Nintendo Switchで遊べるパーティーゲームや協力型ゲームの中から特に面白いタイトルを筆者が独断でピックアップ! 年末年始に家族や友人と盛り上がりたい人はぜひチェックしていただきたい。
2024年に発売された「マリオパーティ」シリーズ最新作。発売早々高評価が続出でシリーズ最高傑作という声も聞こえてくる。
スゴロクは5つの新作ボードと2種類のリメイクボードを収録。さらに、ミニゲームも過去作のリメイクとJoy-Conを生かした新規の体感ミニゲームが楽しめるなど、リメイクと新規要素をうまくハイブリッドしたことが大ヒットの要因のひとつだろう。また、2018年発売の「スーパーマリオパーティ」で登場したフレンドシステムをジャンボリーフレンドに改良したことによって、スゴロクの戦略性がちょうどよいバランスになったのも高く評価できる。
加えて、チャンスマスなどの運要素を可能な限り削った「チャンピオンシップルール」によって、実力で勝敗が付きやすい遊び方を選べるようになったのもファンとして非常にうれしかった。
最大20人のオンラインミニゲーム対決で1位を目指す「クッパアスロン」はマリオパーティ式バトロワとも言える完成度で、熱中するとついついやりすぎてしまう。スゴロク以外のモードもシリーズ最新作にふさわしい新鮮さを感じられるだろう。
子ども世代はもちろん、幼少期に「マリオパーティ」にハマった大人世代も存分に楽しめるはずだ。
世界中のさまざまなゲームをNintendo Switchで網羅できる有能ソフト。トランプゲームやチェス、麻雀といった定番ゲームから、マンカラやバックギャモンなど日本人にはなじみの薄いマニアックなゲームまで51種類の“遊び”が収録されている。ボウリングなど体を動かすスポーツ系のゲームや、オリジナルのパズルゲームなども収録されているため、その日の気分で柔軟に遊びを変えられるのが大きな魅力だ。
さらに、Nintendo Switchを複数台持ち寄り、それぞれが無料の「世界のアソビ大全51 ポケットエディション」をダウンロードすれば、一画面では対戦不可能なゲームもローカル通信で最大4人まで遊ぶことが可能。もちろん、Nintendo Switch一台で複数人との対戦に対応しているゲームもある。
筆者も一時期大ハマりし、妻とこれしか遊んでいなかった時期もあるくらいだ。年末年始に限らず日常でもちょっとしたタイミングで遊べるので、Nintendo Switchを持っているなら買っておいて損はない一本だと言える。
Nintendo Switchでは2つの「桃鉄」が発売されたが、今回は最新作である「桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜」(※以下「桃鉄ワールド」)を紹介しよう。ゲームの根本的なシステムや魅力は前作と変わらないが、だからこそ「桃鉄」で世界旅行を楽しめる特別感が際立っている。
地球という球体のマップになったことで、スゴロクの回り方もひと味変わっただけでなく、歴史上のヒーローやイベントなど桃鉄独自の要素も、世界各地の特色を生かした新要素に生まれ変わった。プレイするほどに「あの国に行ったらどんなことが起こるんだろう?」というワクワク感が増してくるので、全国版の「桃鉄」をやり込んだ筆者も非常に新鮮な気持ちで楽しめた。
そして新たなボンビーとして「世界旅行ボンビー」と「ばらまきボンビー」が登場したことで、ボンビー付着時の目的地の到達難易度と物件やカードなどの保持難易度が上がった。前作と同等かそれ以上に予測不能な展開に満ちた「桃鉄」となっているので、新鮮さとやりごたえという面でおすすめしたい作品となっている。
ローカル、オンラインともに最大4人で遊べるので、年末年始に遊んでみてはいかがだろうか。
パーティーゲームというジャンルではないかもしれないが、誰かと一緒にプレイするのが必須のゲームという意味で、ぜひ紹介しておきたい作品だ。「It Takes Two」は2人協力プレイ専用のアクションアドベンチャーゲーム。2人協力プレイが前提という斬新さを生かしたゲーム進行と見事な物語体験によって、2021年のGame Of The Year(The Game Award 2021)にも輝いた。
離婚寸前の危機にある夫婦2人が、不思議な力によって人形化してしまう場面から物語は始まる。人間に戻る方法を模索するため2人は半ば仕方なく協力し、小さくなった体で家の中や近所を冒険。冒険中に出会う仕掛けはすべて2人で協力しなければ突破できないものになっており、一緒にプレイする人との連携がゲームクリアのカギとなる。そしてゲームを最後までプレイすれば、冷え切った夫婦の絆に変化が生まれる、心温まる物語を体験できるはずだ。
Nintendo Switch版のローカル通信では1台のNintendo Switchで遊ぶことも、2台で遊ぶことも可能。オンラインプレイももちろんあるのだが、誰かと隣に並んでワイワイ声を掛け合いながら遊ぶのが非常に楽しい作品なので、ぜひ親しい誰かとプレイしてみてほしい。特に夫婦やカップルにはすごくオススメできる作品だ。
クッキングアクションゲーム「Overcooked!」は2020年の発売以降、ドタバタ料理ゲームの傑作として国内でも多くのゲーマーを魅了した。本品はそんな「Overcooked!」の、『Overcooked(R) - オーバークック』と『Overcooked(R) 2 - オーバークック2』本編と、リリースされた追加コンテンツをセットにした決定版だ。
「Overcooked!」ではプレイヤーが厨房に立ち、調理や料理の提供、皿洗いといった工程をこなしながらステージクリアを目指す。追加コンテンツも含め80人のシェフが登場。さらに全29種類のステージが用意された「アーケードモード」で、フレンドと協力してハイスコアを目指す「協力プレイ」と、世界中のプレイヤーと腕を競い合う「対戦モード」を楽しめる。初心者向けにステージのタイマーやスコアがやさしくなる「アシストモード」も実装されているため、これから始める人も安心だ。
「Overcooked!」はローカル通信で誰かと隣でプレイすれば盛り上がること間違いなしのゲームなので、まだ遊んだことがない人はぜひこの機会に遊んでみてほしい。
長年にわたり愛される瞬間アクションゲーム「メイド イン ワリオ」シリーズの最新作。本作は全身を使った体感ゲームがテーマとなっており、200種類以上の新作プチゲームが楽しめる。
それぞれのプチゲームに合わせた「カマエ」を身体でとることで、5秒で終わるプチゲームを次々とクリアしていく。「カマエ」の種類は多岐にわたるので、人によってゲームごとに全然違った難易度に感じられ、達成感を得られるはずだ。各ステージを攻略していくストーリーモードは2人プレイにも対応しており、2人専用プチゲームも用意されている。1人でも誰かとでも楽しめるゲームデザインがうれしい。
そして「ギャラクシーすごろく」など最大4人で遊べる「パーティモード」が用意されており、従来作よりもより大人数で楽しみやすい「メイド イン ワリオ」となっているのが大きな特徴だ。
身体を動かすのが苦手だと長時間プレイするのはキツいかもしれないが、大人数で手分けして遊ぶこともできるので、人が集まる年末年始にもってこいの作品と言えるだろう。