「折りたためる電子ピアノ」というとてつもなくキャッチーな特徴で話題になった、TAHORNG(タホーン)の「ORIPIA」(オリピア)シリーズ。上の動画では、価格.comマガジンで楽器情報を担当している編集部員が、このORIPIAシリーズの実機に触れながら特徴をレビューしてみました。
そのコンパクトさや、鳴らしてびっくりするサウンドなど、詳しくは動画をご覧いただきたいのですが、本記事ではその内容を簡単にダイジェストでご紹介していきましょう。
ORIPIAシリーズのラインアップは、88鍵盤の「ORIPIA88」と、49鍵盤の「ORIPIA49」の2機種です。特にORIPIA88のほうは、プロの方が紹介するYouTubeも多くありますし、ガジェット系のメディアでも取り上げられたりしていたので、ご存じの方も多いかもしれません。最大の特徴はもちろん「折りたためること」なわけですが、実機を手にすると、とにかくそのコンパクトさにびっくりします。持ち運びも楽々です。
88鍵盤の「ORIPIA88」(2020年発売)と、49鍵盤の「ORIPIA49」(2021年発売)をラインアップ。鍵盤の数が違うだけで、基本機能は2機種とも共通しています
広げてみると、とにかく薄い!
で、最大の特徴がこちら! ORIPIA88は四つ折り、ORIPIA49は二つ折りになります。超コンパクト!
折りたたむと、本棚などにスポッと入っちゃうサイズ感になるので、置き場所にも困りません
本体も軽いので、バッグ等に入れて手軽に持ち運べちゃいます。本体重量は、ORIPIA88が約1.6kg、ORIPIA49が約1kg。ちなみに、持ち運び用のトートバッグも製品に同梱されていますよ
というわけで、電子ピアノなのに折りたためることにまずびっくりするんですが、さらに、音を鳴らすともう1回びっくりします。というのも、見た目の印象よりちゃんとした音が鳴るのです。気になるそのサウンドについては……ぜひ上の動画をご参照ください。
特にORIPIA88に関しては、通常のアコースティックピアノと同じフルサイズの88鍵盤を備えるというのがすごく魅力。やはり88鍵あると弾く楽曲を選ばなくてもよいですし、シンプルに真ん中のドがどこにあるかという感覚もわかりながら弾けます
スピーカーは左右の端に付いており、音量を10段階で調整可能
鍵盤自体はプラスチックで軽いので、ピアノのタッチ感をすごく再現しているという方向性ではないですが、この辺は、折りたためるカジュアルさを第一優先に作りこんだということでしょう。ちなみに軽いため、ミスタッチした場所がすぐ鳴ってしまいます。筆者のような素人にとっては、ORIPIAはORIPIAなりの練習が必要という感じ(笑)
そのほか、電子ピアノらしいメリットもちゃんとあって、音色はなんと128種類搭載。インターフェイスは本体側面に設けており、電源ボタン、サスティンペダル用端子、USB充電ポート(最大8時間連続駆動)、ヘッドホン出力を装備しています。ちなみにMIDI接続もできちゃいます
なお、サスティンペダルが標準で付属するのもポイント高いです。ペダルを踏みながら演奏するという感覚を、簡易的にでも体験できるのはよいですね
というわけで、折りたためる電子ピアノ、ORIPIAシリーズを見てきました。個人的には、ピアノ練習には88鍵盤のORIPIA88のほうが適していると思いますが、ちょっとしたキーボードとして使いたい&手軽にMIDI接続できる鍵盤が欲しいのであれば、49鍵盤のORIPIA49を選ぶのはアリだなと感じました。ぜひチェックしてみてください。
オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。