レビュー
バイクに乗るときはシートバッグに、ショルダーベルトを引き出せばバックパックに

バックパックになるバイク用シートバッグが便利すぎる! Elut「3WAYシートバッグ」

収納スペースの少ないバイクに荷物を積む際、一般的に思い浮かぶのはバイク専用の「シートバッグ」や「サイドバッグ」などを使用するか、もしくは「ツーリングネット」を使ってバックパックなどをタンデムシートにくくり付ける方法です。

シートバッグやサイドバッグなどは、バイク専用に作られていることから荷物を出し入れしやすいのですが、バッグをひんぱんに取り外して持ち運ぶといった用途にはあまり適していません。また、ツーリングネットはバックパックの荷物を出し入れするたびにネットを外さなくてはならず、少々面倒です。

バイクに乗るときはシートバッグとして、バイクから降りたらショルダーベルトを引き出すことで、バックパックやビジネスバッグとして使える、Elut「3WAYシートバッグ」

バイクに乗るときはシートバッグとして、バイクから降りたらショルダーベルトを引き出すことで、バックパックやビジネスバッグとして使える、Elut「3WAYシートバッグ」

いっぽう、今回ご紹介するElut(エルト)の「3WAYシートバッグ」は、バイクのタンデムシートにしっかりと固定できるシートバッグとして使用できるうえに、バックパックやビジネスバッグとしても使える便利な製品です。筆者はこれまで、バイクで荷物を持ち運ぶ際にはバックパックにツーリングネットを被せて使っていたのですが、今回3WAYシートバッグをツーリングで何度か使用してみて、使い勝手がかなり高く、さまざまな場面でとても便利に感じましたので、その使いやすさなどの魅力についてレビューしたいと思います。

使用レビューの前に、まずはバイクに3WAYシートバッグを取り付ける方法について説明したいと思います。大まかには、バイクのタンデムシートに2本のベルトと1本の補助バンドをくくり付け、ベルトに備えられているバックルでシートバッグを固定させるという方法になります。ちなみに、今回シートバッグの取り付けに使用したバイクは、ホンダ「CB400SB(スーパーボルドール)」になります。

まず、2本の取り付けベルトは、どちらも同じ輪っか状になっています。2本のベルトの輪の中に、タンデムシートを通します。

赤丸の金具部分が、シート裏の中央あたりにくるように、取り付けベルトの位置を調整します

赤丸の金具部分が、シート裏の中央あたりにくるように、取り付けベルトの位置を調整します

タンデムシートを2本のベルトの輪の中に通したら、ベルトの金具(赤丸)がシート裏の中央あたりにくるように位置を調整した後、ベルトの両端を引っ張って締め付けます。この時に、シートとバイクのロック部分などにベルトが挟まらないように注意してください。

ベルトに補助バンドを縦に通して、面ファスナーで固定します

ベルトに補助バンドを縦に通して、面ファスナーで固定します

次に、補助バンドを使って、2本のベルトを縦につなげます。この補助バンドがないと、3WAYシートバッグをシートに固定させても、ベルトがゆるんできてしまう可能性がありますので、補助バンドは忘れずに取り付けてください。

シートのロック部分に、ベルトが挟まっていないかなどを確認しながら、シートをバイクに取り付けます。

シートのロック部分に、ベルトが挟まっていないかなどを確認しながら、シートをバイクに取り付けます。

次に、シートバッグの持ち手(赤丸)が、バイクの進行方向を正面とした時に右側にくるように、シートバッグをタンデムシートの上に載せます。

バックルを留めただけでは完全に固定されていませんので、4本のベルトをしっかりと引っ張って固定させます

バックルを留めただけでは完全に固定されていませんので、4本のベルトをしっかりと引っ張って固定させます

長いベルトがそのまま垂れ下がっていると、タイヤなどに巻き込まれる可能性があって危険ですが、3WAYシートバッグは任意の長さにくるくると巻き取れるようになっているので安全です

長いベルトがそのまま垂れ下がっていると、タイヤなどに巻き込まれる可能性があって危険ですが、3WAYシートバッグは任意の長さにくるくると巻き取れるようになっているので安全です

引っ張って余ったベルトは、そのままにしておくと走行中に引っかけたりして危険ですが、3WAYシートバッグでは短く巻き取れるようになっています。バックルのあたりまで短くなって、ベルクロでかんたんに固定できますので、とても便利です。これで、シートバッグのバイクへの取り付けはひととおり完了となります。

シートバッグをバイクに取り付けると、このようなイメージになります。シートに対して横向きに取り付けられているため、運転していてじゃまには感じません。また、それほど高さもないので、降りるときに足を大きく上げずに済みます

