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シンセの名門コルグが作ったBluetooth電子ピアノ「G1 Air」登場

コルグ(KORG)といえば、数々のシンセサイザーの銘機を世に送り出してきた電子楽器メーカーだ。バンド活動歴のある人や、80年代テクノ〜90年代ポップスを聴いて育った音楽好きにはなじみがあるだろう。そのコルグから、シンセ開発の技術を投入した電子ピアノ最上位機「G1 Air」が発表された。2017年5月中旬の発売に先駆け、その実機が公開されたので、詳細をレポートしたい。

コルグの初のBluetooth連携に対応する電子ピアノ「G1 Air」(写真のカラーは家具にあわせやすい木目調ブラウン)

製品発表会では、元AKB48の松井咲子さんによる演奏も披露された。詳細は後ほど

製品発表会では、元AKB48の松井咲子さんによる演奏も披露された。詳細は後ほど

※電子ピアノの選び方はこちらをチェック!
→《2019年》おすすめの電子ピアノ10選! 初心者向けから本格派モデルまで

コスパの高さが魅力! コルグの電子ピアノの新フラッグシップ

上述の通り、コルグはシンセサイザーやチューナーなど、プロ向けの製品で有名なわけだが、そんな同社の電子ピアノは実は隠れたロングセラーだったりする。シンセ開発で培った技術を投入しつつ、価格帯を10万円以下に抑えるというコスパの高い仕様が人気の秘密だ。そんなコルグが、電子ピアノの新しいフラッグシップ機として開発したのが、今回発表されたG1 Air。それでも10万円前後という、電子ピアノとしては安い部類に入る価格設定で、最上位機であっても十分にコスパの高さを保っている。

電子ピアノでもっとも重要なのが、アコースティックピアノのタッチ感の再現だ。G1 Airは鍵盤に、「リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3(RH3)鍵盤」を採用する。このRH3鍵盤は、同社の30万円クラスのシンセサイザーにも搭載されているもの。グランドピアノのように低音部では重く、高音部に行くほど軽くなるタッチを再現できるようにしている。

低音部では重く、高音部で軽くなる鍵盤タッチが見事に再現されているRH3鍵盤。環境にも配慮し、ハンマー部には鉛を使用していない。また、タッチの強さによって5段階で音の出方を設定できるキー・タッチ・コントロールにも対応している(軽め、標準、重め、安定、一定)

また、G1 Airは、本体の奥行きが30cm前後(転倒防止金具を除くと29cm)とスリムな設計で、部屋に設置しやすいのも魅力だ。レッスン用にはもちろん、趣味でピアノを軽く弾きたい社会人層にもいい。カラーも、ブラック、ホワイト、木目調ブラウンをラインアップしており、インテリアにあわせて選べる。

G1 Airは、奥行きが非常にコンパクトなことも大きなポイント。写真のカラーは、ピアノの上質さを醸すブラック

明るいホワイトカラーも用意する。なお、それぞれ椅子は別売なので注意されたい

明るいホワイトカラーも用意する。なお、それぞれ椅子は別売なので注意されたい

ヘッドホン端子は左端の鍵盤裏に装備。ちなみに、ヘッドホンは製品に付属する。MIDI入出力やスピーカー出力などのインターフェイスは、本体背面に備えている

世界最高峰のコンサート・グランド・ピアノ音源を3種類搭載

コルグの電子ピアノにおいて、シンセ開発で培った経験がもっとも取り入れられている部分は、ピアノ音。つまり、音のサンプリング技術だ。G1 Airは、“世界最高峰”とされる3種類のコンサート・グランド・ピアノからサンプリングしたピアノ音色を搭載している(名称は、ジャーマン・ピアノ、オーストリア・ピアノ、ジャパン・ピアノ)。既存モデルに使用された音源ではなく、新しく音源の収録から行ったことが特徴で、フラッグシップ機として音のクオリティにこだわった。

フロント部に備えるインターフェイスで音色の切替えに対応。3つのコンサート・グランド・ピアノ音色のほか、エレピやオルガン、ビブラフォン、アコギ、ストリングスまで、合計32種類の音色を搭載する。鍵盤の低音側にベース音を加えることも可能で、右手でピアノ音、左手でベース音を弾くといったスタイルにも対応する。2つの音色ボタンを同時に押すと、それらの音色をレイヤーにして演奏することもできる

コルグ初のBluetooth対応モデル。スリムなのに80Wのスピーカー出力

また、本機のスピーカー部は、12cmフルレンジユニットと2.5cmツイーターを左右に備える2Way仕様だが、ユニット1基あたり20Wの出力を確保している。奥行き30cm前後のスリムなデザイン性を保ちつつ、合計80Wの出力を実現し音の迫力を向上させているのも、フラッグシップ機としての特徴だ。

さらに、スマートフォンなどの外部デバイスとBluetooth接続することで、スマホの中に入っている音楽をこの80W出力のスピーカーで鳴らすことができる。実は、コルグの電子ピアノでBluetooth機能に対応するのは本機が初。電子ピアノのBluetooth機能自体は他社で先行製品があるため、それほど目新しいものではないが、10万円前後のクラスに搭載されたと考えると、とてもコスパが高い。

コンパクトな設計ながら80W出力を確保し、音の迫力を高めている

コンパクトな設計ながら80W出力を確保し、音の迫力を高めている

10万円前後の価格帯でBluetooth連携機能を搭載したこともポイント。スマホからストリングス音源を再生してそれにあわせて演奏したり、ただのBluetoothスピーカーとしてスマホ内音源を再生する音楽鑑賞用途に使うこともできる

元AKB48の松井咲子さんが生演奏を披露

4月12日にコルグが開催した新製品発表会では、G1 Airの実機が公開されるとともに、製品のイメージキャラクターを努める元AKB48松井咲子さんの演奏も披露された。松井さんは、国民的アイドルグループAKB48のメンバーとして活躍するかたわら、現役音大生として音楽を学んだ経歴の持ち主。AKBのライブでもピアノの腕前を披露していたことがある。同グループ卒業後は、ピアニストおよびタレントとして活動し、ピアノ曲のCDもリリースしている。

松井さんは、G1 Airでショパンの『ノクターン』『子犬のワルツ』や、J-POPから『ボーイフレンド』『世界にひとつだけの花』のピアノアレンジを演奏。「小さい音は繊細に表現できますし、低い音の迫力も出せる。グランドピアノみたいなタッチで弾くことができて、とても心地いいです。弾く楽曲にあわせて、3種類のコンサート・グランド・ピアノ音を切り替えて楽しむのもいいですね」と、その魅力をコメントした。

AKB48在籍時代、ライブでもピアノ演奏を披露していた松井さん。『ポニーテールとシュシュ』で、イントロのピアノをメンバーの松井さん自身が演奏するといった演出もあった。今回は動画や音声の収録がNGだったため写真でしかお伝えできないが、その腕前はさすがのひと言

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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