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ニコンから1インチセンサー搭載の高級コンパクト「DLシリーズ」が登場!

スーパーマクロ時に等倍相当の撮影が可能な標準ズームモデル「DL24-85 f/1.8-2.8」

標準ズームレンズ搭載のDL24-85 f/1.8-2.8

標準ズームレンズ搭載のDL24-85 f/1.8-2.8

DL24-85 f/1.8-2.8は、35mm判換算で24〜85mm相当の画角に対応する光学3.6倍・標準ズームレンズを搭載するモデル。こちらもズーム全域で明るい設計になっており、開放F値は広角端でF1.8、望遠端でF2.8の大口径を実現している。レンズ構成は9群11枚で、DL18-50 f/1.8-2.8と同様、高屈折率レンズや大口径ガラスモールド非球面レンズを採用することで、周辺部まで鮮鋭感のある画像を実現しているという。ボケ味の設計にもこだわっており、近距離撮影でのボケの美しさも特徴となっている。

さらに、マクロ撮影に強いのもポイントで、レンズ部に備わったステップズームリングを「S.macro」(スーパーマクロ)の位置に設定すると約0.37倍(35mm判換算で等倍)での撮影が可能になる(※スーパーマクロ時の撮影距離範囲は、先端レンズ面中央から約3〜6cm)。マクロ撮影時に便利なフォーカスブラケティング(撮影コマ数は5/11/21コマから選択可能)に対応しているほか、オートフォーカス合焦後にマニュアルでピント合わせを行える「マニュアル優先AF」も利用できる。

ボディサイズは約104.9(幅)×61.3(高さ)×49.8(奥行)mm(突起部除く)で、重量は約345g(バッテリー、メモリカード含む)。チルト可動式の3型有機ELモニター(約104万ドット、タッチパネル対応)を搭載する。ポップアップ式の内蔵フラッシュも装備。対応メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード。対応バッテリーは「EN-EL24」で、撮影可能枚数は約250コマ。

カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色。ニコンダイレクトの直販価格はカメラ本体が80,460円、EVFキットが100,440円(いずれも税込)。

正面

正面

上面

上面

背面

背面

左側面

左側面

右側面

右側面

広角端

広角端

望遠端

望遠端

内蔵フラッシュを搭載

内蔵フラッシュを搭載

別売オプションのレンズフード「HS-DL1」を装着したイメージ

別売オプションのレンズフード「HS-DL1」を装着したイメージ

シルバーカラーも用意

シルバーカラーも用意

シルバーカラーの上面

シルバーカラーの上面

シルバーのレンズフードも用意される

シルバーのレンズフードも用意される

光学21倍ズームレンズ&電子ビューファインダー搭載の高倍率ズームモデル「DL24-500 f/2.8-5.6」

シルバーのレンズフードも用意される

高倍率ズームレンズ搭載のDL24-500 f/2.8-5.6

DL24-500 f/2.8-5.6は、35mm判換算で24〜500mm相当の画角をカバーする光学21倍の高倍率ズーム機。11群15枚のレンズ構成で、すべてのズーム域において像のにじみを抑えた高解像な画像を実現しているという。望遠側ではED非球面レンズによって色収差や球面収差を抑え、広角側では画像周辺部の解像を重視した設計を採用。マクロAF時の最短撮影距離は広角端で約1cm、望遠端で約70cm(いずれも先端レンズ面中央から)。テレマクロ的な撮影も楽しめるようになっている。

また、DLシリーズの他の2モデルとは異なり、約236万ドットの有機ELファインダーを内蔵するほか、コマンドダイヤルや2種類のファンクションボタンも搭載。一眼レフ用の望遠レンズに採用されている、動体撮影時に安定したファインダー像を提供する「SPORT(VR)モード」も利用できる。

ボディサイズは約122.5(幅)×89.9(高さ)×138.8(奥行)mm(突起部除く)で、重量は約780g(バッテリー、メモリーカード含む)。背面モニターは、3型有機ELモニター(約104万ドット、タッチパネル対応)で、こちらは横開きのバリアングル式となる。対応メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード。対応バッテリーは、DL18-50 f/1.8-2.8とDL24-85 f/1.8-2.8とは異なり「Nikon 1 V3」と同じ「EN-EL20a」で、撮影可能枚数は約290コマとなる。

ニコンダイレクトの直販価格は119,880円(税込)。

正面

正面

上面

上面

背面

背面

左側面

左側面

右側面

右側面

広角端

広角端

望遠端

望遠端

バリアングル式の3型有機ELモニター(約104万ドット、タッチパネル対応)を採用

バリアングル式の3型有機ELモニター(約104万ドット、タッチパネル対応)を採用

レンズフード「HB-DL1」を装着したイメージ

レンズフード「HB-DL1」を装着したイメージ

DL24-500 f/2.8-5.6の広角端のMTF曲線

DL24-500 f/2.8-5.6の広角端のMTF曲線

DL24-500 f/2.8-5.6の望遠端のMTF曲線

DL24-500 f/2.8-5.6の望遠端のMTF曲線

内蔵フラッシュを搭載

内蔵フラッシュを搭載

まとめ

1インチセンサーを搭載するコンデジは、ソニーやキヤノンが積極的に新製品を展開し、人気が高まっている。コンデジ全体の市場で見ても1インチモデルの構成比は上がっており、価格.comの「デジタルカメラ」カテゴリーの売れ筋ランキングを見ても、ソニーの「サイバーショット RX100」シリーズや、キヤノンの「PowerShot G」シリーズの人気モデルが上位にランクインしている。かねてより、ニコンもこの1インチコンデジの市場に参戦するというウワサはあったが、ついに製品が発表になった。3モデルが一気に発表になったことからも、今回の新製品にかけるニコンの本気度が高いことがうかがえる。

製品の特徴としては、特にレンズに注目してほしい。なかでも、DL18-50 f/1.8-2.8は、35mm判換算・広角18mm相当の画角で開放F1.8という、これまでにはないスペックを実現しており、話題を集めそうだ。DL24-85 f/1.8-2.8も広角端でF1.8、望遠端でF2.8という明るさを実現。DL24-500 f/2.8-5.6も35mm判換算で500mmまでの画角に対応しており、3モデルともに個性的なレンズを搭載したモデルとなっている。

真柄利行(編集部)
Writer
真柄利行(編集部)
フィルム一眼レフから始まったカメラ歴は、はや約30年。価格.comのスタッフとして300製品以上のカメラ・レンズをレビューしてきたカメラ専門家で、特にデジタル一眼カメラに深い造詣とこだわりを持っています。フォトグラファーとしても活動中。パソコンに関する経験も豊富で、パソコン本体だけでなく、Wi-Fiルーターやマウス、キーボードなど周辺機器の記事も手掛けています。
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