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【新製品レポート No.631】

カフェインは「レッドブル」の2倍! 予想を裏切られた「モンスター×コーヒー」の味

「眠い!」「つらい!」「とにかく、やる気が起きない!」――そんな時に欠かせないのが、エナジードリンクだ。かく言う、筆者は大のエナジードリンク好き。校了直前など、仕事がヤマ場を迎えているときは、エナジードリンクをゴクゴク! と飲み干して、気分を高めることも多い。一瞬でバッチリ、目が覚める気がするからだ。自分にとってエナジードリンクは、やる気スイッチを押すためのアイテムとして、とても重要な存在となっている。

そんなエナジードリンクに、とんでもない変化球の製品が登場した。なんと、爪の引っかき傷で有名なエナジードリンク「モンスター」にコーヒー味が登場したというのだ。この発想は大いにアリだ。あのモンスターとコーヒー飲料が合体するなんて、まるで、夢のカフェインタッグではないか。きっと眠気が吹っ飛んで、一瞬でウワァッ! と元気になるに違いない。エナジードリンク好きとしては、この最強タッグを見過ごすわけにはいかないのだ! さっそく購入してきたので、飲んでみよう。

アサヒ飲料が販売する「モンスターコーヒー缶250g」。「エナジードリンクとコーヒー飲料の組み合わせ」と聞いただけで、眠気が一気に吹っ飛びそうな予感さえする。もしや、最強タッグの誕生ではないか? エナジードリンク好きとして、これは見逃せない!

従来のモンスターシリーズとモンスターコーヒーを見比べてみた(左からモンスターエナジー、モンスターコーヒー、モンスターアブソリュートリー ゼロ)。爪の引っかき傷こそ共通するものの、パッケージの色が黒と茶色でまったく異なる。なんとなく、モンスターコーヒーのほうが明るいイメージだ

カフェイン量はレッドブル(250ml)の2倍!

まずは、モンスターコーヒーの外観をチェック。もっとも特徴的なのは、コーヒー飲料をイメージしたパッケージデザインだ。ほかの「モンスター」シリーズは黒地でクールな印象がある一方、モンスターコーヒーは薄い茶色をベースとしており、エナジードリンクという印象はかなり薄い。それにしても、このパッケージデザインから、エナジードリンク特有の力強さが感じられないのがちょっと気になるところ……。

モンスターコーヒー缶250gのパッケージ。コーヒー飲料をイメージしたデザインだ

モンスターコーヒー缶250gのパッケージ。コーヒー飲料をイメージしたデザインだ

よく見ると、「コーヒーショップに並んでなんかいられないぜ」というパンクなフレーズも書いてある

よく見ると、「コーヒーショップに並んでなんかいられないぜ」というパンクなフレーズも書いてある

モンスターコーヒーのプルタブの色は、パッケージのカラーと合わせて薄い茶色となっている

モンスターコーヒーのプルタブの色は、パッケージのカラーと合わせて薄い茶色となっている

真ん中がモンスターコーヒー。ほかのモンスターシリーズがパッケージに合わせてカラフルなのに対して、ちょっと地味な印象だ

次にパッケージの成分表を見た。ここには、100ml当たりの成分として「L-アルギニン71-130mg、D-リボース32-92mg、高麗人参82mg、Lカルチニン0-2.4mg、カフェイン64mg」と記載してある。なかでも注目したいのが、コーヒーにも含まれ、眠気や倦怠感に効果があるとされるカフェインの量。モンスターコーヒーでは100ml当たり64mgのカフェインが配合されているが、この量は多いのか少ないのか、まったくわからない。そこで参考までに、他のエナジードリンクに含まれるカフェイン量をザッと調べてみた。

・レッドブル エナジードリンク(250ml) → 100ml当たり32mg
・Burn エナジードリンク(250ml) → 100ml当たり32mg
・モンスターエナジー(355ml) → 100ml当たり40mg
・ロックスター(250ml) → 100ml当たり48mg

なるほど。この数値を見ただけでも、モンスターコーヒーのカフェイン量64mgがほかのエナジードリンクを上回っていることが、よく分かる。しかも、レッドブル エナジードリンク(250ml)やBurn エナジードリンク(250ml)と比較すると、およそ2倍のカフェインが含まれているというから驚きだ。「カフェインを手軽に多く摂取したい」というスペック重視派の人には、モンスターコーヒーがピッタリなのかもしれない。

エナジードリンクの中でも人気の高い「レッドブル」。「モンスターコーヒー」のカフェイン量は、「レッドブル」を上回る100ml当たり64mgのカフェインを配合している(※写真の「レッドブル」は185ml缶なのでカフェイン配合量が43.2mg)

試飲してビックリ! 予感が当たった

ついに、試飲の時間がやってきた。透明の容器に、モンスターコーヒーを注いでみると……まるで、その姿はカフェオレではないか。360度どこからどう見ても、茶色いカフェオレの色だ。そこに、エナジードリンクの面影は一切ない。もっと毒々しくて、黒っぽくて、薬っぽくて、いかにも効き目のありそうな(でも健康に悪そうな)色を期待していたのが、これではちょっと拍子抜けといった感じだ。

モンスターコーヒーをコップに注いでみる。ん……想像していた色とちょっと違うぞ。エナジードリンクっぽい感じがしない

そして、パッケージをチェックした際に気になった予感が的中。ひと口、ふた口と飲み進めると……あぁ! これは完全にカフェオレじゃないか! エナジードリンクの味は、ほぼ感じられない。炭酸が入っていないので、シュワシュワ感もない。あらためてパッケージの成分表を見ると、堂々と「コーヒー飲料」と書いてあった。思わず、後ろにのけぞった。「モンスターとコーヒーのタッグ」といっても、どうやらお互いは対等ではなく、コーヒーのほうが明らかに格上だったようだ。つまり、筆者がエナジードリンク好きであるがゆえに、エナジードリンク味が強いと勝手に思い込んでいたのだ。

透明の容器に注いで見ると、どこからどう見てもカフェオレの色だった!

