというものが存在します。これを意識的に活用することによって、今まで無意識に撮っていた写真がワンランクアップしてハッと目を引くような写真になるかもしれません。とはいえ、写真はどう撮っても自由というのが前提。構図とは基本フォーマットのようなものなので、頭の片隅に置いておくだけでよいのです。だいたいでいいんです。でも、お化粧と一緒で、自由ではあっても基本を知っているのと知らないのとでは、うまくなるまでにかかる時間が違ってくるかも……しれません。 では、その構図の基本とはどのようなものか、写真の例をみながら構図のパターンを覚えていきましょう!

(使用カメラ:ニコン「D5500」/画像はすべてリサイズしています)

1.三分割法

三分割法は写真を撮るうえで、まず最初に覚えてほしい重要な構図。一番使い勝手もよくしっくりくる構図です。「黄金分割」ともいわれており、カメラにも撮影モニターにこうした分割線(グリッド)を表示する機能があったりします。画面を縦横の線で均等に3つに分けると、そこに4つの交点が出来ます。その交点を意識して被写体を配置するといった方法です。

写真1は、人物がちょうど交点の位置にきています。また、写真2のように地平線や水平線などを画面の1/3の部分に配置する方法もあります。写真3はあえて被写体を上1/3に持っていき、広く空間をつくることで目線をその先に誘導させています。

写真1 1/100秒、F/5.0  ISO 400、使用レンズ/AF-S DX NIKKOR 55-300mm

写真1 1/100秒、F/5.0 ISO 400、使用レンズ/AF-S DX NIKKOR 55-300mm

場合によっては、空間に対して人物がもう少し小さく見えてよかったかもしれません。このシチュエーションでこの人物を撮る場合は、ど真ん中でシャッターを切るよりも、三分割の交点付近に近づいたあたりがシャッターチャンスで、階段が広くみえバランスがよいかと思います。

写真2 1/250秒、F/8、ISO 400、使用レンズ/ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真2 1/250秒、F/8、ISO 400、使用レンズ/ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真3  1/500秒、F/11、ISO 400、使用レンズ/・AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真3 1/500秒、F/11、ISO 400、使用レンズ/・AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

2.対角線構図

次は、被写体を画面の対角線上に載せて撮る構図です。奥行感が出せるだけでなく、写真5のように被写体が斜めになるように構えればダイナミック感も演出できます。

写真4 1/800秒、F/14、 ISO 1000、使用レンズ/AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真4 1/800秒、F/14、 ISO 1000、使用レンズ/AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真5 1/10秒、Ff/3.5、ISO400、使用レンズ/ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真5 1/10秒、Ff/3.5、ISO400、使用レンズ/ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

3.三角形構図

画面のどこかに三角形を作ると安定感が出てきます。バランスがいい写真だなぁと思う写真には、どこかに三角形が潜んでいることが多い気がします。

写真6  1/500秒、F/11、ISO 400、使用レンズ/AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真6 1/500秒、F/11、ISO 400、使用レンズ/AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

ちなみに写真1にも三角形が入っていたのにお気づきでしょうか? そう、左上部の階段の折り返し部分ですね。じつはあの部分があの写真のポイントで、あの三角形の要素があるのとないのとでは、画面の締まりが違ってきます。

4.放射線構図

読んで字のごとく、一点から放射線状に広がりを見せる構図で、奥行き感や躍動感を出すことができます。今回は撮れませんでしたが、電車を撮る時などにこの構図を用いることが多いようです。

写真7 1/500秒、F/11、ISO 400、使用レンズ/ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真7 1/500秒、F/11、ISO 400、使用レンズ/ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

5.シンメトリー構図(二分割法)

上下、左右がほぼ対象のこの構図は、整った印象を与えます。例えば湖の映り込みのように自然物を撮った場合は静寂感が表現できます(連載第1回 写真5参照)。今回は人工物ですが、人間を入れることにより静寂感は薄れ、静と動が混在した写真となりました。

