レビュー
NAやターボ、6MT車にも試乗!

ホンダ N-VAN 試乗/N-VANはカングーになり得るか!? アクティバンとも比較

抜群の視界のよさを持つN-VANだが、最小回転半径はやや厳しい

ホンダ「N-VAN」の試乗イメージ

ホンダ「N-VAN」の試乗イメージ

宅配業者になった気分で、細い道や田舎道を走り回ってみると、本当にこのクルマの視界の良さに感服した。とくに、斜め後方の視界のよさは見事で、路地でのバックや縦列駐車などは楽に行える。

しかし、最小回転半径が、たとえばダイハツ「ハイゼットカーゴ」の4.2mと比較して4.6mと大きいのは、少々ネックとなってしまうだろう。田舎道で、一発でターンできるかと思いきや回れないなど、この最小回転半径の差は意外と大きい。

N-VANのNAとターボに試乗

ホンダ「N-VAN」のエンジンルーム。画像はNAエンジン。

ホンダ「N-VAN」のエンジンルーム。画像はNAエンジン。

N-VANに搭載されるエンジンは、最高出力53ps、最大トルク64NmのNAエンジンと、同じく64ps、104Nmを発揮するターボエンジンの2種類。だが、スペックを並べてもあまり意味はなさない。なぜなら、実際に走らせるとNAエンジンのほうがはるかに自然なフィールを得られるからだ。今回の試乗車には、NAエンジンのみに100kgの荷物が積まれていたが、そこに大人が2人乗っても痛痒をまったく感じることなく、スイスイと走らせられる。すべての操作が、極めて自然なのだ。さらに、このNAエンジンにのみS660をベースとした6速マニュアルが選べるのも興味深い(これについては後述)。

対するターボエンジンには、少々違和感を覚えた。確かにパワフルではあるのだが、パワーが一気にあふれてくるので、アクセル開度を一定にしていても加速しようとしたり、そこから少し戻すと今度はエンジンブレーキがかかり始めたりと、少々乗りにくかった。これは、同乗した編集者も同様の意見で、パワーがあり過ぎて少し怖く、クルマがどこかに行ってしまいそうと運転しながら不安気な表情であった。

収納の多いインパネ周りだが、デザインは?

ホンダ「N-VAN」のインパネ

ホンダ「N-VAN」のインパネ

シフトノブ左に設置されたフック。コンビニ袋などをかけるのに便利だ

シフトノブ左に設置されたフック。コンビニ袋などをかけるのに便利だ

N-VANは、インパネ周りの使いやすさがよく考えられている。多くの収納場所に加えて、充電&コード収納も設置。また、オプションパーツを使えば机なども作ることができる。さらに、コンビニフックも比較的高い位置に設置された。「コンビニでお弁当を買う方が多いので、そういった食べ物は床のそばに置きたくないでしょう。また、食べ終わったものを床に置いておいて、食べ残した汁などがこぼれるもの避けたいですよね」(山口さん)との心配りだ。こういったことも、多くの軽バンを使うであろうユーザーに聞いて回った結果から見えてきたものだという。

前述した、後方視界のよさも、実はシートのショルダー部分を削ったことによって振り返りやすくなったということも大きい。実は、このシート形状は「シートを倒して昼寝をするときに、寝やすいように」という利用シーンから発想したものだ。

N-VANのインパネデザインは、やや“取って付けた感”が強い。また、ナビの下に配置されているハザードボタンも、運転席からは少し遠くて使いづらい

このように使いやすさを極めていった半面、インパネデザインは少々うるさい印象だ。これは、デザイン的に意識して、ひとつひとつのパーツが「そこにポンと取り付けられたような印象」を与えるようにされたというのだが、“取って付けた感”がかなり強く、さらに、ナビやラジオのチューナーの位置と、その下のヒーターコントロール、そしてその間にあるハザードランプのボタン位置などが統一感なく散在しているような印象を受ける。これは、どうやらさまざまな設計要件の結果としてのレイアウトのようだが、せめてどこかの線をそろえて統一させるなどの工夫がほしかった。

また、ハザードランプの位置は、今よりドライバーに近いところが望ましい。商用車であるN-VANでは、1日に何十回となく使われるであろうスイッチなのだから、いっそのことステアリングに取り付けるぐらいの意気込みが欲しかったところだ。

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