新レーシングホビー「DRONE RACER」の初のレースイベントに潜入取材

王者は高校生!? 京商のドローンレースに未来を感じた!

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本格RCモデルなどの製造・販売を行う京商は、2017年7月29 〜30 日の2 日間にわたって、東京・お台場にあるMEGA WEBにて、1/18スケールのRCドローン「DRONE RACER」の初単独オフィシャルイベントを開催した。

「DRONE RACER」オフィシャルイベントは、MEGA WEBのトヨタ シティショウケース1 階の一角を使って開催された。ど真ん中にはオフィシャルレース用コースが鎮座

同イベントでは、オフィシャルレースや初心者向けスクールなどが開催され、ドローンに慣れ親しんだレーサーからドローンを操縦したことがないビギナーまでが楽しめるイベントになっていた。

ここでは、「DRONE RACER」の魅力と、7月30日に行われたイベント2日目の模様をお届けする。

ホイールコントローラーで地面スレスレを滑空するレース向けドローン

名の通りレースのために作られた「DRONE RACER」は、スマホなどで操作する既存品とは異なり、付属のホイールタイプ送信機により、本格RCカーのように操れるドローン。超音波センサーをはじめ、6軸ジャイロスコープ(3軸角速度センサーと3軸加速度センサー)、気圧センサー、ハイレスポンス小型コアレスモーター4機を搭載。ワンタッチ操作でテイクオフから自動ホバリングまでできるため、誰でも簡単にドローンレースに入門できる。

「1/18スケール ラジオコントロール DRONE RACER G-ZERO シャイニングレッド レディセット 20571R」の機体。1〜2時間の充電で、約10分の飛行が可能。マシンは現在、同機種を含め、全6種類がラインアップされている

「DRONE RACER」は、専用ホイールタイプ送信機が同梱される「レディセット」のみが販売されており、メーカー希望価格は28,080円(税込)。機体のガードを含むサイズは、300(幅)×302(奥行)×65(高さ)mmで、重量は約130g。

飛行に必要なものがすべて揃った「レディセット」。機体のバッテリー充電にはUSBケーブルを使用。送信機用の単3型乾電池4本は別売となる

背面には、超音波センサーを搭載。地表や水面から一定の距離(35cmか60cm)を常にキープして飛行する

背面には、超音波センサーを搭載。地表や水面から一定の距離(35cmか60cm)を常にキープして飛行する

左右のプロペラをひとつのアームに接続した、上下分割式のH型シャーシを採用。プロペラユニットの角度が0°、10°、20°に変更できる。安定重視(0°/最高速度:約30km/h)か最高速重視(20°/最高速度:約34.5km/h)かで使い分けられる

航空機のインストルメントパネルを彷彿とさせるデザインが施された2.4GHz仕様のホイールタイプ送信機が付属

航空機のインストルメントパネルを彷彿とさせるデザインが施された2.4GHz仕様のホイールタイプ送信機が付属

グリップの付け根にある高度スイッチで離陸&ホバリングと着陸が可能。高度は地表から35cmと60cmに切り替えられ、機体は自動的にその高さでホバリングする。操作はステアリングホイールとスロットルトリガーで行うというシンプル設計。ステアリングホイールで左右への平行移動と旋回、スロットルトリガーで前進とブレーキ&後進の操作ができる

【「DRONE RACER」モデルラインアップ】

「1/18スケール ラジオコントロール DRONE RACER ZEPHYR フォースブラック レディセット 20572BK」 「1/18スケール ラジオコントロール DRONE RACER G-ZERO ダイナミックホワイト レディセット 20571W」 「1/18スケール ラジオコントロール DRONE RACER G-ZERO パステルレインボー レディセット 20571PR」

オーバルコースの周回数で競う「DRONE RACER OFFICIAL RACE」

「DRONE RACER」オフィシャルイベントの目玉は、「DRONE RACER」を使ったレース大会だ。競技内容は、数人のレーサーが同位置から一斉に「DRONE RACER」を飛行させて、2分間でオーバル型のコースを何周回れるかで勝敗を決めるもの。レギュレーションはシンプルで、京商製の「DRONE RACER」用パーツならば機体に何を装着させてもOK。つまり、レーサーには操縦テクニックとマシンの調整力の両方が試されるというわけだ。

RCカーレースのようにオーバルコースの端に操縦台が用意され、レーサーはその上から「DRONE RACER」を操縦する。機体の高度は35cmのレギュレーションで行われた

レースは、練習走行、予選、決勝の順で行われる。受付後に発表される組み合わせ順に2分間の練習走行を行い、そのあと予選を実施。予選は各組2分間の周回レースで争われ、全組分の結果を合わせた総合ランキングから、決勝の組み合わせが決定される。

今回のレースには老若男女18名が参加。3名1組で予選が行われた

今回のレースには老若男女18名が参加。3名1組で予選が行われた

【動画】ある予選レースの模様

「DRONE RACER」のレーシングマシンとしての最大の特徴が、ラップカウントシステムの導入。機体のコクピットにはラップカウンターと連動する赤外線LEDが搭載されており、ラップカウンターが搭載されたゲートを機体がくぐるたびに、周回タイムが計れる仕組みだ。