シートバッグをバイクに取り付けると、このようなイメージになります。シートに対して横向きに取り付けられているため、運転していてじゃまには感じません。また、それほど高さもないので、降りるときに足を大きく上げずに済みます

シートバッグは、ベルトさえしっかりと固定されていれば、大きく動くようなことはありません。シートバッグを前後左右に揺らしてみて、動いてしまうようならベルトがまだゆるいところがあるかもしれません。その際には、再度ベルトをしっかりと引っ張って固定させてください。筆者も、最初に取り付けた時にはベルトの引っ張りが甘く、ゆるかったためにシートバッグが動いてしまいましたが、その後はコツを覚えたのでシートバッグが動いてしまうようなことはありませんでした。

3WAYシートバッグの容量は25リッターと、日帰りから1泊2日までのツーリングに適しているサイズです。今回、筆者が1泊2日のツーリングの際に実際に持って行く時の荷物を、シートバッグに詰め込んでみました。

今回、1泊2日のツーリングに持って行く荷物を入れてみましたが、型崩れしないスクエア形状のために余裕で入りました

今回、1泊2日のツーリングに持って行く荷物を入れてみましたが、型崩れしないスクエア形状のために余裕で入りました

荷物の内訳は、レインウェア、ユニクロのウルトラライトダウン、着替えとタオル、GOPROやネックマウントなど動画撮影のための機材、デジカメやモバイルバッテリー、そのほか小物入れなどです。これらの荷物をすべて入れてみましたが、詰めればまだ余裕がありました。3WAYシートバッグは、型崩れしにくいEVA素材が採用されていて、四隅まで荷物を詰め込むことができるため、25リッターという数値以上の余裕を感じます。

3WAYシートバッグの利点のひとつが、上部が大きく開くメイン開口部が設けられていることです。もし、一般的なバックパックをツーリングネットでくくった場合には、荷物を出し入れするときに、いちいちツーリングネットを外さないと荷物が取り出せません。たとえば、買い物で財布を取り出す時や、撮影のためにデジカメを取り出す時、急な雨でレインウェアが必要な時など、ツーリングネットを1日に何度も着脱するのはかなり面倒な作業です。また、何度も荷物を出し入れしていると、バックパックの中身が次第に乱雑になり、ツーリング中にバックパックの荷物を何回も整理する羽目になることもよくあります。それが、3WAYシートバッグでは上部のメイン開口部が大きく開くので、さまざまな荷物をすぐに取り出すことができるのです。バックパックのように、ひんぱんに使わない着替えやレインウェアは奥にしまって、すぐ使う小物入れは手前に置いて……といったような荷物のパッキングを考える必要もなく、ざっくりと適当に荷物を突っ込んでいても、いつでも必要な荷物へすぐにアクセスできるメイン開口部は、ツーリング中にはとても便利に感じました。

便利なのが、上ぶたに備えられているポケットです。デジカメや財布といった厚さのあるものも、意外と入ります

便利なのが、上ぶたに備えられているポケットです。デジカメや財布といった厚さのあるものも、意外と入ります

また、このメイン開口部の上ぶたにはポケットが備えられています。このポケットは、メイン開口部を開ける必要がないため、使う頻度が高いものを入れておくと便利です。筆者は、ここにスマホやデジカメ、財布やマスクなどを入れていました(バイクを離れるときには、必ずこれらは持って行っていました)。

ヘッド開口部には、荷物が落ちにくいようにストラップが備えられています

ヘッド開口部には、荷物が落ちにくいようにストラップが備えられています

3WAYシートバッグの荷物の出し入れは、メイン開口部だけでなく、ヘッド開口部からもアクセスできます。ヘッド開口部は、メイン開口部と同様に大きく開くので荷物が出し入れしやすく、開けた際に荷物がこぼれ落ちないようにストラップ(赤丸)がついているなど、使い勝手の面でもよく考えられています。また、ヘッド開口部を開けると、メッシュやシート状のポケットが付属していて、小物などを中に入れておけばすぐに取り出すことができます。

さまざまな場所にポケットが備えられており、メッシュタイプのポケットは中のものが視認できるので便利です

さまざまな場所にポケットが備えられており、メッシュタイプのポケットは中のものが視認できるので便利です

さらに、シートバッグの内側のサイドにも2か所のポケットが付属しているなど、さまざまな場所にポケットがあることにも、使い勝手の高さを実感します。

ショルダーハーネスは、ジッパーで出し入れすることができます。個人的には、本格的なバックパックに負けないくらい、しっかりとした作りのショルダーなのではと感じています

ショルダーハーネスは、ジッパーで出し入れすることができます。個人的には、本格的なバックパックに負けないくらい、しっかりとした作りのショルダーなのではと感じています

