レビュー

PS5の周辺機器って本当に必要? 純正品を全部試してみた

SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)の最新家庭用ゲーム機「PlayStation 5」(PS5)を購入する際に、PS5本体だけでいいのか、それとも周辺機器を買っておくべきなのか、悩む人は多いのではないでしょうか。そこで本企画では、SIEから販売されている純正のPS5向け周辺機器を一気にレビュー。周辺機器が必要なシチュエーションを解説しつつ、使い勝手や機能性を紹介します。

SIE純正のPS5向け周辺機器を一挙レビュー

SIE純正のPS5向け周辺機器を一挙レビュー

どのような遊び方をする人が周辺機器を購入するべきなのか

SIEから発売されている主な周辺機器には、「DualSense ワイヤレスコントローラー」「DualSense充電スタンド」「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」「メディアリモコン」「HDカメラ」などがあります。ゲームプレイをサポートする製品は、実際に使ってみないと、なかなかその必要性や利便性はわからないもの。購入後に「やっぱりいらなかったな」となるのはなるべく避けたいですよね。そんな不幸を生まないためにも、以下のレビューをご参考にいただければ幸いです。

DualSense ワイヤレスコントローラー

PS5には「DualSense ワイヤレスコントローラー」が1台同梱されています。同梱されている「DualSense ワイヤレスコントローラー」は、白をベースに黒色がアクセントにあしらわれたツートンカラーを採用。PS5と統一感のあるデザインになっています。

この「DualSense ワイヤレスコントローラー」には、別カラーとして「ミッドナイト ブラック」と「コズミック レッド」が用意されています。「ミッドナイト ブラック」は、その名のとおり黒をベースとしたデザインで、無限の宇宙をイメージしているとのこと。コントローラー全体が黒で統一されており、シックで洗練された印象です。PS5と同じホワイトがベースの同梱コントローラーとは異なり、どちらかと言うとPS4の「DUALSHOCK 4」に近いカラーリングで、個人的には「ミッドナイト ブラック」のほうが好みです。

同梱の「DualSense ワイヤレスコントローラー」、「ミッドナイト ブラック」と「コズミック レッド」

同梱の「DualSense ワイヤレスコントローラー」、「ミッドナイト ブラック」と「コズミック レッド」

黒をベースとした「ミッドナイト ブラック」

黒をベースとした「ミッドナイト ブラック」

もうひとつの「コズミック レッド」は、「ミッドナイト ブラック」とは打って変わって、赤色をベースとしたデザイン。宇宙を彩る深みのある紅色にインスパイアされたとのことで、ノーマルの赤色よりも少し紫味が強く、ワインレッドのようなカラーリングです。見た目にもインパクトが強いのですが、女性に聞いてみたところ「3つのカラーの中では一番かわいい色」と評価してくれました。

深みのある赤色が映える「コズミック レッド」

深みのある赤色が映える「コズミック レッド」

「DualSense ワイヤレスコントローラー」が2つ以上必要になるのは一体どんなケースなのか。まず考えられるのは、PS5でローカルマルチプレイ対応ゲームを家族や友達と遊ぶ場合です。たとえば、「リビッツ! ビッグ・アドベンチャー」や「Overcooked! - オーバークック 王国のフルコース」は、1台のPS5で最大4人が一緒に遊べます。ほかにも、「フォートナイト」や「DIRT 5」など、画面分割でのローカルマルチプレイに対応するゲームもあります。

実は、PS5ではPS4のコントローラー「DUALSHOCK 4」を使うことが可能です。ただし、気を付けたいのは「PS5のゲームはDUALSHOCK 4を使うことができない」という点。PS4のゲームをPS5で遊ぶ場合は、「DUALSHOCK 4」を使うことができますが、PS5のゲームを遊ぶ場合は「DUALSHOCK 4」が使えません。

そのため、家族や友人とPS5のローカルマルチプレイ対応ゲームを遊ぶには、「DualSense ワイヤレスコントローラー」が人数分必要になるというわけです。こういったプレイスタイルを考えている人は、「DualSense ワイヤレスコントローラー」を追加で購入しておくべきです。

