新製品レポート
ゲス極。ちゃんMARIさんも登場

本気レッスンする人へ! 高サウンドクオリティのカワイ電子ピアノ「CA58」

新年度に向けて、新しい趣味をスタートしたい人も多いのではないだろうか。そこで注目したいのが、電子ピアノ。最近は10万円前後の製品もあり、大人の軽い趣味として楽しみやすくなっている。しかし、経験者や本気でレッスンしたいユーザーが、それなりに満足できる製品を探すなら、価格帯としては「20万円台」がひとつの目安。そんな中級価格帯の電子ピアノで、有力な選択肢のひとつとなりそうなのが、河合楽器製作所(以下、カワイ)から発表された「CA58」。サウンドのクオリティにこだわり、「1ランク上」をめざした1台だ。

CA58のメーカー希望小売価格は245,000円(税別)で、2018年2月16日発売

CA58のメーカー希望小売価格は245,000円(税別)で、2018年2月16日発売

中級機ながらハイグレードな仕様

“Concert Artist(CA)”は、カワイ製電子ピアノのハイグレード機に位置づけられるシリーズで、アーティストが弾くグランドピアノの再現を追求して2006年から開発されてきた。CAシリーズとしては、最上位モデル「CA98」、ハイグレードモデル「CA78」、スタンダードモデル「CA48」の3機種が昨年発売されたばかりで、ここに今回発表されたCA58が加わった形となる。

CA58は、グレードとしてはCA48の上に位置づけられる中級モデル。しかしサウンドの再現性能やデザイン性においては、1クラス上のCA78から受け継いだポイントもあり、中級モデルとは言っても上位モデルなみのハイグレードな仕様が受け継がれていることが特徴だ。

CAシリーズの上位モデルと同様の外観を採用し、アコースティックピアノが持つ特徴を反映した、シンプルなスクエアデザインとしている。カラーバリエーションは、「プレミアムローズウッド調」と「プレミアムホワイトメープル調」の2色をラインアップ

譜面台には、カワイ製電子ピアノのハイグレードシリーズであることを表す“Concert Artist”の文字

譜面台には、カワイ製電子ピアノのハイグレードシリーズであることを表す“Concert Artist”の文字

位置づけとしてはCA78とCA48の間に入るが、上位機種の特徴も受け継いでコスパを高めている

位置づけとしてはCA78とCA48の間に入るが、上位機種の特徴も受け継いでコスパを高めている

白鍵・黒鍵とも木製鍵盤で、グランドピアノのタッチ感を追及

カワイ製電子ピアノの魅力のひとつとして、入門・中級価格帯の製品であっても、鍵盤部が白鍵・黒鍵ともにちゃんと木製であることがあげられる。もちろんCA58も同じで、鍵盤部にはグランドピアノと同じシーソー式構造を取り入れ、鍵盤の動きを3つのセンサーで細かく感知する機構「グランド・フィール・アクション」を搭載。これにより、タッチ感や表現力の面において、グランドピアノらしさの再現を追求した。

鍵盤部は象牙調仕上げで、CA48と同じ「グランド・フィール・アクション」機構を採用。支点距離を伸ばし、鍵盤の奥側を弾いた場合でもタッチ感が変わらないように開発されている

グランドピアノの鍵盤を、弱いタッチで最後まで押さえ切ったときに指先に感じるほのかなクリック感「レットオフ」までも再現する

上面放射の2ウェイスピーカー構成で1クラス上の音質

内部には、カワイ製フルコンサートピアノ「SE-EX」と「EX」のピアノ音を搭載。ほかにも多種多様なモデリング音源を備えており、合計42種類の音色を備えている。

本体には視認性が高い128×64ドットの液晶ディスプレイを搭載。ピアノ音色の切り替えやリバーブ操作がわかりやすく行える。機能面では、自分好みのピアノ音を作れる機能「コンサートチューナー」も搭載。タッチカーブやボイシング、ハンマーディレイなど全部で19項目を調整できる

なおCA58の特徴のひとつが、そのサウンドを再現する内部のスピーカー構成だ。同価格帯の電子ピアノでは、左右にスピーカーユニットを1基ずつ搭載する1ウェイ型が多いが、CA58は内部に8×12cmの高音用トップスピーカーと、13cmの中低音用ウーハーを2基ずつ装備する2ウェイ型としている。総合出力は100W(50W×2)。

