交換レンズ図鑑
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ニコン「D500」ユーザー必携の1本! 人気の超望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」を試した

羽を広げたカワウを望遠端で狙ったもの。細かいところまでシャープに写せている
500mm、ISO560、F8、1/1250秒、ホワイトバランス:オート(AUTO 0 白を優先する)、ピクチャーコントロール:ビビッド、アクティブD-ライティング:晴天、RAW(露出補正+0.24EV、WBを晴天に変更、ピクチャーコントロールをビビッドに変更、その他の設定は撮影時のままJPEGに変換)
撮影写真(5568×3712、10.2MB)

横切るカワウを望遠端で追従撮影した1枚
500mm、ISO640、F5.6、1/1600秒、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:ビビッド、アクティブD-ライティング:オート、RAW(WBを晴天に変更、ピクチャーコントロールをビビッドに変更、その他の設定は撮影時のままJPEGに変換)
撮影写真(5568×3712、9.94MB)

片足で立つダイサギが頭をかく様子を撮影
500mm、ISO100、F8、1/800秒、ホワイトバランス:オート(AUTO 0 白を優先する)、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:オート、RAW(露出補正+0.50EV、その他の設定は撮影時のままJPEGに変換)
撮影写真(5568×3712、8.56MB)

カイツブリが羽をバタバタさせているときに1/4000秒で撮影
500mm、ISO900、F5.6、1/4000秒、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:オート、RAW(露出補正+0.67EV、WBを晴天に変更、その他の設定は撮影時のままJPEGに変換)
撮影写真(5568×3712、10.9MB)

陸に上がってきたカルガモ。くちばしの質感がうまく表現されている
500mm、ISO560、F8、1/1250秒、ホワイトバランス:オート(AUTO 0 白を優先する)、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:オート、JPEG
撮影写真(5568×3712、11.9MB)

カワウの群れの中にいるアオサギを望遠端で撮影
500mm、ISO400、F11、1/400秒、ホワイトバランス:オート(AUTO 0 白を優先する)、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:オート、RAW(露出補正+0.50EV、その他の設定は撮影時のままJPEGに変換)
撮影写真(5568×3712、10.2MB)

ちょこちょこと歩くキアシシギを1/2000秒で撮影
500mm、ISO1250、F8、1/2000秒、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:オート、RAW(WBを晴天に変更、その他の設定は撮影時のままJPEGに変換)
撮影写真(5568×3712、11.0MB)

近くにきたコチドリを見つけて撮影
500mm、ISO280、F8、1/800秒、ホワイトバランス:オート(AUTO 0 白を優先する)、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:オート、JPEG
撮影写真(5568×3712、12.3MB)

猫がこちらを向いたときに撮影した1枚。ISO3200だがノイズが少なくシャープな仕上がりになった
500mm、ISO3200、F5.6、1/800秒、ホワイトバランス:オート(AUTO 0 白を優先する)、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:オート、JPEG
撮影写真(5568×3712、12.8MB)

500mm F5.6で撮影できるので大きなボケを生かした写真も撮れる。VR機構の補正効果が高く、1/80秒でも手ブレを抑えることができた
500mm、ISO200、F5.6、1/80秒、ホワイトバランス:オート(AUTO 0 白を優先する)、ピクチャーコントロール:ビビッド、アクティブD-ライティング:しない、JPEG
撮影写真(5568×3712、10.6MB)

日没後の薄暗くなった状況で新幹線を追従撮影したがピントは合い続けた。感度はISO8000まで上がっている
350mm、ISO8000、F5.6、1/500秒、ホワイトバランス:オート(AUTO 0 白を優先する)、ピクチャーコントロール:スタンダード、アクティブD-ライティング:オート、RAW(露出補正+0.3EV、WBをAUTO 0に変更、その他の設定は撮影時のままJPEGに変換)
撮影写真(3712×5568、11.2MB)

描写力を使い勝手をレビュー

・絞り開放から解像力、コントラストが高い
・ズーム全域で抜けがよく、クセのない安定した写り
・D500との組み合わせでは周辺光量落ちも気にならない
・オートフォーカスの速度は期待以上
・ズームリングの回転角が大きく、急な画角移動がやりにくい

