PS5の最新ゲームの中から注目作を筆者の独断でピックアップ! 年末商戦期も佳境に入ってきたが、今月はついに「ドラゴンクエスト」の名作リメイクが発売される。ほかにも著名ゲームデザイナーによる最新作や、名作のリマスターなど注目作が目白押しだ。
SUPERDELUXE GAMES
2024年11月7日
2023年に発売され高い評価を獲得したパズルアクションゲーム。長らくダウンロード版のみの販売であったが、このたびパッケージ版が発売されることとなった。
主人公は1匹の柴犬。すべての人類から自我が失われた世界で柴犬は、人類を「光の柱」へと導く使命が与えられる。「ワン」という鳴き声につられて一斉に動く意思なき人間たちを動かし、さまざまなパズル型ステージを攻略していく作品だ。ステージ内には巨大なボス戦も用意されており、さまざまなアクションを駆使することが攻略の糸口となる。
本作にはステージクリエイトモードが実装されており、自分の作ったステージをシェアして世界中のプレイヤーに遊んでもらうことも可能だ。オンラインも充実したパズルゲームになっている点が高評価の理由のひとつでもあるだろう。
人間と犬の主従関係が逆転した世界ならではの独特なゲーム性と物語が魅力のゲームなので、まだ遊んだことがない人は、この機会にプレイしてみてはいかがだろうか。
カプコン
2024年11月8日
2006年に発売され人気を博したゾンビパラダイスアクションゲーム「デッドライジング」のリマスター作品。原作のゲーム性を現代によみがえらせただけでなく、多くのユーザーライクな追加要素によって非常に豪華なリマスターとなっている。
原作は襲い来るおびただしいゾンビを薙ぎ倒していく超爽快アクションゲームだ。ショッピングモールに閉じ込められた主人公フランクが、72時間後に来る救援まで生き残るため、モール内のさまざまな物を駆使してゾンビを殲滅していく。
リマスターとなる本作では、オートセーブの追加や味方AIの改善、時間の早送り機能など、原作をより遊びやすくする要素が多数追加されたことによって、爽快なゾンビアクションをよりダイレクトに、無駄なく遊べるようになった。グラフィックも最新ゲームエンジンによって作り直され、事実上のリメイクとまで感じられるほどの完成度に仕上がっている。
さらに、救援が来ないInfinityモードといった、よりシビアかつ中毒性の高いやり込み要素が登場。ゾンビアクションを極限まで味わえる進化を遂げたことによって、先行して発売されたSteamやダウンロード版などを遊んだファンから高い評価を得ている。
まだプレイしたことがない人は、今回のパッケージ版の発売を機に購入を検討してみてはいかがだろうか?
Bokeh Game Studio
2024年11月8日
「サイレントヒル」や「SIREN」などの名作ホラーゲームを手掛けたゲームデザイナー・外山圭一郎氏の立ち上げたスタジオ、Bokeh Game Studioによる最新作。人体に憑依する謎の存在「憑鬼」となって、野狗子と呼ばれる異形の怪物たちと戦うホラーアクションアドベンチャーゲームだ。
舞台は1990年代初頭の架空の都市“九龍 -Kowlong-”。乱雑に建てられた建物とネオンが入り乱れるこの街では、人の脳を食らう怪物“野狗子”による殺人が多発している。この野狗子を殲滅する使命感を抱く精神生命体”憑鬼”によって、野狗子を狩りつくす戦いが始まるのだ。
人体に憑依して肉体を乗っ取り、縦横無尽に野狗子と戦う憑鬼は、肉体を入れ替えることで無限に戦闘を繰り広げることが可能。脆弱な人間の身体を「血の力」で強制的に強化し、多彩かつ人外な攻撃で野狗子を追いつめる。次々と憑依先を変えることで敵を翻弄する新感覚のアクションが特徴だ。
また憑依することでより特別な力が使える”稀少体”との出会いが、野狗子との死闘をさらに激化させる。稀少体との関わりを通じた物語の中で、自身の正体と野狗子が生まれた原因が明らかになっていくようだ。
長年ファンの間で待ち望まれてきた外山氏による最新作は、禍々しい恐怖の世界と新感覚の爽快アクション、謎に満ちた物語が味わえるホラーアクションゲームとして、大きな注目を集めるだろう。
スクウェア・エニックス
2024年11月14日
1988年にファミリーコンピューターで発売され社会現象を巻き起こしただけでなく、その後のシリーズの基礎を築いた作品が「ドラゴンクエストIII」だ。これまでスーパーファミコンやゲームボーイをはじめ、PS4やスマホなどで多くのリメイク作がリリースされてきたが、2Dグラフィックを3Dに見せる新技術を活用したHD-2D版として初のフルリメイクとなる。
目玉は原作では描かれなかった新規エピソードの追加だ。特に主人公の父オルテガの過去や素性が明かされるエピソードは注目度が高く、ファンは必見になるだろう。
ほかにも原作にはなかった職業“魔物使い“の追加や、モンスター同士を競わせるバトルロードなど新要素が多数追加される。バトルも新呪文の追加や会心技の強化、テンポの変更が可能になるなど、原作時より格段に遊びやすくなっているだろう。
文字どおり生まれ変わった“ドラクエ3”になることは間違いなく、原作に親しんだ大人世代だけではなく、原作を知らない子どもたちも遊べる、世代間を超える作品になってほしい。