もうひとつ、毎日ゲームを遊ぶような人の場合、万がいちの予備として、もうひとつ「DualSense ワイヤレスコントローラー」をそろえておくのはアリだと思います。故障などの突然のアクシデントが起こった場合、修理に出すにしろ、新しく購入するにしろ、その期間中はゲームができなくなってしまいます。ラスボス直前など、気になるところでもし故障したら……と考えると、予備を用意しても損はありません。

DualSense充電スタンド

「DualSense ワイヤレスコントローラー」は、USB Type-Cポートを搭載しており、PS5にケーブルで接続して充電するのが一般的でしょう。しかし、「DualSense充電スタンド」を使えば、「DualSense ワイヤレスコントローラー」を載せるだけで充電が可能です。

「DualSense ワイヤレスコントローラー」を載せるだけで充電が可能な「DualSense充電スタンド」

「DualSense ワイヤレスコントローラー」を載せるだけで充電が可能な「DualSense充電スタンド」

「DualSense充電スタンド」は「DualSense ワイヤレスコントローラー」を最大2台まで充電可能です

「DualSense充電スタンド」は「DualSense ワイヤレスコントローラー」を最大2台まで充電可能です

「DualSense ワイヤレスコントローラー」を1台しか持っていない人は、PS5から有線で充電する方法で問題ないと思いますが、「DualSense充電スタンド」は同時に最大2台充電することが可能なため、「DualSense ワイヤレスコントローラー」を2つ所有している人は重宝するはず。1台しか持っていない人でも、PS5のUSBポートを別のことに使えるというメリットがあります。

なお、充電速度は、PS5から有線で充電するときと同等です。

PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット

PS5は、独自の3Dオーディオ技術「Tempest 3Dオーディオ」を採用しており、目玉機能のひとつになります。これは、テレビの内蔵スピーカーや、外部スピーカーのほか、DualSenseワイヤレスコントローラーにヘッドホンを有線接続した場合、そして「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」で利用できる機能です。

この「Tempest 3Dオーディオ」は、ゲーム内の音源の位置や反響などをリアルタイムで処理して、音の空間的な広がりや、立体的なサウンドを楽しめるものです。テレビの内蔵スピーカーや、外部スピーカーでも「Tempest 3Dオーディオ」を楽しめますが、臨場感や没入感という点ではヘッドホンのほうが高いでしょう。

「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」は、この「Tempest 3Dオーディオ」がワイヤレスで楽しめるものです。また、SIE純正品であるため、「Tempest 3Dオーディオ」の性能がフルに発揮できるようになっています。

「Tempest 3Dオーディオ」を最大限楽しめる「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」。画像のホワイト以外にもブラックが用意されています。ヘッドバンドでサイズを調節するタイプで、締め付けは少しタイトでした

「Tempest 3Dオーディオ」を最大限楽しめる「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」。画像のホワイト以外にもブラックが用意されています。ヘッドバンドでサイズを調節するタイプで、締め付けは少しタイトでした

イヤークッションはやわらかく、耳を包みこむような装着感。耳をスッポリと包み込むほどの大きさではありません。

イヤークッションはやわらかく、耳を包みこむような装着感。耳をスッポリと包み込むほどの大きさではありません。

実際に試してみたところ、ゲーム内のあらゆる音源がさまざまな方向から聞こえてきて、キャラクター同士の会話などを聞いているとゲームの世界に入り込んだかのような感覚が味わえます。もちろん、オンライン対戦ゲームなどでは必須の定位もしっかりととれます。音質は、どちらかというと低音よりも高音が強めです。

一般的なゲーミングヘッドセットのマイクは、固定式、着脱式、引き出し式のどれかが多いですが、「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」にはマイクが内蔵されており、デザイン的にもスッキリとした印象。マイクの性能も、デュアルマイクによるノイズキャンセリング機能を搭載しており、クリアな音質です。