ニコンの製品ページに掲載されているMTF曲線を見ると高い性能を持つことが読み取れるが、実際に撮影してみても、絞り開放から解像力・コントラストともに高く、すぐれた描写性能を実現していると感じた。望遠端の開放だとわずかに像のにじみが出ることもあるが、全体的に色収差がよく抑えられている。超望遠ズームレンズとしてはズーム全域で抜けがよく、クセのない安定した写りが得られる。フルサイズの1.5倍の画角となるDXフォーマットのD500で使う限りでは、周辺までしっかりと解像するし、周辺光量落ちもまったく気にならない。

使い勝手ではオートフォーカスの速度が期待した以上だった。D500の性能の高さもあると思うが、空港で着陸(離陸)する航空機を横から狙ったり、ほぼ正面の位置で近づいてくる航空機を撮ったりしたが、ピントはしっかりと追従した。高速で近づいてくる新幹線や横切る鳥などもストレスなく追従撮影することができた。望遠端だと食いつきが少し悪くなるし、超高速というわけではないのだが、超望遠ズームレンズとしてはストレスのないオートフォーカス速度を実現している。

鏡筒はしっかりと作られており、レンズがもっとも繰り出す望遠端でもガタつくようなことはない。ただし、操作性については、ズームリングの回転角が大きいのが気になった。広角端付近から望遠端付近まで移動したい場合は(その逆も)、ズームリングを一度持ち替えて回す必要がある。試した限りでは、迫ってくる(遠ざかる)航空機や電車の動きにあわせてズーミングしながら撮るときや、鳥などの被写体を望遠側(広角側)で狙っている最中に急に違う被写体が入ってきて広角側(望遠側)に移動したいときなど、画角を大きく変えながらの撮影はスピーディーに行いにくいと感じた。このほか、フォーカスリングがやや緩めになっているのと、付属の回転式三脚座が1つ穴仕様で止めネジのロックが少し弱いのも、使い勝手のうえで気になった点だ。

まとめ 描写力にすぐれる超望遠ズームレンズ。コストパフォーマンスも高い

・500mm対応の超望遠ズームレンズながら描写力が高い
・AF性能も十分で動体の追従撮影にも対応できる
・137,000円前後という価格はお買い得
・本格的な望遠撮影を高画質に楽しみたい場合に最適
・特にD500との組み合わせに最適なレンズ

ニコン用の超望遠ズームレンズというと、タムロンの「SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD(Model A011)」(※新モデルのA022が9月23日に発売)やシグマの「150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary」「150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sports」などもあって、製品選びが難しいところがある。

そうした中で、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRの魅力は、焦点距離500mmで撮影ができる超望遠ズームレンズながら高い描写力を持つこと。絞り開放から解像力が高く、ズーム全域で安定した描写が得られる。VR機構の手ブレ補正効果も高く、オートフォーカスの速度も十分だ。主に、航空機や鉄道、鳥、動物、スポーツといったシーンで利用するレンズになるが、動きものの追従撮影にも十分に対応することができる。ズームリングの回転角が大きいため、ズーム操作の俊敏性を求める撮影には向かないが、超望遠ズームレンズとしての完成度は非常に高い。価格.com最安価格(2016年9月1日時点)で137,000円前後という価格は、描写力の高さを考慮するとお買い得。本格的な望遠撮影を高画質に楽しみたい場合に最適な1本だ。

フルサイズ機でもこのレンズの特徴を生かした撮影ができるが、特にD500にマッチする。D500であれば、レンズ中央の描写力のすぐれるところを使った35mm判換算で750mm相当の画角が得られるうえ、D500の高性能オートフォーカスと高速連写を生かした超望遠でのスピーディーな動体撮影が行える。このレンズをすでに所有しているD500ユーザーも多いと思うが、まだ持っていないという方はぜひ手に入れてほしい。使ってみて高い満足度が得られるはずだ。

真柄利行

真柄利行

カメラとAV家電が大好物のライター/レビュアー。雑誌編集や価格.comマガジン編集部デスクを経てフリーランスに。価格.comではこれまでに1000製品以上をレビュー。現在、自宅リビングに移動式の撮影スタジオを構築中です。

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