1Lターボに6AT!見た目も性能も“上級なハスラー”

“激似”の「クロスビー」と「ハスラー」の違いを比較&徹底解説

このエントリーをはてなブックマークに追加

スズキのコンパクトSUV「クロスビー(XBEE)」が、いよいよ発売開始された。

スズキのニューモデル「クロスビー」。一見すると、その外観はスズキの軽自動車「ハスラー」によく似ているが、クロスビーはれっきとした普通乗用車だ

「クロスビー」の外観は、同社の「ハスラー」にとてもよく似ている。ハスラーは、愛嬌のあるフロントフェイスが高い人気を得ているSUVタイプの軽自動車だ。

クロスビーは、10月に開催された「東京モーターショー2017」にも出展されていたが、あまりにもハスラーに似ていることから、クロスビーを「これは、軽自動車なのか?」と訪ねてくる来場者も見受けられたほどだ。

>>試乗・契約したユーザー情報が続々と!価格.comで「スズキ クロスビー」のクチコミを見る

当記事では、クロスビーの魅力から、ハスラーとの違いなども交えて解説したい。基本情報となるグレード、価格、主要スペックについては以下の通り。

【スズキ「クロスビー」のグレードラインアップと価格】
HYBRID MX/1,765,800円(2WD)・1,908,360円(4WD)
HYBRID MZ/2,003,400円(2WD)・2,145,960円(4WD)

【スズキ「クロスビー」主要スペック】
全長×全幅×全高:3,760×1,670×1,705mm/ホイールベース:2,435mm/最低地上高:180mm/車重:960kg(2WD)・1,000kg(4WD)/乗車定員:5名/最小回転半径:4.7m/JC08モード燃費:22.0km/L [2WD]・20.6km/L [4WD] /搭載エンジン:水冷4サイクル直列3気筒直噴ターボ/排気量:0.996L/最高出力(エンジン):73kW [99PS]/5,500rpm/最大トルク(エンジン):150N・m [15.3kg・m]/1,700-4,000rpm/最高出力(モーター):2.3kW [3.1PS]/1,000rpm/最大トルク(モーター):50N・m [5.1kg・m]/100rpm/トランスミッション:6AT/タイヤ:175/60R16 82H

クロスビーとハスラーの“違い”

スズキ「クロスビー」

スズキ「クロスビー」

スズキ「ハスラー」

スズキ「ハスラー」

確かに、ハスラーとクロスビーは似ているが、軽自動車であるハスラーに対して、クロスビーは普通乗用車だ。そのため、ハスラーでは660ccエンジンを搭載しているのに対して、クロスビーは1リッターターボエンジンを搭載する。

スズキ「クロスビー」フロントイメージ

スズキ「クロスビー」フロントイメージ

スズキ「クロスビー」リアイメージ

スズキ「クロスビー」リアイメージ

また、ハスラーのボディサイズは軽自動車という制約があるために、全長×全幅×全高は3,395×1,475×1,665mmという大きさであるが、クロスビーは3,760×1,670×1,705mmと、ハスラーよりも全長は365mm長く、全幅は195mm広く、全高は40mm高い。ボディサイズは、同じプラットフォームを使うスズキ「イグニス」(3,700×1,660×1,595mm)が最も近い。

だが、クロスビーはハスラーより大きいといっても、そのボディサイズはかなりコンパクトだ。他社のコンパクトSUVと比較すると、たとえば代表格ともいえるトヨタ「C-HR」のボディサイズは4,360×1,795×1,550mmであり、クロスビーのほうがふた回りくらい小さいことがわかる。ほかにもホンダ「ヴェゼル」やマツダ「CX-3」などもC-HRと同じようなボディサイズだ。さらに、トヨタのコンパクトカー「アクア」(4,050×1,695×1,455mm)と比較しても、全長はアクアのほうが長い。

ハスラーよりも力強くたくましい「クロスビー」の外観

スズキ「クロスビー」のフロントフェイス

スズキ「クロスビー」のフロントフェイス

スズキ「クロスビー」のフェンダー

スズキ「クロスビー」のフェンダー

クロスビーの外観の特徴は、コンパクトでありながらボディに厚みを持たせていて、迫力あるエクステリアを演出していることだ。フロントバンパーやリヤバンパー、フェンダーアーチモールは大きく盛り上がり、ハスラーよりも1インチアップの16インチタイヤが採用されるなど、SUVらしさのある、力強くたくましいたたずまいとなっている。

スズキ「クロスビー」のリアイメージ

スズキ「クロスビー」のリアイメージ

また、クロスビーのSUVらしさは外観の雰囲気だけでなく、180mmという高い地上高、アプローチアングルやデパーチャーアングルが確保されていること、さらには雪道やアイスバーンなどでタイヤ空転を抑える「スノーモード」、ぬかるみで発進をサポートする「グリップコントロール」、急な下り坂で車速を制御する「ヒルディセントコントロール」といった機能が搭載されている(4WD)など、高い走破性を有していることも特徴のひとつといえる。

