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必要なのは4Kか、120FPSか

PS5用に約2.5万円の格安ゲーミングモニターを買ってみた結果

「PlayStation 5」(PS5)は、SSDによる高速読み込みという特徴のほかに、4K/8K出力、4K/120Hz出力への対応が目玉機能として用意されています。PS5の性能、特に映像面における性能を堪能するには、PS5の映像出力仕様に対応するディスプレイ(モニター)、もしくはテレビが必須アイテムとなります。

PS5を運よく入手できた筆者ですが、PS5用のモニター選びには多くの時間を費やし、ようやく自分の目当てのモニターを購入。毎日のゲームライフがより満足できるものになりました。そこで、今回は、PS5のモニター選びに必要なポイントと、それを踏まえて約2.5万円の格安ゲーミングモニターを購入するにいたった経緯を解説。筆者と同じく、PS5のモニター選びに悩んでいる人のガイドになれば幸いです。

PS5用モニターを選ぶ際のポイント

PS5を購入した人が最初に思うのは、「美しいグラフィックでゲームを遊びたい」ということではないでしょうか。8K出力、4K/120Hz出力、HDRなど、以前はPCでしか体験できなかったような美麗な映像体験が、家庭用ゲーム機のPS5で体験できるようになったのは、ゲーム機の進化を感じるポイントです。

しかし、PS5のグラフィックを余すことなく体験するには、それ相応のスペックを備えるモニターやテレビが必要になります。具体的には、8K&4K/120Hz出力に対応する「HDMI 2.1」ポートを搭載すること、HDR対応であること、そして有機EL搭載モデルであることなどが、要素としてあげられます。

PS5を最高の環境で楽しみたいのであれば、上記の機能すべてに対応するモニターやテレビを購入すればいいのですが、すべての機能に対応するモデルは最低でも20万円以上の出費を覚悟しなければいけません。特に、有機ELディスプレイを搭載するテレビやモニターは、高価かつ大型のものがほとんどです。

有機EL、4K/120Hz入力、HDRに対応しているテレビは数が少ないです。対応していても、画像のソニー「BRAVIA XRJ-55A90J」のように20万円を超える価格が一般的で、画面サイズも55インチなどと大きくなります

有機EL、4K/120Hz入力、HDRに対応しているテレビは数が少ないです。対応していても、画像のソニー「BRAVIA XRJ-55A90J」のように20万円を超える価格が一般的で、画面サイズも55インチなどと大きくなります

有機EL、4K/120Hz入力、HDRに対応するモニターに限定すると、価格.comに登録されている製品では、デルの「ALIENWARE AW5520QF」しか該当しません。これも30万円オーバー、54.8インチと価格もサイズも高めです

有機EL、4K/120Hz入力、HDRに対応するモニターに限定すると、価格.comに登録されている製品では、デルの「ALIENWARE AW5520QF」しか該当しません。これも30万円オーバー、54.8インチと価格もサイズも高めです

そのため、PS5用にモニターやテレビを買う場合は、自分が求める機能と、許される予算とのバランスを考えることになるでしょう。

筆者の場合は「とりあえずPS5の4K、HDR映像を楽しみたい。そして、あわよくば120Hzでゲームがしたい」という感じでした。8Kや有機ELは将来的には欲しいですが、価格などを考慮するともうあきらめるしかないでしょう。

必要な機能が絞れてきたら、後はモニターを探すだけです。4K、HDR、120Hz入力対応といった機能を押さえたうえで、そのほかの条件を満たすこと。今回はデスクに設置するため、画面サイズは23〜27インチ、文章作成や画像編集など仕事でも利用したいため、IPS液晶採用、PS5とノートPC用にHDMIポートを2基以上搭載、ヘッドホンを利用するため内蔵スピーカーは必要なし、といった具合です。

これらの条件を満たすモデルを探すと、まあ間違いなくゲーミングモニターにたどり着きます。しかし、4K対応で、かつ120Hz以上の入力に対応するモデルは、価格が約10万円前後からと、筆者の予算にも用途にもマッチしません。まれに、安価なモデルもあるのですが、4K/120Hz出力をうたっていても、出力に対応しているのはPS5が接続できないDisplay Portのみということがあるので、注意が必要です。PS5で4K/120Hzを楽しむなら、「HDMI 2.1」ポートの搭載が必須となります。

