PS5の最新ゲームから注目作を筆者の独断でピックアップ! 2025年6月は「メタルギア」シリーズでおなじみの小島秀夫監督の最新作から、超有名インディーズゲーム作者の最新作など見逃せない作品が次々と登場する。
2025年6月5日
ハチノヨン
伝説的なインディーズゲーム「UNDERTALE」を生み出したゲームデザイナー、トビー・フォックス氏による新たな作品「DELTARUNE」。「UNDERTALE」のパラレルストーリーが描かれ、トリエルやサンズたち、おなじみのキャラクターとナゾの世界を旅する。
独特なピクセルアニメーションの世界で、アクション満載のバトルやプレイヤーの選択が大きくゲーム体験に影響するデザインは本作でも健在。トビー・フォックス氏による天才的なストーリー展開やサウンドトラックももちろん楽しめる。
ゲームはチャプターで分かれるリニア式ゲームとなっているが、どの章からでもプレイが可能。これまでChapter 2までが配信されていたのだが、今回Chapter 3と4が追加で配信される。残りのエピソードも無料で随時追加されていくようだ。
Nintendo Switch 2の発売と同時に配信されるなど、PS5以外のプラットフォームでもプレイ可能。「UNDERTALE」を遊んだことがある人はもちろん、そうでない人もぜひ見逃さずにチェックしていただきたい。なお、発売時点ではダウンロード専用で、パッケージ版の発売は未定となっている。
2025年6月19日
アトラス
2006年にPlayStation 2で発売された「デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団」のリマスター作品。架空の大正時代を舞台に謎を解き明かす探偵ドラマと、召喚した”仲魔”ともに戦うアクションバトルが特徴のミステリーRPGである。
探偵業を営む主人公、葛葉ライドウに届いた少女からの奇妙な依頼が怪しげな陰謀へと結びつき、帝都を巻き込む巨大な戦いへとつながっていく。人々が日常を送る現実世界の帝都と、悪魔がはびこる異界の帝都を行き来し、仲魔の特殊能力によって事件の全貌を暴いていかなければならない。
戦闘システムは原作から大きく生まれ変わり、刀コンボの刷新やジャンプ、回避など原作にはなかったアクションが追加。さらに仲魔も同時に2体呼び出せるようになり、悪魔を合成して新たな仲魔を生み出す”業魔殿”も、検索合体や逆引き合体などが可能になった。これにより、戦闘とシステムの両面でかなり遊びやすくなっているようだ。
また、登場する悪魔も原作から50体以上追加され120体以上に。物語のフルボイス化やファストトラベル機能、オートセーブや難易度設定の追加など、現代のゲームとして遊びやすくする配慮も抜かりない。
「真・女神転生」シリーズのスピンオフとして始まったデビルサマナーシリーズの第一作が原作で、現在も続くアトラス作品の基礎となった作品のひとつだ。ファンの人も新規の人もぜひチェックしてみてほしい。
2025年6月26日
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
荷物を運ぶ特殊なゲーム性と現代の情報・技術社会への風刺で大きな話題を呼んだ「Death Stranding」の続編。「メタルギア」シリーズなどでおなじみの小島秀夫監督が立ち上げたスタジオKojima Productionsの最新作だ。
前作でアメリカ大陸をカイラル通信でつないだ主人公サムの新たな旅路が始まる。前作同様、湿原や山岳地帯の配達だけでなく、砂漠や荒野、市街といった新たな環境での配達もゲームプレイ映像から示唆されている。あの世の存在であるBTも、新形態となってサムの道中をじゃまするほか、現実世界に戻ってきた宿敵ヒッグスとの戦いの続きも描かれるようだ。
出演する豪華なキャストも本作の大きな注目ポイント。ノーマン・リーダス、レア・セドゥ、トロイ・ベイカーら前作のキャストに加え、忽那汐里など国内の女優も出演する。
「我々は本当につなぐべきだったのか?」という前作の物語を反転するかのような意味深なテーマで作られた本作は、誰にとっても衝撃な展開が待ち受けているようだ。小島秀夫監督の作家性は現代社会にどのような風刺を再び届けるのか? いちファンとして非常に楽しみだ。