広く快適な「クロスビー」の居住空間

スズキ「クロスビー」のインパネ

スズキ「クロスビー」のインパネ

「イグニス」と同タイプのエアコンスイッチ

「イグニス」と同タイプのエアコンスイッチ

クロスビーのインパネは、基本デザインこそハスラーを踏襲しているものの、パイプフレームをモチーフとした力強く立体的なデザインが採用されていたり、エアコンスイッチにはイグニスのものが採用されているなどの変更が見られる。

スズキ「クロスビー」のフロントシート

スズキ「クロスビー」のフロントシート

スズキ「クロスビー」のリアシート

スズキ「クロスビー」のリアシート

室内空間については、クロスビーと同じプラットフォームを採用している「イグニス」と比較してみたい。クロスビーの室内長は、イグニスよりも155mm長い2,175mmで、前後の乗員間距離も同様に155mm広がることによって、イグニスに比べて後席の乗員空間に余裕を持たせている。イグニスでは「後席が狭い」といったユーザーからの声が見受けられたので、クロスビーではそのあたりにおいて改善が図られているのだろう。また、前席ヒップポイントは+60mm、後席ヒップポイントは+50mmとそれぞれアイポイントが高くなって、見晴らしがよくなっている。

さらに、Aピラーを立てたことで、ヘッドクリアランスに余裕が生まれた。前席の頭上空間はイグニスと比べて+55mm、後席はおなじく+90mmとなり、イグニスで気になった後席の頭上空間における圧迫感は、クロスビーでは感じられない。また、前席の窓側との空間も+130mm、後席が+100mm広がることで、乗員の快適な居住空間を確保している。

スズキ「クロスビー」には「前席シートヒーター」が標準装備されている。スイッチは運転席と助手席の間に備え付けられている

そのほか、インテリアでは運転席、助手席に標準でシートヒーターが備えられていることも特徴的だ。この前席シートヒーターは、クロスビーの全グレードに適用されている。また、マニュアルモード付きのパドルシフトについても同様に全車標準装備だ。

スズキ「クロスビー」のラゲッジルーム。リアシートは、左右分割して最大165mm前後スライドさせることができ、荷室容量を増やしたり、リアシートの居住性を広げるなどといったことが可能だ

ラゲッジスペースの容量は124Lと、リアシートを立てた状態ではやや少ないが、リアシートは分割スライド(最大スライド量165mm)を採用しているので、リアシートを前方へと移動させれば、ラゲッジスペースをさらに拡大させることができる。

リアシートの肩口にスライドレバーが付いているので、ラゲッジルームからリアシートをスライドさせることができる

ちなみに、リアシートのスライド方法については、後席足元のスライドレバーだけでなく、リアシート肩口にもスライドレバーが配置されている。そのため、ラゲッジルームからリアシートをスライドすることが可能だ。たとえば、後席の乗員スペースを重視するのであればリアシートを後ろへスライドさせ、荷物を多く置きたいのであればリアシートを前へ移動させるなど、さまざまなシーンでフレキシブルに対応することができる。

スズキ「クロスビー」のリアシート右側を倒した状態

スズキ「クロスビー」のリアシート右側を倒した状態

スズキ「クロスビー」のと左右リアシートを倒した状態。画像のグレードは、フロアが防汚タイプとなっている「HYBRID MZ」

また、リアシートを倒せば、520Lのラゲッジスペースを利用することができる。ラゲッジルームの横幅については、ゴルフバッグを横置きで搭載できるほどの広さが確保されている。

ラゲッジフロアはフラットで、大きな段差もないので使いやすいだろう。さらに、「HYBRID MZ」グレードであれば防汚タイプのラゲッジフロアとなり、濡れていたり汚れていたりするものを収納しても、汚れをふき取りやすくなっている。

スズキ初となる1.0Lターボ+マイルドハイブリッドの組み合わせ

スズキ「クロスビー」のエンジンルーム。エンジンは、スズキ「スイフト RSt」と同様の「1.0L直3直噴ターボエンジン(K10C型)」が搭載されている

クロスビーには、1.0L直噴ターボエンジンとマイルドハイブリッドが組み合わされている。この組み合わせは、スズキ車では初のものだ。1.0L直噴ターボエンジンは、1.5L自然吸気エンジン並みの高出力・高トルクを発揮する。このエンジンは、「スイフト」のターボモデルである「RSt」グレードと同じエンジンなので、力強く快適な走りを楽しめるだろう。

さらに、クロスビーはマイルドハイブリッドモデルなので、ISGと専用バッテリーが組み合わせられている。燃費は、2WDモデルが「22.0km/L」、4WDモデルが「20.6km/L」だ。

