選び方・特集
最激戦区「醤油ベース・中辛」No.1を決める!

一番ウマい「焼肉のたれ」決定戦! 定番から取り寄せまで、食のプロが徹底比較

8月29日は「焼肉の日」。夏はBBQやおうち焼肉が盛り上がるシーズンですが、この日は特にお店の肉コーナーも盛り上がること間違いなし! ということで今回は、焼肉に欠かせない「たれ」に注目。定番の味からご当地系、高級系など、メジャーな焼肉のたれ10商品を徹底比較。甘さ、辛さ、粘度のほか、肉&野菜との相性などを実際に食べて評価しました。

今回比較するのは、こちらの10商品。

各メーカーからリリースされている、醤油ベース&中辛タイプを中心にセレクトしました

各メーカーからリリースされている、醤油ベース&中辛タイプを中心にセレクトしました

・エバラ 黄金の味 中辛
・モランボン ジャン 焼肉の生だれ
・キッコーマン わが家は焼肉屋さん 中辛
・上北農産加工 スタミナ源たれゴールド 中辛
・叙々苑 焼肉のたれ 特製
・戸村フーズ 戸村の焼肉のたれ
・盛田 麻布十番三幸園 焼肉のたれ あっさり醤油味
・日本食研 焼肉のたれ宮殿 中辛
・創味 焼肉のたれ
・ダイショー 秘伝 焼肉のたれ

焼肉のたれと言ってもさまざまなタイプがありますが、今回は醤油ベースで統一。甘口、辛口など辛さのバリエーションがある商品は、中辛をチョイスしました。
それではひとつずつ、肉や野菜とともに実食していきます。

【1】エバラ 黄金の味 中辛

焼肉のたれといえば、まずは「エバラ」が思い浮かぶ人も多いでしょう。定番の「黄金の味」シリーズは、りんごをはじめとしたフルーツがベース。厳選された果実を秘伝の黄金比率でブレンドした、自然なとろみとコクのある焼肉のたれです。

内容量:210g、エネルギー:20kcal(大さじ1杯約17gあたり)

内容量:210g、エネルギー:20kcal(大さじ1杯約17gあたり)


ザラッとした素材感がとろみを生んでいて、自然なテクスチャーが好印象。味付けに関しては、甘み・辛み・酸味のバランスがよく、いい意味で突出している要素がない、万人受けする安定のおいしさです。「これだよ、これ!」的な王道感があって、将棋の駒でたとえるなら全方向に動かせる「王将」といったところでしょうか。

肉にも野菜にも合わせやすい抜群の安定感

肉にも野菜にも合わせやすい抜群の安定感


【2】モランボン ジャン 焼肉の生だれ

焼肉屋の手作りの味わいを再現するために、13種類の厳選素材を非加熱でブレンドした「生ブレンド製法」を採用。焙煎したごま油の香り、果実、薬味によるコクがありながら、すっきりした後味も両立させた焼肉のたれです。

内容量:240g、エネルギー:203kcal(100gあたり)

内容量:240g、エネルギー:203kcal(100gあたり)


「生」というだけあって、ごま油を中心としたフレッシュな香りが鮮烈。素材としてのごまも多めです。少しピリ辛ですが、これも一線を超えないギリギリを攻めていて好印象。甘み、塩味、うまみが高いレベルで調和した絶妙なおいしさです。

チープなお肉でも、ウマさを格上げしてくれそうな頼もしさがあります。生であることに加えて、無添加なので賞味期限は短めですが、少量の使い切りタイプもラインアップしているという心配りは評価したいところ。

ごまの香りが食欲をそそる、完成度の高い生だれです

ごまの香りが食欲をそそる、完成度の高い生だれです


【3】キッコーマン わが家は焼肉屋さん 中辛

3種類の醤油をベースにした熟成だれと、深煎りごま油の2層が織りなす、まろやかなコクが特徴。なるべく熱をかけない製法で、豊かなごま油の風味と、香味野菜や果実のうまみを引き出しています。素材そのままの味を生かすため、無添加で仕上げているのもポイント。

内容量:210g、エネルギー:28kcal(大さじ1杯約18gあたり)

内容量:210g、エネルギー:28kcal(大さじ1杯約18gあたり)


