交換レンズ図鑑

世界初のLEDライト内蔵マクロレンズ! キヤノン「EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM」実写レビュー

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キヤノンから2016年6月30日に発売になった、ミラーレスカメラ「EOS M」シリーズ用のマクロレンズ「EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM」が好調だ。LEDライトを内蔵するなどユニークな特徴を持つレンズとして話題を集めており、7月13日時点の価格.com「レンズ」カテゴリーでの売れ筋ランキングは2位、注目ランキングは3位につけている。価格.com最安価格(2016年7月13日時点)で35,000円程度と、比較的手に入れやすい価格も人気の理由だ。描写力や使い勝手をくわしくレビューしよう。

ミラーレスカメラ「EOS M3」にEF-M28mm F3.5 マクロ IS STMを装着したイメージ

ミラーレスカメラ「EOS M3」にEF-M28mm F3.5 マクロ IS STMを装着したイメージ

鏡筒のリングを回転させることで撮影が可能になる沈胴式のマクロレンズ。先端にLEDライトを内蔵するのが最大の特徴だ

LEDライトを内蔵するほか、最大撮影倍率1.2倍の「スーパーマクロモード」やハイブリッドISも搭載

EF-M28mm F3.5 マクロ IS STMの主な特徴
・35mm判換算45mm相当の標準マクロレンズ
・レンズ先端左右にLEDライトを内蔵
・LEDライトは両側点灯/片側点灯、明るさ調整が可能
・最大撮影倍率1.2倍の「スーパーマクロモード」を搭載
・シフトブレも補正する「ハイブリッドIS」を搭載
・コンパクトで軽い

EF-M28mm F3.5 マクロ IS STMは、ミラーレスカメラ「EOS M」シリーズ用の交換レンズ「EF-Mレンズ」で初となるマクロレンズ。35mm判換算で45mm相当の画角の単焦点レンズで、開放F値はF3.5。手前の被写体をクローズアップしつつ背景が広く写る、標準域の画角のマクロレンズだ。沈胴式を採用し、鏡筒のリングを撮影準備位置まで回転させることで、レンズが繰り出して撮影が可能になる。

マクロレンズはEOS Mシリーズのユーザーから要望が高かったレンズだが、その期待を裏切らない魅力的な製品に仕上がっている。最大の特徴は、レンズ先端にLEDライトを内蔵すること。先端左右に1灯ずつLEDライトを搭載し、鏡筒の専用ボタンを押すことでライトが光る。ボタン操作で明るさの強・弱の調整が行えるうえ、両側点灯と左右片側点灯の切り替えも可能。両側を点灯して被写体を明るく照らしたり、片側だけで陰影をつけたりと、ライティングを工夫することで多彩なマクロ撮影が可能となっている。こうしたマクロ用ライトはオプションとして用意されていることが多く、レンズに内蔵しているのは珍しい。キヤノンは、LEDライト内蔵でオートフォーカス撮影が可能な世界初のマクロレンズと発表している。

鏡筒にLEDライトを操作する専用ボタンが用意されている。このボタンを長押しすることで両側点灯と片側点灯を切り替えられる。短く押すと、両側点灯時は「OFF→ON(強)→ON(弱)→OFF」の順で明るさが変わる。片側点灯時は「OFF→左側ON(強)→左側ON(弱)→右側ON(強)→右側ON(弱)→OFF」の順となる

左が両側点灯時、右が片側(左側)点灯時の様子

左が両側点灯時、右が片側(左側)点灯時の様子

等倍までの撮影に対応する通常モードに加えて、最大撮影倍率1.2倍(35mm判換算1.92倍相当)でのマクロ撮影が可能な「スーパーマクロモード」を搭載するのもユニークなところ。スーパーマクロモードは撮影距離約93〜110mmの範囲(撮影倍率1.2〜0.7倍の範囲)においてピント合わせが可能なマクロ専用モードで、マクロレンズでは一般的なスペックとなる等倍を超えるクローズアップ撮影が可能となっている。最短撮影距離は通常モード時が約97mmで、スーパーマクロモード時は93mm。スーパーマクロモード時のワーキングディスタンス(レンズ先端から被写体までの距離)は約13mmにまで短くなる。

左が通常モード、右がスーパーマクロモード。リングを通常モードからSUPER MACROと書かれた位置まで回転させるとスーパーマクロモードに切り替わる。スーパーマクロモード時は、通常モード時よりもわずかにレンズが繰り出す

スーパーマクロモード時のワーキングディスタンスは約13mmと非常に短い。被写体に近づいても影がかかりにくいように、レンズが先細りの形状になっている。また、リアフォーカス方式を採用しているため、ピント合わせの際にレンズの全長が変化しないのも使いやすいところだ

さらに、角度ブレに加えて、マクロ撮影時に発生しやすいシフトブレも補正する「ハイブリッドIS」を搭載。「EF24-70mm F4L IS USM」や「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」といったLレンズに採用されていた高性能な手ブレ補正機能を、EF-Mレンズ初のマクロレンズにも搭載してきた。

EF-Mレンズは、広角レンズ「EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM」や単焦点レンズ「EF-M22mm F2 STM」など、どのレンズもコンパクトで写りがいいのが特徴だが、このマクロレンズも60.9(最大径)×45.5mm(収納時の長さ)で重量約130gの小型・軽量に仕上がっている。レンズ構成は10群12枚で、2枚の非球面レンズ(1枚は両面非球面レンズ)や1枚のUDレンズを採用するなど、描写力にもこだわった設計だ。絞り羽根は7枚。フィルターは、専用のレンズフード「ES-22」(付属)を取り付けた状態で43mm径の装着が可能となっている。

LEDライトやハイブリッドISを搭載しつつ、樹脂製マウントを採用するなどして重量約130gの軽量化を実現

LEDライトやハイブリッドISを搭載しつつ、樹脂製マウントを採用するなどして重量約130gの軽量化を実現

専用のレンズフード「ES-22」が付属。このフードを取り付けると43mm径のフィルターの装着が可能になる

専用のレンズフード「ES-22」が付属。このフードを取り付けると43mm径のフィルターの装着が可能になる

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2017.11.20 更新
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