また、クロスビーには軽量高剛性の新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」が採用されており、高いボディ剛性と軽量化を実現している。新プラットフォームに合わせて採用されたサスペンションは、速度域に応じてしっかり感と、ゆったりとした乗り心地が感じられるセッティングが施されており、5人乗車でも快適なロングドライブを満喫することができる。

カーナビ下に設置されている「スポーツモード」「スノーモード」スイッチ

カーナビ下に設置されている「スポーツモード」「スノーモード」スイッチ

また、クロスビーの4WD車には、「スポーツモード」「スノーモード」という2つの走行モードが搭載されている。これは、ハスラーにはないモードだ。スポーツモードでは、動力性能を重視。通常と同じアクセル量で踏み込んでも、力強いトルクを発揮してくれる。また、回転数が高めにキープされるので、たとえばコーナーの立ち上がりなどでもレスポンスよく加速することができ、スポーティーな走りを楽しむことができる。

「スノーモード」は、雪道やアイスバーンなどでタイヤの空転を抑えることができるモード。滑りやすい路面ではエンジントルクを抑制して、発進や加速時にタイヤの空転を抑えることで、スムーズな走行を可能とする。また、時速30km/h以下ではブレーキ制御が加わることで、安定したグリップで走行することができる。

走行モードスイッチと同様に、カーナビ下に設置されている「ヒルディセントコントロール」スイッチ(左)と「グリップコントロール」スイッチ(右)

なお、ハスラーに搭載されていた、ぬかるみや滑りやすい路面で発進をサポートしてくれる「グリップコントロール」と、急な下り坂で車速を制御してくれる「ヒルディセントコントロール」は、クロスビーにも同様に装備されている。

スズキ車としては高額だが・・・

スズキ「クロスビー」テールロゴ

スズキ「クロスビー」テールロゴ

クロスビーの価格は、冒頭でスペックとともにご紹介したが、「HYBRID MX」の2WDが1,765,800円、4WDが1,908,360円。「HYBRID MZ」の2WDが2,003,400円、4WDが2,145,960円となる。

価格をイグニスと比べると、イグニスの「HYBRID MX」は2WDが1,501,200円でクロスビーのほうが264,600円高く、4WDは1,638,360円と270,000円高くなる。176万円〜というスタート価格は、スズキ車の中では高額な部類に入るが、他のコンパクトSUVと比べれば価格の安さは魅力的だ。ただし、前述のように他メーカーのコンパクトSUVはサイズが大きいうえに、上質な内装や装備を持つ車種が多い。そのため、クロスビーの実質的なライバル車は現状では不在で、価格だけでの比較は難しいということも述べておきたい。

新型車だけあって安全装備は充実

クロスビーは新型モデルだけあって、安全装備はとても充実している。走行中に車両もしくは歩行者と衝突の危険が生じたときに、自動でブレーキをかけてくれる「デュアルセンサーブレーキサポート」をはじめ、後方の障害物を検知して衝突しそうになるとブレーキをかけてくれる「後退時ブレーキサポート」など、以下の9つの安全技術が備わっている。

【スズキ「クロスビー」の予防安全技術】

デュアルセンサーブレーキサポート/後退時ブレーキサポート/誤発進抑制機能/後方誤発進抑制機能/車線逸脱機能/ふらつき機能/先行車お知らせ機能/ハイビームアシスト/全方位モニター用カメラ

「クロスビー」はハスラーに次いで大ヒットの予感が

スズキ「クロスビー」リアイメージ

スズキ「クロスビー」リアイメージ

ここ最近のイカついフロントフェイスブームとは間逆の、ポップな出で立ちで登場して大いに人気を博した「ハスラー」。そのスタイリッシュな外観に魅かれながらも、軽自動車という理由から購入が難しかった層へ、ハスラーと同等以上の魅力を備えて登場した「クロスビー」は、2018年初めからの大ヒットが予想される。

唯一のネックは価格だが、エクステリア、インテリアともに上質感は備わっており、コンパクトカーを検討しているなら、ぜひ選択肢に入れておきたい1台だろう。

走りについては、1Lターボ+マイルドハイブリッドというスズキ初の組み合わせに期待がかかる。クロスビーの走りの実力については、2018年初の試乗レポートで改めてご報告するので、いましばらくお待ちいただきたい。

>>試乗・契約したユーザー情報が続々と!価格.comで「スズキ クロスビー」のクチコミを見る

桜庭智之(編集部)

桜庭智之(編集部)

PC、AV家電を中心に幅広く担当。クルマ好きのため、週末はフラフラと1000km超を運転する長距離ドライバーと化します。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
新製品レポート最新記事
新製品レポート記事一覧
2018.1.16 更新
ページトップへ戻る