価格.comのPCモニター/液晶ディスプレイカテゴリーで、4K、120Hz以上、IPS液晶、HDR対応というスペックで絞り込んだ検索結果

価格.comのPCモニター/液晶ディスプレイカテゴリーで、4K、120Hz以上、IPS液晶、HDR対応というスペックで絞り込んだ検索結果

ということで、さらにもうひとつ何かをあきらめなければいけないのですが、ここがポイントです。おそらく多くの人は、4K/60Hz入力を取るのか、フルHD/120Hz入力を取るのかで悩むことになるのではないでしょうか。ちなみにですが、PS5はネイティブWQHD(1440p。いわゆる2K)表示には非対応となっているため、今回はフルHD/120Hz入力を条件にしています。PS5をWQHDのモニターに接続して実際に映像が4Kダウンスケールで表示されたという情報も多々ありますが、もし表示できなかったらと考えると怖いので……。

4K/60Hz入力であれば、ゲーミングモニターでなくとも製品がいろいろあって、価格も3〜5万円台が中心です。フルHD/120Hz入力となると、HDMI 1.3以上に対応するHDMIポートを備えていればいいので、選択肢が非常に増えます。また、当然ですが、フルHD/120Hz入力のモニターのほうが2万円台からと価格も安めです。なお、ゲーミングモニターではなく一般用途向けのモニターから選ぶ場合は、応答速度が最低でも5ms以下のものを選びましょう。もしモニターのスペックがよくわからない場合は、ゲーム向けにチューニングされているゲーミングモニターから選ぶほうが無難です。

価格.comのPCモニター/液晶ディスプレイカテゴリーで、4K、60Hz以下、IPS、HDR対応というスペックで絞り込んだ結果。ただ、安いモデルでも、ゲーミング向けでないものの中には応答速度が遅いものがあるので、しっかりスペックを調べましょう

価格.comのPCモニター/液晶ディスプレイカテゴリーで、4K、60Hz以下、IPS、HDR対応というスペックで絞り込んだ結果。ただ、安いモデルでも、ゲーミング向けでないものの中には応答速度が遅いものがあるので、しっかりスペックを調べましょう

価格.comのPCモニター/液晶ディスプレイカテゴリーで、フルHD、120Hz以上、IPS、HDR対応というスペックで絞り込んだ結果。ほぼすべてがゲーミングモニターになっています

価格.comのPCモニター/液晶ディスプレイカテゴリーで、フルHD、120Hz以上、IPS、HDR対応というスペックで絞り込んだ結果。ほぼすべてがゲーミングモニターになっています

4K/60HzとフルHD/120Hzのどちらを選べばいいかは、自分が遊ぶゲームによって判断すればいいと思います。たとえば、インターネットに接続しないオープンワールドゲームやRPGなど、ひとりオフラインプレイがメインのゲームの場合は、映像美を売りにしているものが多いため、リフレッシュレートよりも画質を優先するほうがベターです。コンピューター相手の戦いにおいて、リフレッシュレート(フレームレート)が戦況を左右する、といった状況も少ないと思います。

しかし、オンライン対戦ゲームをメインに遊ぶ場合は、少し話が違ってきます。たとえば、「コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー」や「フォートナイト」といった対戦型FPS、TPSといったゲームでは、画質よりもリフレッシュレートが重要視される傾向があります。高画質であればあるほどグラフィック読み込みの遅延の心配があるため、あえて画質を落として高リフレッシュレートでプレイするのは、PCゲーマーの間では一般的です。それだけ、リフレッシュレートは戦況に大きな影響を与えるからです。

筆者の場合、PS5で「フォートナイト」をメインで遊び、アクションゲームやオープンワールドゲームはサブで遊ぶ、という感じだったので、4K/60Hz入力ではなくフルHD/120Hz入力対応モデルを探しました。もちろん、ゆくゆくは4K/120Hz入力対応モデルが欲しいですが、もう少し安くなるまで待ちます。

ということで、長くなりましたが、23〜27インチ、フルHD/120Hz入力、IPS液晶、HDMIポート×2(HDMI 1.3以上)という条件でたどり着いたのは、LG「24GN600-B Amazon限定モデル」となりました。