さらに、機体のフロント側プロペラユニットに装備するフルカラーLEDは6色から選択でき、レースの際はゼッケンカラーとして使用。このフルカラーLEDもラップカウントシステムと連動するから驚きだ。

機体がゲートをくぐるたびに、ゲートに設置されたシグナルが鳴り、ゼッケンカラーのLEDが点灯する

機体がゲートをくぐるたびに、ゲートに設置されたシグナルが鳴り、ゼッケンカラーのLEDが点灯する

ゲートの内側にラップカウンターが設置されている。ちなみに、このラップカウントシステムは京商から発売されており、プライベートなレースイベントを行う際などに活躍する

もうひとつ、レースを見ていて感じたのは、「DRONE RACER」の頑丈さだ。上の動画を見ていてもわかる通り、機体が曲がりきれずコースの周囲の柵などにガンガン突っ込んで墜落している。しかし、ガードが守っているせいかプロペラが折れることもなく、機体はすぐにレースに復帰している。ドローンは墜落すると壊れやすいイメージが強いが、競技向けに作られた本機の「RACER」という名はダテではないようだ。

そして決勝へ! 優勝したのはなんと……

予選終了後に、その総合順位が掲示される

予選終了後に、その総合順位が掲示される

決勝は、下位レーサーからレースが行われ、上位1名が次のファイナルへ勝ち上がれる全員決勝方式を採用。予選で下位になっても最後のグランドファイナルまで勝ち上がることはできる。

今回のレースは参加者が18名だったため、「1/8ファイナル」からスタートした。優勝者を決めるグランドファイナルのみ、5分間の周回レースとなる

各ファイナルレースの順位は、周回タイムだけではなく、ゴール後のランディングチャレンジで得たボーナスポイント(ゴールタイムからマイナス5秒)を加えて決定される。再着陸禁止の一発勝負だ

「DRONE RACER」の頑丈さについて前述したが、やはり、レースは墜落回数が少ないレーサーが勝ち進む。ファイナルが進むにつれ、操縦が上手なレーサーたちによる接戦が増えていく。そして、王者を決めるグランドファイナル。カーレースのような圧巻のレースがこれだ!

【動画】グランドファイナル

なんと、優勝したのは16歳の田中歩武(あゆむ)さん! それも今回が初めてのドローンレースだったそう。

第1回「DRONE RACER OFFICIAL RACE」(7月30日の部)を制した田中歩武さん

第1回「DRONE RACER OFFICIAL RACE」(7月30日の部)を制した田中歩武さん

田中さんは、ドローンレースは初めてだったそうだが、京商のRCモデル「MINI-Z」で3年前から遊んでいて、全日本選手権にも出場するほどの腕前とか。「DRONE RACER」はその「MINI-Z」のレースイベントで行われたじゃんけん大会で景品としてもらったもので、せっかくだからとドローン練習場で1回練習して今回出場。見事優勝した。

田中さんのマシン。前述の「DRONE RACER G-ZERO シャイニングレッド レディセット」を使用。パーツのカスタマイズはせず、プロペラの角度を最高速重視の20°にしてレースに挑んだ

今回の大会の勝因を聞くと、「『DRONE RACER』はコントローラーがホイールタイプ送信機なうえに、操作方法がRCカーとほとんど同じですぐに慣れたから」だとか。今後は「MINI-Z」と「DRONE RACER」を両方続けていきたいという田中さんは、次は「DRONE RACER」のパーツ交換やセッティングによるカスタマイズにチャレンジしたいと意気込みを語った。

「DRONE RACER」は、PCやAndroidのアプリ内と繋いで、操縦性や直線スピードなどの機体特性をセッティングできる

「DRONE RACER」用オプションパーツ「ハイギヤードセット DRW001」(税込756円)は、コーナリング時の浮力が増し、安定した速いコーナリングを可能にする。オプションパーツはほかにも、強化アームや高回転型モーターなどがそろう

【まとめ】RCカーの経験者にもおすすめ!

今回のレースイベントを通して、「DRONE RACER」の将来性を感じた。飛行体が地面スレスレの場所でぶつかり合いながらレースをするという近未来感や、ラップカウントシステムによるしっかりとしたレース設計により、「DRONE RACER」は次世代RCレーシングモデルとして普及するのに十分な魅力を持っている。前述の田中さんの例を取ってみても、RCカーと同じホイールタイプの送信機を採用し、RCカーのレーサーでもすぐに「DRONE RACER」に移行できるようにした京商の戦略も功を奏している。今回はシンプルなオーバルコースだったが、障害物があるような複雑なコースを使ったレースをやったら、さらに盛り上がることは間違いない。

「DRONE RACER」は、第1弾モデルが発売されたのが2016年11月とまだ新しいレーシングホビー。興味があるのなら、始めるのはまだライバルの少ない「いま」だ。

イベント会場では、京商のスタッフが基本操作をレクチャーしてくれる写真の「レッツ トライ ドローンレーサー」(3分レクチャー/参加無料)や「ドローンレーサー スクール」(40分講座/500円)も開催

牧野裕幸(編集部)

牧野裕幸(編集部)

月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。

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2017.11.21 更新
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