高速・高性能なAPS-Cフラッグシップ一眼レフ2機種の違いをレポート

ニコン「D500」とキヤノン「EOS 7D Mark II」のスペックを比較してみた

このエントリーをはてなブックマークに追加

ニコンからDXフォーマットデジタル一眼レフの新しいフラッグシップモデル「D500」が発表になった。名機「D300」シリーズの後継に位置付けられる高速・高性能なAPS-C機で、同日発表のFXフォーマットの最上位「D5」の性能を搭載するハイスペックモデルだ。ここでは、ライバルとなるキヤノンの「EOS 7D Mark II」とのスペックの違いをいち早くレポートしよう。D500は2016年3月の発売が予定されている最新モデルで、いっぽうのEOS 7D Mark IIは2014年10月に発売されたモデル。1年以上後発な分、スペック的にはD500に有利なところがあるが、ライバルメーカー2社の現時点でのAPS-Cフラッグシップ一眼レフの違いを確認したい。

ニコン「D500」(左)、キヤノン「EOS 7D Mark II」(右)

ニコン「D500」(左)、キヤノン「EOS 7D Mark II」(右)

画質性能
画素数はほぼ同等。高感度設定はD500が上回る

D500

光学ローパスフィルターレス仕様の有効2088万画素CMOSセンサー(APS-C)を採用。画像処理エンジンに最新の「EXPEED 5」を採用し、常用感度はISO100〜ISO51200となっている。拡張でLo 1(ISO50相当)までの減感と、Hi 5(ISO1640000相当)までの増感が可能だ。

EXPEED 5

EXPEED 5

EOS 7D Mark II

有効約2020万画素のCMOSセンサー(APS-C)を採用。映像エンジンは「DIGIC 6」を2基搭載する「デュアルDIGIC 6」で、感度は常用でISO100〜ISO16000に対応。拡張でH1(ISO25600相当)とH2(ISO51200相当)を選択することができる。

デュアルDIGIC 6

デュアルDIGIC 6

オートフォーカス
D500は新開発153点AFを採用。EOS 7D Mark IIはF2.8光束に対応

D500

D5と同じ新開発の「マルチCAM 20Kオートフォーカスセンサーモジュール」を採用し、153点(選択可能なのは55点)のフォーカスポイントを持つAFシステムを実現。中央部と左右の周辺部に計99点のクロスセンサーを配置する。また、153点すべてがF5.6光束対応(※開放絞り値がF5.6よりも明るいレンズでAFが可能)となっているほか、37点(選択可能17点)がF5.6超〜F8未満、15点(選択可能9点)がF8の光束に対応。テレコンを利用した場合に開放F8になる場合でも、15点(選択可能9点)のフォーカスポイントが有効で、そのうち中央の5点(選択可能1点)がクロス測距対応となる。さらに、低照度限界の性能も上がっており、中央のフォーカスポイントが「-4EV」、その他が「-3EV」(ISO100時、常温20度のとき)に対応。加えて、AF専用エンジンを搭載しているのもポイントで、高速連写時にも被写体を的確に追従して、安定したAF精度を発揮するという。

D500のファインダー内表示。153点(選択可能なのは55点)のフォーカスポイントが用意されている

D500のファインダー内表示。153点(選択可能なのは55点)のフォーカスポイントが用意されている

AF専用エンジンを搭載

AF専用エンジンを搭載

EOS 7D Mark II

65点のフォーカスポイントすべてがオールクロス仕様のAFシステムを採用。全ポイントがF5.6光束対応になっている。さらに、中央1点はF2.8光束対応のクロスセンサーを組み合わせたデュアルクロス仕様になっているほか、開放F8にも対応しており、テレコン装着時に開放F8になる場合でもクロス測距が可能だ。中央1点の低照度限界は、フルサイズ機の「EOS 6D」と並んで「EOS」シリーズとして最高スペックとなる「-3EV」(ISO100、常温)。中央1点にF2.8光束対応をレイアウトしているのがポイントで、開放F2.8よりも明るい大口径レンズを使用する場合に、より精度の高いオートフォーカスが可能となっている。

EOS 7D Mark IIのファインダー内表示。フォーカスポイントは65点

EOS 7D Mark IIのファインダー内表示。フォーカスポイントは65点

連写性能
両モデルとも約10コマ/秒の高速連写を実現。D500はRAWで200コマまで撮影可能

D500

ミラーシーケンスの刷新や最新のEXPEED 5などの採用により、被写体を追尾しながら最高約10コマ/秒の高速連写が可能。バッファメモリー容量の増加などにより、Lexar Professional 2933x XQD 2.0(64GB)メモリーカード使用時で、14bit ロスレス圧縮RAW(サイズL)で最高200コマまでの連続撮影が可能となっている。14bit RAWで200コマまで連続撮影が行えるのは驚異的だ。なお、SDメモリーカード使用時のスペックは現時点では不明(※情報が更新され次第、追記する予定)。レリーズタイムラグは約0.050秒。

また、ミラー駆動機構に、急加速・減速に適したコアレスモーターやミラーバランサー、独自のミラー駆動アシスト機構を採用し、ファインダー像のブレを低減。ファインダーの像消失時間も短縮し、高速連写時にも安定したファインダー像を実現しているという。

D500のミラー機構

D500のミラー機構

D500のシャッターユニット

D500のシャッターユニット

EOS 7D Mark II

ミラーチャージとシャッターチャージをそれぞれ高トルクな専用モーターで駆動する2モーターシステムを採用するなどして、D500と同じく、被写体追尾での最高約10コマ/秒の連写性能を実現。連続撮影可能枚数は、UDMAモード7対応のCFカード使用時で JPEGラージ/ファインが約1090枚、RAWが約31枚、RAW+JPEGが約19枚。なお、UHS-I対応SDメモリーカード使用時はそれぞれ約1090枚/26枚/18枚、キヤノン試験基準8GB SDメモリーカード使用時は約125枚/24枚/18枚となっている。レリーズタイムラグは最速時で約0.055秒。

また、メインミラーとサブミラーの両方にバウンド吸収機構を採用しているほか、ミラーモーターの台座に制振材を採用し、駆動系と合わせてユニット化するなどの工夫により、高速連写時の高精度なAIサーボAFと安定したファインダー像を両立しているという。

EOS 7D Mark IIのミラー機構

EOS 7D Mark IIのミラー機構

EOS 7D Mark IIのシャッターユニット

EOS 7D Mark IIのシャッターユニット

光学ファインダー
いずれも視野率約100%。D500は広い視野角を実現

D500

倍率約1.0倍で視野率約100%の光学ファインダーを採用。APS-C一眼レフとして史上最大という、対角視野角約30.8度の広い視野角を実現している高性能ファインダーだ。ファインダー内の情報表示には有機EL表示素子を採用し、明るい屋外でも高い視認性を確保。アイポイントは16mm(接眼レンズ面中央から)。接眼部に丸型アイピースを採用しているのも、ニコンのフラッグシップらしいこだわりだ。

EOS 7D Mark II

こちらも倍率約1.0倍で視野率約100%の光学ファインダーを採用。ファインダー内の情報表示にこだわっており、透過型液晶デバイスの採用によって、ファインダーをのぞいたまま撮影モード、ホワイトバランス、ドライブモード、AF動作、測光モード、記録形式、警告表示/フリッカー検知/AF作動表示の確認が可能となっている。フォーカシングスクリーン(スーパープレシジョンマット)の交換にも対応している。アイポイントは約22mm(接眼レンズ中心から)。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
特別企画最新記事
特別企画記事一覧
2017.9.23 更新
ページトップへ戻る