筆者が熟考のすえにたどりついたLG「24GN600-B Amazon限定モデル」

筆者が熟考のすえにたどりついたLG「24GN600-B Amazon限定モデル」

約2.5万円でPS5ライフが1段階アップ

「24GN600-B Amazon限定モデル」の主要スペックは、23.8インチ、フルHD、IPS液晶、HDMI 2.0ポート×2、リフレッシュレート144Hzと、筆者の必須条件を満たしながら、HDR対応、応答速度1ms、ゲーミング専用画面設定など、ゲーム向けのスペックも満足できるものを持っています。スタンドの高さ調節ができないのが唯一の不安でしたが、これだけのスペックで24,730円(税込。2021年10月6日時点の価格.com最安価格)というのは、PS5向けのフルHDモニターとしては最安値クラス。予算的にもバッチリです。

LG「24GN600-B Amazon限定モデル」

LG「24GN600-B Amazon限定モデル」

HDMI 2.0×2、Display Portなどポート類は背面に設置されています。以前使用していたものは背面下部にポート類が設置されていて、抜き差しの際に非常に面倒だったので、背面に設置されているのはポイントが高い

HDMI 2.0×2、Display Portなどポート類は背面に設置されています。以前使用していたものは背面下部にポート類が設置されていて、抜き差しの際に非常に面倒だったので、背面に設置されているのはポイントが高い

操作ボタン(OSDジョイスティック)は画面下部に搭載。ひとつのボタンで操作が完結します

操作ボタン(OSDジョイスティック)は画面下部に搭載。ひとつのボタンで操作が完結します

チルト機能は搭載されていますが、高さ調節はなし

チルト機能は搭載されていますが、高さ調節はなし

解像度こそフルHDですが、23.8インチと画面サイズが大きくないため、十分キレイに見えます。加えて、HDRにより明暗差や色彩が豊かになり、HDR非対応のモニターで遊んでいたころよりも映像美はアップしました。

4K/60FPS対応の「Returnal」をプレイしたところ、フルHDでもおおむね満足の画質。HDR対応により描写に奥行きを感じます

4K/60FPS対応の「Returnal」をプレイしたところ、フルHDでもおおむね満足の画質。HDR対応により描写に奥行きを感じます

そして、何よりうれしいのが、リフレッシュレート120Hz、つまり120FPSでゲームが遊べることです。120FPS対応の「フォートナイト」は、60FPSで遊んでいた時と比べて視点の移動が劇的に滑らかになり、敵に照準を合わせるエイムがより簡単に行えるようになりました。60FPSと120FPSって、実際に試してみると数値以上の違いが感じられるので、オンライン対戦で120FPSに対応するゲームを遊ぶ人は、ぜひ体験していただきたいと思います。

「フォートナイト」を120FPSでプレイしたときの感想は「ヌルヌルすぎ!」でした

「フォートナイト」を120FPSでプレイしたときの感想は「ヌルヌルすぎ!」でした

また本機には、ゲーミング専用の画面設定機能が搭載されていて、「ゲーマー1」「ゲーマー2」「FPS」「RTS」「鮮やか」「ブルーライト低減モード」「HDR効果」という7つの画面設定を切り替えて利用できます。また、それぞれのモードで各種画面設定を調節することも可能です。

画面設定機能のモード一覧

画面設定機能のモード一覧

筆者の場合は、ゲームを遊ぶときは「ゲーマー1」を、ノートPCを接続して仕事をするときは「ブルーライト低減モード」を利用するのですが、HDMIの入力を切り替えるだけで自動で画面モードも切り替わってくれるので非常に楽です。

画面がうっすら黄色がかる「ブルーライト低減モード」はブルーライトをカットし、明るさなども調節。長時間仕事をするときなどに利用できます

画面がうっすら黄色がかる「ブルーライト低減モード」はブルーライトをカットし、明るさなども調節。長時間仕事をするときなどに利用できます

「24GN600-B Amazon限定モデル」は、PS5で画質(解像度)を落としてでも120Hzを楽しみたいという人にドンピシャのモデルだと思います。強いて言えば、高さ調節機能はあってもよかったかも、と感じるくらいでしょうか。PS5を遊んでいる皆さんも、自分の用途にあったPS5用モニターを見つけて、ゲームライフをよりいっそう楽しんでみてはいかがでしょうか。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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