醤油を筆頭に、トマトのデルモンテ、豆乳、マンズワインなど、さまざまなブランドを展開する「キッコーマン」の矜持を感じる一品。今回試した中では比較的安価であるものの、ごまかさずに素材のうまみだけでコク深くした、ハイクオリティな仕上がりです。中辛とはいえ甘みも豊かで、とろみも十分。炒め物や煮込みの隠し味などにも応用できそうです。

素材の味わいが引き立つ、汎用性の高いたれです

素材の味わいが引き立つ、汎用性の高いたれです


【4】上北農産加工 スタミナ源たれゴールド 中辛

青森県にある老舗メーカー「上北農産加工」の焼肉のたれは、地元の素材が決め手。青森県産大豆・小麦100%の醤油をベースに、青森県産のリンゴ、ニンニク、生野菜を使用。すりごま、味噌、香辛料を加えた、マイルドでコク深い味わいが特徴です。

内容量:420g、エネルギー:97kcal(100gあたり)

内容量:420g、エネルギー:97kcal(100gあたり)


青森で定番のたれというだけあり、特産のリンゴが使われているものの、甘酸っぱさよりもしょっぱさと生姜の辛みが強調されていて、ピリピリとくる余韻が印象的です。むしろ甘さは控えめ。塩辛い味付けを好む青森県らしいたれとも言えるでしょう。素材のテクスチャーは、リンゴによるものかもしれません。ただ、とろみはほぼなくてサラサラ。好き嫌いが分かれそうな味で、今回比較した10商品の中ではかなり個性的な部類に入ります。

サラッとしょっぱめなので、甘いタレが苦手な人に最適

サラッとしょっぱめなので、甘いタレが苦手な人に最適


【5】叙々苑 焼肉のたれ 特製

全国に店舗を構える高級路線の焼肉専門店「叙々苑」。そんな名店が、長い時間をかけて大切に育て上げてきた本格派のたれです。コクと甘みのあるたれは、焼肉以外にも、さまざまな料理に使えそう。

内容量:240g、エネルギー:41kcal(大さじ1杯約15gあたり)

内容量:240g、エネルギー:41kcal(大さじ1杯約15gあたり)


ごまが多めで香り高く、豊かな甘じょっぱさがありながら、上品にまとめている点はさすが叙々苑。ニンニクの香りや粘度も適度なあんばいで、品格を感じる大人なたれです。肉との相性は抜群ですが、粘度は控えめなので、野菜とのからみはそれほどでもありません。脂が乗った霜降り肉をぜいたくに味わいたいときには、すごくよさそうです。

高級なお肉を食べるときにピッタリの、ぜいたくな味わい

高級なお肉を食べるときにピッタリの、ぜいたくな味わい


【6】戸村フーズ 戸村の焼肉のたれ

宮崎県で精肉業やレストランなどを展開する「戸村」。県内シェアNo.1を誇るこの焼肉のたれは、人の手でじっくり釜炊きした、手間ひまかけたおいしさがウリ。新鮮なリンゴとバナナを使った、濃厚でフルーティーな味わいが特徴です。

内容量:200g、エネルギー:24.6kcal(大さじ1杯約15.5gあたり)

内容量:200g、エネルギー:24.6kcal(大さじ1杯約15.5gあたり)


宮崎産ということで、九州の甘い醤油が“らしさ”を感じさせます。甘じょっぱさを前面に出して、辛さは控えめ。さらに十分なとろみがあり、きわめて濃厚な味わいです。味噌が使われているからか、北京ダックのたれでおなじみの甜麺醤(テンメンジャン)に似たニュアンスがあります。ボディが強くて余韻もボリューミー。ホルモンや羊肉など、個性的な風味の肉に負けないパワーがあります。

濃厚でパワフルな味わいは、ジビエ肉にも相性よし

濃厚でパワフルな味わいは、ジビエ肉にも相性よし


【7】盛田 麻布十番三幸園 焼肉のたれ あっさり醤油味

東京の麻布十番にある高級焼肉店、「三幸園」の秘伝の味を再現した焼肉のたれ。ベースには厳選したブイヨンが使われていて、あっさりとした風味ながら、味噌とごま油によるコクが効いています。

内容量:245g、エネルギー:179kcal(100gあたり)

内容量:245g、エネルギー:179kcal(100gあたり)


確かに「あっさり醤油」味なのですが、甘みは十分。テクスチャーがサラッとしていてクリアなうえ、フルーティーな酸味やシャープなキレもあって、すこぶる上品です。サシの豊かな肉を、重くなくおいしく食べるにはぴったりだと感じました。