透明の容器に注いで見ると、どこからどう見てもカフェオレの色だった!

パッケージの薄い茶色のイメージそのままの中身。エナジードリンクの面影はもはや、まったくない

パッケージの薄い茶色のイメージそのままの中身。エナジードリンクの面影はもはや、まったくない

しかし、何口も飲み進めるうちに、意識が変わってきた。ミルクたっぷりで、甘くておいしいのだ。口に含んだ瞬間にミルクの甘みが伝わってきて、後味もしつこくない。ほどよい甘さだ。コーヒー感についても、ほのかな苦味が伝わってきて、本格的な味わいも楽しめる。パッケージを見ないで飲めば、間違いなく、ほぼ100%の人が「カフェオレ」と答えてしまうであろう完成度だ。しかも、「とてもおいしいカフェオレ」と断言できる。

筆者のようなエナジードリンク好きにはもの足りなくて残念だったが、裏を返せば、このカフェオレの中にアルギニンや高麗人参などの成分が含まれているというのも、実はすごい技術力なんじゃないかと感心した。エナジードリンクという先入観さえなければ、間違いなくおいしく飲めるカフェオレだ。

まとめ

時はまさに、エナジードリンク戦国時代。各メーカーから多種多様な製品が登場して、どれがおいしくて自分に合ったものか判断できないという人も多いはず。そんな中、「モンスターコーヒー」は、コーヒーテイストを採り入れることで、より幅広い消費者に受けそうなポテンシャルを秘めている。しかし、「エナジードリンクの味がしない」という点には、賛否が分かれるかもしれない。実際に、エナジードリンク好きの筆者は、「カフェオレとしてはYES。エナジードリンクとしてはNO」という結論に至った。カフェオレやコーヒーが好きな人にも、ぜひ試してもらいたい一品だ。

(おまけ) 混ぜるな危険!? モンスターエナジーとコーヒー飲料を混ぜてみた

※記事制作用に缶飲料を混ぜていますが、絶対に真似しないでください。

エナジードリンクに欠かせないのが、一瞬で目覚める即効性。しかし、このモンスターコーヒーはと言うと、甘いカフェオレ味なので刺激がない。むしろ、甘みが強いものだから、ホッと一息ついて、穏やかな気分になってしまう。なんとも、皮肉な話だ。これでは、気分を高めるために飲むエナジードリンクの方向性と、まったく真逆なのではないだろうか?

なんだかもの足りない。今すぐ元気になりたい。それならば、自分で作ってみよう! ということで、おまけとして、 カフェオレ缶とモンスターエナジーを混ぜて飲んでみた。

ゴチャゴチャ言ってないで、どちらがリアルな「モンスターコーヒー」なのか決めようじゃないか、という感じで、人気カフェオレ缶とモンスターエナジーの呉越同舟タッグを試してみた

カフェオレ缶とモンスターエナジーを混ぜてみると、まずブクブク……と泡立ってきた。どうやら、カフェオレのミルクが炭酸と混ざっているよう。その姿は、ちょっと不気味で怖い。しかし、その毒々しさが逆に期待をあおってくれるのも事実。さらに、時間が経つと、エナジードリンクとカフェオレが混ざり合わないで、明らかに分離してきた。まるで、水と油のようだ。ゴクリ……と固唾を飲んで見守る。

そして、運命の試飲。飲んだ瞬間に、表面に浮いたミルクの食感に違和感が。ベタベタしてけっして気持ちよくはない。しかし、その後にはちゃんと、エナジードリンクのスッキリした味わいが伝わるではないか! 口に残った後味はちゃんとカフェオレの味がするし、「モンスターとカフェオレの融合」という点では、間違ってはいない。全体的な味のバランスは(かなり)悪いものの、筆者がモンスターコーヒーを飲む前に想像していた味にとても近かった。この風味を改善して、飲みやすくしてくれれば、エナジードリンク好きの筆者も大満足だったかもしれない。

モンスターエナジーとカフェオレ缶を混ぜると、お互いが水と油のように分離して、表面にはミルクが浮いてしまった。見た目は、こちらのほうが「モンスター(怪物)」っぽいかも

後味は悪く、飲みづらさは相当なもの。口の中がベタベタして、けっして気持ちよくはない。これは、試さないほうがいいだろう

松田真理(編集部)

松田真理(編集部)

デジタル製品全般からホビーやカップ麺・スナック菓子まで、オールジャンルをカバーする編集部員。大のプロレス好き。読み方は、まつだ・しんり。

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