交換レンズ図鑑

高速AF&高性能VRに注目! ニコン「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」レビュー

実写作例

※以下に掲載する作例は、「D810」とAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRを組み合わせて、JPEG形式の最高画質(画質モード:FINE、画像サイズ:L、JPEG圧縮:画質優先)で撮影したもの(JPEG撮って出し)、もしくは、RAW形式のデータをJPEG形式に変換したもの(Capture NX-D Ver.1.3.0でRAW現像)になります。いずれの作例も、ヴィネットコントロール:標準、高感度ノイズ低減:標準の設定になります。長秒時ノイズ低減は、夜景の作例のみ標準に設定しています。また、撮影時には補正データが用意されていなかったため、自動ゆがみ補正はオフになります。

※サムネイル画像をクリックすると、撮影写真を長辺900ピクセルに縮小した画像が開きます。リサイズを行なっていない撮影写真は、サムネイル画像下のテキストリンクをクリックすると開きます。なお、撮影写真は開くのに時間がかかる場合があります。

焦点距離24mm、D810、ISO64、F11、1/80秒、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、RAW(WBを変更。その他の設定は撮影時のままJPEGに変換)
撮影写真(7360×4912、20.2MB)

焦点距離24mm、D810、ISO400、F8、1/8秒、ホワイトバランス:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:標準、JPEG
撮影写真(7360×4912、15.6MB)

焦点距離29mm、D810、ISO64、F11、1/125秒、ホワイトバランス:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、RAW(撮影時のままJPEGに変換)
撮影写真(4912×7360、13.1MB)

焦点距離29mm、D810、ISO64、F2.8、1/20秒、ホワイトバランス:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、RAW(撮影時のままJPEGに変換)
撮影写真(7360×4912、10.2MB)

焦点距離50mm、D810、ISO64、F2.8、1/80秒、ホワイトバランス:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、JPEG
撮影写真(7360×4912、18.0MB)

焦点距離50mm、D810、ISO64、F8、1/200秒、ホワイトバランス:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、RAW(撮影時のままJPEGに変換)
撮影写真(7360×4912、14.9MB)

焦点距離50mm、D810、ISO560、F2.8、1/80秒、ホワイトバランス:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、JPEG
撮影写真(7360×4912、18.0MB)

焦点距離50mm、D810、ISO64、F2.8、1/30秒、ホワイトバランス:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、JPEG
撮影写真(7360×4912、21.2MB)

焦点距離70mm、D810、ISO140、F2.8、1/20秒、ホワイトバランス:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:しない、JPEG
撮影写真(7360×4912、17.0MB)

焦点距離70mm、D810、ISO140、F4、1/80秒、ホワイトバランス:オート1、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:標準、JPEG
撮影写真(7360×4912、19.6MB)

焦点距離70mm、D810、ISO200、F4、1/250秒、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:風景、アクティブD-ライティング:しない、JPEG
撮影写真(7360×4912、18.4MB)

焦点距離70mm、D810、ISO64、F2.8、1/125秒、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:風景、アクティブD-ライティング:しない、RAW(撮影時のままJPEGに変換)
撮影写真(7360×4912、18.5MB)

焦点距離24mm、D810、ISO64、F11、15秒、ホワイトバランス:高演色蛍光灯(4200K)、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:標準、RAW(WBを変更。その他の設定は撮影時のままJPEGに変換)
撮影写真(7360×4912、11.2MB)

焦点距離24mm、D810、ISO2000、F2.8、20秒、ホワイトバランス:カスタム設定、ピクチャーコントロール:ビビッド、アクティブD-ライティング:しない、ソフトフィルター使用、RAW(WBを変更。ピクチャーコントロールを変更し、コントラストを調整。アストロノイズリダクションをオン。その他の設定は撮影時のままJPEGに変換)
撮影写真(7360×4912、19.7MB)