霜降り肉と相性のいい、あっさりした上品な味付け

霜降り肉と相性のいい、あっさりした上品な味付け


【8】日本食研 焼肉のたれ宮殿 中辛

日本食研「宮殿」シリーズの中辛は、リンゴ、洋梨など6種類の果汁の爽やかな甘みと、コチュジャン、豆板醤による香りと深みが特徴。すっきりとした味わいの中に、うまみとコクを感じさせる中辛口の焼肉のたれです。

内容量:350g、エネルギー:38kcal(1食25gあたり)

内容量:350g、エネルギー:38kcal(1食25gあたり)


リンゴを思わせるフルーティーな甘みと素材感に、コチュジャンのピリ辛がアクセント。とろみが強めの、わかりやすく濃厚なたれです。深紅のパッケージや「宮殿」というネーミングのインパクトはさておき、焼肉のたれとしては王道のストライクゾーンをフルスイングでかっ飛ばしたかのような痛快さがあります。

フルーツの素材感と辛みが生きた、王道の味わい

フルーツの素材感と辛みが生きた、王道の味わい


【9】創味 焼肉のたれ

丸ごとすりおろしたニンニクとたまねぎをたっぷり使い、フレッシュ感を追求した創味のたれ。適度なとろみが肉や野菜によくからみます。焼肉に付けて食べるだけでなく、もみだれやほかの料理にもよく合いそう。

内容量:320g、エネルギー:30kcal(17gあたり)

内容量:320g、エネルギー:30kcal(17gあたり)


つゆや創味シャンタンなど、多数の名作を生み出してきた京都の雄、「創味」。京都の料理は繊細なイメージがありますが、ラーメンの「天下一品」のように、こってりした味があるのもまた魅力。このたれは、まさにこってりした味で、ニンニクを思わせるパンチ力やピリ辛感に加えて、たまねぎをすりおろして生まれたザラザラとしたテクスチャーもすばらしいものがあります。

ザラッとした舌ざわりがナイス。濃厚でパンチ力のある本格派

ザラッとした舌ざわりがナイス。濃厚でパンチ力のある本格派


【10】ダイショー 秘伝 焼肉のたれ

塩こしょうをはじめとする調味料やスープなどを手がけるメーカー「ダイショー」秘伝のたれ。醤油をベースに、ニンニクのうまみとごま油で風味よく仕上げました。

内容量:575g、エネルギー:162kcal(100gあたり)

内容量:575g、エネルギー:162kcal(100gあたり)


業務用っぽいルックスと量の多さながら、あなどれないクオリティの高さ。ニンニク、生姜、ごま油などがしっかり香るパンチ系ながら、ジャンクになりすぎない冷静さもあわせ持っています。ファーストアタックの後はゆるやかで、適度な余韻のウェーブが続きます。ただし575gというなかなかの量。少量タイプを用意してくれるともっとうれしいと思いました。

全体的にバランスがよく、ボリューム感のあるテイスト

全体的にバランスがよく、ボリューム感のあるテイスト


個人的おすすめNo.1は「モランボン ジャン 焼肉の生だれ」

全10商品を食べ比べてみると、同じ醤油系統の焼肉のたれでも、個性はさまざま。単純なたれの味の好みもありますが、肉に合うもの、野菜に合うもの、さらに肉の中でも、脂の乗った部位やあっさりした部位など、“何に付けるか”でも変わります。肉奉行の人なら、複数種類をストックしておいて、食べる肉によってたれを変えてみるのもおもしろいでしょう。

筆者の個人的なNo.1をここで発表しておきます。
◆個人的おすすめNo.1:モランボン ジャン 焼肉の生だれ
◆濃厚No.1:戸村フーズ 戸村の焼肉のタレ
◆淡麗No.1:盛田 麻布十番三幸園 焼肉のたれ あっさり醤油味

肉や野菜など、それぞれに合うマイベスト焼肉のたれを発見してみては?

肉や野菜など、それぞれに合うマイベスト焼肉のたれを発見してみては?

焼肉の主役はもちろん肉ですが、たれは重要な引き立て役。「今年の焼肉の日はおうち焼肉だ」という人も少なくないでしょう。本稿を参考にしながら、ハッピーな8月29日をお過ごしください!

中山秀明

中山秀明

食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とウェブメディアを中心に編集と撮影を伴う取材執筆を行うほか、TVや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。

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