また、トップスピーカーを上面に向けて取り付けた「上面放射スピーカー構造」を採用したこともポイント。上位モデルのCA98/97から引き継いだ仕様で、これにより上方向と下方向に音が広がるグランドピアノの特徴を再現できるようにしている。上面放射型かつ2ウェイのスピーカー構造により、グランドピアノの繊細な音色や豊かな広がり感の表現を追及した。

カワイは以前よりオーディオ機器メーカーであるオンキヨーと協業し、同社が持つオーディオ再生技術を取り入れた電子ピアノを開発していた。サウンドの再生クオリティにはこだわりがある

また、ヘッドホン再生時の聴こえ方にも注力しており、専用のサウンドモードを搭載している。ヘッドホンを接続すると、全方向にバランスのとれた「ノーマル」、左右の広がりを強調した「ワイド」、前方への定位を強調した「フォワード」の3つから選択が可能。オープン、セミオープン、クローズ、インナーイヤー、カナルなど、使用するヘッドホン/イヤホンの種類にあわせて最適な音質を選ぶことができる。

電子ピアノのメリットのひとつが、ヘッドホンで演奏音を聴けること。カワイの電子ピアノは、ヘッドホン再生のクオリティにもこだわっている

そのほか、機能面ではBluetooth MIDI機能も搭載。スマートフォンやタブレットのMIDIプレーヤーアプリから、Bluetooth接続したCA58にMIDIデータを伝送してCA58の内部スピーカーで鳴らすことができる

【動画アリ】プロが弾くCA58! しっかりしたピアノレッスンにぴったり

カワイが開催した製品発表会では、ピアニストの圓谷綾乃さんによる演奏も行われた。圓谷さんはCA58の弾き心地について、「鍵盤のタッチ感も出てくる音質も、両方とも再現性が高いので、違和感なく弾くことができます。しっかりピアノを習いたいお子さんのレッスン用には最適でしょう」とコメント。演奏の様子は、ぜひ以下の動画を参照されたい。

CA58を演奏する圓谷さん。「タッチの変化によって音色が変わるのもきちんと表現してくれます」と絶賛!

CA58を演奏する圓谷さん。「タッチの変化によって音色が変わるのもきちんと表現してくれます」と絶賛!

ステージ用ピアノ2機種も!「ゲスの極み乙女。」ちゃんMARIさん登場

そのほかにも、同社からはステージ用モデル「MP11SE」と「MP7SE」の2機種が同時発表された。「MPシリーズ」は、1998年の登場以来、欧州市場を中心にプロアーティストに愛用されてきたステージピアノ。ディープ・パープルのドン・エイリーなどもユーザーのひとりで、日本では人気バンド「ゲスの極み乙女。」のキーボード担当、ちゃんMARIさんが使用している。

MP11SE/MP7SEとも、上で紹介したCA58と同じく、カワイのフルコサートグランドピアノ「SK-EX」と「EX」の音色を搭載するのが特徴。さらに上位モデルのMP11SEには、シーソー構造の木製鍵盤「グランド・フィール・アクション」を搭載し、グランドピアノのタッチ感の再現も図っている。下位モデルのMP7SEはプラスチック製鍵盤を採用。

MP11SE(上)とMP7SE(下)

MP11SE(上)とMP7SE(下)

カワイが開催した製品発表会では、MP11SEの前世代モデルを愛用する、ちゃんMARIさんご本人が登場し、新モデルの演奏を披露。「生ピアノのサウンドの再現性が高く、バンドの楽曲にもあっているので、MPシリーズを選びました。楽曲にあわせて、音色をきらびやかにしたり落ち着いた雰囲気にしたり、ステージ上で調整しています。弾き心地もよいですね」と、MPシリーズの魅力をコメントした。

MP11SEを演奏するちゃんMARIさん。残念ながら動画撮影はNGだったので、雰囲気だけを写真でお届け。ちゃんMARIさんは、4歳からクラシックピアノを習い始めた絶対音感の持ち主で、「ゲスの極み乙女。」の活動にもその才能を生かしている

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杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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