“弾丸”試乗レポート
“最新のスバルが最良のスバル”を実感するビッグマイナーチェンジを敢行!

スバル「フォレスター」試乗レポート! 走破性と洗練されたフィールを両立

スバルのSUVである「フォレスター」がビッグマイナーチェンジを実施。2015年11月2日より新型モデルの発売が開始されている。このビッグマイナーチェンジで、フォレスターはどのように変化したのか? 開発担当者へのインタビューと試乗を通して、モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏がレポートする。

スバルの人気SUVフォレスターにビッグマイナーチェンジが実施された。その詳細を、開発者インタビューと試乗レポートで迫ってみよう

高い走破性はそのままにデザインと走行性能、安全面をブラッシュアップ!

現行のフォレスターは2012年にデビューし、本格的なSUVとして日本国内だけでなく北米でも人気を集めることに成功。現在のスバルのビジネスの好調さを牽引する大きな力になっているモデルだ。そのフォレスターがモデルライフ3年目のビッグマイナーチェンジを実施した。今回は、車両説明や試乗の前に商品企画の担当者に話を聞くことができたので、まずは、そのインタビューから紹介しよう。

高橋 泰氏。スバル商品企画本部 主査。
1986年入社。車体構造設計を20年以上担当。車体の先行開発を行ってきた。また、3年ほど関連会社である特装車両の設計も。2012年より商品企画部へ。インプレッサ系を担当した後にフォレスター担当となった。フォレスターに関しては、商品企画のトップとなるプロジェクト・ジェネラル・マネージャーの下で、仕様の決定や製造ラインの調整などを担当

鈴木:スバルの場合、日本メーカーとしては珍しく年次改良を実施していますよね。そこで改良したモデルはA型からB型、C型と進みますが、今回のフォレスターは何型になるのですか?

高橋:今回のモデルはD型となります。2012年に今の形がデビューして、ちょうど今年が3年目にあたりまして、それでD型です。我々は、ビッグマイナーチェンジと言っていますように、今回は、かなり大きく変えています。外装も内装も変えていますし、サスペンションも走りや快適性向上のために変えています。年次改良ではできない、大きな変更をビッグマイナーチェンジという形でやっているんですね。

鈴木:現行フォレスターとしては初のビッグマイナーですね。

高橋:そうです。モデルライフを考えると、ちょうど中間で大きく変えたと。もともとフォレスターは、最初に出したときにもよい性能で出していますが、市場の変化がありますからね。競合の他社さんのモデルもよくなっていますから、それに応じて、さらに他社さんをしのぐような変化を入れて、お客さんに認めてもらいたいということです。

鈴木:そうやってブラッシュアップするわけですが、どの方向にブラッシュアップするのでしょうか? やはり基本は市場の声ですよね。では、現行フォレスターが、過去3年間で、お客さんにどのように受け止められていたのでしょうか?

高橋:よいところは、フォレスターは本格SUVという位置づけなので、“どこにでも行ける”ことと“安心できる”といったところですね。

ユーザーの評価が高かったのは本格SUVとしての走破性の高さと安心感。これらはマイナーチェンジ後も継承されている

鈴木:逆に、もうひとつという部分もあると思うのですけれど、それはどういうところでしょうか?

高橋:デザイン的なところが、やはりもう少し足りないのかなと。

従来からの本格	SUVらしさを保ちつつ、街との調和も志向されたエクステリア

従来からの本格 SUVらしさを保ちつつ、街との調和も志向されたエクステリア

鈴木:それで、今回のブラッシュアップはどのようになるのですか?

高橋:デザイン的なところをもう少しよくしなければということで内外装を変えました。そして、もうひとつは性能的なところです。これまでも、ちゃんと作ってあるのですけれど、それを運動性能全般でさらによくする。その2つの柱があります。性能については、安全性も入っています。そこを進化させるという方向性です。

鈴木:フォレスターとしてのコンセプトやキャラクターは、これまでと変えずにそのままということですね。

高橋:そうですね。

マイナーチェンジ後のインテリアは、ドアグリップなどにレザーが使われるなど加装や素材の変更などで高級感を高めている

鈴木:ターボとNAモデルで、シャシーのセッティングは違うのですか?

高橋:重量が違うので、サスペンション自体のセッティングは違いますけれど、基本の狙いは同じです。乗り心地と、操縦安定性をバランスさせるということで、大きく変えていません。特にNAは、今までのモデルでも、市場の声はネガティブな声はなかったんですね。それでも、他社さんのことを考えると、特に乗り心地ですね。路面の凹凸をうまく吸収して、車室内に進入させないようにとしています。

鈴木:お客さんに、新しいフォレスターのどういうところを見てもらいたいでしょうか?

高橋:限界的な使い方をしてもいいのですけれど、通常の乗り方をしていただいても非常に乗りやすい。安心できる。そういったところがよくなっています。普通に乗ってもよくなっているとわかる。

鈴木:走りのよさは、日常でもわかるということですね。

高橋:そうです。それと今回は安全装備も充実させています。そこは、安全安心といったスバルの動きとしてもマッチしています。今回はヘッドランプの先進アイテムを入れています。具体的に言うと、アダプティブ・ドライビング・ビームです。ハイビームでありながら、対向車が来たときは、アイサイトが認識して、対向車の部分だけを遮光する。前走車がいたら、前走車の部分だけを避けて照らします。

鈴木:対向車の部分の光をマスキングするんですね。それは分割式のLEDで実現しているのですか?

高橋:中にあるシェードでやっています。シェードも、パッパッと切り替えるのではなくて、徐々に変化させるものです。運転している人にとってみると、パッと切り替えると違和感が出るので、徐々に変化する機構にしています。それを1灯でやることで、ステアリングと連動して、左右に振ることもできます。ロービームとハイビームもひとつでできますし、非常によいシステムだと思います。

また、必要な装備も追加しました。たとえば、運転する人だけでなく、家族で乗ったときに、後席も使い勝手や快適性を重要視したいということで、後席にもシートヒーターをつけました。家族みんなで乗って、快適に過ごせると、後席も充実した装備としました。

鈴木:なるほど、今回は外観、乗り心地、繰安性、安全性、装備がよくなっているということですね。飛び道具的になにかをやったというのではなく、地道に全体を磨いたと。文字通りのブラッシュアップですね。

安全装備の充実も見逃すことができない。そのひとつがアイサイトのステレオカメラの情報をもとに、ヘッドランプの照射位置を調整する「アダプティブドライビングビーム」だ

前席のみの設定が多いシートヒーターだが、マイナーチェンジ後のフォレスターでは後席にも、ベーシックグレードを除く5グレードに標準搭載されている

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