筆者は、約1万円のエントリークラスで引き出し式マイクを採用するゲーミングヘッドセットを普段は使用しているのですが、「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」に替えてから、オンラインのフレンドから「明らかにマイクの音質がクリアで聞こえやすくなった」と言われました。また、夜遅くに遊ぶ場合は家族に迷惑をかけないようにヒソヒソ声でボイスチャットをしており、フレンドから「聞こえにくい」と指摘されていたのですが、「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」を使いだしてからは、「ヒソヒソ声で話しているとは思えないくらいちゃんと聞こえる」とのこと。マイクの性能はかなり高いと感じました。

この価格帯のゲーミングヘッドセットとしては多機能で、ボイスチャットとゲームサウンドのバランスを調整する機能、自分の声や外部の音が聞こえるようになるモニター機能が搭載されていて、これらも非常に使い勝手が高いです。イコライザーで自分好みのサウンドに調節できるのもありがたいと感じました。

オンライン対戦ゲームをプレイする人や、スピーカーではなくヘッドホンでより臨場感を味わいたい人は、チェックしたほうがいいゲーミングヘッドセットです。

メディアリモコン

PS5は、ゲームを遊ぶだけでなく、動画や映画を見たり、音楽を聴いたりなど1台でさまざまなエンタメコンテンツに対応できる機器としての側面も持ち合わせています。YouTube、Netflix、Disney+、Amazonプライム・ビデオ、Huluなどの動画配信サービスや、Spotify、Apple Musicなどの音楽配信サービスまで、多様なエンタメコンテンツにPS5からアクセスできるのです。

こういったコンテンツをPS5で楽しむ人にピッタリなのが「メディアリモコン」です。テレビのリモコンを少しコンパクトにした本体には、再生/一時停止、早送り、早戻しなどのボタンから、YouTube、Netflix、Disney+、Spotifyを一発で起動するアプリ専用ボタンが搭載されています。

テレビ感覚でPS5を操作できる「メディアリモコン」

テレビ感覚でPS5を操作できる「メディアリモコン」

リモコンで直接PS5やテレビを起動できたり、音量調節も可能。テレビのリモコンと同じ使用感です。動画の再生や、一時停止、早送りなどの操作も、「DualSense ワイヤレスコントローラー」より快適です。PS5で動画や映画、音楽鑑賞を頻繁に行う人は、メディアリモコンがあると何かと便利でしょう。

HDカメラ

PS5には、ゲームプレイを録画したり、YouTubeとTwitchに生配信を行う機能が搭載されています。こういった機能を利用する際に、「HDカメラ」があると、プレイ画面にプレイヤー自身をピクチャーインピクチャーで表示させることができます。いわゆる、顔出しのゲーム実況者というやつです。

ピクチャーインピクチャーのゲーム実況動画を簡単に作れる「HDカメラ」

ピクチャーインピクチャーのゲーム実況動画を簡単に作れる「HDカメラ」

挟み込むようにテレビやディスプレイの上部に設置します

挟み込むようにテレビやディスプレイの上部に設置します

ゲームプレイを録画し、ゲームを遊ぶ自分自身を撮影して動画に埋め込むには、自分自身を撮影するカメラや、ゲームプレイの映像に自分自身の映像を表示するためのソフトウェア、そのソフトウェアを動作させるためのPCなど、多くの機材が必要になり、それ相応の知識が必要です。

しかし、PS5では、この「HDカメラ」を使うだけで、自分の映像入りのピクチャーインピクチャーの動画や生配信が行えます。しかも、「DualSense ワイヤレスコントローラー」のボタンをちょこちょこっと押すだけでできてしまうのです。

実際に生配信にチャレンジ。画面左上にピクチャーインピクチャーで「HD カメラ」からの映像を表示してみました。表示される映像は、ディスプレイから50〜60cm離れた場所に座るくらいでちょうどいい大きさです

実際に生配信にチャレンジ。画面左上にピクチャーインピクチャーで「HD カメラ」からの映像を表示してみました。表示される映像は、ディスプレイから50〜60cm離れた場所に座るくらいでちょうどいい大きさです

ただし、録画できる映像は1080pと、超高画質というわけではなく、必要十分レベルの画質です。そのため、ゲーム実況動画や生配信をこれから始めたいという人向けの機器だと思います。まずは「HDカメラ」を試し、その後にほかの機器を試す、という方法がいいのではないでしょうか。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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