写真8 1/250秒、F/8、ISO1000、使用レンズ/ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真8 1/250秒、F/8、ISO1000、使用レンズ/ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

6.サンドイッチ構図

この構図は、見せたい被写体を際立たせたい時などに有効です(トンネル構図/連載第5回 写真11や、額縁構図も考え方は一緒)。手前の柵をあえて入れ、望遠レンズで遠くに見えるエッフェル塔にピントを合わせました。そうすればおのずと手前はボケて前ボケ効果が得られます。ただ普通に望遠レンズでエッフェル塔を撮るより、断然カッコよいと思います。そして、ぼかした部分にあとで文字を入れればオシャレなポストカードに。

写真9  1/1250秒、F/9、ISO 400、使用カメラ/ AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR

写真9 1/1250秒、F/9、ISO 400、使用カメラ/ AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR

7.アルファベット構図

アルファベットのSやCの形を意識して作る構図で、S字構図とも呼ばれています。Sは縦とは限らず、横に寝かせた形でもOK! 写真に動きが出て、立体感が現れますよ。

写真10 1/1000秒、F/8、ISO400、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真10 1/1000秒、F/8、ISO400、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真11 1/500秒、F/11、ISO400、使用レンズ/ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真11 1/500秒、F/11、ISO400、使用レンズ/ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

8.日の丸構図

最後は、ど真ん中直球ストレート級の構図、日の丸構図です。素人構図とバカにされがちですが、実は立派な構図の1つなのです。初心者のうちは被写体をどうしても真ん中に持ってきがちなうえ周りに写っているものを考えないで撮るため、何が撮りたいのかわからない写真になりがちですが、例えば、被写体に思い切り寄ったり、周囲の色を押さえるかボカすなどすれば、大丈夫。断然よくなります! 明確に撮りたいものがあったり訴えかけるような写真を撮りたい場合には、この「日の丸構図」で決まりです!

写真12 1/800秒、F/14、ISO1000、使用レンズ/ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真12 1/800秒、F/14、ISO1000、使用レンズ/ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真13 1/250秒、F/8、ISO1000、使用レンズ/ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

写真13 1/250秒、F/8、ISO1000、使用レンズ/ AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II

ざっと基本パターンをご紹介しましたが、冒頭でも書いたように「構図」は、決して型にはめて写真を撮るということではなく、あくまでも目安です。あまりに型にはまった写真というのは面白くないものです。でも、これらを少しだけ意識しながら撮っているうちに、いつの間にかしっくりとくる自分の写真がなんらかの基本構図に当てはまっていることに気がつくでしょう。そうなればしめたものです!

今月のおまけ

基本構図をいろいろとミックスして撮ってみました。ちょっとだけ上級テクです。さて、どれが含まれているでしょう?

今回使用したカメラは?
ニコン「D5500」

前回に引き続きD5500を使って撮影しました。今回の国外ロケで何より感じたのは、“バッテリーの持ちが素晴らしい!”ということ。普段ロケ先では、バッテリーの予備がないと不安でしかたありませんが、今回は丸1日撮っていてもヘッチャラでした。

ニコン「D5500」(写真は、「AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR」を装着)

ニコン「D5500」(写真は、「AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR」を装着)

ほかにも、シャッタースピード、絞り、ISO感度などよくチェックする項目が大きな液晶画面にかなり大きく表示されるので、一目で今の状態を把握できることがとてもありがたかったです。小型で軽量なうえ、タッチパネルに慣れているスマホ世代の人にとっては簡単に使いこなせる機種ではないでしょうか。初めて使う一眼レフとしても◎だと思います。

佐藤晶子

佐藤晶子

デジカメ普及の黎明期における専門誌での連載・ガイドブック監修など、早くからデジタル分野での仕事を手がける一方で、時間−空間−存在をテーマとした銀塩フィルムでの作品も多数。

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2017.7.25 更新
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