3WAYシートバッグにおける大きな利点のひとつが、ショルダーハーネスを収納できることです。シートバッグとして使う時には、ショルダーハーネスを背面のジッパーの中へしまっておき、バックパックとして使う時にはショルダーハーネスを取り出せばすぐにシートバッグを背負うことができます。

ショルダーハーネスを両方出すのが面倒なときには、片方だけを出すこともできます

ショルダーハーネスを両方出すのが面倒なときには、片方だけを出すこともできます

ツーリングネットを使っていた時には、荷物を出し入れするときにバックパックがずれて、ショルダーハーネスがネットからはみ出てしまうことがよくありました。はみ出たショルダーハーネスは、引っかかったり巻き込まれる可能性があって危険なため、たびたびしまい込んでいたのですが、その作業はとても面倒だったので、ショルダーハーネスがしまえるというのはかなり便利に感じます。

さらに、この3WAYシートバッグのショルダーハーネスは、とてもしっかりと作り込まれています。今回、前述の1泊2日の荷物を入れた状態で、公園を回ってみたり、神社の長い階段を上り下りするなど、シートバッグを背負って(あえて)歩き回ってみたのですが、ショルダー部分が登山向けのバックパックのように力をうまく分散させてくれるようで肩が疲れず、それなりの量の荷物を入れているにもかかわらず肩が痛くなることもなく、楽に行動することができました。

3WAYシートバッグには、レインカバーがバッグ下のジッパー内に備えられています

3WAYシートバッグには、レインカバーがバッグ下のジッパー内に備えられています

もし、雨が降った際には、バッグ下に収納されているレインカバーを被せることで、バッグを雨に濡らさずに済みます。一度、ツーリング中にレインカバーを被せていない状態で雨に降られたことがありました。その際、バイクを止める場所がなかなか見つからず10〜20分ほど雨に打たれたので、さすがに中の荷物は濡れたかな……と思い確認してみたところ、バックパックの中は濡れていなかったということがありました。バッグ表面には、撥水性の高いテフロン加工が施されているので、そのおかげかもしれません。急な雨でも、すぐに中のものが濡れるようなことはなさそうですが、防水仕様ではないので雨が降ったらレインカバーは着けたほうがいいでしょう。

3WAYシートバッグは、ビジネス向けのバッグとして利用できるのも便利です。派手なカラーや装飾がなく、ブラックで統一されていますので、通勤などで利用しても違和感はありません。また、前述したEVA素材の採用によって型崩れがなく、荷物が少ないときでもスクエアの形が保たれているので書類などが入れやすく、見た目にも清潔な印象を感じさせます。これが、バイク向けのシートバッグと気付く人は、まずいないでしょう。さらに、握りやすい持ち手が2か所に付いていますので、背負わない場合にはショルダーハーネスをしまって、手で持ち歩くこともできます。

モバイルバッテリーのメーカー推奨サイズは、高さ130×幅80×奥行10mmになります

モバイルバッテリーのメーカー推奨サイズは、高さ130×幅80×奥行10mmになります

3WAYシートバッグの側面にはUSBポートが備えられており、バッグ内部の専用ポケットにモバイルバッテリーを入れておくことで、スマートフォンなどを充電することができます。こういった利便性の高さも、よく考えて作られていると実感できる点のひとつです。

今回、3WAYシートバッグを実際に使ってみて、これほど使い勝手のいい製品だとは、最初は思いませんでした。前述したような、ショルダーハーネスが背負いやすくできていることやポケットが絶妙に使いやすい位置にあることなど、今回のレビューで述べていることの多くは、実際に使ってみてわかったことです。

これまで、筆者はひとつのバックパックを会社用とツーリング用で兼用していました。ひとつのものを多用途に使うことで、生活をシンプルにまとめたいという考え方だったのですが、今回の3WAYシートバッグがまさにその考えに合う製品でした。もし、旅行や会社向けのバッグとツーリング向けのバッグを兼用したい人にとっては、とてもいい製品だと思いますので、気になる方はぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。最後に、3WAYシートをバイクに取り付けるには、タンデムシートが以下に適合していることが条件となりますので、その点だけご注意ください。

■3WAYシートバッグの適合について
メーカーが装着を推奨するシートは、以下が条件になります。
・シート、タンデムシートが開閉、もしくは脱着が可能であること
・シート裏と車体にベルトを通すスペースがあること
・下記のサイズを満たしていること
(1)シート周囲が1,000mm以内
(2)タンデムシートの縦の長さが340mm以上、前端の横幅が270mm以上、後端の横幅が130mm以上

桜庭智之(編集部)

桜庭智之(編集部)

PC、AV家電を中心に幅広く担当。クルマ好きのため、週末はフラフラと1000km超を運転する長距離ドライバーと化します。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
バイク用品のその他のカテゴリー
ページトップへ戻る