描写力と使い勝手をレビュー
AFの高速化とVRの効果を実感。解像力とボケ味を両立したハイレベルな写り

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRを使ってみて大きな進化を感じたのがオートフォーカスだ。従来モデルも高速だったが、このレンズはもっと速い。迷いが少なく非常にスピーディーに合焦してくれる。FXフォーマット対応のズームレンズとしては現時点でもっとも高速な1本ではないだろうか。しかも合焦精度が高く、狙ったところに確実に合わせてくれる。撮影していてピントの抜けはほとんど発生しなかった。高速かつ高精度なオートフォーカスをうたうレンズは多いが、このレンズは、その中でも最高レベルに位置している1本だと思う。

さらに、使い勝手では最新のVR機構が追加されたのが大きい。補正効果が高く、掲載した作例では、広角端では1/8秒、望遠端では1/20秒のシャッタースピードでも手ブレのない写真になっている。広角側では1/焦点距離 秒から1段程度、望遠側では2段程度遅いシャッタースピードでも高い確率で手ブレを抑えられた。

レンズの描写は、高い解像力とキレイなボケ味を両立しているのが特徴だと感じた。極端にカリカリとした感じではなく、ディテールの再現性を重視した上品な写りだ。さらに、解像力の高さにも裏付けられている部分だが、色収差と球面収差もよく抑えられている。色のにじみや像の流れ・にじみが少なく、画像全体で良質な描写が得られる。周辺部のコマ収差もよく抑えられており、夜景などの点光源を撮影しても周辺で点像がしっかりと出てくれる。絞り開放では、わずかに周辺部が甘くなるものの、極端に描写が落ちるような感じはないのがいい。ボケ味は自然でうるさい感じがなく、なめらかにボケてくれる。強い点光源だと年輪ボケが出ることもあるが、少し絞っても円形を保ってくれるので扱いやすいと思う。

逆光耐性については細かいゴースト・フレアが出るのが気になったが、24〜70mmの焦点距離をカバーするズームレンズとしては十分な性能だ。歪曲収差は広角端でも望遠端でもそれなり残るようだが、素直な感じなので撮影後に補正しやすいはずだ。開放での周辺光量落ちはあるものの、ヴィネットコントロールが「標準」だと自然な感じで落ちるのがいいと感じた。気になるようであれば補正でカバーできる範囲だと思う。

少し気になったのは望遠端での描写。従来モデルでも同じような傾向があったが、特に望遠端の開放時にややソフトな描写になる傾向にあるようだ。また、近接撮影でも、最短撮影距離付近では解像力が少し落ちるように感じた。そうした気になる点はあるものの、全体的には従来モデル以上の描写力を持っているのは間違いない。

レンズの携帯性については、従来モデルと比べて最大径が5mm、全長が21.5mm長くなっており、新旧で比較するとどうしても大きく感じてしまう。ただし、重量バランスがいいためホールドしにくいということはなかった。従来よりも描写力が向上し、VR機構を搭載していることを考慮すると、けっしてコンパクトではないが、妥当なサイズ感と言っていいのではないだろうか。

まとめ 標準ズームレンズの最高峰に位置する1本

標準ズームとしてクラス最高レベルのオートフォーカス速度・精度を実現し、高性能な手ブレ補正機構も搭載。光学設計も見直し、従来モデル以上の描写力も実現している。使ってみてそうした進化点を体感すると、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRが人気を集めていることもうなずける。NIKKORレンズの最新技術が詰まった製品で、現時点では、広角24mmから望遠70mmの焦点距離に対応する標準ズームレンズとして最高峰に位置する1本であると思う。

従来モデルのAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDと比べると、オートフォーカス性能と描写力の向上も魅力だが、VR機構によって手ブレを抑えられるようになったのが大きい。価格は、価格.com最安価格(2016年1月14日時点)で22万円程度。併売されている従来モデルは17万円程度のプライスなので、性能アップを考慮すると妥当な価格だろう。「D810」などの高性能な一眼レフで作品作りを行っている方にとって、手に入れておきたい標準ズームレンズだ。

真柄利行(編集部)

真柄利行(編集部)

体力勝負ならそこそこ強い編集部デスク。カメラやAV家電を中心に製品のレビュー記事を担当しています。撮られるのは苦手ですが撮るのは好きです。

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