2025年6月5日に発売される「Nintendo Switch 2」だが、同時に発売されるローンチタイトルは少々インパクトに欠けるラインアップだった。しかし、今後発売を控えるソフトは期待作ばかり。発売が決定しているタイトルから、筆者が個人的に期待大と思っているタイトルをランキング形式で紹介しよう。どのゲームがキラータイトルになるのか今から楽しみだ。
任天堂
2025年冬発売予定
ω-Forceの人気シリーズ「無双」と任天堂の「ゼルダ」をテーマにした「ゼルダ無双」は2014年から続くアクションゲーム。その最新作「ゼルダ無双 封印戦記」がNintendo Switch 2に登場する。
本作は「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」のスピンオフ作品として、リンクではなくゼルダを主人公においた無双作品となるとのことだ。
「ティアーズ オブ ザ キングダム」の過去の世界で起こった封印戦争を描き、ゼルダやハイラル王国初代国王であるラウルらとともに、無双アクションで魔王の軍勢に挑む。「ティアーズ オブ ザ キングダム」へとつながる知られざる物語が明かされるようだ。
Nintendo Switchで発売された「ゼルダ無双 厄災の黙示録」(2021)は記憶に新しいが、アクションやグラフィック面でNintendo Switch 2ならではの性能を生かした進化を遂げているのだろうか。「ゼルダ」ファンにとっては注目必至だろう。
2025年9月5日
マーベラス
アーセナルと呼ばれる人型兵器に乗り込んで戦うメカアクションゲーム「DAEMON X MACHINA」シリーズの最新作。ファン待望の続編ということで注目を集めている。
Nintendo Switch 2の性能を生かして前作から大幅にゲーム性が進化しているのが大きな特徴。マップは広大でシームレスなフィールドに進化し、ミッションの遂行や探索、装備集めなどプレイヤーが好きなタイミングで行える。
ほかにもメカを改造するカスタマイズ面では新たなカテゴリとして、ランスや弓、両手剣、ナックルなどが増え、300種類以上の装備から自分だけのアーセナルを作る体験はより奥深くなっているだろう。
敵の特徴を見極め装備や戦法を使い分けるバトルも、グラフィックがより繊細に、より美しく進化したことで、爽快感あふれるものになっているようだ。
本作はPS5やSteamでも発売されるマルチプラットフォームのタイトルだが、任天堂が主導して展開してきたシリーズなのでピックアップした。メカアクションゲームの王道として「アーマードコア」シリーズなどに並ぶ存在感を発揮してほしい。
2026年
任天堂
「The Duskbloods」はフロム・ソフトウェアが手掛けるNintendo Switch 2専用タイトル。最大8人のプレイヤー同士で戦うと同時に強力な敵に挑む、いわゆるPvPvEベースのマルチプレイアクションゲームである。
プレイヤーは特別な血の力によって人間を超える力を得た「黄昏の血族」となり、「始まりの血(ファーストブラッド)」を巡る過酷な戦いに身を投じる。「黄昏の血族」は吸血鬼がモデルとなっており、基本的なアクションも、かなりの高さまで跳べる大ジャンプや空中を駆けるような動きや、銃など遠距離攻撃の標準装備など、従来のフロム・ソフトウェア作品と比べて大胆なアクションデザインになっているようだ。
最大8人で「勝利」を目指すのだが、生き残るだけでなく特定のボスを倒すことも勝利条件になる場合があるなど状況は刻一刻と変わるという。よって「漁夫の利」的な戦法が重要になる場面も多いようで、シングルプレイ向けのフロム作品とはまた違った攻略法が味わえる作品になるだろう。
任天堂の家庭用ゲーム向けのフロム・ソフトウェアによる専用タイトルは前例がなく、両社のタッグがどのような新しいゲーム性を見せてくれるのか? 注目が集まる作品だ。
2025年7月17日
任天堂
ドンキーコングを主人公としたアクションアドベンチャーゲーム。「ドンキーコング」シリーズにおいて、リメイク作品などを除き横スクロール式でない3DアクションゲームはNINTENDO 64で発売された「ドンキーコング64」(1999)以来、実に約25年ぶりであり、世界中のファンから大きな注目を集めている。
本作は「破壊」をテーマにしたアクションゲーム。「黄金のバナナ」が発見されたインゴス島にやってきたドンキーコングが、言葉をしゃべる不思議な岩を相棒に、謎の組織”ヴォイドカンパニー”に奪われた「黄金のバナナ」を取り戻すべく冒険する。
特徴は地面や壁などあらゆるものを破壊できること。地面を破壊して掘り進めていけば巨大な地下世界に出たり、掘り出した破片を武器にして振り回したりと、”破壊”というアクションが探索や戦闘などさまざまなゲーム性に直結する。
ドンキーコングらしい豪快なアクションをテーマに、「マリオ」や「ゼルダ」シリーズに並ぶ任天堂の新たな3Dアクションの巨塔になるのか? こちらも目が離せない。
2025年6月5日
任天堂
Nintendo Switch 2の発売と同時に登場となる「マリオカート」シリーズ最新作。Nintendo Switch時代はWii Uで発売された「マリオカート8」のパワーアップ版である「マリオカート8 デラックス」のアップデートがメインで長らく新作が待ち望まれていた。
最も目を引くのはレースコースを飛び出し、ゲーム内の世界すべてを走れるオープンワールドのようなゲームデザインになっていること。4つのコースのレース成績で最終順位を競い合う「グランプリ」もそれぞれのコースが直接つながっていたり、世界の端から端までをノンストップでレースし、決められた順位内でゴールできなければ即脱落となる新モード「サバイバル」など新要素が盛りだくさんだ。
最大24人対戦の前作から倍になった対戦人数と、コースごとにレースが区切られていないシームレスで息つく暇がないゲームデザインになったことで、「マリオカート」史上最大級の白熱したレースを期待できるだろう。
ファン待望の完全新作であり、Nintendo Switch 2のトップバッターにふさわしい作品に違いない。
2025年
任天堂
2003年にニンテンドー ゲームキューブで発売された「カービィのエアライド」は、当時の子どもたちを夢中にさせた伝説的なアクションレースゲームである。今の20代後半〜30代の人の中には想い入れの強い人も多いだろう。
長らくリメイクや新作が待ち望まれていたが、ついにNintendo Switch 2で最新作が発売される。それが本作「カービィのエアライダー」だ。
「カービィのエアライド」は3DスティックとAボタンのみを使って「エアライドマシン」を動かすシンプルな操作性や、カービィのコピー能力を生かしたさまざまなアクション、「エアライド」「ウエライド」「シティトライアル」3つの異なるゲームモードでクリアチェッカーを達成していくゲーム性が特徴だった。すべてのモードで4人対戦ができるため、筆者も小学生のころ、友達と家で集まって一日中遊んだ記憶が懐かしい。
最新作「カービィのエアライダー」の詳細なゲーム内容はまだ明かされていないが、「カービィ」シリーズや「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズでおなじみの桜井政博氏がディレクターを継続することでも注目を集めている。Nintendo Switch 2のキラータイトルとして大本命となるだろう。